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16.手に入れたぞ
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「どこか、落ち着ける場所で話がしたい」
「わたしもコアラさんとお話がしたいと思ってました」
というわけで、街のレストランや喫茶店に入ろうかとも思ったんだが、聞かれたくない話もするだろうと街の外に出ることに。
だが、そのまま外に出てお茶さえないのは寂しい話だ。
俺の目標はユーカリ茶をゲットすることなんで、ちょうどいい。
コレットに案内され、古びたこげ茶色の壁に年季の入った三角屋根のお店に到着する。
壁はところどころ苔蒸しており、余り手入れがされていないのかなと思わせた。
喫茶店にあるような取っ手付きの扉を開けると、カランコロンと子気味よい鈴の音が鳴り響く。
扉の横には小さな看板が掛けられていて、「ルパシア茶店」と書かれていた。
ほう。これは思ったより街の規模を上方修正してもよさそうだ。
雑貨屋ではなく専門店があるとなれば、裏を返すとこれだけで売上が成り立つってこと。
専門店ならいろんな茶葉が売られているはず……もちろんユーカリ茶もな。
ワクワクしながら店内に入ると、外観とは異なり整然と棚に並べられた茶葉に圧倒される。
15センチ四方の正方形の箱に茶葉が入っており、それぞれ全て種類が異なる様子。
奥のカウンターのところには白い髭を伸ばした老人が座っていた。あの人が店主かな?
片眼鏡が知性を感じさせる。
「コアラさん、どれにしますか?」
「いろんな茶葉の匂いが混じって……上の方の匂いが分からん」
たぶん二百種類は茶葉の種類がある。この中からユーカリを探るにはなかなか骨だぞ。
左右の壁にある棚は四段になっていて、びっしりと茶葉の入った箱が並べられている。それだけじゃあない。カウンター前、中央に所せましと箱があるんだもの。
「抱っこしますか?」
「頼む」
さすがに店内で棚によじ登るのはどうかと思っていたところで、コレットが助け船を出してくれた。
しかし、脇の下を掴まれてでろーんと上に掲げられると間抜け以外何者でもないな……。
右の壁にはユーカリのかぐわしい匂いはしなかった。
今度は反対側だ。
「ん? どうした?」
移動しようとしたところで、コレットがふと呟く。
「店主さんに聞けばいいんじゃないでしょうか」
「それだ!」
俺をでろーんと掲げたまま、コレットがテクテクとカウンター前まで進む。
「店主、ユーカリ茶はあるか?」
「喋る珍妙な生物とは、初めて見ましたぞ」
店主は片眼鏡に枯れた指先を添えてしげしげと俺の顔を覗き込んだ。
こんな時はコレットに頼んだ方が……って苦笑いを浮かべるだけでオロオロしている。
仕方ない。俺が話を続けるか。
「コアラだからな。喋るんだ。それはさておき、ユーカリ茶はどこに?」
「ユーカリですと! お嬢さん、苦労なさってるのですな。この生物はあなたのペットですかな?」
何故かハンカチを目に当て悲し気な声色になる店主。
「あ、は、はい。わたしのテイム生物です」
コレットはでろーんしたままの俺を胸に抱き、店主に応じる。
「そうですか。ここは茶葉の専門店。珍しい茶葉、希少な茶葉、古今東西、集めることができる限りの茶葉を置いております」
「ユーカリ茶もあるのか?」
「はい。ございます。あの樽の中に」
店主は店内の隅っこを指さす。
そこには、ゴミ箱の隣に古ぼけた樽が置いてあった。
「あれか!」
コレットの手からひょいっと抜け出し、てとてとと樽の前まで歩く。
樽はしっかりと蓋がされていて、上部に薄っすらと埃が被っていた。
茶葉の入れている箱は手入れが行き届いているってのに、この樽だけは例外なのか……。
嫌な予感がよぎるが、「ユーカリ茶が手に入るかもしれん」という期待感がそんなものを全て吹き飛ばす。
――パカン。
お、おおおお。
開けた途端に芳醇な香りが漂ってくるではないか。
これこそ間違いない。
ユーカリ茶だ。
「は、鼻がつーんとします」
俺の後ろから樽を覗き込んだコレットが眉をひそめる。
「お嬢さん、悪い事はいいません。格安の紅茶を値引きいたしますのでそちらになさっては?」
「あ、あの」
店主の心遣いにコレットがわたわたしつつ、俺の背中をちょんちょんと指先で突く。
「これ、全部もらえるか? いや、所持金の半分までで買えるだけ」
「本気ですか? それを購入する人はこれまで一人しか知りません。あなた方と同じテイマーとペットでしたが……」
「キリっとした全身鎧とでかい犬のコンビかな?」
「そうです。お知り合いですかな?」
「まあ、知らない仲じゃない」
トリアノンはここでユーカリ茶を購入したんだ!
