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31.許さん、許さんぞ
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「ワタシをここまで怒らせるとは、とんだお馬鹿さんですね」
ゆらりと両手を広げ、アイロニーに満ちた笑みを浮かべ首を振る。
「許さん! 許さんぞおおおお!」
ごあああああああっと俺の毛が逆立つ。
このくそパンダああああああ。
しかし、怒り心頭の俺をコレットが後ろから羽交い絞めにする。
「離せ。コレット。そいつやれない」
「ま、待ってください。落ち着いて、落ち着いてください」
「これが落ち着いていられるか。このパンダ、俺のユーカリを」
「コアラさん、パンダさんにあげようと差し出したじゃないですかあ。だから、パンダさんが何をしようと……」
「そんなもん関係ねえ」
ユーカリを、貴重なユーカリの葉をないがしろにする奴なんぞ、くたばればいいんだ!
「あ、コアラさん。ユーカリがひらひらと地面に落ちちゃいますよ」
「うお。こうしちゃおれん」
ユーカリが地面に落ちてしまう前に拾わねえと。
一枚のユーカリをないがしろにする者は、一枚のユーカリに泣く(コアラ心の俳句)。
ってぽえみーしている場合じゃねえ。
ぬおおおお。
幹からジャンプをかまし、ひらりと舞うユーカリの葉を右手に納める。
そのままくるりと一回転して、地面へ華麗に着地。
よし、回収完了。
さっそくもしゃもしゃと口に含み、するすると木を登る。
な、何だと。
パンダがコレットに覆いかぶさっているじゃねえか。
「コレット!」
「くすぐったいです!」
「大丈夫か……え?」
「だ、大丈夫です。で、でも。あははは」
パンダはコレットに襲い掛かっているわけじゃあなかった。
奴はコレットの頬を子犬のようにぺろぺろと舐めているじゃないか。
懐いている? のか。
「無事でよかった」
「は、はい。ですが……」
コレットよ。くすぐったいのは分かるが、体をよじり過ぎだぞ。
君は人間なのだから、無理な体勢になったら木から落ちてしまう。
と、心配していたら、パンダがコレットから離れ今度は俺の方へにじり寄って来る。
やる気か、こいつ。
コアラファイティングポーズを取ろうとしたら、パンダが俺の前で両前脚を折りたたみ頭を俺の足先に乗せてきた。
ん、攻撃の意思はないと示したつもりか?
手を伸ばし奴の頭に触れると、気持ち良さそうに目を細めたではないか。
「ふああ。どうやら安全なようだな。こいつをどうするかは起きてから考えよう」
「ふぁあい。わたしもまだ眠いです」
ほっといても大丈夫そうだし、まだ寝始めたばかりだ。
今は再び惰眠を貪るとしよう。
◇◇◇
起きた。
太陽が沈んでから少したっているみたいで、辺りはすっかり暗くなっている。
いつもより遅くまで寝たというのに、途中でパンダ騒動で昼間に活動したからかまだ少し眠い。
ええっと、パンダはどうなった?
うん、枝と枝に挟まるように寝ている。後ろ脚がはみ出していて、体がでろーんとなっているけど平気なようだ。
「おはようございます。コアラさん」
「お、もう起きていたのか」
「ちょうどコアラさんが起きたくらいに起きました」
「そかそか」
コレットもすっかり枝の上で眠ることに慣れて来たよな。
今ではもうロープで自分の体を枝に括り付けなくても、危なげなく眠ることができている。
「とりあえず、コレットのご飯にしよう」
「はい。コアラさんは?」
「もしゃ……ん?」
「も、もう食べているんですか!」
「まあ、朝起きたら喉が乾くだろ。そんなもんだ」
「そういうものですか」
「そういうものだよ……もしゃ」
起きたてのユーカリは最高だぜ。
さあて、コレットがご飯を作っている間に俺は俺でスキルの修行でもするとしよう。
暇を見つけてはスキルを使い続けることで、もちろんスキル熟練度は上がる。微々たるものだが、積み重なれば案外熟練度が上がっててビックリしたり。
スキルについては、いろいろ思うところがある。
だけどまだ、その「いろいろ」を試す段階まで来ていないんだ。いずれ、目にものを見せてくれる……もしゃ。
なんて思っているけど、まあ、そのうちな。
お、おお。
ユーカリ茶のいい香りが漂ってきた。
「コアラさん、お茶が入りました」
「ありがとう。俺にお茶を淹れてくれるのは嬉しいけど、先に自分の分をやってくれよ」
「で、でも。お待たせするわけですし。わたしもほら」
コレットがユーカリ茶を俺に手渡した後、紅茶の入ったカップへ目をやる。
彼女はズズズと紅茶をすすり、ほおうと息を吐いた。
「パンダさん、どうしましょう?」
「どうしようかなあ。コレットが食べ終わってから考えようか」
「はい!」
丸パンを手に取り、口に運ぶコレット。
人間はいろんなものを食べないといけないから大変だな。調理も面倒だし。
その点、ユーカリは――。
「コアラさん」
「……ユーカリ……」
「コアラさんー!」
「……ッハ。なんかトリップしていた。すまん」
「よかったです。起きているようで寝ているような感じでしたので何かあったのかと」
「そうだ。コレット。いいことを思いついた」
「と、突然ですね」
取得できるスキルリストの中に「テイム」があったよな。そいつをあのパンダで試してみることはできないだろうか?
