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第1話:新しい生活の中で、僕たちは揺れ動く(その1)
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同棲を始めてはや2ヶ月。
元々半同棲のような状態だったので、生活そのものに関しては
あまり変わらなかった。
季節は既に夏に入ろうとしてる。
「よう、彼女とのラブラブ生活はどうだ?」
友人の栗田にユキヤは声を掛けられた。
「ラブラブ生活って・・・一緒に住んでいること以外、
そこまで変わってないし」
ユキヤはニヤつきながら答える。どうやらまんざらでもないようだ。
「おーおー、余裕のあるやつは違うねぇ」栗田も皮肉っぽく返す。
そしてユキヤのことを見つめて「やっぱお前変わったわ」と言った。
「え?!」
友人の言葉を聞いてユキヤはちょっと驚く。
自分にはそんな自覚がなかったからだ。
「うん・・・なんか表情が柔らかくなったような感じはするな」
「そうかなぁ・・・」ユキヤは首をかしげる。
「彼女の影響じゃないのか?」
「あー・・・それはあるかも。」ユキヤは少し顔を赤らめた。
実際、誇張でも何でもなく、その身の総てを
彼女であるすみれに捧げてしまっている・・・。
「何照れてんだよ・・・あとこれは俺の彼女が言ってたんだけど、
お前最近妙に女っぽくなってるって。肌への気の使い方とかさ。」
確かにユキヤはすみれに言われて全身のムダ毛を処理しているが、
それ自体に抵抗はないし、半袖の季節になっても、
手入れした腕や足を隠してはいなかった。
「・・・身だしなみに気を遣うのは当然だろ?」
「男でそこまでしてるやつはあんまりいないよ・・・」
栗田は呆れたように言う。
「モテる男はその『みんながあんまりやらない事』をやるからモテるんだよ。」
ユキヤはニヤリとしてうそぶいた。
「はぁ・・・お前らしいわ」栗田はため息まじり言った。
「ま、そういうこった。」ユキヤは笑って見せる。
・・・とはいっても内心では思うところがないわけでもない。
***
ユキヤは最近の自分について悩み事が多かった。それは身体の変化だ。
すみれの調教が始まって以来、
自分が少しずつ変わってきていることに気づいていたからだ。
アナルへの行為も受け入れてしまった今、
自分の身体がどうなるのかが不安であった。
(覚悟はしていたけど・・・)
最近、自分はどんどん女々しくなっているように感じるのだ。
そして今日、ネットでとんでもない記事を発見してしまう。
「メスイキしすぎると体が女性化していく」
というものだ。
その文章を見た瞬間、思わず息を呑んでしまった。
まさかという思いと同時に、やはりと思う気持ちがあった。
この事実を知ってからというもの、余計に恐怖感が増してきた気がする。
確かにすみれによってムダ毛のケアをさせられるようになってから、
心なしか肌もきれいになってきている気がする。
すみれからも行為の間しきりに「女の子みたい」と言われてしまう。
(すみれは俺を女の子にしたいのかな・・・)
ふとした疑問だった。
女の子みたいにスネ毛や腋毛まで処理させられ、
乳首や後ろの穴を弄られて感じてしまう自分・・・
そしてすみれにより、後ろの処女まで失ってしまった。
そんな日々を過ごすうちに、
だんだん自分が女性みたいな思考になっているような気さえしてきた。
****
「あれ?ユキちゃんどうしたの?ボーっとして」
ユキヤはすみれに声を掛けられてしまう。
「ご、ごめん・・・」
すみれとの行為の最中にも、そんなことをふと考えてしまっていた。
「大丈夫?疲れちゃった?」
心配そうに見つめてくるすみれ。
ユキヤは慌てて首を横に振る。
「ううん、違うよ!」
するとすみれはニコッと微笑んだ。
「そっかぁ~よかった♪じゃあ続きね♡」
すみれは装着したペニスバンドをユキヤの目の前に見せる。
それはシリコン製のものらしく、リアルにできていた。
「ユキちゃん・・・いつも私が初めにやってるようにしてみて。」
ユキヤは言われるがまま、すみれが装着しているディルドに舌を這わせる。
「んぅ・・・れろぉ・・・ちゅぱっ」
無我夢中でディルドをしゃぶり続ける様子を見て、すみれも興奮してくる。
(ああ、男の子が自分の彼女にこういう事させて、
興奮してるの・・・私今凄くわかる!)
