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10.ユーカリ茶
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「話をする前に、茶でも淹れよう」
「いや、そこまで気を使ってもらう必要はな、い」
む。むむむ。
トリアノンが荷物袋を開けた時、俺のコアラセンサーが反応した。
この香りはユーカリだ!
彼女はユーカリを所持している。
「心配せずともユーカリ茶は出さぬよ。私以外にこの味を気に入った者はいないからな」
「い、いや、是非、そのユーカリ茶を飲ませてくれ!」
「ほう。後悔するなよ。健康にはいいと聞く。私は嫌いじゃあないんだがね」
トリアノンは荷物袋から銅製のコップを二つ取り出し、地面に置く。
続いて小袋から細く縦に切った葉っぱを摘まみ、コップの中に入れた。
葉っぱは茶色く変色し縮れているが、俺には分かる。あれはユーカリの葉だ。
どうなるのか興味津々でコップを覗き込もうとすると、トリアノンに手で「待て」と制止された。
「クリエイトホットウォーター」
ボソリとトリアノンが呟くと、コップにお湯が注ぎ込まれたではないか。
これが……魔法?
「そんなに凝視せずとも、毒なんて入れないさ。誓いも立てただろうに」
「魔法でお湯を出すのか?」
「焚火をした方が魔力の節約にはなるが、もう日も暮れる。今日は魔力をまるで使ってないし、問題あるまい」
トリアノンは苦笑しつつも、コップを一つ俺に手渡して来る。
両手でコップを掴み、鼻に近寄せるといい香りが漂ってきて口元が綻ぶ。
さて、いくら香りが良くても味が微妙だと飲むに耐えないものとなる。
ユーカリにはこの世界で最もうるさいと自負するコアラの舌を唸らせることはできるかな?
謎の食通を気取り、湯気を立てるユーカリ茶をそっと一口。
な、何だと!
「う、うまい! こいつはユーカリの葉を乾燥させて、発酵? させたのか。なんというまろやかで芳醇な……」
止まらない。
たかが、お茶だというのに感動で涙が出そうになるのを堪えるのに必死だ。
「美味だと言う者は初めてだ。それほど気に入ったのか?」
呆れたように長い髪をかきあげるトリアノン。
「これほどのお茶があるなんて! これって街で売っているのか?」
「あ、まあ、そうだな。あるにはあるが……」
「そうか! 街に行けばこいつがわんさか手に入るのか……お金を稼がねば……」
とっとと逃げ出し……いや、脱出した街に舞い戻ろうと思う日が来るとは。
まさかこんな隠し玉があったなんて、驚きだよ。
「それほど気に入ったのなら、これごと譲ってもいい」
「金か。生憎金は一切持っていない。モンスターから得たドロップアイテムなら多少は」
「まあ待て。金など要らないさ。対価と言ってはなんだが、一つ頼まれてくれないか」
「俺にできることなら」
もはや俺に判断力は残されていなかった。
ユーカリ茶に魅了されてしまった俺に、断るという選択肢はない。
「……させてくれないだろうか」
「ん? 前半、声が小さくて聞こえなかった。もう一度言ってくれ」
「そ、そのだな、な、な、な……」
「な?」
トリアノンにとってよほど言い辛いことなのか、あからさまに目を逸らす。
彼女はしばらく無言だったが、ようやく腹をくくったのかすううっと息を吸い込み、顔をこちらに向けた。
その真剣な顔に対し俺の背筋に寒いものが走る。
こいつは覚悟を決めねばならないようだな……。
ゴクリと生唾を飲み込み、彼女の言葉を固唾を飲んで待つ。
「撫でさせてくれないか! 貴君の頭を」
「え?」
「不躾過ぎただろうか……」
「いや、どうぞ。そんなことでいいのなら、好きなだけ」
頭を前に向けると、トリアノンの手が俺の脇の下へ伸び、そのまま抱え上げられてしまう。
すとんと彼女の膝の上に乗せられた俺は、毒気を抜かれキョトンとなる。
続いて、おずおずと彼女の手が俺の頭に当てられ、そのまま撫でられた。
わしゃわしゃ。
わしゃわしゃ。
「うぎゅー」
な、なんだ今の声は……。
無意識に変な唸り声が出てしまったぞ。恐るべしコアラ。
「あ、愛らし過ぎる……」
「う、うう……」
ただ撫でられているだけなのに、とんでもなく恥ずかしくなってきた。
「も、もういいか?」
「……ああ」
すっごい低い声で言葉を返されてしまう。
もっともっと撫でたかったのかよ。しかし、またしてもあの声が出てしまったら、穴に潜りたくなってくるだろうが。
この後、彼女とエルダートレントについて話をしなきゃなんないんだから、この辺で勘弁してくれよ。
◇◇◇
「――というわけなんだ。大した情報じゃなくて済まないな」
「いや、有益だった。エルダートレントは実在し、冒険者だけじゃあなくモンスターをも餌にしているとはな」
ユーカリ茶で気を良くした俺は、トリアノンに知っていることを全て喋った。
といっても彼女が知っていたことと差し引きしたら、同じくらいの情報量だと思う。
俺が知っているのは、エルダートレントの居座る場所とジャックオーランタンの行動範囲だ。
トリアノンも知っている通り、エルダートレントは樹木型のモンスターだけに、ほとんど動かない。
俺が観察した限り、根っこを足にして歩くことはできるんだが、亀より遅いんだ。
じゃあ、無防備なのかというとそうではない。
奴は無数とも言える枝を持ち、枝は俺の体くらいならスパーンと真っ二つにできるほど鋭い刃に変化する。
おまけ程度だが、洞から腐食性の液体を飛ばすことだってできるんだ。
無数の枝をかいくぐって本体を攻撃することは困難だろう。
といっても、夜間は活動が鈍る。昼間は手が付けられないほど活発だけど……奴は植物でありながら動物のように動くから寝ることはないとはいえ、休息をするのかな。
いや、動くことはできるけどエネルギーを節約しているに過ぎないかもしれん。
とまあ、本体だけでもそれなりに強敵なんだが、問題はジャックオーランタンなんだよなあ。
こいつらは数が多く、二十四時間入れ替わり立ち代わりで行動し続ける。
ジャックオーランタンはエルダートレントから離れて「狩り」もできるのは、ご存知の通りだ。
「おかわりまでありがとう。美味しかったよ」
話が終わったところで、三杯目のユーカリ茶を一息に飲み干し、トリアノンに礼を述べる。
「ソウシ、貴君もエルダートレントを狙っているのか?」
空になったコップをトリアノンに手渡すと、彼女はそんなことを聞いてきた。
「うーん。目の上のたんこぶってところだなあ。できることならいなくなって欲しい」
「そうか」
ん、トリアノンが何か言いたげに口を結び目を伏せている。
そっか。彼女はエルダートレントの討伐依頼を受け、この森にやって来た。
「万が一、俺が仕留めた場合、トリアノンの手柄にしていいよ」
「何! 私が悩んでいたのはそんな不名誉なことではない。他人の手柄を奪うなど言語道断だ!」
「わ、悪い悪い。じゃあ、何を悩んでいたんだ?」
「貴君もエルダートレントを討伐したいのだろう? 私もそうだ。誰だって強敵に挑みたい気持ちは同じだろう? だが、エルダートレントは一体しかいないのだ」
待て。
マジで待ってくれ。
できることならお相手したくないのが強敵ってもんだろ?
やむにやまれぬ……例えばユーカリの葉のベッドでお休みになっているとか無い限り、避けるって。
だけど、彼女の発言から彼女の気質が垣間見えた。
この機会にエルダートレントを倒してしまえるなら、俺にとっても喜ばしいこと。
奴は俺の狩りの対象を狩るからな。奴によって、俺が取得できるユーカリの葉が減る。
「いや、そこまで気を使ってもらう必要はな、い」
む。むむむ。
トリアノンが荷物袋を開けた時、俺のコアラセンサーが反応した。
この香りはユーカリだ!
彼女はユーカリを所持している。
「心配せずともユーカリ茶は出さぬよ。私以外にこの味を気に入った者はいないからな」
「い、いや、是非、そのユーカリ茶を飲ませてくれ!」
「ほう。後悔するなよ。健康にはいいと聞く。私は嫌いじゃあないんだがね」
トリアノンは荷物袋から銅製のコップを二つ取り出し、地面に置く。
続いて小袋から細く縦に切った葉っぱを摘まみ、コップの中に入れた。
葉っぱは茶色く変色し縮れているが、俺には分かる。あれはユーカリの葉だ。
どうなるのか興味津々でコップを覗き込もうとすると、トリアノンに手で「待て」と制止された。
「クリエイトホットウォーター」
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これが……魔法?
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「魔法でお湯を出すのか?」
「焚火をした方が魔力の節約にはなるが、もう日も暮れる。今日は魔力をまるで使ってないし、問題あるまい」
トリアノンは苦笑しつつも、コップを一つ俺に手渡して来る。
両手でコップを掴み、鼻に近寄せるといい香りが漂ってきて口元が綻ぶ。
さて、いくら香りが良くても味が微妙だと飲むに耐えないものとなる。
ユーカリにはこの世界で最もうるさいと自負するコアラの舌を唸らせることはできるかな?
謎の食通を気取り、湯気を立てるユーカリ茶をそっと一口。
な、何だと!
