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第1話 お金がないので出稼ぎに行きます
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「あとどれくらいかなあ?」
窓を開け外を眺めるが魔道車の窓からだと上を見上げることがなかなかに難しい。
ちょっとした秘密を持つ蛯名健一《えびなけんいち》こと俺と助手で美少女(見た目だけ)オートマタのペネロペ、そしてペットでハリネズミのハリーは一路「天の大地」を目指していた。
目的は金稼ぎである。
しがない田舎の魔道具修理屋である俺は常に資金不足に陥っていてさ。そらまあ、魔道具ってそうそう壊れるもんじゃないし、田舎だと人も少ないわけで……。
村には俺しか魔道具修理屋がいないから、お客がいなくなることはないのだけど、客数はお察しなんだよね。
そんなしがない魔道具修理屋の俺がある日、コーヒーを飲もうとしたらペネロペから「もうコーヒーは出せません」と金が尽きたことを告げられた。
コーヒーの代わりに出てきたのが、「天の大地」の魔線の配線修理だったというわけなのだ。
遠いが報酬がバカみたいに良い。しかも、魔道車の魔石代も加算してくれるらしい。
背に腹は代えられないってことでおんぼろの魔道車を動かし天の大地に向かっている。
それにしても、さっきからギシギシと魔道車が嫌な音を立てているのがとても気になっていた。ちゃんとした魔道車は高くて手が出なくて、小屋に脚を取付て動かしている魔道車と呼んでいいものか怪しい何かだから仕方ないといえば仕方ない。小屋が動くことに耐えられないんだろうなあ。これも、今回の配線修理をこなすまでの我慢だ。
ギシイイイイ!
「ちょ、今の音はまずい!」
「走行は可能です」
すん、とすました顔でペネロペがのたまう。ペネロペは見た目17、18歳くらいの少女なのだが、まるで可愛げがない。きっと笑うと可愛いのだろうけどねえ。
こればっかりは種族特性ってやつだから仕方ない。オートマタは感情表現が少ない種族なのだが、彼女はその中でもとりわけ無表情だ。
オートマタって俺のイメージだとアンドロイドとか機械少女って感じだけど、「この世界」では違う。
オートマタは「魔法生物」と呼ばれる生命体で、人間並みの知能を持った自由意志で動くゴーレムとでも言えばいいか。体は無機物じゃなく、人間と同じような有機物で構成されている。人間との大きな違いはマナと呼ばれる魔法的なエネルギーを摂取しなければ生命活動を維持できないこと。その分、食事量は人間の半分ほどで済む。
とまあ、ご主人様って甘えてくるオートマタってのは幻想の中にしかいない。彼女と俺は主従ではなく雇用関係だからなのかも?
「って考えている場合じゃない、魔道車を止めて、止めて!」
「マスター、小屋に脚をつけただけのものを魔道車とは呼びません」
「い、いいから脚を止めてえええ」
「仕方ありません」
ミシミシミシと音を立て、魔道車が停止する。
恨みがましくペネロペを見やると無表情でじっと見つめ返され目を逸らす。
「さあ、おにぎりにしようかなあ」
「『前世』でしたか。その知識を資金繰りに役立てることはできないのですか?」
つんと鼻を立て胡乱な視線を送ってくるペネロペ。
恨みがましく見つめたことを気にしているなこれは。
そうそう、俺の「ちょっとした秘密」とは前世の記憶なんだ。前世の俺は日本でサラリーマンをやっていた。それが気が付いたら赤ん坊になっていて……と物語ではよくある話だ。最初は悪夢か何かと思っていたが、どうやら現実らしく異世界で修理屋をやっている。アンドロイドやおにぎりの知識は前世のもので、この世界ではあるかもしれないが一般的ではない。
そんでさ、ほら、異世界転生したら現代知識で無双するってのがあるじゃない。俺も現代知識を使って大儲けだ、と幼い頃は胸をときめかせていた。
だがしかし、しかしだな。有名なSF作家の三法則だったか? にあった十分に発達した科学は魔法にしたかみえないっての。
この世界は十分に発達した魔法文明を持っていた。結論、十分に発達した魔法文明には現代知識なんぞ歯が立たたない。
いや、俺が科学者とかなら無双できる部分もあったかもしれないが、単なるサラリーマンの一般的な現代知識じゃ無理ってものよ。
家電製品に代わる高度な魔道具があるし、農業もしかり。料理なら「変わった料理」で勝負できそうだけど、調味料の開発からとなるので俺には難しすぎた。
それでも諦めの悪い俺は、ペネロペとペットのハリーに前世の記憶のことは伝えた。彼女らに伝えることで何かしらお金稼ぎに使えるアイデアが浮かぶかもと思って。結果はさんさんたるもので、こうして今資金難に陥っている。
