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16.ひと時の休息
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「見せよう。ただの二つしか魔法を使えずとも、君が僕に不安を抱かないということを」
「うん」
ハールーンが胸の前で右手を開き両目を閉じる。
彼女の体から青白い燐光が立ち登り始めた。
「ヴァーミリオン・ミラージュ」
「え、えええええ! 合成術ですってええ。本当に力を失ってるの!」
ずっと静かだったてのに、ベルベットがハールーンの力ある言葉を完全に遮るほどうるさい。
お、魔法が発動したようだ。ハールーンの体がブレて見える。
「軽い認識阻害さ。敵対するモンスターにとって、僕は路傍の石のごとく認識される」
「おおお」
「加えて、魔法でも物理でも一撃のみだけど相殺してくれる。相殺だから術の効果が消えてしまうんだけどね」
「すげえ魔法だな。聞いたこともない」
「1000年後は魔法が廃れてしまったのかい?」
「俺が知らないだけだと思う……」
「ふうん。まあ、外の世界に想いを馳せるのはまだ早いか。もう一つ。ヴァーミリオン・ミラージュは他の魔法を唱えたり、敵に攻撃を加えたりすると効果が消える」
ハールーンが右手を振ると、元の姿に戻った。
この魔法、ええとヴァーミリオン・ミラージュだったか、のすごさはまだある。
それは、俺やベルベットは彼女を普通に認識していたこと。となるとだな、この魔法は選択的に「例外」を設定することができる。
凄まじい魔法もあったものだ。
これなら、まず敵に見つかることはない。加えて、巻き込みで一撃喰らったとしても平気じゃないか。
護るだけならまさに鉄壁。
俺でもとんでもない魔法だと分かる。
彼女は魔法スキルを持っていないんだよな? この魔法を習得するためにどれだけの時間をかけたのだろう。
自分が修行を頑張ったなんて彼女に比べたら……穴があったら入りたい。
ヴァーミリオン・ミラージュの魔法一つだけでも、俺の生涯修行時間以上だろうな……。
「ちょっと、ハールーンちゃん」
「気持ち悪い呼び方はしないでくれないか? 眠る前、僕は君より遥かに年長だったのだから」
「だってえ。今はこんなにちびっこいじゃないの。でも何、合成術とか可愛くない魔法を使っちゃうなんて」
「これが最善だと思ったから選んだだけだよ。経験は失われ、再構成するに二つしか残せなかったんだよ」
さっきから意味不明な言葉が飛び交っていて何を言っているのか半分くらいしか分からない。
要はハールーンの魔法がすごいってことだろ?
納得してるってのに、すげないハールーンの態度に業を煮やしたベルベットが今度は俺をターゲットにしてくる。
「ねえ! ねえってば!」
「揺するな」
「合成術よ。合成術!」
「そう言われても俺には何のことやら」
「あの術は」
「ちょっとたんま。術ってのは魔法のことか?」
「魔法の種類のことを術と表現しているのよ」
「分かった。はい、続けていいぞ」
「何だか私への扱いが酷くない?」
「気のせいだ。スライムと同じくらいにはちゃんと扱っているつもりだし」
「もう、素直じゃないんだから」
ベルベットがしなだれかかってきやがったので、ヒラリと躱す。
すると、彼女は前のめりにつんのめりペタンと膝をつく。
「ファイアとかウォーターとか魔法の種類のことを術というんだな」
「そうよおお。それで、合成術というのは、違う属性を組み合わせ、一つの術となす超超高度な術なの」
「ふうん」
ハールーンのように頷いてみせた。
また体を揺すってきやがった。めげない奴だなほんと。
ハールーンにとっては火だろうが、水だろうが、合わせ技だろうが一つは一つだろうに。
合成だから難しいんじゃなく、彼女にとってはどの術だろうが困難だ。
あ、やっと分かった。
通常、高度な術を操るのは各属性のスキル持ちだ。二つの属性を同程度まで鍛え上げることなんてやらないものな。
理解したところで、ベルベットの肩をぽんと叩き、にこやかに微笑む。
「何よおお。その顔! 休日のパパが娘にやるような」
「まあいいじゃないか。俺にも理解できたし」
「私はあなたみたいなチートとは違うのよ。ハールーンのような研磨なんて無理だしいい」
「頑張れ。コアをやられないようにな」
「私だって、戦えるんだから!」
「分かった。それじゃあ、俺はこれから寝る。寝ている間の守護を頼む。交代で寝ようぜ」
「分かったわよ。あなただけ、寝ている間、護ってあげる」
「少しだけ粘ってくれればいい。何かあれば起こしてくれ」
「ハールーンちゃんは護ってあげないんだから」
「さっきのヴァーミリオン・ミラージュがあれば、寝たい放題だな」
再び、ポンポンとベルベットの肩を叩きにやあっと微笑む。
ぽかぽかと叩いてこようとした彼女をヒラリと躱し、ゴロンと木の幹を背に寝そべる。
瞑想で回復はしてきたけど、本当の意味で一度も休めてはいない。
コズミックフォージの中は昼夜がないからな、どれだけ起きていたのかも分からない。
腹時計が頼りなのだけど、ずっと緊張しっぱなしでところどころで食事をしていたから全く持って何時間くらいたっているのか不明なんだよ。
ん? ベルベットが何かしてこないか心配ないのかって?
寝込みを襲われることを心配していたら、この先、進めない。
軽薄そうで頭のネジが緩そうな彼女ではあるけど、俺はついていくと言った時の彼女の言葉を信じている。
後悔しないと決めた。だから、とことんまで彼女を信じているんだよ。
戦闘能力は不明だけど、目覚ましくらいにはなるだろ。
◇◇◇
「冷た……え」
「あ、起きた。起きたわよ。ウィレムが」
「そうかい。だったらおろしてもいいんじゃないかな」
「マジでー。マジでー」
お、おいおいどうなってんだ。
ベルベットが俺を背負って走っている。
彼女はリッチだけに体温がないのか。だから冷たいと感じたというわけだ。
しかし、霧が深く30センチ先でも全く見えん。
声からしてハールーンがすぐ傍にいるようだが。
「どうなってんだ?」
「やばいのがでたのよ、やばいのが」
「語彙力完全に死んでるな……ハールーン」
「君はグスタフの手記を完全に記憶しているんだったよね」
ハールーンの言う通り、グスタフの手記は端から端まで全て覚えているぞ。
全部読み上げろと言われたとしても全てを朗読する自信がある。
「いいかい。端的に。僕は認識阻害で。ベルベットは似たような術を使っている」
「この霧がってことか」
「うん。だけど、彼女から離れると君は野ざらしになる。加えて、彼女の術は『解けやすい』」
「要は今は安全な状態ってわけだな」
「ベルベットの方は完全にじゃないけど、だから動きながら敵を撒いている」
「……相当やばい状況か」
「敵はベルベットと相性が悪い。僕は戦闘能力がない。つまり、逃げるしかなかったというわけさ」
「だったら起こしてくれたら」
「まあ、逃げるだけなら粘ることができるし。次にいつ休めるかもわからない」
俺が全快になるまで待っていてくれたってわけか。
グスタフは彼が出会ったモンスターを観察し、ランク付けを行っている。
一番低いのがDランクで最も高いのがSだった。
中には測定不能ってのもいるけど、ハールーンが手記を示したことからランクが付いているモンスターだと予想できる。
ベルベットなら魔法を駆使して粘ることができると思うのだけど、そういう問題じゃない相手。
あいつか。Sランクをつけたモンスターのうちの一体――スピードスター「翅刃の黒豹」に違いない。
「うん」
ハールーンが胸の前で右手を開き両目を閉じる。
彼女の体から青白い燐光が立ち登り始めた。
「ヴァーミリオン・ミラージュ」
「え、えええええ! 合成術ですってええ。本当に力を失ってるの!」
ずっと静かだったてのに、ベルベットがハールーンの力ある言葉を完全に遮るほどうるさい。
お、魔法が発動したようだ。ハールーンの体がブレて見える。
「軽い認識阻害さ。敵対するモンスターにとって、僕は路傍の石のごとく認識される」
「おおお」
「加えて、魔法でも物理でも一撃のみだけど相殺してくれる。相殺だから術の効果が消えてしまうんだけどね」
「すげえ魔法だな。聞いたこともない」
「1000年後は魔法が廃れてしまったのかい?」
「俺が知らないだけだと思う……」
「ふうん。まあ、外の世界に想いを馳せるのはまだ早いか。もう一つ。ヴァーミリオン・ミラージュは他の魔法を唱えたり、敵に攻撃を加えたりすると効果が消える」
ハールーンが右手を振ると、元の姿に戻った。
この魔法、ええとヴァーミリオン・ミラージュだったか、のすごさはまだある。
それは、俺やベルベットは彼女を普通に認識していたこと。となるとだな、この魔法は選択的に「例外」を設定することができる。
凄まじい魔法もあったものだ。
これなら、まず敵に見つかることはない。加えて、巻き込みで一撃喰らったとしても平気じゃないか。
護るだけならまさに鉄壁。
俺でもとんでもない魔法だと分かる。
彼女は魔法スキルを持っていないんだよな? この魔法を習得するためにどれだけの時間をかけたのだろう。
自分が修行を頑張ったなんて彼女に比べたら……穴があったら入りたい。
ヴァーミリオン・ミラージュの魔法一つだけでも、俺の生涯修行時間以上だろうな……。
「ちょっと、ハールーンちゃん」
「気持ち悪い呼び方はしないでくれないか? 眠る前、僕は君より遥かに年長だったのだから」
「だってえ。今はこんなにちびっこいじゃないの。でも何、合成術とか可愛くない魔法を使っちゃうなんて」
「これが最善だと思ったから選んだだけだよ。経験は失われ、再構成するに二つしか残せなかったんだよ」
さっきから意味不明な言葉が飛び交っていて何を言っているのか半分くらいしか分からない。
要はハールーンの魔法がすごいってことだろ?
納得してるってのに、すげないハールーンの態度に業を煮やしたベルベットが今度は俺をターゲットにしてくる。
「ねえ! ねえってば!」
「揺するな」
「合成術よ。合成術!」
「そう言われても俺には何のことやら」
「あの術は」
「ちょっとたんま。術ってのは魔法のことか?」
「魔法の種類のことを術と表現しているのよ」
「分かった。はい、続けていいぞ」
「何だか私への扱いが酷くない?」
「気のせいだ。スライムと同じくらいにはちゃんと扱っているつもりだし」
「もう、素直じゃないんだから」
ベルベットがしなだれかかってきやがったので、ヒラリと躱す。
すると、彼女は前のめりにつんのめりペタンと膝をつく。
「ファイアとかウォーターとか魔法の種類のことを術というんだな」
「そうよおお。それで、合成術というのは、違う属性を組み合わせ、一つの術となす超超高度な術なの」
「ふうん」
ハールーンのように頷いてみせた。
また体を揺すってきやがった。めげない奴だなほんと。
ハールーンにとっては火だろうが、水だろうが、合わせ技だろうが一つは一つだろうに。
合成だから難しいんじゃなく、彼女にとってはどの術だろうが困難だ。
あ、やっと分かった。
通常、高度な術を操るのは各属性のスキル持ちだ。二つの属性を同程度まで鍛え上げることなんてやらないものな。
理解したところで、ベルベットの肩をぽんと叩き、にこやかに微笑む。
「何よおお。その顔! 休日のパパが娘にやるような」
「まあいいじゃないか。俺にも理解できたし」
「私はあなたみたいなチートとは違うのよ。ハールーンのような研磨なんて無理だしいい」
「頑張れ。コアをやられないようにな」
「私だって、戦えるんだから!」
「分かった。それじゃあ、俺はこれから寝る。寝ている間の守護を頼む。交代で寝ようぜ」
「分かったわよ。あなただけ、寝ている間、護ってあげる」
「少しだけ粘ってくれればいい。何かあれば起こしてくれ」
「ハールーンちゃんは護ってあげないんだから」
「さっきのヴァーミリオン・ミラージュがあれば、寝たい放題だな」
再び、ポンポンとベルベットの肩を叩きにやあっと微笑む。
ぽかぽかと叩いてこようとした彼女をヒラリと躱し、ゴロンと木の幹を背に寝そべる。
瞑想で回復はしてきたけど、本当の意味で一度も休めてはいない。
コズミックフォージの中は昼夜がないからな、どれだけ起きていたのかも分からない。
腹時計が頼りなのだけど、ずっと緊張しっぱなしでところどころで食事をしていたから全く持って何時間くらいたっているのか不明なんだよ。
ん? ベルベットが何かしてこないか心配ないのかって?
寝込みを襲われることを心配していたら、この先、進めない。
軽薄そうで頭のネジが緩そうな彼女ではあるけど、俺はついていくと言った時の彼女の言葉を信じている。
後悔しないと決めた。だから、とことんまで彼女を信じているんだよ。
戦闘能力は不明だけど、目覚ましくらいにはなるだろ。
◇◇◇
「冷た……え」
「あ、起きた。起きたわよ。ウィレムが」
「そうかい。だったらおろしてもいいんじゃないかな」
「マジでー。マジでー」
お、おいおいどうなってんだ。
ベルベットが俺を背負って走っている。
彼女はリッチだけに体温がないのか。だから冷たいと感じたというわけだ。
しかし、霧が深く30センチ先でも全く見えん。
声からしてハールーンがすぐ傍にいるようだが。
「どうなってんだ?」
「やばいのがでたのよ、やばいのが」
「語彙力完全に死んでるな……ハールーン」
「君はグスタフの手記を完全に記憶しているんだったよね」
ハールーンの言う通り、グスタフの手記は端から端まで全て覚えているぞ。
全部読み上げろと言われたとしても全てを朗読する自信がある。
「いいかい。端的に。僕は認識阻害で。ベルベットは似たような術を使っている」
「この霧がってことか」
「うん。だけど、彼女から離れると君は野ざらしになる。加えて、彼女の術は『解けやすい』」
「要は今は安全な状態ってわけだな」
「ベルベットの方は完全にじゃないけど、だから動きながら敵を撒いている」
「……相当やばい状況か」
「敵はベルベットと相性が悪い。僕は戦闘能力がない。つまり、逃げるしかなかったというわけさ」
「だったら起こしてくれたら」
「まあ、逃げるだけなら粘ることができるし。次にいつ休めるかもわからない」
俺が全快になるまで待っていてくれたってわけか。
グスタフは彼が出会ったモンスターを観察し、ランク付けを行っている。
一番低いのがDランクで最も高いのがSだった。
中には測定不能ってのもいるけど、ハールーンが手記を示したことからランクが付いているモンスターだと予想できる。
ベルベットなら魔法を駆使して粘ることができると思うのだけど、そういう問題じゃない相手。
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