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19.ついにスペルブックを我が手に(ユーカリ茶用)
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一旦店を出て、冒険者ギルドでドロップアイテムを換金してきた。
コレットには「ドロップアイテムの価値を知りたいから」とか適当に説明したら、特に不審がられることもなかったんだ。
一番高く売れたのは、ベノムウルフから出た不気味な目玉みたいなので「緋色の宝玉」ってアイテムだった。
こいつはベノムウルフから出るレアアイテムらしく、ユーカリがドロップする代わりに出たんだよな……当時は憤ったものだが、役に立って結果オーライってところかなあ。
そんなわけで、所持金は40万ゴルダを越えた。
これだけあればお買い物で所持金不足になることもないだろ。
再び「魔法の総合量販店イーストパイン」へ赴き、今度はコレットの武器を探す。
「どの種類がいいんだろ?」
「持ってみていいですか?」
テーブルの上に並べた三種類の武器をしげしげと見つめる俺とコレット。
回復術師が扱う武器種は、六角形の金属で殴る鈍器メイス、錘を振り回すフレイル、唯の細長い棒に見えるスタッフとのことだった。
とりあえず値段は気にせず三種を集めてみたってわけだ。
「スタッフじゃないと、重たくて振れません」
しゅんとなるコレットだったが、持てる武器があるなら問題ない。
「大丈夫。俺は全部持てない」
「コアラさんはどんな武器を使うんですか?」
「槍だよ。戦士用のお店に後で寄りたい」
「案内します!」
そうだよ。そういや、武器だって街なら購入できるんだった。
完全に頭から抜け落ちていたぜ……。
「値段は気にしなくていい。持ち運びしやすい物を選んで欲しい」
「分かりました」
今回はお着換えとかが無いから、支払いを誤魔化すことができない。
だけど、武器はまあ直接殴るわけじゃないし何でも構わないだろう。
むしろ、木登りの邪魔になる方が問題だ。
コレットが選んだのは樫の木でできたスタッフというよりチアガールが使うバトンみたいな短い物だった。
うん、これなら腰に携えることができるし、良いんじゃないかな。
お値段は500ゴルダ。
「ありがとうございました。このお金はちゃんと稼いで」
「すぐに稼げるさ」
「それじゃあ、武器屋さんに行きますか?」
「いや、ここで見たいものがあるんだ」
「コアラさんが『見たいもの』、ちょっと楽しみです」
朗らかに笑顔を見せるコレットは自分の装備を見る時以上に楽し気だ。
彼女とは対照的に俺はとあることを思い出し、拳をギュッと握りしめていた。
ギリリと歯ぎしりまでしたくなるほどに。
覚えているだろうか?
魔法を使おうとした時のことを。
『スペルブックがありません』と脳内にメッセージが出てぐおおおとなったのも今となっては懐かしい。
魔法って言葉にときめきを覚えるのは俺だけじゃないはず。
しかし、使う前段階にまで達してもいなかったのだ。スキルは取得できるくせにスペルブックが無いと魔法の熟練度さえ上げることができないとは。
コレットのお買い物が先になってしまったけど、魔法関連の店に来たのは元々スペルブックが欲しかったに他ならない。
目的?
それは「ホットウォーター」を使えるようになるためだ。
ホットウォーターがあれば、お湯を沸かすことも水を汲みさえしなくてもユーカリ茶が飲める。コアラ垂涎の魔法なのだぞ。
そんな素敵な野望を心の中に秘め、店員さんに聞いてみる。
「こちらです」
店員さんに案内されてついて行くと、あるわあるわいろんな本が。
これが全てスペルブックなんだろうか?
サイズの種類が豊富で、手帳ほどのものからA3サイズのものまで獲り揃えられている。
デザインは更に種類が多く、アンティーク調のものから可愛らしい花が描かれたもの、無地で一色のシンプルなものまで選びたい放題になっていた。
「スペルブックが欲しかったんですか! コアラさん、魔法も使うんですね」
「いや、使ったことはないんだ。これから使えたらいいなって」
「そうなんですか! 意外です。でも、貪欲に強さを求めるのって素敵です」
「強さは求めていない」なんてことを、コレットのいい笑顔の前で言う事に俺の良心が待ったをかける。
「そういや、コレットは回復術師だったんだよな。スペルブックは持っている?」
誤魔化すように話題を変えて、コレットに問いかけた。
「はい。一応は……魔法が一つしか入ってませんけど……」
「魔法を入れる?」
「はい。スクロールをスペルブックに読ませると、スペルブックに呪文が書き込まれます」
「面白い作りをしているんだな」
俺はコレット達と違って謎のスキル制だから勝手が違うのかもしれないけど、きっと職業によって使える呪文が異なるのだろう。
媒体となるスペルブックが同じであることは、俺にとって幸いだ。
職業によって使用するスペルブックが違っていたらと思うとゾッとする。
だって、俺の持っている「スキルの魔法」と魔法系職業の使う呪文が一致するとは思えないから……。
何冊もスペルブックを持って……となる。
「いろんな種類のスペルブックがあるけど、何か違いってあるのかな?」
「入る呪文の数が違います。基本、小さいスペルブックほど入る呪文の数が少ないです」
「大きい方がお得なのかな?」
「その分持ち歩きが大変ですし……良し悪しだと思います」
ふむ……。
俺は人間に比べてサイズがかなり小さいから、手帳くらいのスペルブックがいいかな。
ホットウォーターが使えりゃいいし。
もし沢山の呪文を使うにしても、スペルブックを複数持ち歩けばいい。
用途によってスペルブックをチェンジすりゃいいだけだからさ。使わないスペルブックはアイテムボックスに収納で楽々持ち運べる。
ん?
ちょっと疑問が浮かんだ。
「コレット。呪文を使う時って、スペルブックを手に持っていないといけないのかな?」
「いえ。スペルブックが体に触れていれば大丈夫です」
「分かった。ありがとう」
手に持って使うものだとばかり思っていて、もしかしたらと聞いてみたら意外な答えが返ってきた。
といっても、微妙な回答だな……。アイテムボックスに収納した状態で使えるかどうかは未知数ってところか。
試してみたらすぐ分かるよな。うん。
「よし、これにする」
俺が選んだのは、くすんだ赤一色のスペルブックだった。
横5センチ、縦10センチで厚みが3センチほどで、コアラの手にも収まる。
「一番小さいスペルブックにしたんですね。可愛いです」
「うん。スクロールも見たい」
「はい!」
スクロールはスペルブックコーナーのすぐ隣にあった。
スクロールは名前の通り羊皮紙で出来た巻物で、縦の長さが三十センチほどでクルクルと巻かれている。
使い方は簡単で、スクロールに書かれている呪文の名前を使用者が声を出して読み上げるだけとのこと。
「ええっと、ホットウォーターだろ、後は……クリエイトウォーター……うーん。ピュリフィケーションでいいか」
俺の選んだスペルブックは三つまで呪文を登録できるものだったから、とりあえず三つの呪文を選んでおいた。
目的のホットウォーター、水を作り出すクリエイトウォーター、服やコップを綺麗にするピュリフィケーション、とどれも実用性が高い。
「攻撃魔法とか防御系の魔法とかを取得するのもだと思ってました」
「いずれ使うかもしれないけど、今はまだいいかな」
「分かりました! どれも便利魔法だと思います」
「おう!」
目的のスペルブックとホットウォーターを手に入れた俺は、意気揚々と店を後にしたのだった。
コレットには「ドロップアイテムの価値を知りたいから」とか適当に説明したら、特に不審がられることもなかったんだ。
一番高く売れたのは、ベノムウルフから出た不気味な目玉みたいなので「緋色の宝玉」ってアイテムだった。
こいつはベノムウルフから出るレアアイテムらしく、ユーカリがドロップする代わりに出たんだよな……当時は憤ったものだが、役に立って結果オーライってところかなあ。
そんなわけで、所持金は40万ゴルダを越えた。
これだけあればお買い物で所持金不足になることもないだろ。
再び「魔法の総合量販店イーストパイン」へ赴き、今度はコレットの武器を探す。
「どの種類がいいんだろ?」
「持ってみていいですか?」
テーブルの上に並べた三種類の武器をしげしげと見つめる俺とコレット。
回復術師が扱う武器種は、六角形の金属で殴る鈍器メイス、錘を振り回すフレイル、唯の細長い棒に見えるスタッフとのことだった。
とりあえず値段は気にせず三種を集めてみたってわけだ。
「スタッフじゃないと、重たくて振れません」
しゅんとなるコレットだったが、持てる武器があるなら問題ない。
「大丈夫。俺は全部持てない」
「コアラさんはどんな武器を使うんですか?」
「槍だよ。戦士用のお店に後で寄りたい」
「案内します!」
そうだよ。そういや、武器だって街なら購入できるんだった。
完全に頭から抜け落ちていたぜ……。
「値段は気にしなくていい。持ち運びしやすい物を選んで欲しい」
「分かりました」
今回はお着換えとかが無いから、支払いを誤魔化すことができない。
だけど、武器はまあ直接殴るわけじゃないし何でも構わないだろう。
むしろ、木登りの邪魔になる方が問題だ。
コレットが選んだのは樫の木でできたスタッフというよりチアガールが使うバトンみたいな短い物だった。
うん、これなら腰に携えることができるし、良いんじゃないかな。
お値段は500ゴルダ。
「ありがとうございました。このお金はちゃんと稼いで」
「すぐに稼げるさ」
「それじゃあ、武器屋さんに行きますか?」
「いや、ここで見たいものがあるんだ」
「コアラさんが『見たいもの』、ちょっと楽しみです」
朗らかに笑顔を見せるコレットは自分の装備を見る時以上に楽し気だ。
彼女とは対照的に俺はとあることを思い出し、拳をギュッと握りしめていた。
ギリリと歯ぎしりまでしたくなるほどに。
覚えているだろうか?
