72 / 108
72.戦争終焉
しおりを挟む
長い戦争の最終局面。
立っているのは俺と死神一族の長 ロアただ二人。
時間の無い俺は攻撃を仕掛ける。
ロアも総帥との戦闘でダメージが蓄積されている様 で動きに精彩がない。
「まだ上手く能力を使いこなせていない様だな。
しかもその能力は時間制限があるだろう?」
全てを見透かす様に言い放つロア。
こいつは俺の能力に心当たりがある様だ。
このまま時間を稼がれてはヤバい。
そう思い一撃一撃全身全霊で拳を振るう。
しかしいくらダメージがあろうと防御に徹したロアには一切の隙 が無い。
ここに来て経験の差が邪魔をする。
後30秒!!
「だんだんとオーラが暴れているぞ、後持って1分!
いや30秒位か?」
嫌らしくも正確に残り時間を言い当てるロア。
冷静になり考えを頭に巡らす。
!?
不意にロアが横方向に初級魔法を放つ。
軽い爆発音がなり立ち込める煙の中に現れたのは奈美修也、エペタム、ナンシー、小太郎君、神宮寺だった
全員ここに来るのもやっとの状態みたいで今の初級魔法を防ぐので体力を使い果たしたみたいだ。
あんな身体で何とか隙を作ろうとしてくれたのか・・
後10秒
「まだ動けたのか、でも奇襲は失敗だな」
そう言いながらロアは時間を稼ぐ様に動き出す。
後8秒
「馬鹿にして悪かったよ!決めろよ幹部様」
修也が大の字に寝転びながら顔だけを上げ言葉を発した!!
!?
「20トンタックル!!」
突然飛び出して来たのは正志!!
後5秒!!
「まだ隠れていたのか!?」
驚きながら正志のタックルを受け止め蹴りを叩き込むロア。
今だ!!
まさかの展開に俺も驚いたが虹色のオーラが集約した俺の拳は確かな感触と共にロアを貫いた!!
「継ぎ足しがーーー!!」
謎の言葉継ぎ足しを叫びながら仰向けに倒れるロア。
それを確認するかの様に虹色のオーラは散って行く。
その瞬間に俺はとてつもない倦怠感に襲われその場に崩れ落ちる。
でもやったんだ!!
全員生き残る事が出来た!!
安堵していると足音が聞こえて来た。
ヤバい敵だったら全員殺される。
ザッザッザッザッ
段々と近づく足音!
ザッザッザッザッ!!
緊張しながら足音の方向に目を向ける。
歩美さん!!
安堵していると歩美さんが口を開く。
「予想外ですね。ロア様もう動けるでしょ?」
えっ!?
「歩美!1221番で間違いない、殺せ!!」
ロアの声と共に俺を持っていたレイピアで貫く歩美さん・・・
その瞬間!?
カッ!!
消えた筈の虹色のオーラが俺に集約し大爆発を起こした・・・
そこで俺の意識は途絶えた・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ロアside
「チッ!神の奴等最後まで小賢しい仕掛けを」
歩美が悪態を吐く。
「まぁ確認は出来たし、良しとしよう」
俺がそう言いながら立ち上がると歩美が口を開く。
「大川はしっかり殺せたんですか?」
「あぁ、でもあれは今までにない化け物だった。お陰でサンもムーンも殺されたぜ」
「貴方様にそこまで言わせるとはさすが世界最強の男ですねいや1220番ですか」
「今日は疲れた、帰るとするか世界の王の元に」
俺と歩美が戦場を離れこの戦場に生きている者は一人も居なくなった。
立っているのは俺と死神一族の長 ロアただ二人。
時間の無い俺は攻撃を仕掛ける。
ロアも総帥との戦闘でダメージが蓄積されている様 で動きに精彩がない。
「まだ上手く能力を使いこなせていない様だな。
しかもその能力は時間制限があるだろう?」
全てを見透かす様に言い放つロア。
こいつは俺の能力に心当たりがある様だ。
このまま時間を稼がれてはヤバい。
そう思い一撃一撃全身全霊で拳を振るう。
しかしいくらダメージがあろうと防御に徹したロアには一切の隙 が無い。
ここに来て経験の差が邪魔をする。
後30秒!!
「だんだんとオーラが暴れているぞ、後持って1分!
いや30秒位か?」
嫌らしくも正確に残り時間を言い当てるロア。
冷静になり考えを頭に巡らす。
!?
不意にロアが横方向に初級魔法を放つ。
軽い爆発音がなり立ち込める煙の中に現れたのは奈美修也、エペタム、ナンシー、小太郎君、神宮寺だった
全員ここに来るのもやっとの状態みたいで今の初級魔法を防ぐので体力を使い果たしたみたいだ。
あんな身体で何とか隙を作ろうとしてくれたのか・・
後10秒
「まだ動けたのか、でも奇襲は失敗だな」
そう言いながらロアは時間を稼ぐ様に動き出す。
後8秒
「馬鹿にして悪かったよ!決めろよ幹部様」
修也が大の字に寝転びながら顔だけを上げ言葉を発した!!
!?
「20トンタックル!!」
突然飛び出して来たのは正志!!
後5秒!!
「まだ隠れていたのか!?」
驚きながら正志のタックルを受け止め蹴りを叩き込むロア。
今だ!!
まさかの展開に俺も驚いたが虹色のオーラが集約した俺の拳は確かな感触と共にロアを貫いた!!
「継ぎ足しがーーー!!」
謎の言葉継ぎ足しを叫びながら仰向けに倒れるロア。
それを確認するかの様に虹色のオーラは散って行く。
その瞬間に俺はとてつもない倦怠感に襲われその場に崩れ落ちる。
でもやったんだ!!
全員生き残る事が出来た!!
安堵していると足音が聞こえて来た。
ヤバい敵だったら全員殺される。
ザッザッザッザッ
段々と近づく足音!
ザッザッザッザッ!!
緊張しながら足音の方向に目を向ける。
歩美さん!!
安堵していると歩美さんが口を開く。
「予想外ですね。ロア様もう動けるでしょ?」
えっ!?
「歩美!1221番で間違いない、殺せ!!」
ロアの声と共に俺を持っていたレイピアで貫く歩美さん・・・
その瞬間!?
カッ!!
消えた筈の虹色のオーラが俺に集約し大爆発を起こした・・・
そこで俺の意識は途絶えた・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ロアside
「チッ!神の奴等最後まで小賢しい仕掛けを」
歩美が悪態を吐く。
「まぁ確認は出来たし、良しとしよう」
俺がそう言いながら立ち上がると歩美が口を開く。
「大川はしっかり殺せたんですか?」
「あぁ、でもあれは今までにない化け物だった。お陰でサンもムーンも殺されたぜ」
「貴方様にそこまで言わせるとはさすが世界最強の男ですねいや1220番ですか」
「今日は疲れた、帰るとするか世界の王の元に」
俺と歩美が戦場を離れこの戦場に生きている者は一人も居なくなった。
0
お気に入りに追加
247
あなたにおすすめの小説
解体の勇者の成り上がり冒険譚
無謀突撃娘
ファンタジー
旧題:異世界から呼ばれた勇者はパーティから追放される
とあるところに勇者6人のパーティがいました
剛剣の勇者
静寂の勇者
城砦の勇者
火炎の勇者
御門の勇者
解体の勇者
最後の解体の勇者は訳の分からない神様に呼ばれてこの世界へと来た者であり取り立てて特徴らしき特徴などありません。ただひたすら倒したモンスターを解体するだけしかしません。料理などをするのも彼だけです。
ある日パーティ全員からパーティへの永久追放を受けてしまい勇者の称号も失い一人ギルドに戻り最初からの出直しをします
本人はまったく気づいていませんでしたが他の勇者などちょっとばかり煽てられている頭馬鹿なだけの非常に残念な類なだけでした
そして彼を追い出したことがいかに愚かであるのかを後になって気が付くことになります
そしてユウキと呼ばれるこの人物はまったく自覚がありませんが様々な方面の超重要人物が自らが頭を下げてまでも、いくら大金を支払っても、いくらでも高待遇を約束してまでも傍におきたいと断言するほどの人物なのです。
そうして彼は自分の力で前を歩きだす。
祝!書籍化!
感無量です。今後とも応援よろしくお願いします。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
底辺召喚士の俺が召喚するのは何故かSSSランクばかりなんだが〜トンビが鷹を生みまくる物語〜
ああああ
ファンタジー
召喚士学校の卒業式を歴代最低点で迎えたウィルは、卒業記念召喚の際にSSSランクの魔王を召喚してしまう。
同級生との差を一気に広げたウィルは、様々なパーティーから誘われる事になった。
そこでウィルが悩みに悩んだ結果――
自分の召喚したモンスターだけでパーティーを作ることにしました。
この物語は、底辺召喚士がSSSランクの従僕と冒険したりスローライフを送ったりするものです。
【一話1000文字ほどで読めるようにしています】
召喚する話には、タイトルに☆が入っています。
このやってられない世界で
みなせ
ファンタジー
筋肉馬鹿にビンタをくらって、前世を思い出した。
悪役令嬢・キーラになったらしいけど、
そのフラグは初っ端に折れてしまった。
主人公のヒロインをそっちのけの、
よく分からなくなった乙女ゲームの世界で、
王子様に捕まってしまったキーラは
楽しく生き残ることができるのか。
絶対婚約いたしません。させられました。案の定、婚約破棄されました
toyjoy11
ファンタジー
婚約破棄ものではあるのだけど、どちらかと言うと反乱もの。
残酷シーンが多く含まれます。
誰も高位貴族が婚約者になりたがらない第一王子と婚約者になったミルフィーユ・レモナンド侯爵令嬢。
両親に
「絶対アレと婚約しません。もしも、させるんでしたら、私は、クーデターを起こしてやります。」
と宣言した彼女は有言実行をするのだった。
一応、転生者ではあるものの元10歳児。チートはありません。
4/5 21時完結予定。
メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる