89 / 90
89.天照
しおりを挟む
「貴君を封印する」
厳かに告げた。
思うところは多々ある。だが、万感の思いを排し、唯彼を封印することだけに集中しろ。
自分を叱咤し、袖を振り右手の指先に札を挟む。
「期待通りじゃ。それでこそ武と術の極致から認められた選ばれし者達である」
ノブナガはその場でゆっくりと立ち上がり、両手を広げる。
「日ノ本の者だけでは成しえなかっただろう。しかし、ここにいる全員の力が合わされば……」
「やってやろうじゃねえか」
「ハルトよ。我が魔力全て注ぎ込もう」
「祈りはきっと届きます!」
四人で頷き合い、十郎が手を前に突き出した。
それに重なるようにリリアナが、続いてシャルロットが。
そして、最後に私が札を挟んだ手を乗せる。
「何も抵抗しない相手に申し訳ないが、遠慮なく行くぞ!」
「案ずるなかれ。成しえぬ時は……」
ノブナガの目が赤く光を放つ。
たったそれだけで、巨大な魔の奔流に私の足先が宙に浮いたような感覚に襲われる。
「あの時と比べものにならねえくらいノブの力は増してやがるな」
十郎の言う通りだ。
いや、あの時のノブナガはまだ生まれ出でていなかったのだろう。今目の前にいるノブナガこそ、真の姿に違いない。
「行くぞ。十郎は私の左腕に霊力を注いでくれ。リリアナとシャルロットは集中し木と聖属性の加護を準備!」
「おう!」
「分かった」
「わかりました」
力強い三人の声が聞こえてきたところで、左腕を上に掲げる。
「起動せよ。聖剣!」
ミツヒデが魔の宿った左腕を持って行ってくれたからこそ、私は聖剣を絡繰りに仕込むことができたのだ。
魔を宿さない今の体ならば、聖属性を存分に扱える。
左腕の絡繰りがパカリと開き、中からジークフリード、シャルロットを通じて預かった聖剣が姿を現す。
しかし、聖剣の姿は身の丈ほどもあった大剣が、小太刀ほどの大きさになっている。
担い手のいない聖剣は聖女の手に収まるよう手のひらほどの大きさになるのだが、私の霊力を持って強制的に剣の形を取らせたのだ。
とはいえ、聖剣はジークフリードが扱っていた時に比べると見る影もなく弱々しい光しか放っていないが……。
そこで、十郎だ。
「行くぜえ、晴斗! 受け取れ!」
両手の拳を前方に出し、腕に力を込める十郎。
彼の拳から赤色の光が溢れだし、真っ直ぐに聖剣に向かって行く。
赤い光を吸収した聖剣は昔日の輝きを取り戻す!
「おお!」
十郎が感嘆の声をあげた。
彼の霊力は陰陽師や魔法使いと違い、属性がない。よって純粋な霊力が注ぎ込まれることになる。
聖剣に足りなかった担い手の霊力をこれで補うことができた。
――心を水の中へ……。深く深く瞑想し、自己の中へ埋没していく。
まだ術は発動させない、更に深く深く集中していく。
「ヴァイス・ヴァーサ、ビリジアン・エンハンス!」
「Mon dieu! 穢れ無き絶対領域!」
リリアナとシャルロットの緑と聖の力が聖剣へ注ぎこまれて行く。
ミツヒデより手がかりは得た。彼は私が解析することを期待して、あの術を放ったのだろうか。
今となっては真実は闇の中だが……陰陽術としても私の霊力としてもこれが正真正銘の全力だ!
