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第48話:冗談じゃない!(その5)(完結)
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「だ、出すって、どうやって?!」
「うん・・・お腹とお尻に力込めて・・・やってみて」
すみれはユキヤのお腹を優しく撫でながら、 耳元で囁く。
(くそっ!こいつ楽しんでやがるな・・・)
そんな悪態を心の中でつきながらも、
言われた通りに下腹部に力を込める・・・。
(えっと・・・こうかな?)
「ん、んぐぅぅ・・・」
腸の中に入っているアナルビーズが
少しずつ出口に向かって動き出す・・・。
しかし、排泄感にも似た感覚に襲われ上手く力が入らない。
「ほら頑張って!」すみれはそう言ってユキヤのお腹を擦る。
「う・・・うぅぅ・・・」
(なんでこんな目に・・・)
ユキヤは恥ずかしさと情けなさで泣きそうになってくる。
(ダメだ・・・早く終わらせたい・・・。)
そしてユキヤは思いっきりお腹に力を入れた!
「んん!!」
そうすると、一つ目のビーズがずるりと顔を出す。
「んぐぅ!はぁ・・・はぁ・・・」
(やっと抜けた・・・。)
「すごいね・・・卵産んだみたい」
すみれは感心したように拍手をする。
(いや、絶対褒めてないだろ・・・)
ユキヤは少し睨むような目で彼女を見たが、
すぐに視線をそらした。
「じゃああと3つあるから頑張って!」
(ま・・・まだやるの?!)
「んぐぅ!」ユキヤはもう一度下腹部に力を込める。
アナルビーズは1つ抜けると、勢いをつけて出てくるらしく、
3つの玉を抜く頃にはもうすっかりお腹の圧迫感に慣れていた。
「あと1個だよ、頑張って!」
(言われなくても分かってるよ・・・!)
ユキヤは最後の玉を出そうと力を入れる。
「んぐぅぅ・・・!」
(あとちょっと・・・!)
「がんばれ!」すみれが応援してくれる。
そしてついに・・・。
ぬぽぉ・・・といやらしい音を立てて、
アナルビーズが全て抜けた。
(やっと終わったか・・・長かったな。)
悪夢のような時間が過ぎ去り、
もう身体の力が入らないので、
ユキヤは手足をぐったりさせる。
「はぁ・・・はぁ・・・ゼェゼェ・・・」
「すごいねぇ・・・本当に4個も産んじゃうなんて」
すみれは感心したように彼の頭を撫でた。
(『産んだ』って・・・)
ユキヤはそんな悪態を心の中でつくが、
口には出さなかった。
「でも気持ち良かったでしょ?」
「・・・それは、まぁ。」
(自分でも信じられないけど・・・正直感じてた・・・。)
頭では否定したくても、身体は嘘をついてくれず、
ユキヤは恥ずかしそうに目を逸らす。
「やっぱり君は可愛いなぁ」
そんなユキヤの反応が可愛くて、
すみれは彼をぎゅっと抱きしめた。
「ちょっ・・・おい!」
突然の出来事に驚きながらも、
身動きが取れないので抵抗できない。
彼女は彼の身体を抱きしめたまま離さない。
「君を気持ちよくできるの・・・私だけなんだから。」
すみれはユキヤの耳元で囁く。「ああ・・・分かってる。」
ユキヤは呆れた様子で返事をするが、内心嬉しかった。
(まぁなんだかんだでコイツは俺を気持ちよくさせようと
色々と考えてるのは分かるんだ・・・。)
ユキヤはすみれに抱きしめられながらそんな事を考えていた。
(そしてこんな事で感じる俺も・・・変態になったのかな)
「・・・ふふ、ユキちゃんは
男の子なのに卵産んじゃったんだよね。」
すみれはユキヤのお尻を撫でながら言う。
「い、言わないでよ・・・!」
「だって本当の事じゃん!」
すみれはそう言ってユキヤのお腹を優しく撫でる。
(うぅ・・・恥ずかしい・・・。)
改めて考えると、男としてとんでもない事をした・・・。
ユキヤはだんだんと恥ずかしくなってくる。
「そ、それはそうだけどさ・・・」
ユキヤは顔を赤くしながら言う。
そんな彼の様子を見てすみれはクスクスと笑った。
(照れちゃって、可愛いなぁ・・・)
そんな事を考えながら、彼女は再び彼を抱きしめる。
「ねぇ?次は何して欲しい?」
「・・・そうだな」ユキヤは少し考えてから答えた。
「じゃあ、キスしたい」
そう言って彼は目を閉じた・・・。
「ん・・・」
すみれはユキヤの唇に自分の唇を重ねる。
(すみれの唇、やっぱり気持ちいい・・・。)
ユキヤは彼女の柔らかい唇の感触に酔いしれる。
2人はしばらくの間、互いの唇を堪能していた。
(でもまさか、本当に全部自分で産むとは
正直思わなかったなぁ・・・)
キスをしながらすみれは考える。
実を言うと、もしユキヤが無理だと言っていたら
自分が手で引っ張り出すことぐらいは想定していた。
しかし彼は自力でビーズを全部排出してしまったのだ・・・。
ユキヤはきっと、自分が思っている以上に
色々と育ってしまっている・・・。
(でも私は、君が・・・可愛くて仕方ないよ・・・。)
すみれはそんな事を考えながら、彼の唇を堪能するのだった。
「どうしたの?すみれ」
ユキヤが不思議そうに尋ねた。
「なんでもない・・・」
すみれは誤魔化すように笑う。
(ユキちゃん・・・君は本当に・・・。)
「すみれ?」
「いや、何でもないよ・・・」
(でも、そんな君だから私は好きになったんだし。)
すみれは心の中でそう呟くと、
もう一度彼にキスをした。
「ねぇ、すみれ・・・お願い、お前の中に・・・」
ユキヤはキスを終えると、恍惚とした表情で懇願する。
彼の身体を見ると、先ほどのプレイで興奮したのか、
股間のモノが大きくそそり立っていた。
「うん・・・いいよ」すみれはユキヤを優しく抱き寄せる。
(やっぱり君は可愛いなぁ・・・。)
そんな事を考えながら、彼女は彼の身体をぎゅっと抱きしめた。
「こんなに大きくしておねだりしてくるなんて、
君は本当に可愛いなぁ」
すみれはユキヤのパンパンに膨れたペニスを
指で突きながら笑う。
「うぅ・・・だって、すみれと一つになりたいんだよ」
ユキヤは恥ずかしそうに顔を真っ赤にしながら言う。
(あぁもう!可愛い・・・。)
そんな彼の仕草にキュンとするすみれ。
「ふふ、じゃあ挿れてあげるね・・・」
そう言って彼女はユキヤの上に跨った。
そして自分の割れ目にペニスをあてがう。
「あ・・・」
これから起こることに期待しているのか、
ユキヤは小さく声を漏らす。
そんな彼が可愛くて仕方がないと思いながらも、
彼女は腰を落としていく・・・。「ん・・・んぅ・・・」
(相変わらず、ユキちゃんのは大きいなぁ・・・)
すみれはゆっくりとユキヤのペニスを
自分の中に迎え入れていく。
「あ・・・あぁんん・・」
