双子の令嬢姉妹の専属ペットになった俺は今日も二人の足の下にいる。

桃ノ木ネネコ

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第64話:別荘にいらっしゃい(その2)

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「どうです?良い眺めでしょう?」
「は、はい・・・」

その夜、3人は別荘の外にある湖畔に来ていた。
湖の向こう側にある温泉街の夜景と
月明かりが湖面に反射して、夏の夜を美しく飾っている。
「本当、綺麗な景色ですのね」友麻もそう続いた。
「はい・・・」
黒川は恥ずかしそうに頷く。

「あら、そんなに怯えなくてもこのあたりは
うちの敷地内ですから他に誰も来たりしませんのよ」
友麻がそう言って黒川の綺麗に剃られた頭を撫でた。

「あ、ありがとうございます」
黒川は顔を赤らめて礼を言う。
「ふふ、いい子ですね」
結衣とお揃いの白いサマードレス裾を翻し
友麻は微笑んだ。

そして彼が身に着けているものは先ほどと変わらず
首輪と貞操帯のみであった。
(うぅ・・・恥ずかしい)
黒川は恥ずかしさに耐えかねて俯くが、
姉妹の視線を感じて顔を上げざるを得なかった。

「少しお散歩しましょうか?」
「そうですわね」
結衣の提案に友麻が同意する。
「あ、でも今・・・何も着てないです」
黒川は恥ずかしそうに答える。

いくら誰も来ないと言われても
外で裸でいると強い羞恥を感じてしまう。

「あら?それが何か?」
結衣が不思議そうに首を傾げる。
「え?だって・・・」
「別に気にしなくて良いのですわ。誰も見てませんもの」
(いや・・・そういう問題じゃなくて!)
黒川はそう思ったものの口にはしなかった。
「ちゃんと虫よけスプレーもしてあげましたでしょ?」
(だからそういう問題じゃなくて・・・!!)
彼はそう思いながらも、
姉妹の命令に逆らう事が出来ないので
半ば諦めて従うことにした。

「さ、行きますわよ」
結衣はそう言うと黒川の手を取り歩き出す。

「ほら、四つん這いにおなりなさい」
「は、はい」
黒川は言われるまま犬のように四つん這いになり
首輪の鎖を引かれ這って歩き出した。

別荘地とはいえ外であるため少し歩けばあたりは暗くなり、
 湖には反射する灯りや街灯などの光もないため
月明かりだけが頼りであった。
そんな薄暗い中を結衣と友麻はゆっくりと歩みながら 
黒川に様々な景色を見せる。

青白い月光に照らされる姉妹の後ろ姿を見て
(お二人とも、やはりお美しい・・・)
黒川は思わず見とれた。

月の下の彼女たちの横顔は
この世のものとは思えぬ美しさだった。
湖から吹く風が彼女の髪を揺らし、肌を舐める。
そんな光景に彼は見惚れていた。

自分は今、彼女たちにより衣服をと髪を奪われ、
更に人としての尊厳をも奪われている。
そして代わりに与えられたものは『文月』という従属名と
己を拘束する首輪と貞操帯・・・。
そして今『犬』のように首輪にリードを引かれ、
四つん這いで散歩させられ・・・

「はぁ・・・はぁ・・・」(あぁ、俺は・・・)
黒川は荒い呼吸を繰り返しながら、 
自分の惨めさに興奮し始めていた。

月明かりの下、3人は湖畔の道をしばらく歩いていた。
その光景は、誰かが見ていれば
かなり異常なものに映っただろう・・・。

しかし結衣の持つリードに引かれながらも黒川は
(この時間がいつまでも続いてほしい・・・)
恥ずかしさと情けなさで死にそうなはずなのに
心のどこかでそんなことを望んでしまっている。

「あら、どうしました?」
結衣が振り返って黒川に尋ねる。
「いえ・・・なんでも」
彼はそう言って首を振った。
(この美しいお二人のペットでいられるなら、俺は・・・)
そんな考えが頭をよぎるのだった・・・。

そんな時

カシャッ!