「う、うまい! こいつはユーカリの葉を乾燥させて、発酵? させたのか。なんというまろやかで芳醇な……」
止まらない。
たかが、お茶だというのに感動で涙が出そうになるのを堪えるのに必死だ。
「美味だと言う者は初めてだ。それほど気に入ったのか?」
呆れたように長い髪をかきあげるトリアノン。
「これほどのお茶があるなんて! これって街で売っているのか?」
「あ、まあ、そうだな。あるにはあるが……」
「そうか! 街に行けばこいつがわんさか手に入るのか……お金を稼がねば……」
とっとと逃げ出し……いや、脱出した街に舞い戻ろうと思う日が来るとは。
まさかこんな隠し玉があったなんて、驚きだよ。
「それほど気に入ったのなら、これごと譲ってもいい」
「金か。生憎金は一切持っていない。モンスターから得たドロップアイテムなら多少は」
「まあ待て。金など要らないさ。対価と言ってはなんだが、一つ頼まれてくれないか」
「俺にできることなら」
もはや俺に判断力は残されていなかった。
ユーカリ茶に魅了されてしまった俺に、断るという選択肢はない。
「……させてくれないだろうか」
「ん? 前半、声が小さくて聞こえなかった。もう一度言ってくれ」
「そ、そのだな、な、な、な……」
「な?」
トリアノンにとってよほど言い辛いことなのか、あからさまに目を逸らす。
彼女はしばらく無言だったが、ようやく腹をくくったのかすううっと息を吸い込み、顔をこちらに向けた。
その真剣な顔に対し俺の背筋に寒いものが走る。
こいつは覚悟を決めねばならないようだな……。
ゴクリと生唾を飲み込み、彼女の言葉を固唾を飲んで待つ。
「撫でさせてくれないか! 貴君の頭を」
「え?」
「不躾過ぎただろうか……」
「いや、どうぞ。そんなことでいいのなら、好きなだけ」
頭を前に向けると、トリアノンの手が俺の脇の下へ伸び、そのまま抱え上げられてしまう。
すとんと彼女の膝の上に乗せられた俺は、毒気を抜かれキョトンとなる。
続いて、おずおずと彼女の手が俺の頭に当てられ、そのまま撫でられた。
わしゃわしゃ。
わしゃわしゃ。
「うぎゅー」
な、なんだ今の声は……。
無意識に変な唸り声が出てしまったぞ。恐るべしコアラ。
「あ、愛らし過ぎる……」
「う、うう……」
ただ撫でられているだけなのに、とんでもなく恥ずかしくなってきた。
「も、もういいか?」
「……ああ」
すっごい低い声で言葉を返されてしまう。
もっともっと撫でたかったのかよ。しかし、またしてもあの声が出てしまったら、穴に潜りたくなってくるだろうが。
この後、彼女とエルダートレントについて話をしなきゃなんないんだから、この辺で勘弁してくれよ。
◇◇◇
「――というわけなんだ。大した情報じゃなくて済まないな」
「いや、有益だった。エルダートレントは実在し、冒険者だけじゃあなくモンスターをも餌にしているとはな」
ユーカリ茶で気を良くした俺は、トリアノンに知っていることを全て喋った。
といっても彼女が知っていたことと差し引きしたら、同じくらいの情報量だと思う。
俺が知っているのは、エルダートレントの居座る場所とジャックオーランタンの行動範囲だ。
トリアノンも知っている通り、エルダートレントは樹木型のモンスターだけに、ほとんど動かない。
俺が観察した限り、根っこを足にして歩くことはできるんだが、亀より遅いんだ。
じゃあ、無防備なのかというとそうではない。
奴は無数とも言える枝を持ち、枝は俺の体くらいならスパーンと真っ二つにできるほど鋭い刃に変化する。
おまけ程度だが、洞から腐食性の液体を飛ばすことだってできるんだ。
無数の枝をかいくぐって本体を攻撃することは困難だろう。
といっても、夜間は活動が鈍る。昼間は手が付けられないほど活発だけど……奴は植物でありながら動物のように動くから寝ることはないとはいえ、休息をするのかな。
いや、動くことはできるけどエネルギーを節約しているに過ぎないかもしれん。
とまあ、本体だけでもそれなりに強敵なんだが、問題はジャックオーランタンなんだよなあ。
こいつらは数が多く、二十四時間入れ替わり立ち代わりで行動し続ける。
ジャックオーランタンはエルダートレントから離れて「狩り」もできるのは、ご存知の通りだ。
「おかわりまでありがとう。美味しかったよ」
話が終わったところで、三杯目のユーカリ茶を一息に飲み干し、トリアノンに礼を述べる。
「ソウシ、貴君もエルダートレントを狙っているのか?」
空になったコップをトリアノンに手渡すと、彼女はそんなことを聞いてきた。
「うーん。目の上のたんこぶってところだなあ。できることならいなくなって欲しい」
「そうか」
ん、トリアノンが何か言いたげに口を結び目を伏せている。
そっか。彼女はエルダートレントの討伐依頼を受け、この森にやって来た。
「万が一、俺が仕留めた場合、トリアノンの手柄にしていいよ」
「何! 私が悩んでいたのはそんな不名誉なことではない。他人の手柄を奪うなど言語道断だ!」
「わ、悪い悪い。じゃあ、何を悩んでいたんだ?」
「貴君もエルダートレントを討伐したいのだろう? 私もそうだ。誰だって強敵に挑みたい気持ちは同じだろう? だが、エルダートレントは一体しかいないのだ」
待て。
マジで待ってくれ。
できることならお相手したくないのが強敵ってもんだろ?
やむにやまれぬ……例えばユーカリの葉のベッドでお休みになっているとか無い限り、避けるって。
だけど、彼女の発言から彼女の気質が垣間見えた。
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○○○
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