勿論本物のペニスではないので、何か出るわけではないが、
こういった真似事はお互いの背徳感を刺激する。
ユキヤはすみれのモノを舐めると、すみれは嬉しそうな声を上げる。
そしてユキヤはディルドを口にくわえこみ一心不乱に頭を動かす。
「はぁはぁ・・・ユキちゃん上手だよー。もっと強く吸ってぇ・・・」
ユキヤは言われた通りに吸い付くと、すみれはビクンと震える。
「あああっ!!」ユキヤは口を離すと、すみれは荒い呼吸をする。
「ユキちゃん、もういいわ。今度は私の番だから・・・」
そう言ってすみれはユキヤの頭を撫でた。
すみれはユキヤをベッドに寝かせると、四つん這いにさせる。
「ユキちゃんの可愛いお尻に挿れてあげるからねぇ」
そう言うと、ユキヤの頭を撫でてアナルに自分のペニバンを挿入する。
「ひゃあん!!ああぁぁ!!!」
ユキヤの喘ぎが部屋に響く
「ほら・・・全部入っちゃったよ」。
すみれが前後に動くと、ユキヤは悶える。
「あぁぁ・・・ひぅ・・・あふぅん・・・あん」
初めての時以降、アナルセックスはまだそこまで回数をこなしていないが、
二人とも、その快感を受け入れられるようになってきていた。
だがユキヤにとってこの行為で何よりの快楽を感じているのは、
後ろの孔を犯される感覚である。
本来入れるはずのない場所に挿入し、出し入れを繰り返す。
それがこんなにも気持ちの良いものだったとは、今まで想像だにしなかった。
「あぁ・・・いいよぉ・・・すみれぇ」その言葉を聞いて、
すみれの動きが早くなる。
パンッパンッと肉がぶつかり合う音が聞こえてきた。
「私もイきそうだから・・・一緒にイこうねユキちゃん・・・」
「うん・・・」
「出すよユキちゃん・・・」すみれのペニスが膨張していくように感じる。
しかしさっきも言ったように本物ではないので、これも真似事であり、
この感覚も錯覚ににすぎないのだが、二人を興奮させるには十分だった・・・。
(アナル弄られるとホントに女の子みたいになっちゃうよね・・・
ユキちゃん)
ユキヤは無意識のうちに肛門をキュっと締め付けた。
「あ・・・ああぁ」
「すごいね・・・ユキちゃんの、さっきからグッと咥えこんで
全然放してくれないよ・・・」
すみれにそんなことを言われ、今自分の中にあるすみれのペニバンを
余計に感じてしまうユキヤ。
するとすぐに絶頂を迎えることになる。
「イクゥ!出ちゃう!ダメ!漏れちゃうよぉ!あ!ああああ!」ユ
キヤのペニスから勢いよく放たれる精液。
それはまるで失禁をしたような量であった。ユキヤはあまりの量に驚き、
恥ずかしさに顔が真っ赤になる。
「ユキちゃん・・・いっぱい出たね。そんなに溜まってたんだ」
そう言ってユキヤのお腹をなでるすみれ。
「だ、だって、すみれのソレ大きすぎるんだよ。そんなので突かれたら・・・」
ユキヤの身体がピクンと反応した瞬間、すみれは再びユキヤを貫いた。
「あふっ!!」
「ユキちゃんのえっち♪」
そうして二人はまた果てる。ユキヤの顔は汗と涙でぐしょぐしょだった・・・
(私も・・・出してあげられればいいのにな)
そう思いながら、すみれはユキヤの身体に抱きつくのであった。
***
翌朝すみれが目を覚ますと、ユキヤが朝食の支度をしていた。
「え?!・・・いいよ私がやるから!」
すみれは驚いて大きな声を出す。
同棲を始めてから食事の支度は二人の当番制で、
今日はすみれの担当日だったからだ。
「大丈夫だよ。最近は俺の方が帰るのが遅かったし、
それにいつもすみれにはお世話になってるからね。これくらいさせてよ」
そう言ってユキヤは微笑む。
「だーめ!そういう事言ってると、いつしかなぁなぁになっちゃうから!
そういうところの線引きはちゃんとしなきゃダメなの!」
そう言ってすみれはユキヤを追い出して自分が台所に立つ。
「うーん・・・すみれ結構厳しいんだね・・」
ユキヤは苦笑いを浮かべる。
「そりゃあもう、私はスパルタだからねぇ~」
すみれは料理を作りながらユキヤに言う。
「じゃあさ、テーブルの上片付けてくるね。」
ユキヤはリビングに行き、テーブルに乗ってる雑誌などを片付ける。
「ありがとね、ユキちゃん」
すみれはそう言いつつ、味噌汁の味見をする。
「どう?」
「うん、美味しいよ」
「良かった」
ユキヤは嬉しそうな表情を見せる。
「そろそろご飯炊けるかな」
「じゃあそろそろ食べようか」
「うん」
すみれは箸を手に取り、手を合わせる。
「いただきまーす」
ユキヤもそれに続いて、「いただきます」と言ってから食事を摂り始める。
(・・・なんか変だなぁ)
すみれはユキヤの態度にちょっとした違和感を覚えていた。
いつもの変わらない・・・と思いたいがどことなくいなんとなく違う感じ。
言葉にするのが難しいが、違和感だけを感じる。
(・・・いつもならここで悪態か軽口でも出てるところなんだけど)
ユキヤは黙々と食事を進めている。
「ごちそうさまでした。今日もおいしかったよ」
「・・・」
ユキヤの言葉にもすみれは無言で返す。
(なんか素直過ぎるんだよね、今のユキヤは)
すみれは思う。今日のユキヤはどこかおかしい。
「どうしたの?変な顔して?どこか調子悪いの?」
ユキヤが心配そうに聞いてくる。「え?別になんでもないよ」
「ほんとに?無理しちゃだめだよ・・・」
「大丈夫だってば」
「だって・・・すみれに何かあったら・・・俺・・・」
とユキヤが縋るような表情を見せる。
「・・・・!?」
決定的な違いを見た気がした。
(いつもなら「無理すんじゃねーぞ!」とか「ちゃんと休んでおけよ。」
みたいな感じで言うよね?)
すみれの額に汗が流れる。今朝から感じてた違和感は
間違いではなかったのだと確信した。
だがすみれが気づいてるのはそれだけではない。
(というかこれって・・・女の子っぽい時の「ユキちゃん」・・・)
そう、今のユキヤは完全に女の子っぽい喋り方になっていた。
もっと言うと、Hの時に後ろの穴(主に前立腺)を責められて、
男っぽさが完全に抜け落ちてしまった時のユキヤだった・・・。
「すみれ?本当に大丈夫?具合が悪いの?病院行く?」
ユキヤはすみれの顔を覗き込む。
『あんたこそ大丈夫か?』と聞きたくなるすみれだったが
すみれはそのユキヤの仕草にドキッとする。
(おかしいなぁ・・・いつもなら朝になれば男の子に戻ってるのに)
すみれは心の中で首を傾げる。
今でも時々出る「甘え癖」とはまた違った感じがする。
最も顕著なのが口調で、いつもなら「だな」とか「だぜ」なのが
「だね」とか「だよ」と言葉の端々が弱くなった話し方をしている。
それに目つきが少し柔らかくなっている。
「すみれ?」
「あ、ああ、ごめん。ちょっとぼーっとしてた。」
「ホントに大丈夫?」
「うん、ちょっと考え事」
(まさか・・・最近女の子みたいな可愛がり方ばかりしてたから、
元に戻らなくなったとか?!)
そう思い至った瞬間、すみれの顔は真っ青になる。
(どうしよう・・・このまま戻らなかったら・・・)
「すみれ?やっぱり何かあったの?顔色悪いけど・・・」
ユキヤはすみれの異変に気づいて声をかける。
(そういや本人には自覚なしなのよね・・・困ったことに。)
ユキヤは普段から行為の最中に、女の子っぽくなっている事への
自覚はまったくなかった。
(これはこれで面白いからわざと教えてなかったんだけど・・・)
すみれは内心の動揺を抑えつつ、冷静に対処を考える。
(まぁ、まだそうと決まったわけじゃないし、今は様子を見よう)
「い、いや、何でもないよ。ちょっと疲れてるだけ」
「そっかぁ。じゃあさ、今日は一緒にいようよ」「う、うん。いいよ」
(今日はユキヤと一緒にいた方がいいかな)
そう思ってすみれは了承した。
「よかった。最近忙しかったからさ、ゆっくりしたいなって
思ったんだよね」
「そうだね。私も最近ちょっと忙しかったから、のんびりしようか」
そう言いながらすみれは、実験的にテーブルに一口チョコの袋を置いてみる。
いつもなら、無意識のうちにユキヤが一人で食べ尽くして
すみれに怒られる流れだが・・・
「ねぇ、このチョコ食べない?美味しいんだよ、これ」
「食べる~」
なんとなくだが、女の子らしさを感じるユキヤに思わず笑みがこぼれる。
「ふふ、可愛いね、今のユキちゃんは」
「そう?」
ユキヤは照れ臭そうに笑う。
(なんだかんだ言っても、根っこのところは変わって無いのよね)
そんなことを思いながらも、すみれはチョコを一粒摘むと、
「はい、ユキちゃん、あーん」
とユキヤの口に運んでやる。「ありがと。すみれにもあげるね。はい、あーん」
ユキヤは嬉しそうな笑顔を浮かべると、すみれの口元にチョコを運ぶ。
「あ、ありがと・・・」すみれはチョコを口に含みながらお礼を言う。
「だって俺ばっか貰ってたら悪いでしょ?」
(!?)
そのユキヤの言葉にすみれは驚く。
確かに今までのユキヤはこんなことは言わなかった。
(あ、ありえない・・・)
「どしたの?急に固まっちゃって」
「あ、ああ、ごめん、ちょっとびっくりして」
「なんか変なこと言った?」
ユキヤはきょとんとしている。「い、いや、別になんでもないよ」
「なら良かった」
ユキヤの無邪気な微笑に、すみれは胸の奥がキュンとなる。
(こいつ、本当にユキヤなのか?)
そう思うほどに、目の前にいるユキヤは女の子っぽくなっていた。
つづく
元々半同棲のような状態だったので、生活そのものに関しては
あまり変わらなかった。
季節は既に夏に入ろうとしてる。
「よう、彼女とのラブラブ生活はどうだ?」
友人の栗田にユキヤは声を掛けられた。
「ラブラブ生活って・・・一緒に住んでいること以外、
そこまで変わってないし」
ユキヤはニヤつきながら答える。どうやらまんざらでもないようだ。
「おーおー、余裕のあるやつは違うねぇ」栗田も皮肉っぽく返す。
そしてユキヤのことを見つめて「やっぱお前変わったわ」と言った。
「え?!」
友人の言葉を聞いてユキヤはちょっと驚く。
自分にはそんな自覚がなかったからだ。
「うん・・・なんか表情が柔らかくなったような感じはするな」
「そうかなぁ・・・」ユキヤは首をかしげる。
「彼女の影響じゃないのか?」
「あー・・・それはあるかも。」ユキヤは少し顔を赤らめた。
実際、誇張でも何でもなく、その身の総てを
彼女であるすみれに捧げてしまっている・・・。
「何照れてんだよ・・・あとこれは俺の彼女が言ってたんだけど、
お前最近妙に女っぽくなってるって。肌への気の使い方とかさ。」
確かにユキヤはすみれに言われて全身のムダ毛を処理しているが、
それ自体に抵抗はないし、半袖の季節になっても、
手入れした腕や足を隠してはいなかった。
「・・・身だしなみに気を遣うのは当然だろ?」
「男でそこまでしてるやつはあんまりいないよ・・・」
栗田は呆れたように言う。
「モテる男はその『みんながあんまりやらない事』をやるからモテるんだよ。」
ユキヤはニヤリとしてうそぶいた。
「はぁ・・・お前らしいわ」栗田はため息まじり言った。
「ま、そういうこった。」ユキヤは笑って見せる。
・・・とはいっても内心では思うところがないわけでもない。
***
ユキヤは最近の自分について悩み事が多かった。それは身体の変化だ。
すみれの調教が始まって以来、
自分が少しずつ変わってきていることに気づいていたからだ。
アナルへの行為も受け入れてしまった今、
自分の身体がどうなるのかが不安であった。
(覚悟はしていたけど・・・)
最近、自分はどんどん女々しくなっているように感じるのだ。
そして今日、ネットでとんでもない記事を発見してしまう。
「メスイキしすぎると体が女性化していく」
というものだ。
その文章を見た瞬間、思わず息を呑んでしまった。
まさかという思いと同時に、やはりと思う気持ちがあった。
この事実を知ってからというもの、余計に恐怖感が増してきた気がする。
確かにすみれによってムダ毛のケアをさせられるようになってから、
心なしか肌もきれいになってきている気がする。
すみれからも行為の間しきりに「女の子みたい」と言われてしまう。
(すみれは俺を女の子にしたいのかな・・・)
ふとした疑問だった。
女の子みたいにスネ毛や腋毛まで処理させられ、
乳首や後ろの穴を弄られて感じてしまう自分・・・
そしてすみれにより、後ろの処女まで失ってしまった。
そんな日々を過ごすうちに、
だんだん自分が女性みたいな思考になっているような気さえしてきた。
****
「あれ?ユキちゃんどうしたの?ボーっとして」
ユキヤはすみれに声を掛けられてしまう。
「ご、ごめん・・・」
すみれとの行為の最中にも、そんなことをふと考えてしまっていた。
「大丈夫?疲れちゃった?」
心配そうに見つめてくるすみれ。
ユキヤは慌てて首を横に振る。
「ううん、違うよ!」
するとすみれはニコッと微笑んだ。
「そっかぁ~よかった♪じゃあ続きね♡」
すみれは装着したペニスバンドをユキヤの目の前に見せる。
それはシリコン製のものらしく、リアルにできていた。
「ユキちゃん・・・いつも私が初めにやってるようにしてみて。」
ユキヤは言われるがまま、すみれが装着しているディルドに舌を這わせる。
「んぅ・・・れろぉ・・・ちゅぱっ」
無我夢中でディルドをしゃぶり続ける様子を見て、すみれも興奮してくる。
(ああ、男の子が自分の彼女にこういう事させて、
興奮してるの・・・私今凄くわかる!)
勿論本物のペニスではないので、何か出るわけではないが、
こういった真似事はお互いの背徳感を刺激する。
ユキヤはすみれのモノを舐めると、すみれは嬉しそうな声を上げる。
そしてユキヤはディルドを口にくわえこみ一心不乱に頭を動かす。
「はぁはぁ・・・ユキちゃん上手だよー。もっと強く吸ってぇ・・・」
ユキヤは言われた通りに吸い付くと、すみれはビクンと震える。
「あああっ!!」ユキヤは口を離すと、すみれは荒い呼吸をする。
「ユキちゃん、もういいわ。今度は私の番だから・・・」
そう言ってすみれはユキヤの頭を撫でた。
すみれはユキヤをベッドに寝かせると、四つん這いにさせる。
「ユキちゃんの可愛いお尻に挿れてあげるからねぇ」
そう言うと、ユキヤの頭を撫でてアナルに自分のペニバンを挿入する。
「ひゃあん!!ああぁぁ!!!」
ユキヤの喘ぎが部屋に響く
「ほら・・・全部入っちゃったよ」。
すみれが前後に動くと、ユキヤは悶える。
「あぁぁ・・・ひぅ・・・あふぅん・・・あん」
初めての時以降、アナルセックスはまだそこまで回数をこなしていないが、
二人とも、その快感を受け入れられるようになってきていた。
だがユキヤにとってこの行為で何よりの快楽を感じているのは、
後ろの孔を犯される感覚である。
本来入れるはずのない場所に挿入し、出し入れを繰り返す。
それがこんなにも気持ちの良いものだったとは、今まで想像だにしなかった。
「あぁ・・・いいよぉ・・・すみれぇ」その言葉を聞いて、
すみれの動きが早くなる。