彼女の中を押し広げながら入ってくる感覚に、
ユキヤも思わず声が出てしまう。
「はぁ・・・全部入ったよ」すみれは嬉しそうな声で言う。
(うぅ・・・溶けそうなぐらい気持ち良い・・・。)
ユキヤも気持ちよさそうに目を細める。
2人はしばらくの間繋がったまま抱き合った。
そして少し落ち着いた頃を見計らい、
彼女はゆっくり腰を動かしていった。
「あぁ・・・すみれの中、あったかい・・・」
ユキヤは幸せそうな声で言う。
「ふふ、ありがとう」
すみれはそう言って微笑むと、さらに激しく動いた。
ぱんっぱんっ!という音が部屋に響く・・・。
「あぁ・・・あぁん!あんっ・・・」
「あぁ・・・すみれの中、気持ち良いよぉ・・・」
ユキヤは快楽に身を委ねながら喘ぐ。
そんな彼の様子を見て、すみれもさらに興奮してきた。
「あぁっ・・ユキちゃんのがぁ・・・
奥に・・・あんっ・・・あたるのぉ・・」
「あぁ・・・すみれの中も気持ち良いよぉ・・・」
ユキヤは恍惚とした表情で言う。
彼のペニスが子宮口を突くたびに、
すみれの身体に電流が流れるような快感が走る。
「あんっ!ユキちゃん・・・ユキちゃん・・・あぁ・・」
「すみれぇ・・・すみれぇ・・・」
2人は互いの名前を呼びながら、快楽に身を委ねる。
そしてついに限界を迎えたのか、ユキヤは身体を震わせた。
「あぁ・・・イクッ!」
どぴゅっ!びゅるるる!!と勢いよく精液が吐き出される・・・。
同時に絶頂を迎えたすみれの膣も痙攣し、
ユキヤのものを締め付ける。
(あぁ・・・熱いのが・・いっぱい出てる・・・。)
そんな感覚に酔いしれながらも、彼女はゆっくりと腰を上げた。
「はぁはぁ・・・ユキちゃん・・・大好き」
そう言ってすみれはユキヤにキスをする。
「俺も・・・大好き・・・!」
彼もそれに応えるように、彼女に唇を重ねた。
(絶対に・・・絶対に、離さない!)
すみれはそう思い、ユキヤを強く抱きしめるのだった。
***
「・・・本当に先日は申し訳ございませんでした。」
あれから数日経った昼間、すみれは結衣に呼び出され、
大学のカフェテリアに来ていた。
そして、結衣は開口一番に謝罪した。
「あ、いや・・・もう良いよ。私も知っての上だったし」
すみれは慌てて言う。
「噂に振り回される人間など、
所詮何もしてこないから気にしなくていい・・・
という事を分かってもらえれば・・・と思ったのですが。」
「ユキヤも友麻ちゃんも、想定外にキレちゃったからねぇ・・・」
「はい。本当に申し訳ございませんでした」
結衣は深々と頭を下げた。
(まぁ、茶番のつもりが本気になられちゃったしね・・・。)
すみれも内心で同意する。
「まぁ、結果オーライって事で。」
すみれはそう言ってウインクした。
「ふふ、茶木さんも友麻も、こちらが思った以上に
情に厚いと分かりましたしね。」
結衣も上機嫌だ。
「まぁ、あの2人は・・・ね。」すみれは苦笑する。
「ふふ、そうですわね。」結衣も微笑み返す。
「そういえば友麻ちゃんは?」
「ええ、茶木さんに本の続きを借りに行っておりますわ。
あの子も噂を気にしなくなりましたし」
「そうなんだ。」
「・・・私は先に帰りますので、
茶木さんにもよろしくお伝えください。
それでは、ごきげんよう。」
そう言って結衣は去って行った・・・。
(はぁ・・・とりあえず一件落着かな?)