私の身体からぼんやりとした青白い光が立ち込め……目を開いた。
「九十九式 封印術 天照」
ぐ、ぐううう。禁術とは異なる故、体に魔が巣くい何かを持っていかれることはないが……全身の霊力という霊力が全て札に注ぎこまれ、それでも足りず全身から激しい痛みが私を襲う。
も、もう少しだ。あと少しで術が発動する。
倒れ込みそうになる私を後ろからリリアナが私を抱きしめるように支えた。
「行け! ハルトよ!」
ありがたい。体の力を抜き、リリアナに身を任せる。これで、今少しの力を術に注ぎ込むことができた。
「ジュウロウさま、わたくしはこの場で伏せます」
「おう。霊力を僅かでも回復させてくれ。終わったらすぐに(晴斗の)治療を頼むぜ」
そんな二人の声が聞こえてくる。
「晴斗。当てることを心配してるんだろう? 任せろ」
十郎が私の右手を掴み、ノブナガの方向を示す。
彼を信じ、限界ギリギリまで力を注ぎこむと目が霞んで視界がおぼつかなくなってきた。
だが、術がようやく発動する。
揺らいだ視界には札から太陽と比しても遜色ないほどの光が溢れ、聖剣へ吸い込まれて行く。
ミツヒデは何ら身体的な欠損を及ぼさず天照を発動させていた。
それだけでなく、彼の術は発動時こそ七属性全てを高次元に組み合わせていたが、術が力の奔流と転じるとき「闇属性」のみに昇華していたのだ。
発動時より威力をより増してだ。
天照を転じれば……全てを光属性に転換することができる!
四人の力が重なり、これまで見たこともない巨大な力へと変わっていく。
心配だったのは聖剣がこの力を全て受け入れることができるのかだったが……。
「さすが聖剣と言われるだけある……」
聖剣は壊れるどころか、輝きを増し更に力を増幅させているように見えた。
絞り出すように声を紡ぎ、聖剣に命じる。
「行け、聖剣エクスカリバー。その力でもって魔王を封じろ!」
十郎の支えもあり、聖剣は輝きを放ちながら待ち構えるノブナガの胸に突き刺さり、そのまま突き抜け地面に突き刺さった。
「ノブナガから魔が溢れ出ておる!」
リリアナの叫ぶ通り、ノブナガの貫かれた胸から闇がぶわっと溢れ出くる。
闇はみるみるうちに聖剣を包み込み、その輝きを全て飲み込んでしまった。
「っつ!」
十郎が私から手を離し、小狐丸の柄に手をかける。
「きっと……大丈夫です。御心のままに」
伏せたままシャルロットが呟いた。
行け! エクスカリバーよ! 幾度となく魔を滅してきたその力、魔王さえも封じて見せよ。
その時――。
闇の中から一条の光が漏れ出す。
それをきっかけに次々の光がポツポツと闇を切り裂き、ついには覆っていた全ての闇を吹き飛ばしたのだった。
「見事!」
ノブナガは苦痛に顔を歪めるでもなく、少年のような屈託ない笑顔を浮かべ私たちへ目を向ける。
「成功したのか……」
「そのようじゃな」
リリアナの声が聞こえる。
まだ安心すべきではないことは分かっているのだが……もはや意識を保っているのも難しくなってきた……。
「ハルト!」
遠くでリリアナの声が聞こえたような気がした。
◇◇◇
騒がしい音……いや、声か? によって意識が覚醒する。
「お、ハルト、目覚めたか」
「リリアナ……」
「妾の膝枕は効果覿面じゃからの!」
「そうだったな。おかげで幾分体が楽になった」
倒れる前に激痛に苛まれていた体だったが、今はほとんど痛みが無い。
シャルロットが治療してくれたのだろうけど、ここはあえてリリアナの言う通りにしておくとしようか。
彼女の太ももから顔をあげると、驚きの光景が目に映る。
なんと、胸に聖剣が突き刺さったままのノブナガが酒の入った大皿を口に運んでいるではないか。
彼の隣で十郎が酌をしているのもだから、混乱に拍車がかかる。
