天然ドSな彼女に抱かれ続けた結果、色々あって一緒に暮らすことになりました。

桃ノ木ネネコ

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第62話:日帰り旅行で行こう(その1)

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「・・・それでね、結衣ちゃん達は
自分たちの別荘に旅行に行くんだって」
「へぇ、金持ちともなると自前で別荘をもってるんだな」
「凄いよねぇ」
夏休みに入ったある日の夕飯時、
すみれは結衣たちから聞いた旅行計画の事をユキヤに話していた。

「それでね、自分たちで初めて旅行の計画立てたって
二人とも張り切ってたよ」
すみれが二人の様子を楽しそうに話す。
「ふぅん・・・なんだかんだであの子たちも行動力あるよな」
聞いているユキヤも感心したように言う。

「そうなんだよ。だから、それにあやかって私達もさ・・・」
「今年はそういうわけにはいかないだろ?」
「そうだったね。」
すみれが旅行を提案しかけるも、ユキヤに指摘されて引っ込める。

「春の引っ越しで結構予算使っちゃったもんね・・・」
「そうそう」
ユキヤの相槌を打つ。
この春から同棲を始めていた二人は、
このマンションに引っ越す際に
費用としてお互いの貯金を大分使っていた。

「あーあ、旅行行きたかったなぁ・・・せっかくの夏休みなのに」
すみれは少ししょんぼりする。
「しょうがないさ」

二人でそう残念がっていると、
「うーん・・・そうだ!日帰りでなら
行ける場所とかあるんじゃないか?」
とユキヤが顔を上げる。
「日帰り?」
「そう、宿泊とかしなければそこまで金も掛からないし」
「そうだね。ならそれアリだね」
その提案にすみれも賛同した。
そして二人は旅行の計画を考え始めたのだった。

「日帰りって言ってもまずどこに行くか決めないとな」
「去年は山だったし、海なんてどうかな?」
「そうだな、海なら水着も着て楽しめるし」
「じゃあ決まりだね。」
2人は海への旅行計画を立て始めた。

「ここの海水浴場とかどうかな?ギリギリ日帰りできそう」
タブレットで近場の海水浴場を調べる二人。
「ここかぁ・・・確かに始発で行けば
午前中には着きそうだな」
ユキヤがスマホで乗り換えルートを調べていく。

「そうなると・・・帰りは電車が混む時間だね」
「確かにな。」
「混雑を避けるとなると・・・」
そうして二人は過去の経験を基に
混雑を避けられる最適なプランを練り上げた。

「じゃあこれで決まりだな」
「そうだね。」
こうして二人は旅行の計画を立てていったのだった。

***

そして旅行前日。
すみれたちは旅行の準備をしていた。
「水着は・・・一昨年のだけどいいよね?」
「いいんじゃね?入るならの話だけど」
「失礼ね!たった2年でそんなに太らないよ」
「いやぁ、また胸が大きくなってるかもしれないぜ」
ユキヤがそう言ってすみれの身体を見回すと、
彼女は不服そうに頬を膨らませた。

「冗談だって、そんなに怒るなよ」
ユキヤはニヤニヤしながら誤魔化す。
そう言われてすみれは水着を取り出しながら
「大丈夫・・・だと思うよ・・・」
彼の言葉を真に受けたわけではないが少し不安になる。

「心配だったら今着てみたらどうだ?」
「・・・え?」
「今着てみて大丈夫なら何の問題もないだろ?
もしサイズに問題あっても、まだ店もやってる時間だし
急げば新しいの買いに行けるぞ」
「そ、そうだけど。」
ユキヤに促されて、すみれは試着してみる事にした。

数分後・・・。
「・・・どう?」
「んー・・・大丈夫かな?そんなにきつくはないけど」
水着に着替えたすみれがユキヤに見せてみる。
「うーん・・・見た感じも問題ないしいいんじゃないか?」
「そっか、良かった」

そんなユキヤの率直な感想を聞いてすみれも安堵する。
「じゃあ、私着替えてくるから」
そう言ってすみれが寝室に戻ろうとするが・・・

「待った!」
ユキヤが少し慌てた感じですみれの腕をつかむ。
「えっ?何?」
「サイズは問題ないけど・・・その・・」
彼は気まずそうに目を逸らすと、口ごもる。
「どうしたの?何かあったの?」
「その・・・だな・・・」
「?」

「・・・はみ出してる・・・毛・・・」
「!!?」
ユキヤが恥ずかしそうにそう指摘したのを見て
すみれは絶句する。
そして見る見る顔が真っ赤になった・・・。

「・・・わぁあああぁぁぁぁ!!わ、忘れて!お願い!」
羞恥に耐え切れずに叫ぶと、彼女は慌てて浴室に駆け込む。
「お、おう・・・」
ユキヤは呆然としながらその背中を見送った。