それを知らぬ彼女ではないのだが……。
「無理……かな……怒ってる?」
「怒ってません。その証拠にコーヒーを淹れます」
「ちょろい」
「何か?」
「いや、なんでも。せっかくだし、外で食べようよ」
「ハリーを起こしますか?」
「いや、気持ちよさそうに寝ているし」
木箱を覗き込むと白いふさふさの毛とこげ茶色のトゲトケが丸まったハリネズミがすやすやと寝ていた。
寝ていたら可愛いんだけどな、こいつ。俺のお気に入りはキュートな丸い鼻である。
ハリネズミと表現しているが、地球のハリネズミとは完全に別種だ。
この世界の動物は空気中のマナを取り込み、様々な能力を獲得している。こいつも御多分に漏れず魔法的な力を持っているんだよね。
その辺はまあ、おいおい。先に腹を満たすことにしたい。
ギギギギギ。
外に出る扉を開こうとしたら嫌な音が出た。このまま開いたら扉が外れたりしないだろうか。
「手伝います」
俺の思いなど露知らず、ペネロペが後ろから俺にもたれかかるようにして扉に手を当てる。
扉はほぼ抵抗なく一息に開く。
勢い余った彼女に押されるようにして二人そろって前に倒れ込んでしまった。
「あ、開かなくなっていたわけじゃないんだ」
「そうでしたか」
彼女の手を取り、引っ張り上げる。
外に出てすぐ食事と思ったが、小屋……魔道車の様子を先に見ておいた方がいいか。
ペネロペにおにぎりとコーヒーを運んでもらうことを頼み、俺は魔道車の様子を確かめることにした。
掘っ立て小屋の下部に不釣り合いな銀色の無骨な金属が都合8本、取り付けられている。
この金属はミスリル銀と呼ばれる銀に魔法的な加工を施したもので、鉄より硬く弾性があり加工も容易という夢のような金属なんだ。
ミスリル銀は地球にある鉄との合金より遥かに性能が良いと思う。
小屋に取り付けられたミスリル銀はアヒルの足のような構造をしており、稼働させるとアヒルが歩くかのように動く。
車輪じゃなくて脚が動く姿は俺の感覚だと奇妙そのものなのだが、車輪タイプは小屋に取り付けて動かすことができないんだよね。
車輪タイプが欲しければ上部もセットになった本物の魔道車が必要になる。本物の魔道車は自動車のように魔心と呼ばれるエンジン部分があって、魔心が車輪を動かす。
「脚部分は問題ないな。小屋は……のっぴきならないかもしれん……」
板を打ち付けて底部と下部だけでも補強しておくかなあ。既に見た目は死んでいる。これ以上、見栄えが悪くなることなんてないから、板で補強した方がいいよなあ。
「準備ができました」
「ギーギー」
食事を察知したらしいハリネズミのハリーがふんふんと鼻を上にあげ鳴く。
「お、ハリー、起きたのか、みんなで食べよう」
俺とペネロペは具なしおにぎり、ハリーには乾燥させた甲虫を与える。
「目的地まであとどれくらいだろ」
「半日もかからないかと」
「半日かあ、やっぱりこの後、小屋の補強をするよ」
「手伝います」
補強が終わったら出発するかあ。おっと、小屋じゃなかった魔道車な。
この時の俺たちはこの後とんでもない事象に巻き込まれることになるとは知るはずもなかった。
窓を開け外を眺めるが魔道車の窓からだと上を見上げることがなかなかに難しい。
ちょっとした秘密を持つ蛯名健一《えびなけんいち》こと俺と助手で美少女(見た目だけ)オートマタのペネロペ、そしてペットでハリネズミのハリーは一路「天の大地」を目指していた。
目的は金稼ぎである。
しがない田舎の魔道具修理屋である俺は常に資金不足に陥っていてさ。そらまあ、魔道具ってそうそう壊れるもんじゃないし、田舎だと人も少ないわけで……。
村には俺しか魔道具修理屋がいないから、お客がいなくなることはないのだけど、客数はお察しなんだよね。
そんなしがない魔道具修理屋の俺がある日、コーヒーを飲もうとしたらペネロペから「もうコーヒーは出せません」と金が尽きたことを告げられた。
コーヒーの代わりに出てきたのが、「天の大地」の魔線の配線修理だったというわけなのだ。
遠いが報酬がバカみたいに良い。しかも、魔道車の魔石代も加算してくれるらしい。
背に腹は代えられないってことでおんぼろの魔道車を動かし天の大地に向かっている。
それにしても、さっきからギシギシと魔道車が嫌な音を立てているのがとても気になっていた。ちゃんとした魔道車は高くて手が出なくて、小屋に脚を取付て動かしている魔道車と呼んでいいものか怪しい何かだから仕方ないといえば仕方ない。小屋が動くことに耐えられないんだろうなあ。これも、今回の配線修理をこなすまでの我慢だ。
ギシイイイイ!
「ちょ、今の音はまずい!」
「走行は可能です」
すん、とすました顔でペネロペがのたまう。ペネロペは見た目17、18歳くらいの少女なのだが、まるで可愛げがない。きっと笑うと可愛いのだろうけどねえ。
こればっかりは種族特性ってやつだから仕方ない。オートマタは感情表現が少ない種族なのだが、彼女はその中でもとりわけ無表情だ。
オートマタって俺のイメージだとアンドロイドとか機械少女って感じだけど、「この世界」では違う。
オートマタは「魔法生物」と呼ばれる生命体で、人間並みの知能を持った自由意志で動くゴーレムとでも言えばいいか。体は無機物じゃなく、人間と同じような有機物で構成されている。人間との大きな違いはマナと呼ばれる魔法的なエネルギーを摂取しなければ生命活動を維持できないこと。その分、食事量は人間の半分ほどで済む。
とまあ、ご主人様って甘えてくるオートマタってのは幻想の中にしかいない。彼女と俺は主従ではなく雇用関係だからなのかも?
「って考えている場合じゃない、魔道車を止めて、止めて!」
「マスター、小屋に脚をつけただけのものを魔道車とは呼びません」
「い、いいから脚を止めてえええ」
「仕方ありません」
ミシミシミシと音を立て、魔道車が停止する。
恨みがましくペネロペを見やると無表情でじっと見つめ返され目を逸らす。
「さあ、おにぎりにしようかなあ」
「『前世』でしたか。その知識を資金繰りに役立てることはできないのですか?」
つんと鼻を立て胡乱な視線を送ってくるペネロペ。
恨みがましく見つめたことを気にしているなこれは。
そうそう、俺の「ちょっとした秘密」とは前世の記憶なんだ。前世の俺は日本でサラリーマンをやっていた。それが気が付いたら赤ん坊になっていて……と物語ではよくある話だ。最初は悪夢か何かと思っていたが、どうやら現実らしく異世界で修理屋をやっている。アンドロイドやおにぎりの知識は前世のもので、この世界ではあるかもしれないが一般的ではない。
そんでさ、ほら、異世界転生したら現代知識で無双するってのがあるじゃない。俺も現代知識を使って大儲けだ、と幼い頃は胸をときめかせていた。
だがしかし、しかしだな。有名なSF作家の三法則だったか? にあった十分に発達した科学は魔法にしたかみえないっての。
この世界は十分に発達した魔法文明を持っていた。結論、十分に発達した魔法文明には現代知識なんぞ歯が立たたない。
いや、俺が科学者とかなら無双できる部分もあったかもしれないが、単なるサラリーマンの一般的な現代知識じゃ無理ってものよ。
家電製品に代わる高度な魔道具があるし、農業もしかり。料理なら「変わった料理」で勝負できそうだけど、調味料の開発からとなるので俺には難しすぎた。
それでも諦めの悪い俺は、ペネロペとペットのハリーに前世の記憶のことは伝えた。彼女らに伝えることで何かしらお金稼ぎに使えるアイデアが浮かぶかもと思って。結果はさんさんたるもので、こうして今資金難に陥っている。
それを知らぬ彼女ではないのだが……。
「無理……かな……怒ってる?」
「怒ってません。その証拠にコーヒーを淹れます」
「ちょろい」
「何か?」
「いや、なんでも。せっかくだし、外で食べようよ」
「ハリーを起こしますか?」
「いや、気持ちよさそうに寝ているし」
木箱を覗き込むと白いふさふさの毛とこげ茶色のトゲトケが丸まったハリネズミがすやすやと寝ていた。
寝ていたら可愛いんだけどな、こいつ。俺のお気に入りはキュートな丸い鼻である。
ハリネズミと表現しているが、地球のハリネズミとは完全に別種だ。
この世界の動物は空気中のマナを取り込み、様々な能力を獲得している。こいつも御多分に漏れず魔法的な力を持っているんだよね。
その辺はまあ、おいおい。先に腹を満たすことにしたい。
ギギギギギ。
外に出る扉を開こうとしたら嫌な音が出た。このまま開いたら扉が外れたりしないだろうか。
「手伝います」
俺の思いなど露知らず、ペネロペが後ろから俺にもたれかかるようにして扉に手を当てる。
扉はほぼ抵抗なく一息に開く。
勢い余った彼女に押されるようにして二人そろって前に倒れ込んでしまった。
「あ、開かなくなっていたわけじゃないんだ」
「そうでしたか」
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「準備ができました」
「ギーギー」
食事を察知したらしいハリネズミのハリーがふんふんと鼻を上にあげ鳴く。
「お、ハリー、起きたのか、みんなで食べよう」
俺とペネロペは具なしおにぎり、ハリーには乾燥させた甲虫を与える。
「目的地まであとどれくらいだろ」
「半日もかからないかと」
「半日かあ、やっぱりこの後、小屋の補強をするよ」
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