28 / 90
第28話 聖女
しおりを挟む
ジークフリードが私とリリアナを夕食の席に誘ってくる。
恐らく聖女やその他にいる有力者を紹介してくれるのだろうと思い、すぐに彼の元へ顔を出すことにした。
彼の部下に案内されたところは、木の棒を骨組みに布を張った壁で部屋のように外と区切りがつけられたいた。
中に入ると、簡素ではあるが椅子と机が用意されていて、机の上にはパンや飲み物が置かれている。
他にも実力者や騎士団の幹部が出席しているのかと思いきや、意外にもその場にはジークフリードと若い騎士の二人だけだった。
若い騎士は給仕に徹しているので、実質ジークフリード唯一人が迎える形となる。
「ようこそ。おいでくださいました。リリアナ様、ハルト殿」
「ジークフリード、宴の誘い感謝じゃ。して、他の者は来ぬのか?」
立ち上がって敬礼するジークフリードへ片手をあげたリリアナが問いかけた。
「そろそろ、おいでになられるかと……」
ジークフリードの言葉が終わらぬうちに、もう一人の客人が姿を現す。
供の者を連れているのかと思いきや、一人で来たのか。
客人は十八歳くらいの明るい茶色の髪をした人間の少女だった。
純白の袈裟に似る衣装に身を包み、頭には絹でできた薄い布をまとっている。
すっと伸びた薄い眉、こぼれんばかりの大きな瞳……全体的には可憐と表現してもよいのかもしれないが……。
しかし、私にとって最も印象的なことは、彼女から神聖で触れ難い何かを感じることだった。
「お待たせしてしまいましたか?」
鈴の鳴るような声で彼女はジークフリードへ顔を向ける。
「いえ、まだ宴の準備が整っておりません。お待たせしているのは私の方です」
ジークフリードは恐縮した様子で頭を下げた。
「聖女かの?」
リリアナは神々しさを感じる少女に物おじした様子もなく、いつもの口調だった。
「はい。わたくしが今代の聖女を務めさせていただいております」
少女はゆっくりとした動作で丁寧に礼をする。
「そうか。妾はリリアナ」
「リリアナ様。先代様よりあなた様のことはお聞きしております。わたくしはシャルロットと申します。よろしくお願いしますね」
「うむ。よろしく。シャルロット」
シャルロットは手のひらを上に向け前に差し出す。一方リリアナはシャルロットの手の平に自分の指先を上から重ね合わせる。
続けてシャルロットは少し膝を落とし軽く頭を下げ微笑んだ。
見たことのない仕草だが、貴賓同士の挨拶なのだろうか?
様子を伺っていると、リリアナが私の肩へ手を添えぐぐいっと。
そのまま私の体は九十度向きを変え、シャルロットと向かい合う。
「シャルロット、こやつはハルト。不思議な術を使う。優男な見た目とは裏腹に相当……やる」
「はじめまして、聖女様。私は榊晴斗と申します」
深々と頭を下げると、シャルロットが口元に笑みをたたえたまま会釈を返す。
「シャルロットです。よろしくお願いしますね。ハルトさん」
先ほどリリアナがやったようにシャルロットへ指先を向けようとしたら、リリアナがむんずと手を握り自分の方へ手を引く。
勢いよく引っ張りすぎて、彼女の胸に私の指先が触れてしまう。
しかし、ふわりとした感触は無い。その時、リリアナと目が合いキッと睨みつけられたのだが……。引っ張ったのはリリアナだろうに。
すぐに彼女は私から目線を外し、シャルロットへ声をかけた。
「すまぬの。シャルロット。こやつは奇妙な服装の通り異邦人なのじゃ。作法を知らぬのは見て見ぬフリをしてくれぬかの」
「そうでしたか。大陸の外に人の住む地があったのですか?」
「そのようじゃの。現にハルトがここにいる。それが証明じゃな」
む。日ノ本よりこちらの方が技術水準は高いことは確実だ。
しかし、彼らもまた大陸の外の人と接触はしてこなかったってわけか。興味深い。
「リリアナ、作法とは……?」
リリアナの耳元で囁く。
「シャルロットを前にしておるから、知っておいた方がよいの」
もったいぶったように口元に指先を当てるリリアナへ、目で先を促す。
「全く……妾には失礼な態度を崩さぬのじゃな。まあよい。聖女は男子になるべく触れてはならないのじゃよ」
「そういうことか。それは失礼な態度を取ってしまったな」
シャルロットへ向き直り、今度は謝罪の意味で頭を下げる。
「お気になさらないでください。ハルトさんの国には聖女がいないのですか?」
シャルロットは興味深そうに私へ質問を投げかけてきた。
