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24.俺には夢がある
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「そ、そんなに頭を抱えなくても」
「いない方がいいかもしれん……」
「そうなんですか……すいません。変なことを聞いてしまって」
「いや、いいんだ」
雌のコアラに出会って、僅かでも興奮してしまったら……俺は……。
し、しかし。
俺を見下ろしてくるコレットは至近距離にあり、胸なんかもまともに見える。
彼女は俺がコアラだから全く気にしていないけど、俺も全くもって気にならない。「寒くねえかな」と思うくらいだ。
……。
やばい。こいつはヤバいぞ。
コアラになる前は、こうじゃなかった、
いやいやいや、気のせい。気のせいだ。
心は人間、ユーカリ、心はもしゃー。ユーカリ。
ユーカリうめええ。
「だあああああ」
「煩悩よ、去れ」と念じながら、頭を抱え首を振る。
「す、すいません。そこまで悩むなんて思っていなくて」
「いや、コレットが聞いたからこうなったんじゃあないから」
「そ、そうですか……」
やばい。コレットが涙目になってきた。
ここはあ、そうだなあ。
何とか話題を変えないと、だよな。
「コレットは強くなって冒険者として大成したいのか?」
彼女のプライベートに踏み込まないでおいた方がいいかと思っていたんだけど、やはり気にはなる。
俺が言うのも何だが、得体の知れないコアラになんぞ教えを乞うなんて「強くなろうとする」海より深い理由があると思うんだ。
一体彼女は何を目指しているんだろう?
強くなり、冒険者として有名になりたいってのとはどうも違う気がしている。
というのはだな。
冒険者としてやっていくのなら、はぐれたりして一人になった時でも対応できるようソロでも生存率が高い職業の方がいい。
理想はトリアノンのような戦士兼テイマーとか、臨機応変に対応できそうなレンジャーとか、そんなところか。魔法戦士ってのがあるか分からないけど、そういうのでもいい。
「わたし、大切な人がいるんです」
「ほうほうほう。お盛んだな」
唐突に何だよと思ったが、しっかりと突っ込みを忘れない俺である。
「ち、違います! わたしと同じ歳の女の子です!」
「そんなに興奮しなくてもいいだろう。冗談だよ冗談」
「も、もう……」
頬を膨らませ、ぷいっと顔を背けるコレット。
「その大切な人のために冒険者をやっているのか?」
「はい。きっかけはソニアでした」
「込み入ったことを無理やり聞くつもりはないから、その辺でいいぞ」
「い、嫌ではありません。わたしのことを聞いてくれたのはコアラさんが初めてです」
「え……」
「ぼ、冒険者になってからってことですよ! 冒険者同士ってお互いの事に踏み入らない暗黙のルールがあるというか、それはそれで寂しいというか……」
「話をしてくれるなら、聞きたい」
「はい!」
コレットとソニアの出会いは偶然だった。
彼女らが八歳やそこらの時、コレットがソニアの落とした人形を拾ったことがきっかけで二人の交流が始まる。
コレットは街で小さな小料理屋を営む家の次女だった。一方でソニアは奥まった場所にある大豪邸に住む貴族の娘。
出会った二人は、その場で打ち解けた。だけど、ソニアの家の事を知ったコレットは余りの身分差に先方に迷惑をかけてしまうと子供ながらに思ったそうだ。
それでも病弱で近しい歳の友達がいなかったこともあってか、ソニアはコレットのことをとても気に入り、ずっと親しい間柄で今でも交流があるという。
「ふむ。それでソニアを元気にするために、回復術師になって鍛えたいというわけなのか?」
「いえ、回復術師になったのはソニアのこともありますが、自分や家族が怪我をした時に力になれたらと思ったからです。……回復魔法の一つもまだ使えませんが」
「へこむなへこむな。これからだろ。スクロールを買えばいいじゃないか。それに、疲労回復の魔法も良い物と思うぞ」
一度コレットに疲労回復の魔法――リカバーをかけてもらったが、コアラの腹時計にしてプラス一時間くらい動ける程度には疲労が抜けた。
俺も欲しいなと思ったけど、あえてやめておいたんだよ。こんな魔法を使うようになったら、恒常的にリカバーをかけ続け、リカバー中毒になってしまいそうだったからな。
疲れなきゃ、ずっと動き続けるだろうしなあ……ユーカリのために。
それじゃあ、逆に体にガタが来そうだからさ。