すみれは大きく伸びをするのだった・・・。
***
同じ頃、学食にて。
「ほれ、新しいの持ってきてやったぞ。」
「ありがとうございます。ではこちらはお返しいたしますわ」
ユキヤは友麻に本の続きを渡す。
「それにしても、こうして本の借り貸ししてるだけなのに、
何であんな騒ぎになったんだろうな?」
「まったくですのよ!どうしてお前なんかと・・・」
「おい、それどういう意味だ?」
「そのままの意味ですわ下僕男。お前は黙って
すみれちゃんの下僕でいればいいのです。」
「あのなぁ・・・」
ユキヤは呆れ気味に言うが、友麻はどこ吹く風だ。
「でも、解決に向かっているようでよかったですのよ。」
友麻は紅茶を飲みながら言う。
「まぁ、な」ユキヤもコーヒーを口に含みながら同意する。
「そういえば、すみれちゃんとはこうした本の話はしませんの?」
友麻が本の表紙を見て、不思議そうに尋ねた。
「あぁ、あいつあんまり難しい本読みたがらないし」
「そうなのですか・・・残念ですわね。
すみれちゃんならさぞかし面白い書評が聞けそうですのに・・・」
「確かにな。あいつ、発想が柔軟だからな」
ユキヤはうんうんと頷く。
「・・・でしたらもう少しわかりやすくて、
皆が知っている・・・童話とか昔話などいかがですか?」
「童話?」ユキヤは首を傾げる。
「えぇ、シンデレラとか白雪姫など有名どころから・・・」
友麻が説明しようとすると、ユキヤは目を輝かせた。
「面白そうじゃん!」
「ふふ、では後日、図書館で探しましょうか」
そう言って2人は笑い合ったのだった。
1時間後・・・
「ユキヤ、お待たせ」
すみれがユキヤ達のテーブルまでやって来る。
「お、お疲れ様。」
「ごきげんよう、すみれちゃん」
ユキヤと友麻が話をやめ、それぞれ挨拶する。
「あ、友麻ちゃんこんにちは。
2人で何の話してたの?」
「ふふ、昔話や童話から始まって民話や伝承などについて
ちょっと語らっておりましたのよ。」
「へぇ、面白そう!私も混ぜてよ」
そう言ってすみれはユキヤの隣に座る。
「でも、昔話とかって、そんなに語る事あるかな?」
すみれが素朴な疑問を口にする。
「いえ、民話や伝承というものは、それぞれ
その時代の出来事を反映してることが多いのです」
「例えば『ハーメルンの笛吹男』なら、
最後に笛吹男に連れられて街から子供が消えるけど、
これ実は疫病による大量死を表している説があるとかな」
「へぇ・・・そうなんだ。」
すみれは感心したように頷く。
「後は、『白雪姫』の魔女である継母がグリム童話集の初版では、
継母ではなく実の母だったというのも・・・」
「え!?そうなの!?」
(それは知らなかった・・・。)
そんな2人のやり取りを見ていたユキヤが口を開く。
「まぁ、童話の解釈とかって色々あるからなぁ・・・。
あ!そうだ!シンデレラとかは・・・」
ユキヤは少し考えた後口を開く。
そんな感じに熱く語らう二人を見て、
すみれは少し嫌な予感がしてきた・・・。
(あれ?これちょっとまずい気が・・・。)
「意地の悪い姉たちはガラスの靴を履くために
足をナイフで切ってしまいますものね・・・」
「それを冷ややかに傍観してるシンデレラも
考えてみるとすげえよな・・・」
「あれは彼女自身の姉たちへの復讐だったのかもしれませんのよ」
2人の会話はますます熱を帯びてくる・・・。
(もしかしてこれ、止まらない奴じゃ・・・)
この様子を見て、すみれは予感が確信に変わってくる。
「復讐といえば、『白雪姫』にも継母に復讐する後日談が・・・」
2人の会話は止まらない。
(そうだった・・・本好きに本についての話題をふるのは
危険行為だったんだ・・・!)
以前ユキヤに本の話題を振って、
凄まじい長話に付き合わされたのを
彼女はようやく思い出した・・・がもう遅い。
「二人の結婚式に継母を呼び出してな・・・」
(あ・・・これ長くなるやつだ・・・。)
すみれは心の中で呟く。
「・・・あまりに残酷過ぎて
絵本ではカットされる闇の部分ですのよ」
(あぁ・・・やっぱりそうなっちゃうんだ・・・。)
もう諦めの境地に至ったすみれであった。
この後結局、都合1時間ほど二人は話し続けていた・・・。
おわり
「うん・・・お腹とお尻に力込めて・・・やってみて」
すみれはユキヤのお腹を優しく撫でながら、 耳元で囁く。
(くそっ!こいつ楽しんでやがるな・・・)
そんな悪態を心の中でつきながらも、
言われた通りに下腹部に力を込める・・・。
(えっと・・・こうかな?)
