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5.スキルの使用に失敗しました
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「ステルス」
『スキルの使用に失敗しました』
……。
試しに声に出して言ってみたら、ステルスが発動したみたいだけど……無常にも失敗と相成った。
ユーカリサーチの時は一度もスキル使用を失敗していなかったので分からなかったが、失敗したことよりも「失敗の脳内メッセージが流れた」ことに安堵する。
スキルを使用して脳内や体に変化が出れば発動したことが分かる。
だけど、何ら変化が無い場合、スキルが発動したのかしていないのか区別がつかないだろ?
ここ一番でどっちなのか分からない状況は避けたいものなあ。
この分だと少なくとも失敗したことは分かるから、場所を選ばずスキルを「使える」。
「ふああ……」
夜通し頑張り続けたからか、あくびが出てきた。
ステルスを検証したいところだけど、眠気と疲労感がやばい……。
スンスンと鼻をひくつかせ、周囲を窺う。
大きな動く生き物は無し。
「眩しい……」
朝一番の光が俺の目に容赦なく差し込んでくる。
もう朝かあ……。
うっすらと森が明るさを増してきている。
眠くて当然だよな。昨日は人間の時の習慣から夜にぐっすり寝て、朝からずっと動き続けたんだもの。
このまま寝てしまうか――。
目を閉じるとすぐに意識が遠くなる。
◇◇◇
「ここからは俺の時間だ。スーパーコアラタイム始まるよ」
誰に向けて言ってんだよ。
あの大臣達と会話して以来、誰とも話をしていないからなあ……。
変なテンションになってしまっても仕方ないってもんだ。
そんなこんなで夕暮れ時となりました。
この時間までぐっすり眠っていたから、すっかり疲れも癒えた。
動く前に寝る前にやろうと思っていたことをやっておくか。
樹上でユーカリをもしゃりながら、「ステルス」と頭の中で連呼する。
『スキルの使用に失敗しました』
『スキルの使用に失敗しました』
『スキルの使用に失敗しました』
ち、ちくしょう!
も、もしかしたら声に出すと成功率があがるのかもしれない?
「ステルス」
『スキルの使用に失敗しました』
「ぐあああ!」
や、やべえ。思わず叫んでしまった。
コアラたるもの、枝の影に潜み静かに獲物を狩らねばならぬというのに……。
いくら何でも失敗し過ぎじゃないのか?
と、ここで賢いコアラたる俺は気が付く。
『スキル一覧
ユーカリサーチ
ステルス 熟練度 0.4』
……。
スキルには熟練度があるのかよ!
固有スキルであるユーカリサーチだけは、無条件で成功するってことかな。
こいつは使い続けて、熟練度をあげて行くしかないかあ。
しかし、MPやらを使うスキルじゃあなくてよかった。ステルスなら何度だって連続で試すことができる。
「よし、行くか」
ゴックン。
ユーカリの葉を飲み込み、いざ出陣だ。
◇◇◇
ステルス、ステルスと念じつつ、モンスターの探索に繰り出す。
笹しか出さない角の生えた猪はスルーして……寝そべる熊を発見した。
熊も俺の知っている熊とは見た目が少し異なっている。頭に骨の兜みたいな装甲があって、背骨に沿うようにトゲトゲが生えそろっている。
ぐっすりと寝ているのはいいんだけど、狙いがかなりシビアだな。
頭を横に向けて眠っているので、真上から槍で突くとあの兜に阻まれる。
狙うは装甲が無い顔部分……。
角度をつけて落下しないとダメだな。
木の枝からジャンプしてみるのはどうだ?
うーん。ジャンプしてもジャンプした分前に進んだら、真っ直ぐに落下しそうだよな。
ターザンのように蔦を持って振り子の動きなら、どうだろうか。
斜めに落ちてきたところで手を離せば、うまく角度がつく……はず。
どうする? 諦めるか行くべきか。
失敗する可能性はもちろんある。だけど、斜めにアタックできるなら、より多くの獲物を狩ることができるようになるんだ。
レベルもあがったことだし、ここは一発行ってみるとするか。
蔦なんて丁度いいモノは無かったので、枝に掴まり体を揺する。
槍は一旦アイテムボックスに仕舞い込んだ。
ぶるーん、ぶるーん。
鉄棒の要領で体を揺する。やっぱり人間と違って、コアラだとこういった動きは何の苦もなくできるな。
よし、ここだ。
丁度角度が付いたところで手を離すと、勢いよく体が落下していく。
アイテムボックスから槍を出し、構える。
――グサリ。
見事に槍が熊の眉間を貫き、後頭部の装甲で穂先が止まった。
致命傷を負った熊は、悲鳴をあげることもなく砂に変わる。
よおおおっし。
ドロップアイテムは、ユーカリの葉が六枚と骨っぽい素材? だった。
金の延べ棒みたいな形をしていて、こいつを加工して鎧とかにできそうだ。
熊はユーカリを落とす……俺は心のメモ帖に書き込んだのだった。
◇◇◇
斜めアタックを習得した俺は、これまでスルーするしかなかったモンスターも狩れるようになった。
蛇っぽいモンスター、巨人?な人型のモンスター、昨日倒した犬よりは小柄で尻尾から蛇も生えていないけど、角が生えたモンスター……と一日で七匹のモンスターを仕留める。
ドロップアイテムが笹だったモンスターもいたけど、ユーカリのモンスターもいたってところだな。
これまでの経験から、笹を落とすモンスターは弱く、ユーカリを落とすモンスターは強いってことが分かった。
ステルス?
あれはまだ発展途上だなあ。
ずっと使い続けていて、熟練度自体は二十を超えた。だけど、未だに一度たりともスキルが成功していない。
全く……とんだマゾ仕様だぜ。
そうそう、強くなった気はまるでしないけど、レベルも上がったぞ。
『名前:草薙壮士
種族:コアラ
レベル:27
スキル:有
魔法:有』
そろそろ上がり辛くなってくるかもしれないけど、今のところメキメキとレベルが上がっている。
レベルがサクサクあがるので、スキルポイントも同じように増えていた。
なので、いくつかスキルを習得してみることにしたのだ。
もし外れを引いてもまだまだスキルポイントはあるはずだしさ。
『スキル一覧
ユーカリサーチ
ステルス 熟練度 20.2
探索 熟練度 2.4
解剖学 熟練度 2.1
動物学 熟練度 1.1
罠 熟練度 0
魔法 熟練度 0
治療 熟練度 0』
取るには取ったが、まるで使えねえ。
探索と動物学はそのうち役に立つかもしれない……下の三つはダメだ。
いや……待てよ。
「罠」
『道具がありません』
「治療」
『包帯がありません』
うむ。これは再確認だ。
道具がないなら、作ればいいんじゃないか。
そこで賢いコアラは、スキルを新たに一つ習得する。
『スキル一覧
ユーカリサーチ
ステルス 熟練度 20.2
探索 熟練度 2.4
解剖学 熟練度 2.1
動物学 熟練度 1.1
罠 熟練度 0
魔法 熟練度 0
治療 熟練度 0
道具作成 熟練度 0』
ふ、ふふふ。
道具がないなら、作ればいいじゃない。
素晴らしい。さすが俺だ!
「道具作成」
『作成ツールがありません』
ふ、ふざけるなああああ!
ち、ちくしょう。
ん? 魔法はどうなんだって?
それはだな……。
「魔法」
『スペルブックがありません』
てわけだよ。こんちくしょう。
いいやもう、今日のところは寝る。
『スキルの使用に失敗しました』
寝る前に使ったステルスも失敗し、イライラする気持ちはユーカリの葉をもしゃることで落ち着け就寝した……。
『スキルの使用に失敗しました』
……。
試しに声に出して言ってみたら、ステルスが発動したみたいだけど……無常にも失敗と相成った。
ユーカリサーチの時は一度もスキル使用を失敗していなかったので分からなかったが、失敗したことよりも「失敗の脳内メッセージが流れた」ことに安堵する。
スキルを使用して脳内や体に変化が出れば発動したことが分かる。
だけど、何ら変化が無い場合、スキルが発動したのかしていないのか区別がつかないだろ?
ここ一番でどっちなのか分からない状況は避けたいものなあ。
この分だと少なくとも失敗したことは分かるから、場所を選ばずスキルを「使える」。
「ふああ……」
夜通し頑張り続けたからか、あくびが出てきた。
ステルスを検証したいところだけど、眠気と疲労感がやばい……。
スンスンと鼻をひくつかせ、周囲を窺う。
大きな動く生き物は無し。
「眩しい……」
朝一番の光が俺の目に容赦なく差し込んでくる。
もう朝かあ……。
うっすらと森が明るさを増してきている。
眠くて当然だよな。昨日は人間の時の習慣から夜にぐっすり寝て、朝からずっと動き続けたんだもの。
このまま寝てしまうか――。
目を閉じるとすぐに意識が遠くなる。
◇◇◇
「ここからは俺の時間だ。スーパーコアラタイム始まるよ」
誰に向けて言ってんだよ。
あの大臣達と会話して以来、誰とも話をしていないからなあ……。
変なテンションになってしまっても仕方ないってもんだ。
そんなこんなで夕暮れ時となりました。
この時間までぐっすり眠っていたから、すっかり疲れも癒えた。
動く前に寝る前にやろうと思っていたことをやっておくか。
樹上でユーカリをもしゃりながら、「ステルス」と頭の中で連呼する。
『スキルの使用に失敗しました』
『スキルの使用に失敗しました』
『スキルの使用に失敗しました』
ち、ちくしょう!
も、もしかしたら声に出すと成功率があがるのかもしれない?
「ステルス」
『スキルの使用に失敗しました』
「ぐあああ!」
や、やべえ。思わず叫んでしまった。
コアラたるもの、枝の影に潜み静かに獲物を狩らねばならぬというのに……。
いくら何でも失敗し過ぎじゃないのか?
と、ここで賢いコアラたる俺は気が付く。
『スキル一覧
ユーカリサーチ
ステルス 熟練度 0.4』
……。
スキルには熟練度があるのかよ!
固有スキルであるユーカリサーチだけは、無条件で成功するってことかな。
こいつは使い続けて、熟練度をあげて行くしかないかあ。
しかし、MPやらを使うスキルじゃあなくてよかった。ステルスなら何度だって連続で試すことができる。
「よし、行くか」
ゴックン。
ユーカリの葉を飲み込み、いざ出陣だ。
◇◇◇
ステルス、ステルスと念じつつ、モンスターの探索に繰り出す。
笹しか出さない角の生えた猪はスルーして……寝そべる熊を発見した。
熊も俺の知っている熊とは見た目が少し異なっている。頭に骨の兜みたいな装甲があって、背骨に沿うようにトゲトゲが生えそろっている。
ぐっすりと寝ているのはいいんだけど、狙いがかなりシビアだな。
頭を横に向けて眠っているので、真上から槍で突くとあの兜に阻まれる。
狙うは装甲が無い顔部分……。
角度をつけて落下しないとダメだな。
木の枝からジャンプしてみるのはどうだ?
うーん。ジャンプしてもジャンプした分前に進んだら、真っ直ぐに落下しそうだよな。
ターザンのように蔦を持って振り子の動きなら、どうだろうか。
斜めに落ちてきたところで手を離せば、うまく角度がつく……はず。
どうする? 諦めるか行くべきか。
失敗する可能性はもちろんある。だけど、斜めにアタックできるなら、より多くの獲物を狩ることができるようになるんだ。
レベルもあがったことだし、ここは一発行ってみるとするか。
蔦なんて丁度いいモノは無かったので、枝に掴まり体を揺する。
槍は一旦アイテムボックスに仕舞い込んだ。
ぶるーん、ぶるーん。
鉄棒の要領で体を揺する。やっぱり人間と違って、コアラだとこういった動きは何の苦もなくできるな。
よし、ここだ。
丁度角度が付いたところで手を離すと、勢いよく体が落下していく。
アイテムボックスから槍を出し、構える。
――グサリ。
見事に槍が熊の眉間を貫き、後頭部の装甲で穂先が止まった。
致命傷を負った熊は、悲鳴をあげることもなく砂に変わる。
よおおおっし。
ドロップアイテムは、ユーカリの葉が六枚と骨っぽい素材? だった。
金の延べ棒みたいな形をしていて、こいつを加工して鎧とかにできそうだ。
熊はユーカリを落とす……俺は心のメモ帖に書き込んだのだった。
◇◇◇
斜めアタックを習得した俺は、これまでスルーするしかなかったモンスターも狩れるようになった。
蛇っぽいモンスター、巨人?な人型のモンスター、昨日倒した犬よりは小柄で尻尾から蛇も生えていないけど、角が生えたモンスター……と一日で七匹のモンスターを仕留める。
ドロップアイテムが笹だったモンスターもいたけど、ユーカリのモンスターもいたってところだな。
これまでの経験から、笹を落とすモンスターは弱く、ユーカリを落とすモンスターは強いってことが分かった。
ステルス?
あれはまだ発展途上だなあ。
ずっと使い続けていて、熟練度自体は二十を超えた。だけど、未だに一度たりともスキルが成功していない。
全く……とんだマゾ仕様だぜ。
そうそう、強くなった気はまるでしないけど、レベルも上がったぞ。
『名前:草薙壮士
種族:コアラ
レベル:27
スキル:有
魔法:有』
そろそろ上がり辛くなってくるかもしれないけど、今のところメキメキとレベルが上がっている。
レベルがサクサクあがるので、スキルポイントも同じように増えていた。
なので、いくつかスキルを習得してみることにしたのだ。
もし外れを引いてもまだまだスキルポイントはあるはずだしさ。
『スキル一覧
ユーカリサーチ
ステルス 熟練度 20.2
探索 熟練度 2.4
解剖学 熟練度 2.1
動物学 熟練度 1.1
罠 熟練度 0
魔法 熟練度 0
治療 熟練度 0』
取るには取ったが、まるで使えねえ。
探索と動物学はそのうち役に立つかもしれない……下の三つはダメだ。
いや……待てよ。
「罠」
『道具がありません』
「治療」
『包帯がありません』
うむ。これは再確認だ。
道具がないなら、作ればいいんじゃないか。
そこで賢いコアラは、スキルを新たに一つ習得する。
『スキル一覧
ユーカリサーチ
ステルス 熟練度 20.2
探索 熟練度 2.4
解剖学 熟練度 2.1
動物学 熟練度 1.1
罠 熟練度 0
魔法 熟練度 0
治療 熟練度 0
道具作成 熟練度 0』
ふ、ふふふ。
道具がないなら、作ればいいじゃない。
素晴らしい。さすが俺だ!
「道具作成」
『作成ツールがありません』
ふ、ふざけるなああああ!
ち、ちくしょう。
ん? 魔法はどうなんだって?
それはだな……。
「魔法」
『スペルブックがありません』
てわけだよ。こんちくしょう。
いいやもう、今日のところは寝る。
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