「回復術師として鍛えることとソニアのことは関係がないわけじゃないですが、目的ではありません」
「あ、そういうことか。なるほど」
「はい。ソニアのお屋敷には優秀な回復術師さんや僧侶さんがいますので」
「それでもコレットがソニアに回復魔法をかけてやったら喜ぶだろうに」
「はい! そうだと嬉しいなと思って、関係がないわけじゃないと思っているんです!」
家族のため、ソニアのために本気で強くなろうと思っているのかな。
強くといっても、回復魔法を使いこなすって意味だろうけど。
「そんな理由なら、魔法だけを鍛えればいいんじゃ?」
「それだけじゃあないんです。冒険者になったのは、ひょっとしたらわたしにも『秘宝』に触れる機会があるかも! と思いまして」
「それって、自分のため? それともソニアのため?」
「……半分以上はわたしのためです……人のために回復魔法をと言っても心はこうなんです……」
「いや、却って安心したよ。人間、自分のためにもならんことをやろうなんて続くもんじゃないからな」
少しは人間味があった方が、こっちも親しみが持てるしこれからも付き合いを続けたいと思うものだ。
聖人や聖女が悪いとは言わないけど、「一緒に行動したいか」と聞かれると、なるべくならお断りしたい。
打算や欲望が無い人と一緒なんてゾッとするよ。
俺? 俺は……ユーカリ。いやいや待て。俺の行動原理がユーカリなわけないじゃないか。
いやだなあ。
……ユーカリ。
だああああ。
再び頭を抱える俺にコレットがおずおずと自分の手を俺の頭に乗せた。
なでなで。
「うぎゅー」
「か、可愛いです……」
「すまん。俺の頭の中で謎の戦争が起こってしまって。心配かけたな」
「い、いえ。もっと撫でていいですか?」
コレットのお願いに対し、俺は彼女の手をむんずと握り、自分の頭からどける。
そこまで悲しそうな顔をしなくてもいいと思うんだが……。
「ちょっとだけだぞ」
「ありがとうございます!」
わしゃわしゃ。
「うぎゅー」
「そ、その鳴き声、きゅんきゅんします」
「お、終わりだ」
「はい……」
コホン。
彼女の手が離れたところで、ワザとらしい咳払いをする。
「鍛えて、いろんな所を冒険して、秘宝に出会えればラッキーってのがまとめか?」
「そ、そうなりますね」
目が泳いでしまうコレット。
撫でられたことに対する意趣返しじゃねえか。
もう、しゃあねえな。
「秘宝ってやつの中に、ソニアを元気にするようなモノがあるかもしれないんだろ? だから、冒険者になった」
「わたしなんかに秘宝なんて恐れ多いですが……いずれ、出会えればなあと思ってます」
「いいじゃないか。夢は大きい方がいいって」
「そ、そうですか」
「おう、そうだよ」
「コアラさんにも大きな夢があるのですか?」
夢、夢か。
そうだな。俺の夢は――。
「ある」
「教えていただいてもいいですか!?」
「一度しか言わないからよく聞けよ」
「はい」
「俺の夢は『ユーカリパラダイス』だ」
「……」
せっかくの決めセリフだというのに、コレットは口を半開きにしたまま固まっているじゃねえか。
全く、失礼な奴だぜ。
「いない方がいいかもしれん……」
「そうなんですか……すいません。変なことを聞いてしまって」
「いや、いいんだ」
雌のコアラに出会って、僅かでも興奮してしまったら……俺は……。
し、しかし。
俺を見下ろしてくるコレットは至近距離にあり、胸なんかもまともに見える。
彼女は俺がコアラだから全く気にしていないけど、俺も全くもって気にならない。「寒くねえかな」と思うくらいだ。
……。
やばい。こいつはヤバいぞ。
コアラになる前は、こうじゃなかった、
いやいやいや、気のせい。気のせいだ。
心は人間、ユーカリ、心はもしゃー。ユーカリ。
ユーカリうめええ。
「だあああああ」
「煩悩よ、去れ」と念じながら、頭を抱え首を振る。
「す、すいません。そこまで悩むなんて思っていなくて」
「いや、コレットが聞いたからこうなったんじゃあないから」
「そ、そうですか……」
やばい。コレットが涙目になってきた。
ここはあ、そうだなあ。
何とか話題を変えないと、だよな。
「コレットは強くなって冒険者として大成したいのか?」
彼女のプライベートに踏み込まないでおいた方がいいかと思っていたんだけど、やはり気にはなる。
俺が言うのも何だが、得体の知れないコアラになんぞ教えを乞うなんて「強くなろうとする」海より深い理由があると思うんだ。
一体彼女は何を目指しているんだろう?