魔法を使おうとした時のことを。
『スペルブックがありません』と脳内にメッセージが出てぐおおおとなったのも今となっては懐かしい。
魔法って言葉にときめきを覚えるのは俺だけじゃないはず。
しかし、使う前段階にまで達してもいなかったのだ。スキルは取得できるくせにスペルブックが無いと魔法の熟練度さえ上げることができないとは。
コレットのお買い物が先になってしまったけど、魔法関連の店に来たのは元々スペルブックが欲しかったに他ならない。
目的?
それは「ホットウォーター」を使えるようになるためだ。
ホットウォーターがあれば、お湯を沸かすことも水を汲みさえしなくてもユーカリ茶が飲める。コアラ垂涎の魔法なのだぞ。
そんな素敵な野望を心の中に秘め、店員さんに聞いてみる。
「こちらです」
店員さんに案内されてついて行くと、あるわあるわいろんな本が。
これが全てスペルブックなんだろうか?
サイズの種類が豊富で、手帳ほどのものからA3サイズのものまで獲り揃えられている。
デザインは更に種類が多く、アンティーク調のものから可愛らしい花が描かれたもの、無地で一色のシンプルなものまで選びたい放題になっていた。
「スペルブックが欲しかったんですか! コアラさん、魔法も使うんですね」
「いや、使ったことはないんだ。これから使えたらいいなって」
「そうなんですか! 意外です。でも、貪欲に強さを求めるのって素敵です」
「強さは求めていない」なんてことを、コレットのいい笑顔の前で言う事に俺の良心が待ったをかける。
「そういや、コレットは回復術師だったんだよな。スペルブックは持っている?」
誤魔化すように話題を変えて、コレットに問いかけた。
「はい。一応は……魔法が一つしか入ってませんけど……」
「魔法を入れる?」
「はい。スクロールをスペルブックに読ませると、スペルブックに呪文が書き込まれます」
「面白い作りをしているんだな」
俺はコレット達と違って謎のスキル制だから勝手が違うのかもしれないけど、きっと職業によって使える呪文が異なるのだろう。
媒体となるスペルブックが同じであることは、俺にとって幸いだ。
職業によって使用するスペルブックが違っていたらと思うとゾッとする。
だって、俺の持っている「スキルの魔法」と魔法系職業の使う呪文が一致するとは思えないから……。
何冊もスペルブックを持って……となる。
「いろんな種類のスペルブックがあるけど、何か違いってあるのかな?」
「入る呪文の数が違います。基本、小さいスペルブックほど入る呪文の数が少ないです」
「大きい方がお得なのかな?」
「その分持ち歩きが大変ですし……良し悪しだと思います」
ふむ……。
俺は人間に比べてサイズがかなり小さいから、手帳くらいのスペルブックがいいかな。
ホットウォーターが使えりゃいいし。
もし沢山の呪文を使うにしても、スペルブックを複数持ち歩けばいい。
用途によってスペルブックをチェンジすりゃいいだけだからさ。使わないスペルブックはアイテムボックスに収納で楽々持ち運べる。
ん?
ちょっと疑問が浮かんだ。
「コレット。呪文を使う時って、スペルブックを手に持っていないといけないのかな?」
「いえ。スペルブックが体に触れていれば大丈夫です」
「分かった。ありがとう」
手に持って使うものだとばかり思っていて、もしかしたらと聞いてみたら意外な答えが返ってきた。
といっても、微妙な回答だな……。アイテムボックスに収納した状態で使えるかどうかは未知数ってところか。
試してみたらすぐ分かるよな。うん。
「よし、これにする」
俺が選んだのは、くすんだ赤一色のスペルブックだった。
横5センチ、縦10センチで厚みが3センチほどで、コアラの手にも収まる。
「一番小さいスペルブックにしたんですね。可愛いです」
「うん。スクロールも見たい」
「はい!」
スクロールはスペルブックコーナーのすぐ隣にあった。
スクロールは名前の通り羊皮紙で出来た巻物で、縦の長さが三十センチほどでクルクルと巻かれている。
使い方は簡単で、スクロールに書かれている呪文の名前を使用者が声を出して読み上げるだけとのこと。
「ええっと、ホットウォーターだろ、後は……クリエイトウォーター……うーん。ピュリフィケーションでいいか」
俺の選んだスペルブックは三つまで呪文を登録できるものだったから、とりあえず三つの呪文を選んでおいた。
目的のホットウォーター、水を作り出すクリエイトウォーター、服やコップを綺麗にするピュリフィケーション、とどれも実用性が高い。
「攻撃魔法とか防御系の魔法とかを取得するのもだと思ってました」
「いずれ使うかもしれないけど、今はまだいいかな」
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「おう!」
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