「うぅ・・・恥ずかしい・・・」
すみれが顔を手で覆いながら悶える。
「まさかはみ出てるなんて・・・」
そう呟きながら自分の下半身を見る。
そこには水着からはみ出た陰毛があった・・・。

(うぅ、我ながら不覚よね・・・)
すみれは自分の不甲斐なさを痛感する。
普段ユキヤの体毛については
あれだけきちんと管理しているのに
自分がこんな体たらくではやっぱり情けない。

(と、とりあえず今すぐ何とかしないと・・・)
すみれは浴室のホルダーに立ててある
女性用カミソリを手に取った。
「おい、大丈夫か?」
後を追ってきたユキヤが脱衣所から声を掛ける。

「ちょ、ちょっと何入って来てるの?!」
「ほうほう、俺の事はあんなにうるさいく言うせに
自分の身体はそんなずさんな管理をしていると?」
ユキヤがニヤつきながら言う。
「う、うぐ・・・」
今回ばかりは流石に言い返せない。

「だ、だって・・・」
すみれはモジモジしながら恥ずかしそうに言う。
「しょうがないなぁ・・・俺が処理してやるよ」
ユキヤがそう申し出る。
「・・・え?」
思わず間の抜けた返事をしてしまうすみれ。
(ちょ、ちょっと待って!なんでそうなるの?!)

そんな彼女の心中を知ってか知らずかユキヤは続ける。
「別に恥ずかしがることないって」
そう言うと彼はおもむろに服を脱ぎ始めた。
「で、でも・・・」
「・・・いつもは俺に同じような事してるくせに」
「・・・うっ」
そう言われてしまうと何も言い返せない。

「ほら、早くしろよ」
ユキヤが急かすように声を掛ける。
「・・・わ、分かったわよ・・・」
観念したすみれは渋々承諾するのだった。

すみれは水着を脱ぐと浴槽のへりに腰掛ける。
「・・・・・」
ユキヤがその様子をまじまじと見つめてしまう。
「・・・ねぇ」
「ん?」
「ジロジロ見られると恥ずかしいんだけど・・・」
すみれが少し顔を赤らめながら抗議する。

「ああ、すまん。つい・・・」
ユキヤもバツが悪そうに謝る。
「もう、本当にデリカシーないんだから・・・」
「わ、悪かったよ・・・」
ユキヤは苦笑いしながら謝る。

「・・・じゃあ、始めますよー」
そう言うとユキヤはすみれの足元にしゃがんだ。
「お、お願いします・・・」
「あの・・・どれぐらい剃ればいい?」
「えっと、水着の角度がこれぐらいだから・・・」
すみれが恥ずかしそうに水着のVラインを指差して説明する。

(こいつのここ、初めて見るわけじゃないのに・・・)
ユキヤも緊張し始める。
「じゃあ、始めるぞ」
そう言ってシェービングクリームを塗ると剃刀を手にする。
(・・・とはいえど緊張する!)
こんな状況ではあるが、彼女相手に刃物を使うのだ。
危険さも相まって緊張するなという方が無理だろう。

「・・・」
すみれは不安げな顔でユキヤを見つめる。
「な、なんだよ」
「その・・・優しくしてね?」
「・・・分かってるよ」
(こいつもこういう事言うんだなぁ)
そんな事を考えつつユキヤは剃刀の刃を肌に当てて滑らせる。

ジョリジョリと音を立てて彼女の陰毛が剃られていく。
(なんか変な感じだな・・・)
すみれの毛を剃り取って肌色の部分が広がる度に
ユキヤは妙な気分になってくる。

普段自分がされている事を彼女に対してやるというのは
なんとも不思議な感覚だ。

ユキヤがそんな事を考えながらすみれの顔を見ると、
すみれの方も緊張した面持ちでこちらを見ていた。
(あ、ちょっとかわいいかも)

「えっ?なに?」
「・・・あっ、なんでもない」
思わず見とれていた事を悟られてしまったのか、
すみれが怪訝な顔でこちらを見ていた。
その視線に気づいてユキヤは我に返った。

「・・・ふーん?」
「・・・な、なんだよ」
「別にぃ・・・」
そう言ってすみれは意味ありげな笑みを浮かべる。

「変なこと考えてるでしょ?」
「考えてねーよ」
ユキヤがぶっきらぼうに答える。
「・・・ホントに?」
「ああ」
ユキヤの言葉を聞き、彼女は納得したようだ。

「・・・ふーん」
「なんだよ?その顔・・・」
「・・・べつにー」
そう言って彼女はまたニヤついた笑みを浮かべる。
「ほら、あと少しだから動かないで・・・」
「は―い」

(・・・これは前言撤回だな)
ユキヤは不満げな様子だった。
しばらくするとすみれの下半身から毛が全て剃り落とされた。
彼女の柔らかながはすべすべしていてとても触り心地がいい。

「ほら、キレイになったぞ」
ユキヤの言葉通り、なにも覆うものが無くなった彼女そこは
子供のように割れ目がむき出しになっていた。

つづく
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