「ん、んぐぅぅ・・・」
腸の中に入っているアナルビーズが
少しずつ出口に向かって動き出す・・・。
しかし、排泄感にも似た感覚に襲われ上手く力が入らない。
「ほら頑張って!」すみれはそう言ってユキヤのお腹を擦る。
「う・・・うぅぅ・・・」
(なんでこんな目に・・・)
ユキヤは恥ずかしさと情けなさで泣きそうになってくる。
(ダメだ・・・早く終わらせたい・・・。)
そしてユキヤは思いっきりお腹に力を入れた!
「んん!!」
そうすると、一つ目のビーズがずるりと顔を出す。
「んぐぅ!はぁ・・・はぁ・・・」
(やっと抜けた・・・。)
「すごいね・・・卵産んだみたい」
すみれは感心したように拍手をする。
(いや、絶対褒めてないだろ・・・)
ユキヤは少し睨むような目で彼女を見たが、
すぐに視線をそらした。
「じゃああと3つあるから頑張って!」
(ま・・・まだやるの?!)
「んぐぅ!」ユキヤはもう一度下腹部に力を込める。
アナルビーズは1つ抜けると、勢いをつけて出てくるらしく、
3つの玉を抜く頃にはもうすっかりお腹の圧迫感に慣れていた。
「あと1個だよ、頑張って!」
(言われなくても分かってるよ・・・!)
ユキヤは最後の玉を出そうと力を入れる。
「んぐぅぅ・・・!」
(あとちょっと・・・!)
「がんばれ!」すみれが応援してくれる。
そしてついに・・・。
ぬぽぉ・・・といやらしい音を立てて、
アナルビーズが全て抜けた。
(やっと終わったか・・・長かったな。)
悪夢のような時間が過ぎ去り、
もう身体の力が入らないので、
ユキヤは手足をぐったりさせる。
「はぁ・・・はぁ・・・ゼェゼェ・・・」
「すごいねぇ・・・本当に4個も産んじゃうなんて」
すみれは感心したように彼の頭を撫でた。
(『産んだ』って・・・)
ユキヤはそんな悪態を心の中でつくが、
口には出さなかった。
「でも気持ち良かったでしょ?」
「・・・それは、まぁ。」
(自分でも信じられないけど・・・正直感じてた・・・。)
頭では否定したくても、身体は嘘をついてくれず、
ユキヤは恥ずかしそうに目を逸らす。
「やっぱり君は可愛いなぁ」
そんなユキヤの反応が可愛くて、
すみれは彼をぎゅっと抱きしめた。
「ちょっ・・・おい!」
突然の出来事に驚きながらも、
身動きが取れないので抵抗できない。
彼女は彼の身体を抱きしめたまま離さない。
「君を気持ちよくできるの・・・私だけなんだから。」
すみれはユキヤの耳元で囁く。「ああ・・・分かってる。」
ユキヤは呆れた様子で返事をするが、内心嬉しかった。
(まぁなんだかんだでコイツは俺を気持ちよくさせようと
色々と考えてるのは分かるんだ・・・。)
ユキヤはすみれに抱きしめられながらそんな事を考えていた。
(そしてこんな事で感じる俺も・・・変態になったのかな)
「・・・ふふ、ユキちゃんは
男の子なのに卵産んじゃったんだよね。」
すみれはユキヤのお尻を撫でながら言う。
「い、言わないでよ・・・!」
「だって本当の事じゃん!」
すみれはそう言ってユキヤのお腹を優しく撫でる。
(うぅ・・・恥ずかしい・・・。)