シャルロットはシャルロットで二人の様子を慈母のように見つめているし……。
「ど、どうなっているんだ?」
「お、晴斗。起きたか」
「十郎。これは一体?」
「俺も驚いたんだが……」
十郎は手に持つ徳利を床に置き、困ったように髪の毛をボリボリとかきむしる。
「妾が説明しよう」
「説明してくれるのはありがたいが、せっかく起こした頭を何故戻す?」
「その方が聞きやすいじゃろう? 幼子は母の膝枕で話を聞くものじゃ」
「私は幼子ではないのだが……」
「まあ、よいではないか。決して妾が晴斗と接触したいわけではないのじゃ」
「……」
もはや何も言うまい。
厳かに告げた。
思うところは多々ある。だが、万感の思いを排し、唯彼を封印することだけに集中しろ。
自分を叱咤し、袖を振り右手の指先に札を挟む。
「期待通りじゃ。それでこそ武と術の極致から認められた選ばれし者達である」
ノブナガはその場でゆっくりと立ち上がり、両手を広げる。
「日ノ本の者だけでは成しえなかっただろう。しかし、ここにいる全員の力が合わされば……」
「やってやろうじゃねえか」
「ハルトよ。我が魔力全て注ぎ込もう」
「祈りはきっと届きます!」
四人で頷き合い、十郎が手を前に突き出した。
それに重なるようにリリアナが、続いてシャルロットが。
そして、最後に私が札を挟んだ手を乗せる。
「何も抵抗しない相手に申し訳ないが、遠慮なく行くぞ!」
「案ずるなかれ。成しえぬ時は……」
ノブナガの目が赤く光を放つ。
たったそれだけで、巨大な魔の奔流に私の足先が宙に浮いたような感覚に襲われる。
「あの時と比べものにならねえくらいノブの力は増してやがるな」
十郎の言う通りだ。
いや、あの時のノブナガはまだ生まれ出でていなかったのだろう。今目の前にいるノブナガこそ、真の姿に違いない。
「行くぞ。十郎は私の左腕に霊力を注いでくれ。リリアナとシャルロットは集中し木と聖属性の加護を準備!」
「おう!」
「分かった」
「わかりました」
力強い三人の声が聞こえてきたところで、左腕を上に掲げる。
「起動せよ。聖剣!」
ミツヒデが魔の宿った左腕を持って行ってくれたからこそ、私は聖剣を絡繰りに仕込むことができたのだ。
魔を宿さない今の体ならば、聖属性を存分に扱える。
左腕の絡繰りがパカリと開き、中からジークフリード、シャルロットを通じて預かった聖剣が姿を現す。
しかし、聖剣の姿は身の丈ほどもあった大剣が、小太刀ほどの大きさになっている。
担い手のいない聖剣は聖女の手に収まるよう手のひらほどの大きさになるのだが、私の霊力を持って強制的に剣の形を取らせたのだ。
とはいえ、聖剣はジークフリードが扱っていた時に比べると見る影もなく弱々しい光しか放っていないが……。
そこで、十郎だ。
「行くぜえ、晴斗! 受け取れ!」
両手の拳を前方に出し、腕に力を込める十郎。
彼の拳から赤色の光が溢れだし、真っ直ぐに聖剣に向かって行く。
赤い光を吸収した聖剣は昔日の輝きを取り戻す!
「おお!」
十郎が感嘆の声をあげた。
彼の霊力は陰陽師や魔法使いと違い、属性がない。よって純粋な霊力が注ぎ込まれることになる。
聖剣に足りなかった担い手の霊力をこれで補うことができた。
――心を水の中へ……。深く深く瞑想し、自己の中へ埋没していく。
まだ術は発動させない、更に深く深く集中していく。
「ヴァイス・ヴァーサ、ビリジアン・エンハンス!」
「Mon dieu! 穢れ無き絶対領域!」
リリアナとシャルロットの緑と聖の力が聖剣へ注ぎこまれて行く。
ミツヒデより手がかりは得た。彼は私が解析することを期待して、あの術を放ったのだろうか。
今となっては真実は闇の中だが……陰陽術としても私の霊力としてもこれが正真正銘の全力だ!
私の身体からぼんやりとした青白い光が立ち込め……目を開いた。
「九十九式 封印術 天照」
ぐ、ぐううう。禁術とは異なる故、体に魔が巣くい何かを持っていかれることはないが……全身の霊力という霊力が全て札に注ぎこまれ、それでも足りず全身から激しい痛みが私を襲う。
も、もう少しだ。あと少しで術が発動する。
倒れ込みそうになる私を後ろからリリアナが私を抱きしめるように支えた。
「行け! ハルトよ!」
ありがたい。体の力を抜き、リリアナに身を任せる。これで、今少しの力を術に注ぎ込むことができた。
「ジュウロウさま、わたくしはこの場で伏せます」
「おう。霊力を僅かでも回復させてくれ。終わったらすぐに(晴斗の)治療を頼むぜ」
そんな二人の声が聞こえてくる。
「晴斗。当てることを心配してるんだろう? 任せろ」
十郎が私の右手を掴み、ノブナガの方向を示す。
彼を信じ、限界ギリギリまで力を注ぎこむと目が霞んで視界がおぼつかなくなってきた。
だが、術がようやく発動する。
揺らいだ視界には札から太陽と比しても遜色ないほどの光が溢れ、聖剣へ吸い込まれて行く。
ミツヒデは何ら身体的な欠損を及ぼさず天照を発動させていた。
それだけでなく、彼の術は発動時こそ七属性全てを高次元に組み合わせていたが、術が力の奔流と転じるとき「闇属性」のみに昇華していたのだ。
発動時より威力をより増してだ。
天照を転じれば……全てを光属性に転換することができる!
四人の力が重なり、これまで見たこともない巨大な力へと変わっていく。
心配だったのは聖剣がこの力を全て受け入れることができるのかだったが……。
「さすが聖剣と言われるだけある……」
聖剣は壊れるどころか、輝きを増し更に力を増幅させているように見えた。
絞り出すように声を紡ぎ、聖剣に命じる。
「行け、聖剣エクスカリバー。その力でもって魔王を封じろ!」
十郎の支えもあり、聖剣は輝きを放ちながら待ち構えるノブナガの胸に突き刺さり、そのまま突き抜け地面に突き刺さった。
「ノブナガから魔が溢れ出ておる!」
リリアナの叫ぶ通り、ノブナガの貫かれた胸から闇がぶわっと溢れ出くる。
闇はみるみるうちに聖剣を包み込み、その輝きを全て飲み込んでしまった。
「っつ!」
十郎が私から手を離し、小狐丸の柄に手をかける。
「きっと……大丈夫です。御心のままに」
伏せたままシャルロットが呟いた。
行け! エクスカリバーよ! 幾度となく魔を滅してきたその力、魔王さえも封じて見せよ。
その時――。
闇の中から一条の光が漏れ出す。
それをきっかけに次々の光がポツポツと闇を切り裂き、ついには覆っていた全ての闇を吹き飛ばしたのだった。
「見事!」
ノブナガは苦痛に顔を歪めるでもなく、少年のような屈託ない笑顔を浮かべ私たちへ目を向ける。
「成功したのか……」
「そのようじゃな」
リリアナの声が聞こえる。
まだ安心すべきではないことは分かっているのだが……もはや意識を保っているのも難しくなってきた……。
「ハルト!」
遠くでリリアナの声が聞こえたような気がした。
◇◇◇
騒がしい音……いや、声か? によって意識が覚醒する。
「お、ハルト、目覚めたか」
「リリアナ……」
「妾の膝枕は効果覿面じゃからの!」
「そうだったな。おかげで幾分体が楽になった」
倒れる前に激痛に苛まれていた体だったが、今はほとんど痛みが無い。
シャルロットが治療してくれたのだろうけど、ここはあえてリリアナの言う通りにしておくとしようか。
彼女の太ももから顔をあげると、驚きの光景が目に映る。
なんと、胸に聖剣が突き刺さったままのノブナガが酒の入った大皿を口に運んでいるではないか。
彼の隣で十郎が酌をしているのもだから、混乱に拍車がかかる。
シャルロットはシャルロットで二人の様子を慈母のように見つめているし……。
「ど、どうなっているんだ?」
「お、晴斗。起きたか」
「十郎。これは一体?」
「俺も驚いたんだが……」
十郎は手に持つ徳利を床に置き、困ったように髪の毛をボリボリとかきむしる。
「妾が説明しよう」