パンッパンッと肉がぶつかり合う音が聞こえてきた。
「私もイきそうだから・・・一緒にイこうねユキちゃん・・・」
「うん・・・」
「出すよユキちゃん・・・」すみれのペニスが膨張していくように感じる。
しかしさっきも言ったように本物ではないので、これも真似事であり、
この感覚も錯覚ににすぎないのだが、二人を興奮させるには十分だった・・・。
(アナル弄られるとホントに女の子みたいになっちゃうよね・・・
ユキちゃん)
ユキヤは無意識のうちに肛門をキュっと締め付けた。
「あ・・・ああぁ」
「すごいね・・・ユキちゃんの、さっきからグッと咥えこんで
全然放してくれないよ・・・」
すみれにそんなことを言われ、今自分の中にあるすみれのペニバンを
余計に感じてしまうユキヤ。
するとすぐに絶頂を迎えることになる。
「イクゥ!出ちゃう!ダメ!漏れちゃうよぉ!あ!ああああ!」ユ
キヤのペニスから勢いよく放たれる精液。
それはまるで失禁をしたような量であった。ユキヤはあまりの量に驚き、
恥ずかしさに顔が真っ赤になる。
「ユキちゃん・・・いっぱい出たね。そんなに溜まってたんだ」
そう言ってユキヤのお腹をなでるすみれ。
「だ、だって、すみれのソレ大きすぎるんだよ。そんなので突かれたら・・・」
ユキヤの身体がピクンと反応した瞬間、すみれは再びユキヤを貫いた。
「あふっ!!」
「ユキちゃんのえっち♪」
そうして二人はまた果てる。ユキヤの顔は汗と涙でぐしょぐしょだった・・・
(私も・・・出してあげられればいいのにな)
そう思いながら、すみれはユキヤの身体に抱きつくのであった。
***
翌朝すみれが目を覚ますと、ユキヤが朝食の支度をしていた。
「え?!・・・いいよ私がやるから!」
すみれは驚いて大きな声を出す。
同棲を始めてから食事の支度は二人の当番制で、
今日はすみれの担当日だったからだ。
「大丈夫だよ。最近は俺の方が帰るのが遅かったし、
それにいつもすみれにはお世話になってるからね。これくらいさせてよ」
そう言ってユキヤは微笑む。
「だーめ!そういう事言ってると、いつしかなぁなぁになっちゃうから!
そういうところの線引きはちゃんとしなきゃダメなの!」
そう言ってすみれはユキヤを追い出して自分が台所に立つ。
「うーん・・・すみれ結構厳しいんだね・・」
ユキヤは苦笑いを浮かべる。
「そりゃあもう、私はスパルタだからねぇ~」
すみれは料理を作りながらユキヤに言う。
「じゃあさ、テーブルの上片付けてくるね。」
ユキヤはリビングに行き、テーブルに乗ってる雑誌などを片付ける。
「ありがとね、ユキちゃん」
すみれはそう言いつつ、味噌汁の味見をする。
「どう?」
「うん、美味しいよ」
「良かった」
ユキヤは嬉しそうな表情を見せる。
「そろそろご飯炊けるかな」
「じゃあそろそろ食べようか」
「うん」
すみれは箸を手に取り、手を合わせる。
「いただきまーす」
ユキヤもそれに続いて、「いただきます」と言ってから食事を摂り始める。
(・・・なんか変だなぁ)
すみれはユキヤの態度にちょっとした違和感を覚えていた。
いつもの変わらない・・・と思いたいがどことなくいなんとなく違う感じ。
言葉にするのが難しいが、違和感だけを感じる。
(・・・いつもならここで悪態か軽口でも出てるところなんだけど)
ユキヤは黙々と食事を進めている。
「ごちそうさまでした。今日もおいしかったよ」
「・・・」
ユキヤの言葉にもすみれは無言で返す。
(なんか素直過ぎるんだよね、今のユキヤは)
すみれは思う。今日のユキヤはどこかおかしい。
「どうしたの?変な顔して?どこか調子悪いの?」
ユキヤが心配そうに聞いてくる。「え?別になんでもないよ」
「ほんとに?無理しちゃだめだよ・・・」
「大丈夫だってば」
「だって・・・すみれに何かあったら・・・俺・・・」
とユキヤが縋るような表情を見せる。
「・・・・!?」
決定的な違いを見た気がした。
(いつもなら「無理すんじゃねーぞ!」とか「ちゃんと休んでおけよ。」
みたいな感じで言うよね?)