改めて考えると、男としてとんでもない事をした・・・。
ユキヤはだんだんと恥ずかしくなってくる。
「そ、それはそうだけどさ・・・」
ユキヤは顔を赤くしながら言う。
そんな彼の様子を見てすみれはクスクスと笑った。
(照れちゃって、可愛いなぁ・・・)
そんな事を考えながら、彼女は再び彼を抱きしめる。
「ねぇ?次は何して欲しい?」
「・・・そうだな」ユキヤは少し考えてから答えた。
「じゃあ、キスしたい」
そう言って彼は目を閉じた・・・。
「ん・・・」
すみれはユキヤの唇に自分の唇を重ねる。
(すみれの唇、やっぱり気持ちいい・・・。)
ユキヤは彼女の柔らかい唇の感触に酔いしれる。
2人はしばらくの間、互いの唇を堪能していた。
(でもまさか、本当に全部自分で産むとは
正直思わなかったなぁ・・・)
キスをしながらすみれは考える。
実を言うと、もしユキヤが無理だと言っていたら
自分が手で引っ張り出すことぐらいは想定していた。
しかし彼は自力でビーズを全部排出してしまったのだ・・・。
ユキヤはきっと、自分が思っている以上に
色々と育ってしまっている・・・。
(でも私は、君が・・・可愛くて仕方ないよ・・・。)
すみれはそんな事を考えながら、彼の唇を堪能するのだった。
「どうしたの?すみれ」
ユキヤが不思議そうに尋ねた。
「なんでもない・・・」
すみれは誤魔化すように笑う。
(ユキちゃん・・・君は本当に・・・。)
「すみれ?」
「いや、何でもないよ・・・」
(でも、そんな君だから私は好きになったんだし。)
すみれは心の中でそう呟くと、
もう一度彼にキスをした。
「ねぇ、すみれ・・・お願い、お前の中に・・・」
ユキヤはキスを終えると、恍惚とした表情で懇願する。
彼の身体を見ると、先ほどのプレイで興奮したのか、
股間のモノが大きくそそり立っていた。
「うん・・・いいよ」すみれはユキヤを優しく抱き寄せる。
(やっぱり君は可愛いなぁ・・・。)
そんな事を考えながら、彼女は彼の身体をぎゅっと抱きしめた。
「こんなに大きくしておねだりしてくるなんて、
君は本当に可愛いなぁ」
すみれはユキヤのパンパンに膨れたペニスを
指で突きながら笑う。
「うぅ・・・だって、すみれと一つになりたいんだよ」
ユキヤは恥ずかしそうに顔を真っ赤にしながら言う。
(あぁもう!可愛い・・・。)
そんな彼の仕草にキュンとするすみれ。
「ふふ、じゃあ挿れてあげるね・・・」
そう言って彼女はユキヤの上に跨った。
そして自分の割れ目にペニスをあてがう。
「あ・・・」
これから起こることに期待しているのか、
ユキヤは小さく声を漏らす。
そんな彼が可愛くて仕方がないと思いながらも、
彼女は腰を落としていく・・・。「ん・・・んぅ・・・」
(相変わらず、ユキちゃんのは大きいなぁ・・・)
すみれはゆっくりとユキヤのペニスを
自分の中に迎え入れていく。
「あ・・・あぁんん・・」
彼女の中を押し広げながら入ってくる感覚に、
ユキヤも思わず声が出てしまう。
「はぁ・・・全部入ったよ」すみれは嬉しそうな声で言う。
(うぅ・・・溶けそうなぐらい気持ち良い・・・。)