「説明してくれるのはありがたいが、せっかく起こした頭を何故戻す?」
「その方が聞きやすいじゃろう? 幼子は母の膝枕で話を聞くものじゃ」
「私は幼子ではないのだが……」
「まあ、よいではないか。決して妾が晴斗と接触したいわけではないのじゃ」
「……」
もはや何も言うまい。
0
お気に入りに追加
634
あなたにおすすめの小説
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。
桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」
この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。
※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4500文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。

積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。

追放貴族少年リュウキの成り上がり~魔力を全部奪われたけど、代わりに『闘気』を手に入れました~
さとう
ファンタジー
とある王国貴族に生まれた少年リュウキ。彼は生まれながらにして『大賢者』に匹敵する魔力を持って生まれた……が、義弟を溺愛する継母によって全ての魔力を奪われ、次期当主の座も奪われ追放されてしまう。
全てを失ったリュウキ。家も、婚約者も、母の形見すら奪われ涙する。もう生きる力もなくなり、全てを終わらせようと『龍の森』へ踏み込むと、そこにいたのは死にかけたドラゴンだった。
ドラゴンは、リュウキの境遇を憐れみ、ドラゴンしか使うことのできない『闘気』を命をかけて与えた。
これは、ドラゴンの力を得た少年リュウキが、新しい人生を歩む物語。

婚約破棄された上に国外追放された聖女はチート級冒険者として生きていきます~私を追放した王国が大変なことになっている?へぇ、そうですか~
夏芽空
ファンタジー
無茶な仕事量を押し付けられる日々に、聖女マリアはすっかり嫌気が指していた。
「聖女なんてやってられないわよ!」
勢いで聖女の杖を叩きつけるが、跳ね返ってきた杖の先端がマリアの顎にクリーンヒット。
そのまま意識を失う。
意識を失ったマリアは、暗闇の中で前世の記憶を思い出した。
そのことがきっかけで、マリアは強い相手との戦いを望むようになる。
そしてさらには、チート級の力を手に入れる。
目を覚ましたマリアは、婚約者である第一王子から婚約破棄&国外追放を命じられた。
その言葉に、マリアは大歓喜。
(国外追放されれば、聖女という辛いだけの役目から解放されるわ!)
そんな訳で、大はしゃぎで国を出ていくのだった。
外の世界で冒険者という存在を知ったマリアは、『強い相手と戦いたい』という前世の自分の願いを叶えるべく自らも冒険者となり、チート級の力を使って、順調にのし上がっていく。
一方、マリアを追放した王国は、その軽率な行いのせいで異常事態が発生していた……。

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。

冤罪で山に追放された令嬢ですが、逞しく生きてます
里見知美
ファンタジー
王太子に呪いをかけたと断罪され、神の山と恐れられるセントポリオンに追放された公爵令嬢エリザベス。その姿は老婆のように皺だらけで、魔女のように醜い顔をしているという。
だが実は、誰にも言えない理由があり…。
※もともとなろう様でも投稿していた作品ですが、手を加えちょっと長めの話になりました。作者としては抑えた内容になってるつもりですが、流血ありなので、ちょっとエグいかも。恋愛かファンタジーか迷ったんですがひとまず、ファンタジーにしてあります。
全28話で完結。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる