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22.人間って……
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――七日後。
あれから一週間が経った。コレットは瞬く間に木登りが上達し、いくつか問題があったが一緒に狩りに出ることができるようになったんだ。
「コアラさん」
太い枝の上でしゃがみ込むコレットが、俺にチラリと横目を向けるが意識は獲物から外さない。
コクリと彼女に頷きを返し、得物の位置を再度確認する。
角が生えた猪がスヤスヤと木の根元で眠っていた。俺の知るイノシシより二回りほど巨体で、コレット曰く角猪という名前だという。
「そのまんまやんけ」と突っ込みそうになったが、大人な俺は「そうか」とニヒルに呟くに留めておいた。
よっこいせっと。
コレットが角猪から斜め45度の樹上。対する俺はほぼ真上に陣取る。
いいぞとばかりに右手を上げると、コレットが口をキュッと結び頷く。
彼女は小ぶりな弓をギリギリと引き絞り――矢を放つ。
ドッシュ――。
ち、少し位置がズレた。
そんな時に俺である。
彼女の攻撃で仕留められないと分かった時にはもう枝から飛び降りていた。
――グサリ。
猪が痛みで悲鳴を上げる前に奴の頭にぐさーっと槍を突き刺した。
すぐに角猪は砂と化し、後には笹が三枚と猪の毛皮の一部が残る。
「なかなか狙い通りには中りませんね……」
「たった三日かそこらで、これだけ上手くなるなんてすごいと思うぞ」
「が、頑張ります」
笹は放置し、毛皮をアイテムボックスに仕舞い込む。
「やはり笹は食べな……必要ないんですね」
「うん。売れないんだよな? 笹って」
「はい。雑草と同じですから……ユー、いや、何でもありません」
失礼な。ユーカリ茶は値段がついていただろう。
安かろうと、お値段がつくってことは売れるってことだ。
笹なんかとは違うのだよ。ふふん。
コレットは俺がユーカリの葉しか食べないことを伝えている。彼女からしたら笹も葉っぱだから、俺が食すとでも思っていたようだが……。
未だに笹とユーカリの葉の違いを理解してくれていないらしい。嘆かわしいことだ。
「よし、次行こう」
「はい!」
「そろそろユーカリを落とすモンスターとやろうか」
「は、はいい」
コレットはあからさまにビビっているが、大丈夫だ。
ミスしてもさっきみたいに俺が後追いすりゃいいだけ。
モンスターが活動していれば事情が変わるけど、寝ていたら強さの違いは大した問題じゃあない。
一撃で仕留めることができるか、できないかが分かれ目となる。
次の獲物は兜熊だった。
兜熊ってのは俺が勝手に読んでいた名前で、アーマーベアって言うのだそうだ。そのまんまだろ、って突っ込んじゃあいけない。
名称ってのは分かりやすい方がいい。この熊は、頭が兜のような硬質の骨で覆われていて、的が狭いんだ。
的を正確に射抜く練習にはもってこいだけど、範囲がシビア過ぎてコレットの矢は兜にカーンと弾かれてしまった。
すかさす俺が、熊の頭と首の付け根に槍を突き刺し仕留め、事なきを得る。
ん? コレットは回復術師で、バトンのような武器を買っただろうって?
ん、それはだな。
――初めてコレットと一緒に狩りに出た時のことでした。
「まずは笹を落とすモンスターから行こうか」
「は、はい」
「大丈夫だ。木登りだけじゃあなく、枝から枝にも見事に移動できてるじゃないか」
緊張した面持ちのコレットに対し、軽い調子で励ます。
「が、頑張ります」とギュッと両手を握りしめる彼女からは緊張感が抜けていないけど、樹上からの狩りなんて彼女にとって初めてだから致し方ないだろう。
コレットを連れているから、いつもより遅いペースで樹上を伝って行くと、すぐにすやすやと眠る角がない猪を発見した。
「あれは、モンスターではありません」
猪を起こさぬよう、俺の耳元で囁くコレット。
「そうなんだ。モンスターかモンスターじゃないか分かるのか?」
「はい。ギフトの力です。あれは唯の猪です。食べるとおいしいです」
「そ、そっか」
意外にも逞しいことを言うコレットにタラりと冷や汗が流れる。
ぼんやりとしているように見えて、彼女も異世界の人なんだなあと実感した。猪を見て「お肉」だものなあ。
異世界に来たばかりの俺だったら、ドン引きしたかもしれないけど……今となっては、普段の彼女とのギャップでビックリする程度だ。
砂と化すとはいえ、俺も動いているモンスターを多数仕留めてきたから今更だろ?