「コレット。少し聞きたいことがある」
「何でしょうか?」
「テイムできる生物とできない生物ってあるのかな?」
「その辺りの情報は何も分かりません。コーデックスに聞いてもモンスターのだいたいのステータスしか分かりませんし……」
「テイムできるのはモンスターなのかな?」
「それだけじゃないと聞きます。動物……例えば猪や牛なんかもテイムできるとか。戦闘で役に立つかは別ですけど」
「そうか、なら試すしかないか」
『テイムスキルを取得しました』
さあて、やってみるとしようか。
少しでも熟練度があがればいい。パンダをテイムできたら……いや、まあ、そんなすぐにテイムできるものでもないだろ。
熟練度が低いうちは、そもそもスキル自体が発動しない。
じゃあさっそくお試しに。
「テイム」
『対象が近くにいません』
……。
適当に発動するだけじゃあ熟練度さえ上がらねえのか。
中々面倒なスキルだな……。
コレットが食べ終わったところでようやくパンダが起きてきた。
でろーんとしたパンダはのそのそと枝に掴まり、スルスルと木から降りて来る。
降りてきたはいいが、パンダはコレットと俺の間にお座りし、ぼへーっと口を半開きにして動こうとしない。
「コレット。テイムスキルを試してみる。ちょっと待っててくれ」
「え! テイムスキルを使うことができるんですか!」
「ステータスを見てみ。さっき取得したんだ」
「コアラさん……規格外ですね……スキルを取得するには修行をしないと、なのですが……」
「コレットだってあっさり取得したじゃないか」
「で、ですが……軽業師だって弓だって、結構頑張ったんですよ」
「知ってる。本当に真剣に努力したものな」
「えへへ」
コレットはやると決めたら辛抱強く練習を続けることができる。
自分は初心者で弱いと言うが、これだけ頑張り屋なら俺と一緒に修行していなくてもいずれ彼女は一端の冒険者になったと思う。
おっと、テイムを試してみなきゃだな。
パンダのお尻の上あたりに手を乗せ、念じると共に発声する。
「テイム」
『パンダをテイムしますか? はい・いいえ』
脳内コマンドで「はい」を選ぶ。
『パンダのテイムに成功しました。残りスロットは0です』
「え?」
ちょっと待てや! テイムの熟練度はさっきあがってたったの0.1だぞ。
ゆらりと両手を広げ、アイロニーに満ちた笑みを浮かべ首を振る。
「許さん! 許さんぞおおおお!」
ごあああああああっと俺の毛が逆立つ。
このくそパンダああああああ。
しかし、怒り心頭の俺をコレットが後ろから羽交い絞めにする。
「離せ。コレット。そいつやれない」
「ま、待ってください。落ち着いて、落ち着いてください」
「これが落ち着いていられるか。このパンダ、俺のユーカリを」
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「そんなもん関係ねえ」
ユーカリを、貴重なユーカリの葉をないがしろにする奴なんぞ、くたばればいいんだ!
「あ、コアラさん。ユーカリがひらひらと地面に落ちちゃいますよ」
「うお。こうしちゃおれん」
ユーカリが地面に落ちてしまう前に拾わねえと。
一枚のユーカリをないがしろにする者は、一枚のユーカリに泣く(コアラ心の俳句)。
ってぽえみーしている場合じゃねえ。
ぬおおおお。
幹からジャンプをかまし、ひらりと舞うユーカリの葉を右手に納める。
そのままくるりと一回転して、地面へ華麗に着地。
よし、回収完了。
さっそくもしゃもしゃと口に含み、するすると木を登る。
な、何だと。
パンダがコレットに覆いかぶさっているじゃねえか。
「コレット!」
「くすぐったいです!」
「大丈夫か……え?」
「だ、大丈夫です。で、でも。あははは」
パンダはコレットに襲い掛かっているわけじゃあなかった。
奴はコレットの頬を子犬のようにぺろぺろと舐めているじゃないか。
懐いている? のか。
「無事でよかった」
「は、はい。ですが……」
コレットよ。くすぐったいのは分かるが、体をよじり過ぎだぞ。
君は人間なのだから、無理な体勢になったら木から落ちてしまう。
と、心配していたら、パンダがコレットから離れ今度は俺の方へにじり寄って来る。
やる気か、こいつ。
コアラファイティングポーズを取ろうとしたら、パンダが俺の前で両前脚を折りたたみ頭を俺の足先に乗せてきた。
ん、攻撃の意思はないと示したつもりか?