ユキヤも気持ちよさそうに目を細める。
2人はしばらくの間繋がったまま抱き合った。
そして少し落ち着いた頃を見計らい、
彼女はゆっくり腰を動かしていった。
「あぁ・・・すみれの中、あったかい・・・」
ユキヤは幸せそうな声で言う。
「ふふ、ありがとう」
すみれはそう言って微笑むと、さらに激しく動いた。
ぱんっぱんっ!という音が部屋に響く・・・。
「あぁ・・・あぁん!あんっ・・・」
「あぁ・・・すみれの中、気持ち良いよぉ・・・」
ユキヤは快楽に身を委ねながら喘ぐ。
そんな彼の様子を見て、すみれもさらに興奮してきた。
「あぁっ・・ユキちゃんのがぁ・・・
奥に・・・あんっ・・・あたるのぉ・・」
「あぁ・・・すみれの中も気持ち良いよぉ・・・」
ユキヤは恍惚とした表情で言う。
彼のペニスが子宮口を突くたびに、
すみれの身体に電流が流れるような快感が走る。
「あんっ!ユキちゃん・・・ユキちゃん・・・あぁ・・」
「すみれぇ・・・すみれぇ・・・」
2人は互いの名前を呼びながら、快楽に身を委ねる。
そしてついに限界を迎えたのか、ユキヤは身体を震わせた。
「あぁ・・・イクッ!」
どぴゅっ!びゅるるる!!と勢いよく精液が吐き出される・・・。
同時に絶頂を迎えたすみれの膣も痙攣し、
ユキヤのものを締め付ける。
(あぁ・・・熱いのが・・いっぱい出てる・・・。)
そんな感覚に酔いしれながらも、彼女はゆっくりと腰を上げた。
「はぁはぁ・・・ユキちゃん・・・大好き」
そう言ってすみれはユキヤにキスをする。
「俺も・・・大好き・・・!」
彼もそれに応えるように、彼女に唇を重ねた。
(絶対に・・・絶対に、離さない!)
すみれはそう思い、ユキヤを強く抱きしめるのだった。
***
「・・・本当に先日は申し訳ございませんでした。」
あれから数日経った昼間、すみれは結衣に呼び出され、
大学のカフェテリアに来ていた。
そして、結衣は開口一番に謝罪した。
「あ、いや・・・もう良いよ。私も知っての上だったし」
すみれは慌てて言う。
「噂に振り回される人間など、
所詮何もしてこないから気にしなくていい・・・
という事を分かってもらえれば・・・と思ったのですが。」
「ユキヤも友麻ちゃんも、想定外にキレちゃったからねぇ・・・」
「はい。本当に申し訳ございませんでした」
結衣は深々と頭を下げた。
(まぁ、茶番のつもりが本気になられちゃったしね・・・。)
すみれも内心で同意する。
「まぁ、結果オーライって事で。」
すみれはそう言ってウインクした。
「ふふ、茶木さんも友麻も、こちらが思った以上に
情に厚いと分かりましたしね。」
結衣も上機嫌だ。
「まぁ、あの2人は・・・ね。」すみれは苦笑する。
「ふふ、そうですわね。」結衣も微笑み返す。
「そういえば友麻ちゃんは?」
「ええ、茶木さんに本の続きを借りに行っておりますわ。
あの子も噂を気にしなくなりましたし」
「そうなんだ。」
「・・・私は先に帰りますので、
茶木さんにもよろしくお伝えください。
それでは、ごきげんよう。」
そう言って結衣は去って行った・・・。
(はぁ・・・とりあえず一件落着かな?)
すみれは大きく伸びをするのだった・・・。
***
同じ頃、学食にて。
「ほれ、新しいの持ってきてやったぞ。」
「ありがとうございます。ではこちらはお返しいたしますわ」
ユキヤは友麻に本の続きを渡す。
「それにしても、こうして本の借り貸ししてるだけなのに、
何であんな騒ぎになったんだろうな?」
「まったくですのよ!どうしてお前なんかと・・・」
「おい、それどういう意味だ?」
「そのままの意味ですわ下僕男。お前は黙って
すみれちゃんの下僕でいればいいのです。」
「あのなぁ・・・」
ユキヤは呆れ気味に言うが、友麻はどこ吹く風だ。
「でも、解決に向かっているようでよかったですのよ。」
友麻は紅茶を飲みながら言う。
「まぁ、な」ユキヤもコーヒーを口に含みながら同意する。
「そういえば、すみれちゃんとはこうした本の話はしませんの?」
友麻が本の表紙を見て、不思議そうに尋ねた。
「あぁ、あいつあんまり難しい本読みたがらないし」
「そうなのですか・・・残念ですわね。
すみれちゃんならさぞかし面白い書評が聞けそうですのに・・・」
「確かにな。あいつ、発想が柔軟だからな」
ユキヤはうんうんと頷く。
「・・・でしたらもう少しわかりやすくて、
皆が知っている・・・童話とか昔話などいかがですか?」
「童話?」ユキヤは首を傾げる。
「えぇ、シンデレラとか白雪姫など有名どころから・・・」
友麻が説明しようとすると、ユキヤは目を輝かせた。
「面白そうじゃん!」
「ふふ、では後日、図書館で探しましょうか」
そう言って2人は笑い合ったのだった。
1時間後・・・
「ユキヤ、お待たせ」
すみれがユキヤ達のテーブルまでやって来る。
「お、お疲れ様。」
「ごきげんよう、すみれちゃん」
ユキヤと友麻が話をやめ、それぞれ挨拶する。
「あ、友麻ちゃんこんにちは。
2人で何の話してたの?」
「ふふ、昔話や童話から始まって民話や伝承などについて
ちょっと語らっておりましたのよ。」
「へぇ、面白そう!私も混ぜてよ」
そう言ってすみれはユキヤの隣に座る。
「でも、昔話とかって、そんなに語る事あるかな?」
すみれが素朴な疑問を口にする。
「いえ、民話や伝承というものは、それぞれ
その時代の出来事を反映してることが多いのです」
「例えば『ハーメルンの笛吹男』なら、
最後に笛吹男に連れられて街から子供が消えるけど、
これ実は疫病による大量死を表している説があるとかな」
「へぇ・・・そうなんだ。」
すみれは感心したように頷く。
「後は、『白雪姫』の魔女である継母がグリム童話集の初版では、
継母ではなく実の母だったというのも・・・」
「え!?そうなの!?」
(それは知らなかった・・・。)
そんな2人のやり取りを見ていたユキヤが口を開く。
「まぁ、童話の解釈とかって色々あるからなぁ・・・。
あ!そうだ!シンデレラとかは・・・」
ユキヤは少し考えた後口を開く。
そんな感じに熱く語らう二人を見て、
すみれは少し嫌な予感がしてきた・・・。
(あれ?これちょっとまずい気が・・・。)
「意地の悪い姉たちはガラスの靴を履くために
足をナイフで切ってしまいますものね・・・」
「それを冷ややかに傍観してるシンデレラも
考えてみるとすげえよな・・・」
「あれは彼女自身の姉たちへの復讐だったのかもしれませんのよ」
2人の会話はますます熱を帯びてくる・・・。
(もしかしてこれ、止まらない奴じゃ・・・)
この様子を見て、すみれは予感が確信に変わってくる。
「復讐といえば、『白雪姫』にも継母に復讐する後日談が・・・」
2人の会話は止まらない。
(そうだった・・・本好きに本についての話題をふるのは
危険行為だったんだ・・・!)
以前ユキヤに本の話題を振って、
凄まじい長話に付き合わされたのを
彼女はようやく思い出した・・・がもう遅い。
「二人の結婚式に継母を呼び出してな・・・」
(あ・・・これ長くなるやつだ・・・。)
すみれは心の中で呟く。
「・・・あまりに残酷過ぎて
絵本ではカットされる闇の部分ですのよ」
(あぁ・・・やっぱりそうなっちゃうんだ・・・。)
もう諦めの境地に至ったすみれであった。
この後結局、都合1時間ほど二人は話し続けていた・・・。
おわり
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