「あ、あと、少し問題があります」
「どうした?」
「この高さで飛び降りると、骨折しそうです」
「あ……」
そっか。彼女は人間だ。
軽業師のスキルを持つコレットは、十メートルくらいの高さからでも無事着地することができる。
だけど、バトンを振り回して不自然な体勢で着地するとなると話は別だ。落下の力を逃すことができないから、怪我しちゃうってことかああ。
「作戦変更だ。コレット」
「分かりました……すいません、未熟で」
「いや、そういう問題じゃあない。俺が抜けていた。すまん」
……というわけで、彼女には料理スキルを諦めてもらい弓の練習を行ってもらったってわけだ。
◇◇◇
数時間、狩りを続けた俺とコレットは、地上に降り立ち食事をすることにした。
今日の狩りはもうおしまいだ。
例のつうううんとする魔除けの香も焚くのを忘れずに……。このお香、結構キツイんだよなあ。他の匂いはないものだろうか。
「やっぱり、すごいです。コアラさんは」
木に成っていた梨とも桃ともつかない果実をほうばり、コレットが言葉を漏らす。
「もう分かっていると思うけど、俺の狩りは相当に特殊だ」
「はい。ですが、起きているモンスター相手でも、コアラさんなら普通に倒せちゃうと思います!」
「そ、そうなんだろうか」
「はい! わたし、武芸にはあまり詳しくありませんが、コアラさんの槍術はなかなかのものなんじゃあないでしょうか」
「落下しているだけだけどな……」
「そんなことありません! 槍ってそうそううまく狙ったところに刺さらないものなんですよ。コアラさんはあれだけ離れたところから、しかも宙を舞いながら針の穴を通すかのように……」
コレットの誉め言葉が続き、照れと共に今まで俺がやってきたことは無駄ではなかったんだと少しじーんとなってしまった。
半分お世辞だろうけど、悪い気はしない。
「食べたら休めよ」
まだブツブツと呟いていたコレットの言葉を遮るように口を挟む。
「はい。コアラさんはまた修行ですか?」
「おう。明け方までまだ時間があるから、座学の時間だ」
「これだけ強いのに、努力を惜しまないんですね。尊敬します! わたしもまだまだ」
「ダメだ。休んどけ。最後の方、腕が痺れて来ていただろ?」
「ば、バレてましたか。弓でも木登りでも腕力をつかいますので……」
てへへと額に手を当てはにかむコレット。
でも、すぐに彼女は口元を僅かに歪めた。どうしたんだろう?
「何か困ったことがあるのか?」
「い、いえ。そんなことは」
「別にどんなくだらないことでもいいから、言ってくれよ。気になるじゃないか」
「う、うう。でしたら言います」
「おう」
「そろそろ水浴びと洗濯をしないと……と思っちゃいました」
「た、確かに」
修行やらユーカリの葉やらに必死で、頭から抜けていた。
人間の時は毎日風呂に入っていたというのに……。コレットだってお風呂に入りたかっただろうな……すまん。
試しに自分の腕を鼻先にやり、スンスンしてみる。
獣臭いだけじゃあなく、いろんな臭いが混じって……これはあかんと我ながらガクリとなってしまった。
あれから一週間が経った。コレットは瞬く間に木登りが上達し、いくつか問題があったが一緒に狩りに出ることができるようになったんだ。
「コアラさん」
太い枝の上でしゃがみ込むコレットが、俺にチラリと横目を向けるが意識は獲物から外さない。
コクリと彼女に頷きを返し、得物の位置を再度確認する。
角が生えた猪がスヤスヤと木の根元で眠っていた。俺の知るイノシシより二回りほど巨体で、コレット曰く角猪という名前だという。
「そのまんまやんけ」と突っ込みそうになったが、大人な俺は「そうか」とニヒルに呟くに留めておいた。
よっこいせっと。
コレットが角猪から斜め45度の樹上。対する俺はほぼ真上に陣取る。
いいぞとばかりに右手を上げると、コレットが口をキュッと結び頷く。
彼女は小ぶりな弓をギリギリと引き絞り――矢を放つ。
ドッシュ――。
ち、少し位置がズレた。
そんな時に俺である。
彼女の攻撃で仕留められないと分かった時にはもう枝から飛び降りていた。
――グサリ。
猪が痛みで悲鳴を上げる前に奴の頭にぐさーっと槍を突き刺した。
すぐに角猪は砂と化し、後には笹が三枚と猪の毛皮の一部が残る。
「なかなか狙い通りには中りませんね……」
「たった三日かそこらで、これだけ上手くなるなんてすごいと思うぞ」
「が、頑張ります」
笹は放置し、毛皮をアイテムボックスに仕舞い込む。
「やはり笹は食べな……必要ないんですね」
「うん。売れないんだよな? 笹って」
「はい。雑草と同じですから……ユー、いや、何でもありません」
失礼な。ユーカリ茶は値段がついていただろう。
安かろうと、お値段がつくってことは売れるってことだ。
笹なんかとは違うのだよ。ふふん。
コレットは俺がユーカリの葉しか食べないことを伝えている。彼女からしたら笹も葉っぱだから、俺が食すとでも思っていたようだが……。
未だに笹とユーカリの葉の違いを理解してくれていないらしい。嘆かわしいことだ。
「よし、次行こう」
「はい!」
「そろそろユーカリを落とすモンスターとやろうか」
「は、はいい」
コレットはあからさまにビビっているが、大丈夫だ。
ミスしてもさっきみたいに俺が後追いすりゃいいだけ。
モンスターが活動していれば事情が変わるけど、寝ていたら強さの違いは大した問題じゃあない。
一撃で仕留めることができるか、できないかが分かれ目となる。
次の獲物は兜熊だった。
兜熊ってのは俺が勝手に読んでいた名前で、アーマーベアって言うのだそうだ。そのまんまだろ、って突っ込んじゃあいけない。
名称ってのは分かりやすい方がいい。この熊は、頭が兜のような硬質の骨で覆われていて、的が狭いんだ。
的を正確に射抜く練習にはもってこいだけど、範囲がシビア過ぎてコレットの矢は兜にカーンと弾かれてしまった。
すかさす俺が、熊の頭と首の付け根に槍を突き刺し仕留め、事なきを得る。
ん? コレットは回復術師で、バトンのような武器を買っただろうって?
ん、それはだな。
――初めてコレットと一緒に狩りに出た時のことでした。
「まずは笹を落とすモンスターから行こうか」
「は、はい」
「大丈夫だ。木登りだけじゃあなく、枝から枝にも見事に移動できてるじゃないか」
緊張した面持ちのコレットに対し、軽い調子で励ます。
「が、頑張ります」とギュッと両手を握りしめる彼女からは緊張感が抜けていないけど、樹上からの狩りなんて彼女にとって初めてだから致し方ないだろう。
コレットを連れているから、いつもより遅いペースで樹上を伝って行くと、すぐにすやすやと眠る角がない猪を発見した。
「あれは、モンスターではありません」
猪を起こさぬよう、俺の耳元で囁くコレット。
「そうなんだ。モンスターかモンスターじゃないか分かるのか?」
「はい。ギフトの力です。あれは唯の猪です。食べるとおいしいです」
「そ、そっか」
意外にも逞しいことを言うコレットにタラりと冷や汗が流れる。
ぼんやりとしているように見えて、彼女も異世界の人なんだなあと実感した。猪を見て「お肉」だものなあ。
異世界に来たばかりの俺だったら、ドン引きしたかもしれないけど……今となっては、普段の彼女とのギャップでビックリする程度だ。
砂と化すとはいえ、俺も動いているモンスターを多数仕留めてきたから今更だろ?
「あ、あと、少し問題があります」
「どうした?」
「この高さで飛び降りると、骨折しそうです」
「あ……」
そっか。彼女は人間だ。
軽業師のスキルを持つコレットは、十メートルくらいの高さからでも無事着地することができる。
だけど、バトンを振り回して不自然な体勢で着地するとなると話は別だ。落下の力を逃すことができないから、怪我しちゃうってことかああ。
「作戦変更だ。コレット」
「分かりました……すいません、未熟で」
「いや、そういう問題じゃあない。俺が抜けていた。すまん」
……というわけで、彼女には料理スキルを諦めてもらい弓の練習を行ってもらったってわけだ。
◇◇◇
数時間、狩りを続けた俺とコレットは、地上に降り立ち食事をすることにした。
今日の狩りはもうおしまいだ。
例のつうううんとする魔除けの香も焚くのを忘れずに……。このお香、結構キツイんだよなあ。他の匂いはないものだろうか。
「やっぱり、すごいです。コアラさんは」
木に成っていた梨とも桃ともつかない果実をほうばり、コレットが言葉を漏らす。
「もう分かっていると思うけど、俺の狩りは相当に特殊だ」
「はい。ですが、起きているモンスター相手でも、コアラさんなら普通に倒せちゃうと思います!」
「そ、そうなんだろうか」
「はい! わたし、武芸にはあまり詳しくありませんが、コアラさんの槍術はなかなかのものなんじゃあないでしょうか」
「落下しているだけだけどな……」
「そんなことありません! 槍ってそうそううまく狙ったところに刺さらないものなんですよ。コアラさんはあれだけ離れたところから、しかも宙を舞いながら針の穴を通すかのように……」
コレットの誉め言葉が続き、照れと共に今まで俺がやってきたことは無駄ではなかったんだと少しじーんとなってしまった。
半分お世辞だろうけど、悪い気はしない。
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まだブツブツと呟いていたコレットの言葉を遮るように口を挟む。
「はい。コアラさんはまた修行ですか?」
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「これだけ強いのに、努力を惜しまないんですね。尊敬します! わたしもまだまだ」
「ダメだ。休んどけ。最後の方、腕が痺れて来ていただろ?」
「ば、バレてましたか。弓でも木登りでも腕力をつかいますので……」
てへへと額に手を当てはにかむコレット。
でも、すぐに彼女は口元を僅かに歪めた。どうしたんだろう?
「何か困ったことがあるのか?」
「い、いえ。そんなことは」
「別にどんなくだらないことでもいいから、言ってくれよ。気になるじゃないか」
「う、うう。でしたら言います」
「おう」
「そろそろ水浴びと洗濯をしないと……と思っちゃいました」
「た、確かに」
修行やらユーカリの葉やらに必死で、頭から抜けていた。
人間の時は毎日風呂に入っていたというのに……。コレットだってお風呂に入りたかっただろうな……すまん。
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