手を伸ばし奴の頭に触れると、気持ち良さそうに目を細めたではないか。
「ふああ。どうやら安全なようだな。こいつをどうするかは起きてから考えよう」
「ふぁあい。わたしもまだ眠いです」
ほっといても大丈夫そうだし、まだ寝始めたばかりだ。
今は再び惰眠を貪るとしよう。
◇◇◇
起きた。
太陽が沈んでから少したっているみたいで、辺りはすっかり暗くなっている。
いつもより遅くまで寝たというのに、途中でパンダ騒動で昼間に活動したからかまだ少し眠い。
ええっと、パンダはどうなった?
うん、枝と枝に挟まるように寝ている。後ろ脚がはみ出していて、体がでろーんとなっているけど平気なようだ。
「おはようございます。コアラさん」
「お、もう起きていたのか」
「ちょうどコアラさんが起きたくらいに起きました」
「そかそか」
コレットもすっかり枝の上で眠ることに慣れて来たよな。
今ではもうロープで自分の体を枝に括り付けなくても、危なげなく眠ることができている。
「とりあえず、コレットのご飯にしよう」
「はい。コアラさんは?」
「もしゃ……ん?」
「も、もう食べているんですか!」
「まあ、朝起きたら喉が乾くだろ。そんなもんだ」
「そういうものですか」
「そういうものだよ……もしゃ」
起きたてのユーカリは最高だぜ。
さあて、コレットがご飯を作っている間に俺は俺でスキルの修行でもするとしよう。
暇を見つけてはスキルを使い続けることで、もちろんスキル熟練度は上がる。微々たるものだが、積み重なれば案外熟練度が上がっててビックリしたり。
スキルについては、いろいろ思うところがある。
だけどまだ、その「いろいろ」を試す段階まで来ていないんだ。いずれ、目にものを見せてくれる……もしゃ。
なんて思っているけど、まあ、そのうちな。
お、おお。
ユーカリ茶のいい香りが漂ってきた。
「コアラさん、お茶が入りました」
「ありがとう。俺にお茶を淹れてくれるのは嬉しいけど、先に自分の分をやってくれよ」
「で、でも。お待たせするわけですし。わたしもほら」
コレットがユーカリ茶を俺に手渡した後、紅茶の入ったカップへ目をやる。
彼女はズズズと紅茶をすすり、ほおうと息を吐いた。
「パンダさん、どうしましょう?」
「どうしようかなあ。コレットが食べ終わってから考えようか」
「はい!」
丸パンを手に取り、口に運ぶコレット。
人間はいろんなものを食べないといけないから大変だな。調理も面倒だし。
その点、ユーカリは――。
「コアラさん」
「……ユーカリ……」
「コアラさんー!」
「……ッハ。なんかトリップしていた。すまん」
「よかったです。起きているようで寝ているような感じでしたので何かあったのかと」
「そうだ。コレット。いいことを思いついた」
「と、突然ですね」
取得できるスキルリストの中に「テイム」があったよな。そいつをあのパンダで試してみることはできないだろうか?
「コレット。少し聞きたいことがある」
「何でしょうか?」
「テイムできる生物とできない生物ってあるのかな?」
「その辺りの情報は何も分かりません。コーデックスに聞いてもモンスターのだいたいのステータスしか分かりませんし……」
「テイムできるのはモンスターなのかな?」
「それだけじゃないと聞きます。動物……例えば猪や牛なんかもテイムできるとか。戦闘で役に立つかは別ですけど」
「そうか、なら試すしかないか」
『テイムスキルを取得しました』
さあて、やってみるとしようか。
少しでも熟練度があがればいい。パンダをテイムできたら……いや、まあ、そんなすぐにテイムできるものでもないだろ。
熟練度が低いうちは、そもそもスキル自体が発動しない。
じゃあさっそくお試しに。
「テイム」
『対象が近くにいません』
……。
適当に発動するだけじゃあ熟練度さえ上がらねえのか。
中々面倒なスキルだな……。
コレットが食べ終わったところでようやくパンダが起きてきた。
でろーんとしたパンダはのそのそと枝に掴まり、スルスルと木から降りて来る。
降りてきたはいいが、パンダはコレットと俺の間にお座りし、ぼへーっと口を半開きにして動こうとしない。
「コレット。テイムスキルを試してみる。ちょっと待っててくれ」
「え! テイムスキルを使うことができるんですか!」
「ステータスを見てみ。さっき取得したんだ」
「コアラさん……規格外ですね……スキルを取得するには修行をしないと、なのですが……」
「コレットだってあっさり取得したじゃないか」
「で、ですが……軽業師だって弓だって、結構頑張ったんですよ」
「知ってる。本当に真剣に努力したものな」
「えへへ」
コレットはやると決めたら辛抱強く練習を続けることができる。
自分は初心者で弱いと言うが、これだけ頑張り屋なら俺と一緒に修行していなくてもいずれ彼女は一端の冒険者になったと思う。
おっと、テイムを試してみなきゃだな。
パンダのお尻の上あたりに手を乗せ、念じると共に発声する。
「テイム」
『パンダをテイムしますか? はい・いいえ』
脳内コマンドで「はい」を選ぶ。
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