こいつは一発で当たりを引き当てた。
小躍りしながら、カウンターに戻りコレットにお値段を聞いてもらう。
「あの樽全部でおいくらになりますか?」
「200ゴルダです。本当によろしいのですか? 飲めたものじゃないですぞ」
「買った!」
俺の勢いに店主とコレットが顔を見合わせ苦笑する。
やったー。これだけ沢山あれば、しばらくユーカリ茶に困らないぞ。
煎じて飲むのもいいが、そのまま齧ってもなかなか美味なんだぜ。
「あ、コレットも好きなのを買ったら? お代はさっきのお金から」
「は、はい。ありがとうございます。で、でしたら紅茶を」
「承りました。ユーカリ茶は樽ごと持って行っていただいて大丈夫です」
コレットが目配せすると店主は慣れた手つきで紅茶の葉をサラサラと包み紙に入れていく。
包み紙に封をして、店主はコレットに包み紙を渡す。
「では、ユーカリ茶の樽とアッザミン産の紅茶200グラムで300ゴルダになります」
「はい。ではこちらで」
コレットが銀色のコインを一枚出すと店主はお釣りとして銅色のコインを七枚、手渡した。
ふむ。銀色のコイン――銀貨は1000ゴルダ。銅色のコイン――銅貨は100ゴルダかな。
もう少し細かいお金になるとどんなコインになるんだろう。まあそのうち分かるか。コレットに聞いてもいいし。
相場はたぶん、1ゴルダで10円くらい? ってところか。
それにしても、格安紅茶の葉が200グラムで100ゴルダだろ。対するユーカリ茶は1キロ以上はあるが、200ゴルダ。
こんないい物になんてえ値段をつけるんだ!
少しだけ憤りを覚えるが、俺にとっては好都合だと思いなおし樽に抱き着きスリスリと頬ずりした。
「コアラさん、行きましょう」
「おう」
コレットが俺を樽ごと持ち上げ、店主へ顔を向ける。
「店主さん、ありがとうございました」
「こちらこそお買い上げありがとうございました。またのご来店お待ちしております」
樽と俺を抱えたまま、コレットは店を後にするのだった。
◇◇◇
――街を出てすぐの野原。
ぽかぽかした陽射しが差し込み、自然と眠くなってくる心地いい気候の下でコレットがお鍋で水を沸かしている。
彼女は野外用の調理セットを持っていたので、そいつでお茶をいただこうってわけだ。
「お湯ができました」
「おお」
コレットがコップにお湯を注ぐ。
そこへユーカリ茶葉を入れ、待つこと一分。これにて完成だ。
紅茶みたいに茶こしで葉をこしとった方が味はいいんだろうけど、葉ごと食べちゃうから問題ない。
「わたしもコアラさんとお話がしたいと思ってました」
というわけで、街のレストランや喫茶店に入ろうかとも思ったんだが、聞かれたくない話もするだろうと街の外に出ることに。
だが、そのまま外に出てお茶さえないのは寂しい話だ。
俺の目標はユーカリ茶をゲットすることなんで、ちょうどいい。
コレットに案内され、古びたこげ茶色の壁に年季の入った三角屋根のお店に到着する。
壁はところどころ苔蒸しており、余り手入れがされていないのかなと思わせた。
喫茶店にあるような取っ手付きの扉を開けると、カランコロンと子気味よい鈴の音が鳴り響く。
扉の横には小さな看板が掛けられていて、「ルパシア茶店」と書かれていた。
ほう。これは思ったより街の規模を上方修正してもよさそうだ。
雑貨屋ではなく専門店があるとなれば、裏を返すとこれだけで売上が成り立つってこと。
専門店ならいろんな茶葉が売られているはず……もちろんユーカリ茶もな。
ワクワクしながら店内に入ると、外観とは異なり整然と棚に並べられた茶葉に圧倒される。
15センチ四方の正方形の箱に茶葉が入っており、それぞれ全て種類が異なる様子。
奥のカウンターのところには白い髭を伸ばした老人が座っていた。あの人が店主かな?