すみれの額に汗が流れる。今朝から感じてた違和感は
間違いではなかったのだと確信した。
だがすみれが気づいてるのはそれだけではない。
(というかこれって・・・女の子っぽい時の「ユキちゃん」・・・)
そう、今のユキヤは完全に女の子っぽい喋り方になっていた。
もっと言うと、Hの時に後ろの穴(主に前立腺)を責められて、
男っぽさが完全に抜け落ちてしまった時のユキヤだった・・・。
「すみれ?本当に大丈夫?具合が悪いの?病院行く?」
ユキヤはすみれの顔を覗き込む。
『あんたこそ大丈夫か?』と聞きたくなるすみれだったが
すみれはそのユキヤの仕草にドキッとする。
(おかしいなぁ・・・いつもなら朝になれば男の子に戻ってるのに)
すみれは心の中で首を傾げる。
今でも時々出る「甘え癖」とはまた違った感じがする。
最も顕著なのが口調で、いつもなら「だな」とか「だぜ」なのが
「だね」とか「だよ」と言葉の端々が弱くなった話し方をしている。
それに目つきが少し柔らかくなっている。
「すみれ?」
「あ、ああ、ごめん。ちょっとぼーっとしてた。」
「ホントに大丈夫?」
「うん、ちょっと考え事」
(まさか・・・最近女の子みたいな可愛がり方ばかりしてたから、
元に戻らなくなったとか?!)
そう思い至った瞬間、すみれの顔は真っ青になる。
(どうしよう・・・このまま戻らなかったら・・・)
「すみれ?やっぱり何かあったの?顔色悪いけど・・・」
ユキヤはすみれの異変に気づいて声をかける。
(そういや本人には自覚なしなのよね・・・困ったことに。)
ユキヤは普段から行為の最中に、女の子っぽくなっている事への
自覚はまったくなかった。
(これはこれで面白いからわざと教えてなかったんだけど・・・)
すみれは内心の動揺を抑えつつ、冷静に対処を考える。
(まぁ、まだそうと決まったわけじゃないし、今は様子を見よう)
「い、いや、何でもないよ。ちょっと疲れてるだけ」
「そっかぁ。じゃあさ、今日は一緒にいようよ」「う、うん。いいよ」
(今日はユキヤと一緒にいた方がいいかな)
そう思ってすみれは了承した。
「よかった。最近忙しかったからさ、ゆっくりしたいなって
思ったんだよね」
「そうだね。私も最近ちょっと忙しかったから、のんびりしようか」
そう言いながらすみれは、実験的にテーブルに一口チョコの袋を置いてみる。
いつもなら、無意識のうちにユキヤが一人で食べ尽くして
すみれに怒られる流れだが・・・
「ねぇ、このチョコ食べない?美味しいんだよ、これ」
「食べる~」
なんとなくだが、女の子らしさを感じるユキヤに思わず笑みがこぼれる。
「ふふ、可愛いね、今のユキちゃんは」
「そう?」
ユキヤは照れ臭そうに笑う。
(なんだかんだ言っても、根っこのところは変わって無いのよね)
そんなことを思いながらも、すみれはチョコを一粒摘むと、
「はい、ユキちゃん、あーん」
とユキヤの口に運んでやる。「ありがと。すみれにもあげるね。はい、あーん」
ユキヤは嬉しそうな笑顔を浮かべると、すみれの口元にチョコを運ぶ。
「あ、ありがと・・・」すみれはチョコを口に含みながらお礼を言う。
「だって俺ばっか貰ってたら悪いでしょ?」
(!?)
そのユキヤの言葉にすみれは驚く。
確かに今までのユキヤはこんなことは言わなかった。
(あ、ありえない・・・)
「どしたの?急に固まっちゃって」
「あ、ああ、ごめん、ちょっとびっくりして」
「なんか変なこと言った?」
ユキヤはきょとんとしている。「い、いや、別になんでもないよ」
「なら良かった」
ユキヤの無邪気な微笑に、すみれは胸の奥がキュンとなる。
(こいつ、本当にユキヤなのか?)
そう思うほどに、目の前にいるユキヤは女の子っぽくなっていた。
つづく
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トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
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