ううむ。巫女が聖女に相当するのか微妙なところだ。巫女は聖なる術を使いこなすことはできない。
彼女らは、陰陽術に似た神術を使う。
「神に仕える『巫女』という職ならあります。しかし、彼女ら自身が神聖な存在かというと少し違う気がします」
目の前にいるシャルロットのような神々しさを巫女から感じとることはまずない。
中には生まれながらの神の使い……といった巫女もいるかもしれぬが、私はこれまでそのような者に出会ったことはなかった。
「それでしたら、ハルトさん。私の事は聖女ではなく、シャルロットとお呼びください。信じる神もきっと異なるのでしょう?」
「分かりました。シャルロット様」
「『様』も適切ではないと思いますわ。ただのシャルロットとお呼びください」
呼び捨ては非常に抵抗感があるのだが……。
シャルロットの言わんとしていることは理解できる。この大陸で信じられている神のことは分からぬが、私と信じる神が異なることは確かだろう。
聖女とは、彼女やジークフリードが信じる神と同じ神を信仰する者の間でだけで呼ばれる役職のようなもの。
だから、彼女らの信仰の外側にいる者たちからは、聖女と呼ぶ必要がない。
いや、私が彼女を「聖女」と呼んでも差し支えはないだろう。むしろ、聖女と呼んだ方が彼女へ敬意を示しているはず。
しかし、彼女は自分をシャルロットと呼ぶことができる立場の人には、名前で呼ばれたいのだと私は推測する。
普段から聖女の立場でいなければならないシャルロット。せめて、聖女と呼ぶ義務の無い人たちからだけでも、彼女はただのシャルロットで呼ばれたいというわけだ。
「……シャルロット……と呼ばせていただく」
「はい。是非、そのようにお呼びください。ハルトさん」
ちょうど会話が途切れたところで、ジークフリードが私たちを椅子に座るように促す。
着席するとすぐに暖かい料理が運ばれてきた。
野営地だというのに、こうもすぐ料理が出てくることに驚きを隠せない。余程気を使わせてしまっているのか心配になる。
「すいません。部下と同じような食事となりまして……」
「よいよい。特別な食事を持ってこられても困るしの。のう、ハルト!」
「あ、ああ」
逆に気を使わせてしまったようで、申し訳ない。
口に出そうかと思ったが、これ以上突っ込むのも野暮だと言葉を飲み込んだ。
「食べながら聞いてください。騎士も集合しましたので、明朝よりラーセンの街へ攻勢をかけたいと考えてます」
ほうほう。これは鶏肉と野菜のスープか。パンに良く合う……。
っと。食べることに集中していてはいけないな。
ジークフリードは明日の作戦について述べている。といっても難しい話ではなく、騎士が街の入り口を囲み、選抜した決死隊がラーセンの街に突入する。
決死隊の数は二十数名で、真祖を探しながらもし途中でモンスターに遭遇したら全力で潰して行く。
真祖を発見後、ここにいる四人で真祖と対峙し残りの者は邪魔してくるモンスターを打ち払う。
「どうじゃ、ハルト?」
リリアナがパンを咀嚼しながら尋ねてきた。
食べてから喋ればいいのに……彼女の美麗さが台無しだ。
「お互いのできることを先に把握したい。私以外はそれぞれお互いの強さは認識しているかもしれないが……」
まずは、ジークフリードとシャルロットのステータスを見せてもらうことにしようか。
恐らく聖女やその他にいる有力者を紹介してくれるのだろうと思い、すぐに彼の元へ顔を出すことにした。
彼の部下に案内されたところは、木の棒を骨組みに布を張った壁で部屋のように外と区切りがつけられたいた。
中に入ると、簡素ではあるが椅子と机が用意されていて、机の上にはパンや飲み物が置かれている。
他にも実力者や騎士団の幹部が出席しているのかと思いきや、意外にもその場にはジークフリードと若い騎士の二人だけだった。
若い騎士は給仕に徹しているので、実質ジークフリード唯一人が迎える形となる。
「ようこそ。おいでくださいました。リリアナ様、ハルト殿」
「ジークフリード、宴の誘い感謝じゃ。して、他の者は来ぬのか?」
立ち上がって敬礼するジークフリードへ片手をあげたリリアナが問いかけた。
「そろそろ、おいでになられるかと……」
ジークフリードの言葉が終わらぬうちに、もう一人の客人が姿を現す。
供の者を連れているのかと思いきや、一人で来たのか。
客人は十八歳くらいの明るい茶色の髪をした人間の少女だった。
純白の袈裟に似る衣装に身を包み、頭には絹でできた薄い布をまとっている。
すっと伸びた薄い眉、こぼれんばかりの大きな瞳……全体的には可憐と表現してもよいのかもしれないが……。
しかし、私にとって最も印象的なことは、彼女から神聖で触れ難い何かを感じることだった。
「お待たせしてしまいましたか?」
鈴の鳴るような声で彼女はジークフリードへ顔を向ける。
「いえ、まだ宴の準備が整っておりません。お待たせしているのは私の方です」
ジークフリードは恐縮した様子で頭を下げた。
「聖女かの?」
リリアナは神々しさを感じる少女に物おじした様子もなく、いつもの口調だった。
「はい。わたくしが今代の聖女を務めさせていただいております」
少女はゆっくりとした動作で丁寧に礼をする。
「そうか。妾はリリアナ」
「リリアナ様。先代様よりあなた様のことはお聞きしております。わたくしはシャルロットと申します。よろしくお願いしますね」
「うむ。よろしく。シャルロット」
シャルロットは手のひらを上に向け前に差し出す。一方リリアナはシャルロットの手の平に自分の指先を上から重ね合わせる。
続けてシャルロットは少し膝を落とし軽く頭を下げ微笑んだ。
見たことのない仕草だが、貴賓同士の挨拶なのだろうか?
様子を伺っていると、リリアナが私の肩へ手を添えぐぐいっと。
そのまま私の体は九十度向きを変え、シャルロットと向かい合う。
「シャルロット、こやつはハルト。不思議な術を使う。優男な見た目とは裏腹に相当……やる」
「はじめまして、聖女様。私は榊晴斗と申します」
深々と頭を下げると、シャルロットが口元に笑みをたたえたまま会釈を返す。
「シャルロットです。よろしくお願いしますね。ハルトさん」
先ほどリリアナがやったようにシャルロットへ指先を向けようとしたら、リリアナがむんずと手を握り自分の方へ手を引く。
勢いよく引っ張りすぎて、彼女の胸に私の指先が触れてしまう。
しかし、ふわりとした感触は無い。その時、リリアナと目が合いキッと睨みつけられたのだが……。引っ張ったのはリリアナだろうに。
すぐに彼女は私から目線を外し、シャルロットへ声をかけた。
「すまぬの。シャルロット。こやつは奇妙な服装の通り異邦人なのじゃ。作法を知らぬのは見て見ぬフリをしてくれぬかの」
「そうでしたか。大陸の外に人の住む地があったのですか?」
「そのようじゃの。現にハルトがここにいる。それが証明じゃな」
む。日ノ本よりこちらの方が技術水準は高いことは確実だ。
しかし、彼らもまた大陸の外の人と接触はしてこなかったってわけか。興味深い。
「リリアナ、作法とは……?」
リリアナの耳元で囁く。
「シャルロットを前にしておるから、知っておいた方がよいの」
もったいぶったように口元に指先を当てるリリアナへ、目で先を促す。
「全く……妾には失礼な態度を崩さぬのじゃな。まあよい。聖女は男子になるべく触れてはならないのじゃよ」
「そういうことか。それは失礼な態度を取ってしまったな」
シャルロットへ向き直り、今度は謝罪の意味で頭を下げる。
「お気になさらないでください。ハルトさんの国には聖女がいないのですか?」
シャルロットは興味深そうに私へ質問を投げかけてきた。
ううむ。巫女が聖女に相当するのか微妙なところだ。巫女は聖なる術を使いこなすことはできない。
彼女らは、陰陽術に似た神術を使う。
「神に仕える『巫女』という職ならあります。しかし、彼女ら自身が神聖な存在かというと少し違う気がします」
目の前にいるシャルロットのような神々しさを巫女から感じとることはまずない。
中には生まれながらの神の使い……といった巫女もいるかもしれぬが、私はこれまでそのような者に出会ったことはなかった。
「それでしたら、ハルトさん。私の事は聖女ではなく、シャルロットとお呼びください。信じる神もきっと異なるのでしょう?」
「分かりました。シャルロット様」
「『様』も適切ではないと思いますわ。ただのシャルロットとお呼びください」
呼び捨ては非常に抵抗感があるのだが……。
シャルロットの言わんとしていることは理解できる。この大陸で信じられている神のことは分からぬが、私と信じる神が異なることは確かだろう。
聖女とは、彼女やジークフリードが信じる神と同じ神を信仰する者の間でだけで呼ばれる役職のようなもの。
だから、彼女らの信仰の外側にいる者たちからは、聖女と呼ぶ必要がない。
いや、私が彼女を「聖女」と呼んでも差し支えはないだろう。むしろ、聖女と呼んだ方が彼女へ敬意を示しているはず。
しかし、彼女は自分をシャルロットと呼ぶことができる立場の人には、名前で呼ばれたいのだと私は推測する。
普段から聖女の立場でいなければならないシャルロット。せめて、聖女と呼ぶ義務の無い人たちからだけでも、彼女はただのシャルロットで呼ばれたいというわけだ。
「……シャルロット……と呼ばせていただく」
「はい。是非、そのようにお呼びください。ハルトさん」
ちょうど会話が途切れたところで、ジークフリードが私たちを椅子に座るように促す。
着席するとすぐに暖かい料理が運ばれてきた。
野営地だというのに、こうもすぐ料理が出てくることに驚きを隠せない。余程気を使わせてしまっているのか心配になる。
「すいません。部下と同じような食事となりまして……」
「よいよい。特別な食事を持ってこられても困るしの。のう、ハルト!」
「あ、ああ」
逆に気を使わせてしまったようで、申し訳ない。
口に出そうかと思ったが、これ以上突っ込むのも野暮だと言葉を飲み込んだ。
「食べながら聞いてください。騎士も集合しましたので、明朝よりラーセンの街へ攻勢をかけたいと考えてます」
ほうほう。これは鶏肉と野菜のスープか。パンに良く合う……。
っと。食べることに集中していてはいけないな。
ジークフリードは明日の作戦について述べている。といっても難しい話ではなく、騎士が街の入り口を囲み、選抜した決死隊がラーセンの街に突入する。
決死隊の数は二十数名で、真祖を探しながらもし途中でモンスターに遭遇したら全力で潰して行く。
真祖を発見後、ここにいる四人で真祖と対峙し残りの者は邪魔してくるモンスターを打ち払う。
「どうじゃ、ハルト?」
リリアナがパンを咀嚼しながら尋ねてきた。
食べてから喋ればいいのに……彼女の美麗さが台無しだ。
「お互いのできることを先に把握したい。私以外はそれぞれお互いの強さは認識しているかもしれないが……」
まずは、ジークフリードとシャルロットのステータスを見せてもらうことにしようか。
0
お気に入りに追加
634
あなたにおすすめの小説
転生先ではゆっくりと生きたい
ひつじ
ファンタジー
勉強を頑張っても、仕事を頑張っても誰からも愛されなかったし必要とされなかった藤田明彦。
事故で死んだ明彦が出会ったのは……
転生先では愛されたいし必要とされたい。明彦改めソラはこの広い空を見ながらゆっくりと生きることを決めた
小説家になろうでも連載中です。
なろうの方が話数が多いです。
https://ncode.syosetu.com/n8964gh/
【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である
megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。
毒を盛られて生死を彷徨い前世の記憶を取り戻しました。小説の悪役令嬢などやってられません。
克全
ファンタジー
公爵令嬢エマは、アバコーン王国の王太子チャーリーの婚約者だった。だがステュワート教団の孤児院で性技を仕込まれたイザベラに籠絡されていた。王太子達に無実の罪をなすりつけられエマは、修道院に送られた。王太子達は執拗で、本来なら侯爵一族とは認められない妾腹の叔父を操り、父親と母嫌を殺させ公爵家を乗っ取ってしまった。母の父親であるブラウン侯爵が最後まで護ろうとしてくれるも、王国とステュワート教団が協力し、イザベラが直接新種の空気感染する毒薬まで使った事で、毒殺されそうになった。だがこれをきっかけに、異世界で暴漢に腹を刺された女性、美咲の魂が憑依同居する事になった。その女性の話しでは、自分の住んでいる世界の話が、異世界では小説になって多くの人が知っているという。エマと美咲は協力して王国と教団に復讐する事にした。
美味しい料理で村を再建!アリシャ宿屋はじめます
今野綾
ファンタジー
住んでいた村が襲われ家族も住む場所も失ったアリシャ。助けてくれた村に住むことに決めた。
アリシャはいつの間にか宿っていた力に次第に気づいて……
表紙 チルヲさん
出てくる料理は架空のものです
造語もあります11/9
参考にしている本
中世ヨーロッパの農村の生活
中世ヨーロッパを生きる
中世ヨーロッパの都市の生活
中世ヨーロッパの暮らし
中世ヨーロッパのレシピ
wikipediaなど
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる