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37.騎士団長
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無骨でゴツゴツした重厚な石壁に石畳の回廊を進んで行く。
一体ここはどんな建物なんだろうか?
疑問を抱いた俺は、無言で前を進むトリアノンに向け呟く。
「ここって兵舎なのか?」
「そのようなものだ。ここはアルル騎士団の本館になる」
「ほおほお。ここで(トリアノンも)務めているのか?」
「そうだ。ちょうど、貴君に合わせたい御仁が執務室にいる」
「へえ。コアラだが大丈夫か?」
「問題ない。私の唯一尊敬する御仁なのだ」
スイッチが入ったのか、トリアノンは歩きながら件の御仁について熱く語り始めた。
彼女が言う御仁は、獣人という身の上ながら剣の腕一つで騎士団長にまで登りつめた人物なのだそうだ。
獣人が騎士団長になるのは異例中の異例で、更に彼は騎士爵まで授与したとのこと。
「へえ。でも実力があれば高い地位にまで登れるなんて、帝国も捨てたもんじゃないんだな」
「そうだとも!」
あの大臣と取り巻きの様子から禄でもない国だと思っていたが、そうではないらしい。
コアラにとっては、どっちでもいいけどな。
「さて、着いたぞ」
トリアノンが部屋の前に立つ兵士に挨拶する。
兵士がコツコツと扉をノックしたら、奥から「入れ」と声が帰ってきた。
すごく渋い声だったから、どんな人なんだろうとワクワクしてきたぞ。
「よくぞ参った。ソウシよ。トリアノンから話は聞いている」
執務机の前で悠然と立っていたのは、トリアノンの言葉通り獣人だった。
頭がハスキー犬でモフモフとしており、人と同じような体型をしている。
背丈は二メートルくらいあるんじゃなないだろうか。
まさに偉丈夫と言った感じだ。
「はじめまして、ソウシだ。こっちはコレット」
「は、はじめまして!」
コレットが噛んだ。
余程緊張しているんだろうなあ……トリアノンの前でさえガッチガチだったんだもの。
相手が騎士団長ともなれば、更に固くなっても不思議じゃあない。
「ワーンベイダーだ。恐れ多くも騎士団長を務めさせてもらっている」
騎士団長――ワーンベイダーは右手を差し出すも、俺と身長差がありすぎてお互いに手が届かない。
見かねたコレットが一歩進んだだけですっころびそうになりながらも、俺を後ろから抱え上げてくれた。
「よろしく」
ワーンベイダーとガッチリ握手を交わし、コレットに床へ降ろしてもらう。
横から変なオーラを感じるのだが、気のせい……じゃあないな。
トリアノンが拳をぎゅううっと握りしめて、口元を震わせている。
上司の前だと言うのに、ワナワナと体を揺らしたりしていいのか心配になってきた……「抱き上げたかった」って呟きもしっかり俺の耳に届いているからな。
俺の心配をよそにワーンベイダーは莞爾と笑い、執務机にある革張りのソファーに腰かける。
「諸君らもかけてくれ」
「はい!」
声をかけられて舞い上がったコレットが、勢いよくソファーに座り俺を膝の上に乗せた。
パンダはソファーの横で寝そべる。
暇だから寝るんだろう……パンダならそうする。だって、さっき笹を食べたからな。
満腹になり、周囲に危険がないとなれば惰眠を貪る以外に選択肢はない。
「マスター。ワーンベイダーさんも脳き……トリアノンも俺を抱いていなくても不安に思ったりしない」
「そ、そうでしたか。テイム生物は常に抱えていないと……と思いまして」
いや、さっきまで俺は一人で歩いていたよな。
あ、そうか。コレットは緊張し過ぎてテイマーのフリもできなかったのか。
それがここに来て、急に自分の立場を思い出したとかそんなところだろう。
だが、その心配は無用だ。
「そうだな。暴れ出したら危険だから。だけど、この二人……俺より強い」
「は、はいいい」
安心させようとしたつもりが、余計にぎゅううっと抱きしめられてしまった。
そもそも、俺が危険な生物ではないことはトリアノンが保証しているはずなんだ。じゃないと、こんなところに招かれるわけがない。
ま、まあいいか。
このまま会話しよう。
ギリギリと歯ぎしりする音がどこからか聞こえてくるが、考えたら負けだ。絶対にどこから聞こえているとか探ったらいけない。
彼女の名誉のためにもな。
「ワーンベイダーさん、せっかくお招きいただいたけど、要件を手短に頼めないか?」
「突然の誘いすまなかったね。君達の都合も聞かず」
「街は少し窮屈でさ。なるべくなら宿泊を避けたいんだ」
言い方が悪かったと自分でも思い、正直な気持ちを打ち明ける。
ワーンベイダーとは出会ったばかりだが、実直で生真面目な男なのだなとなんとなく感じ取った。
非常に非常に遺憾なことだが、人間曰く「奇妙な生物」たる俺に対し、彼は紳士的な態度を崩さないのだから。
「そうだった。君は森を住処としているんだった。そんな森の住人たる君に是非とも聞きたいことがあったんだ」
「俺に分かることなら」
「森でアンデッドを見なかったかい?」
「森にはモンスターもいるし、もちろんアンデッドもいる」
「失礼。聞き方が不味かった。以前と比べてアンデッドの様子に何か気が付いたことはあるかい?」
「アンデッドが以前に比べて増えた。以前はまるで見かけないといっていいくらいだったけど、今はたまに遭遇する」
「興味深い」
ワーンベイダーは顎に手を当て耳をピクリと揺らす。
「俺なりに原因はこうじゃないかなと思うところはある。見当違いかもしれないけど」
「いや、是非とも君の考察を聞きたい」
「分かった。原因は『エルダートレントを仕留めたこと』にあるんじゃないかと思っている」
エルダートレントについて、トリアノンが補足してくれた。
ワーンベイダーは時折相槌を打ちながら、彼女の話を聞いている。
「ふむふむ。君の思うところはだいたい把握できた」
「エルダートレントの捕食が無くなったから、モンスターが増えた」
「それ故、生者を襲うアンデッドが集まってきたか、もしくはエルダートレントによって仕留められていたアンデッドがリポップした」
「うん。そんな感じ」
「感謝する。ソウシ君。お礼にはならないかもしれないが、他の地域の状況を君に伝えておこう」
ワーンベイダーはこの街の周辺地域について、説明を始める。
街の周囲は草原になっていて、モンスターは少ない。そこには低位のアンデッドが出現することがあるそうだ。
草原を北に進むと俺のテリトリーである森。
西はこれまた森になっているがすぐに山岳地帯になる。この地域はそろそろエリアボスが出現しそうだから、警戒に当たっているらしい。
それもあって、モンスターの棲息状況はそれなりに調査が進んでいる。
ここも我が森と同じようにアンデッドが出現するようになったとのこと。
続いて街の南。南側はずーっと草原が続いているが、古戦場跡と遺構がある。元々死者が打ち捨てられていたり、墓があったりでアンデッド多発地域になっている。
「ここからアンデッド達が流れて来たのかもしれん」とワーンベイダーは言う。
「ありがとう。とても参考になったよ」
「アンデッドの拡散が気になっていてね。何か別の要因があるのかもしれない」
「俺も何か分かったら、伝えに来るよ」
「よろしく頼む」
再びワーンベイダーと握手を交わし、兵舎を後にした。
一体ここはどんな建物なんだろうか?
疑問を抱いた俺は、無言で前を進むトリアノンに向け呟く。
「ここって兵舎なのか?」
「そのようなものだ。ここはアルル騎士団の本館になる」
「ほおほお。ここで(トリアノンも)務めているのか?」
「そうだ。ちょうど、貴君に合わせたい御仁が執務室にいる」
「へえ。コアラだが大丈夫か?」
「問題ない。私の唯一尊敬する御仁なのだ」
スイッチが入ったのか、トリアノンは歩きながら件の御仁について熱く語り始めた。
彼女が言う御仁は、獣人という身の上ながら剣の腕一つで騎士団長にまで登りつめた人物なのだそうだ。
獣人が騎士団長になるのは異例中の異例で、更に彼は騎士爵まで授与したとのこと。
「へえ。でも実力があれば高い地位にまで登れるなんて、帝国も捨てたもんじゃないんだな」
「そうだとも!」
あの大臣と取り巻きの様子から禄でもない国だと思っていたが、そうではないらしい。
コアラにとっては、どっちでもいいけどな。
「さて、着いたぞ」
トリアノンが部屋の前に立つ兵士に挨拶する。
兵士がコツコツと扉をノックしたら、奥から「入れ」と声が帰ってきた。
すごく渋い声だったから、どんな人なんだろうとワクワクしてきたぞ。
「よくぞ参った。ソウシよ。トリアノンから話は聞いている」
執務机の前で悠然と立っていたのは、トリアノンの言葉通り獣人だった。
頭がハスキー犬でモフモフとしており、人と同じような体型をしている。
背丈は二メートルくらいあるんじゃなないだろうか。
まさに偉丈夫と言った感じだ。
「はじめまして、ソウシだ。こっちはコレット」
「は、はじめまして!」
コレットが噛んだ。
余程緊張しているんだろうなあ……トリアノンの前でさえガッチガチだったんだもの。
相手が騎士団長ともなれば、更に固くなっても不思議じゃあない。
「ワーンベイダーだ。恐れ多くも騎士団長を務めさせてもらっている」
騎士団長――ワーンベイダーは右手を差し出すも、俺と身長差がありすぎてお互いに手が届かない。
見かねたコレットが一歩進んだだけですっころびそうになりながらも、俺を後ろから抱え上げてくれた。
「よろしく」
ワーンベイダーとガッチリ握手を交わし、コレットに床へ降ろしてもらう。
横から変なオーラを感じるのだが、気のせい……じゃあないな。
トリアノンが拳をぎゅううっと握りしめて、口元を震わせている。
上司の前だと言うのに、ワナワナと体を揺らしたりしていいのか心配になってきた……「抱き上げたかった」って呟きもしっかり俺の耳に届いているからな。
俺の心配をよそにワーンベイダーは莞爾と笑い、執務机にある革張りのソファーに腰かける。
「諸君らもかけてくれ」
「はい!」
声をかけられて舞い上がったコレットが、勢いよくソファーに座り俺を膝の上に乗せた。
パンダはソファーの横で寝そべる。
暇だから寝るんだろう……パンダならそうする。だって、さっき笹を食べたからな。
満腹になり、周囲に危険がないとなれば惰眠を貪る以外に選択肢はない。
「マスター。ワーンベイダーさんも脳き……トリアノンも俺を抱いていなくても不安に思ったりしない」
「そ、そうでしたか。テイム生物は常に抱えていないと……と思いまして」
いや、さっきまで俺は一人で歩いていたよな。
あ、そうか。コレットは緊張し過ぎてテイマーのフリもできなかったのか。
それがここに来て、急に自分の立場を思い出したとかそんなところだろう。
だが、その心配は無用だ。
「そうだな。暴れ出したら危険だから。だけど、この二人……俺より強い」
「は、はいいい」
安心させようとしたつもりが、余計にぎゅううっと抱きしめられてしまった。
そもそも、俺が危険な生物ではないことはトリアノンが保証しているはずなんだ。じゃないと、こんなところに招かれるわけがない。
ま、まあいいか。
このまま会話しよう。
ギリギリと歯ぎしりする音がどこからか聞こえてくるが、考えたら負けだ。絶対にどこから聞こえているとか探ったらいけない。
彼女の名誉のためにもな。
「ワーンベイダーさん、せっかくお招きいただいたけど、要件を手短に頼めないか?」
「突然の誘いすまなかったね。君達の都合も聞かず」
「街は少し窮屈でさ。なるべくなら宿泊を避けたいんだ」
言い方が悪かったと自分でも思い、正直な気持ちを打ち明ける。
ワーンベイダーとは出会ったばかりだが、実直で生真面目な男なのだなとなんとなく感じ取った。
非常に非常に遺憾なことだが、人間曰く「奇妙な生物」たる俺に対し、彼は紳士的な態度を崩さないのだから。
「そうだった。君は森を住処としているんだった。そんな森の住人たる君に是非とも聞きたいことがあったんだ」
「俺に分かることなら」
「森でアンデッドを見なかったかい?」
「森にはモンスターもいるし、もちろんアンデッドもいる」
「失礼。聞き方が不味かった。以前と比べてアンデッドの様子に何か気が付いたことはあるかい?」
「アンデッドが以前に比べて増えた。以前はまるで見かけないといっていいくらいだったけど、今はたまに遭遇する」
「興味深い」
ワーンベイダーは顎に手を当て耳をピクリと揺らす。
「俺なりに原因はこうじゃないかなと思うところはある。見当違いかもしれないけど」
「いや、是非とも君の考察を聞きたい」
「分かった。原因は『エルダートレントを仕留めたこと』にあるんじゃないかと思っている」
エルダートレントについて、トリアノンが補足してくれた。
ワーンベイダーは時折相槌を打ちながら、彼女の話を聞いている。
「ふむふむ。君の思うところはだいたい把握できた」
「エルダートレントの捕食が無くなったから、モンスターが増えた」
「それ故、生者を襲うアンデッドが集まってきたか、もしくはエルダートレントによって仕留められていたアンデッドがリポップした」
「うん。そんな感じ」
「感謝する。ソウシ君。お礼にはならないかもしれないが、他の地域の状況を君に伝えておこう」
ワーンベイダーはこの街の周辺地域について、説明を始める。
街の周囲は草原になっていて、モンスターは少ない。そこには低位のアンデッドが出現することがあるそうだ。
草原を北に進むと俺のテリトリーである森。
西はこれまた森になっているがすぐに山岳地帯になる。この地域はそろそろエリアボスが出現しそうだから、警戒に当たっているらしい。
それもあって、モンスターの棲息状況はそれなりに調査が進んでいる。
ここも我が森と同じようにアンデッドが出現するようになったとのこと。
続いて街の南。南側はずーっと草原が続いているが、古戦場跡と遺構がある。元々死者が打ち捨てられていたり、墓があったりでアンデッド多発地域になっている。
「ここからアンデッド達が流れて来たのかもしれん」とワーンベイダーは言う。
「ありがとう。とても参考になったよ」
「アンデッドの拡散が気になっていてね。何か別の要因があるのかもしれない」
「俺も何か分かったら、伝えに来るよ」
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