片眼鏡が知性を感じさせる。
「コアラさん、どれにしますか?」
「いろんな茶葉の匂いが混じって……上の方の匂いが分からん」
たぶん二百種類は茶葉の種類がある。この中からユーカリを探るにはなかなか骨だぞ。
左右の壁にある棚は四段になっていて、びっしりと茶葉の入った箱が並べられている。それだけじゃあない。カウンター前、中央に所せましと箱があるんだもの。
「抱っこしますか?」
「頼む」
さすがに店内で棚によじ登るのはどうかと思っていたところで、コレットが助け船を出してくれた。
しかし、脇の下を掴まれてでろーんと上に掲げられると間抜け以外何者でもないな……。
右の壁にはユーカリのかぐわしい匂いはしなかった。
今度は反対側だ。
「ん? どうした?」
移動しようとしたところで、コレットがふと呟く。
「店主さんに聞けばいいんじゃないでしょうか」
「それだ!」
俺をでろーんと掲げたまま、コレットがテクテクとカウンター前まで進む。
「店主、ユーカリ茶はあるか?」
「喋る珍妙な生物とは、初めて見ましたぞ」
店主は片眼鏡に枯れた指先を添えてしげしげと俺の顔を覗き込んだ。
こんな時はコレットに頼んだ方が……って苦笑いを浮かべるだけでオロオロしている。
仕方ない。俺が話を続けるか。
「コアラだからな。喋るんだ。それはさておき、ユーカリ茶はどこに?」
「ユーカリですと! お嬢さん、苦労なさってるのですな。この生物はあなたのペットですかな?」
何故かハンカチを目に当て悲し気な声色になる店主。
「あ、は、はい。わたしのテイム生物です」
コレットはでろーんしたままの俺を胸に抱き、店主に応じる。
「そうですか。ここは茶葉の専門店。珍しい茶葉、希少な茶葉、古今東西、集めることができる限りの茶葉を置いております」
「ユーカリ茶もあるのか?」
「はい。ございます。あの樽の中に」
店主は店内の隅っこを指さす。
そこには、ゴミ箱の隣に古ぼけた樽が置いてあった。
「あれか!」
コレットの手からひょいっと抜け出し、てとてとと樽の前まで歩く。
樽はしっかりと蓋がされていて、上部に薄っすらと埃が被っていた。
茶葉の入れている箱は手入れが行き届いているってのに、この樽だけは例外なのか……。
嫌な予感がよぎるが、「ユーカリ茶が手に入るかもしれん」という期待感がそんなものを全て吹き飛ばす。
――パカン。
お、おおおお。
開けた途端に芳醇な香りが漂ってくるではないか。
これこそ間違いない。
ユーカリ茶だ。
「は、鼻がつーんとします」
俺の後ろから樽を覗き込んだコレットが眉をひそめる。
「お嬢さん、悪い事はいいません。格安の紅茶を値引きいたしますのでそちらになさっては?」
「あ、あの」
店主の心遣いにコレットがわたわたしつつ、俺の背中をちょんちょんと指先で突く。
「これ、全部もらえるか? いや、所持金の半分までで買えるだけ」
「本気ですか? それを購入する人はこれまで一人しか知りません。あなた方と同じテイマーとペットでしたが……」
「キリっとした全身鎧とでかい犬のコンビかな?」
「そうです。お知り合いですかな?」
「まあ、知らない仲じゃない」
トリアノンはここでユーカリ茶を購入したんだ!
こいつは一発で当たりを引き当てた。
小躍りしながら、カウンターに戻りコレットにお値段を聞いてもらう。
「あの樽全部でおいくらになりますか?」
「200ゴルダです。本当によろしいのですか? 飲めたものじゃないですぞ」
「買った!」
俺の勢いに店主とコレットが顔を見合わせ苦笑する。
やったー。これだけ沢山あれば、しばらくユーカリ茶に困らないぞ。
煎じて飲むのもいいが、そのまま齧ってもなかなか美味なんだぜ。
「あ、コレットも好きなのを買ったら? お代はさっきのお金から」
「は、はい。ありがとうございます。で、でしたら紅茶を」
「承りました。ユーカリ茶は樽ごと持って行っていただいて大丈夫です」
コレットが目配せすると店主は慣れた手つきで紅茶の葉をサラサラと包み紙に入れていく。
包み紙に封をして、店主はコレットに包み紙を渡す。
「では、ユーカリ茶の樽とアッザミン産の紅茶200グラムで300ゴルダになります」
「はい。ではこちらで」
コレットが銀色のコインを一枚出すと店主はお釣りとして銅色のコインを七枚、手渡した。
ふむ。銀色のコイン――銀貨は1000ゴルダ。銅色のコイン――銅貨は100ゴルダかな。
もう少し細かいお金になるとどんなコインになるんだろう。まあそのうち分かるか。コレットに聞いてもいいし。
相場はたぶん、1ゴルダで10円くらい? ってところか。
それにしても、格安紅茶の葉が200グラムで100ゴルダだろ。対するユーカリ茶は1キロ以上はあるが、200ゴルダ。
こんないい物になんてえ値段をつけるんだ!
少しだけ憤りを覚えるが、俺にとっては好都合だと思いなおし樽に抱き着きスリスリと頬ずりした。
「コアラさん、行きましょう」
「おう」
コレットが俺を樽ごと持ち上げ、店主へ顔を向ける。
「店主さん、ありがとうございました」
「こちらこそお買い上げありがとうございました。またのご来店お待ちしております」
樽と俺を抱えたまま、コレットは店を後にするのだった。
◇◇◇
――街を出てすぐの野原。
ぽかぽかした陽射しが差し込み、自然と眠くなってくる心地いい気候の下でコレットがお鍋で水を沸かしている。
彼女は野外用の調理セットを持っていたので、そいつでお茶をいただこうってわけだ。
「お湯ができました」
「おお」
コレットがコップにお湯を注ぐ。
そこへユーカリ茶葉を入れ、待つこと一分。これにて完成だ。
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