強くなり、冒険者として有名になりたいってのとはどうも違う気がしている。
というのはだな。
冒険者としてやっていくのなら、はぐれたりして一人になった時でも対応できるようソロでも生存率が高い職業の方がいい。
理想はトリアノンのような戦士兼テイマーとか、臨機応変に対応できそうなレンジャーとか、そんなところか。魔法戦士ってのがあるか分からないけど、そういうのでもいい。
「わたし、大切な人がいるんです」
「ほうほうほう。お盛んだな」
唐突に何だよと思ったが、しっかりと突っ込みを忘れない俺である。
「ち、違います! わたしと同じ歳の女の子です!」
「そんなに興奮しなくてもいいだろう。冗談だよ冗談」
「も、もう……」
頬を膨らませ、ぷいっと顔を背けるコレット。
「その大切な人のために冒険者をやっているのか?」
「はい。きっかけはソニアでした」
「込み入ったことを無理やり聞くつもりはないから、その辺でいいぞ」
「い、嫌ではありません。わたしのことを聞いてくれたのはコアラさんが初めてです」
「え……」
「ぼ、冒険者になってからってことですよ! 冒険者同士ってお互いの事に踏み入らない暗黙のルールがあるというか、それはそれで寂しいというか……」
「話をしてくれるなら、聞きたい」
「はい!」
コレットとソニアの出会いは偶然だった。
彼女らが八歳やそこらの時、コレットがソニアの落とした人形を拾ったことがきっかけで二人の交流が始まる。
コレットは街で小さな小料理屋を営む家の次女だった。一方でソニアは奥まった場所にある大豪邸に住む貴族の娘。
出会った二人は、その場で打ち解けた。だけど、ソニアの家の事を知ったコレットは余りの身分差に先方に迷惑をかけてしまうと子供ながらに思ったそうだ。
それでも病弱で近しい歳の友達がいなかったこともあってか、ソニアはコレットのことをとても気に入り、ずっと親しい間柄で今でも交流があるという。
「ふむ。それでソニアを元気にするために、回復術師になって鍛えたいというわけなのか?」
「いえ、回復術師になったのはソニアのこともありますが、自分や家族が怪我をした時に力になれたらと思ったからです。……回復魔法の一つもまだ使えませんが」
「へこむなへこむな。これからだろ。スクロールを買えばいいじゃないか。それに、疲労回復の魔法も良い物と思うぞ」
一度コレットに疲労回復の魔法――リカバーをかけてもらったが、コアラの腹時計にしてプラス一時間くらい動ける程度には疲労が抜けた。
俺も欲しいなと思ったけど、あえてやめておいたんだよ。こんな魔法を使うようになったら、恒常的にリカバーをかけ続け、リカバー中毒になってしまいそうだったからな。
疲れなきゃ、ずっと動き続けるだろうしなあ……ユーカリのために。
それじゃあ、逆に体にガタが来そうだからさ。
「回復術師として鍛えることとソニアのことは関係がないわけじゃないですが、目的ではありません」
「あ、そういうことか。なるほど」
「はい。ソニアのお屋敷には優秀な回復術師さんや僧侶さんがいますので」
「それでもコレットがソニアに回復魔法をかけてやったら喜ぶだろうに」
「はい! そうだと嬉しいなと思って、関係がないわけじゃないと思っているんです!」
家族のため、ソニアのために本気で強くなろうと思っているのかな。
強くといっても、回復魔法を使いこなすって意味だろうけど。
「そんな理由なら、魔法だけを鍛えればいいんじゃ?」
「それだけじゃあないんです。冒険者になったのは、ひょっとしたらわたしにも『秘宝』に触れる機会があるかも! と思いまして」
「それって、自分のため? それともソニアのため?」
「……半分以上はわたしのためです……人のために回復魔法をと言っても心はこうなんです……」
「いや、却って安心したよ。人間、自分のためにもならんことをやろうなんて続くもんじゃないからな」
少しは人間味があった方が、こっちも親しみが持てるしこれからも付き合いを続けたいと思うものだ。
聖人や聖女が悪いとは言わないけど、「一緒に行動したいか」と聞かれると、なるべくならお断りしたい。
打算や欲望が無い人と一緒なんてゾッとするよ。
俺? 俺は……ユーカリ。いやいや待て。俺の行動原理がユーカリなわけないじゃないか。
いやだなあ。
……ユーカリ。
だああああ。
再び頭を抱える俺にコレットがおずおずと自分の手を俺の頭に乗せた。
なでなで。
「うぎゅー」
「か、可愛いです……」
「すまん。俺の頭の中で謎の戦争が起こってしまって。心配かけたな」
「い、いえ。もっと撫でていいですか?」
コレットのお願いに対し、俺は彼女の手をむんずと握り、自分の頭からどける。
そこまで悲しそうな顔をしなくてもいいと思うんだが……。
「ちょっとだけだぞ」
「ありがとうございます!」
わしゃわしゃ。
「うぎゅー」
「そ、その鳴き声、きゅんきゅんします」
「お、終わりだ」
「はい……」
コホン。
彼女の手が離れたところで、ワザとらしい咳払いをする。
「鍛えて、いろんな所を冒険して、秘宝に出会えればラッキーってのがまとめか?」
「そ、そうなりますね」
目が泳いでしまうコレット。
撫でられたことに対する意趣返しじゃねえか。
もう、しゃあねえな。
「秘宝ってやつの中に、ソニアを元気にするようなモノがあるかもしれないんだろ? だから、冒険者になった」
「わたしなんかに秘宝なんて恐れ多いですが……いずれ、出会えればなあと思ってます」
「いいじゃないか。夢は大きい方がいいって」
「そ、そうですか」
「おう、そうだよ」
「コアラさんにも大きな夢があるのですか?」
夢、夢か。
そうだな。俺の夢は――。
「ある」
「教えていただいてもいいですか!?」
「一度しか言わないからよく聞けよ」
「はい」
「俺の夢は『ユーカリパラダイス』だ」
「……」
せっかくの決めセリフだというのに、コレットは口を半開きにしたまま固まっているじゃねえか。
全く、失礼な奴だぜ。
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