突然鳴ったその音に黒川が友麻の方を見ると、
彼女がスマホを構えていた。
「ふふ、良い顔ですわね」
そう言って友麻はスマホを操作して画像を保存した。

「ちょっと!何撮ってるんですか!?」
黒川は慌てて抗議するが、友麻は聞く耳を持たずに笑う。
「あら?せっかくの旅行ですもの。記念撮影ですのよ」
そう言って友麻は黒川の痴態をカメラに収める。

「あ、後で消してください・・・」
「ふふ、嫌ですのよ」
友麻はそう言って微笑んだ。
そして彼女は結衣と顔を見合わせて笑うのだった・・・。
「でもその写真取り扱いには十分気を付けなさいね。
くれぐれも間違ってネットに上げたりなんてしてはいけませんわよ」
「ええ、わかっていますのよ」

姉妹の会話を聞いていて黒川はある事の気付く。
(あれ?ひょっとして俺、今凄い弱みを握られたんじゃ・・・?!)
そう、彼は今全裸で首輪をつけられ
貞操帯まで付けられているのだ。

もしこの写真が流出すれば社会的に死ぬことは
避けられないだろう。
今更ながら黒川はそんな不安に駆られるのだった・・・。

「もう、なんて顔をしていますの?
ほら友麻、文月が困っていますわよ」
「あらあら、ごめんなさいね。つい。
ご安心なさい。こんないい写真、
ネットなんかに上げたら勿体ないです。」
そう言って姉妹はくすくすと笑い合っていた。

(うう・・・絶対楽しんでる)
黒川は恥ずかしさで顔を真っ赤に染めて俯くしかなかった。
そしてそれと同時に自分の股間に鈍い痛みが走るのを感じた。
「・・・うっ」
いきなりの事に思わず顔を上げてしまう。

(え・・・?もしかして俺、興奮してる?!)
それは貞操帯のせいで膨張した股間が圧迫されたせいであった。

「ふふ、どうしましたの?文月」
「あ・・・いえ、なんでもないです」
(やばい、俺、変態だ)
自覚はあってもこうも露骨に身体に現れるとやはり恥ずかしい。
黒川は顔を赤くした。
「ふふ、可愛い子」
そう言って結衣は微笑む。

「ところで、ここは本当に綺麗な湖ですわね。そう思いません?」
結衣がおもむろに話題を変えてくる。
「本当に。深すぎて泳げないのが残念なぐらい」
友麻もそう続いた。
その言葉が示す通り、湖の周りには
落下防止のために胸の高さ程の柵が設けられている。

「はい、とても綺麗だと・・・」
黒川もそう答える。
実際にこの湖畔からの夜景は綺麗だった。
夜遅くなって周囲の明かりが少なくなったせいか、
星空がより一層美しく見えるのだった。

「ふふ、ここで少し遊んで差し上げましょうか?」
そう言って結衣が悪戯っぽく笑う。
「え・・・?遊ぶ?」
「ええ、そのためにわざわざここに来たんですから」
友麻はそう言って微笑んだ。

「遊ぶって、何をするつもりですか?」
「こうしますのよ!」
友麻は手持ちのバッグから手錠を取り出すと、
黒川の両手首を湖の柵へと繋げてしまった。

「え!?ちょっと!?何を・・・?!」
黒川は驚いて声を上げるが、姉妹たちは気にせずに続ける。
彼の身体は湖を背にして地面に腰を下ろすような形で固定された。
「ふふ、さぞかし痛かったのではないですか?
ほら、足をお開きなさい。」
結衣がそう言いながらしゃがみ込むと
彼の股間の貞操帯の鍵を外した。

「あぅ・・・・」
貞操帯から解放された股間のモノが大きくそそり立つ。
自分の欲情の証拠がこうもハッキリと身体に現れてしまい
黒川は恥ずかしそうに目を逸らす。

「ふふ、思った通り相当興奮していたようですわね」
そう言って結衣は黒川のモノを優しく撫で上げた。
「っ!?・・・あぅ・・・」
黒川はその刺激に思わず声を漏らしてしまう。

「裸で外をお散歩しただけでこんなに興奮してしまったのですね」
そう言って結衣はクスクスと笑う。
「ふふ、やっぱりお前は変態ですのよ」
友麻もそう続いた。
その反応に黒川はますます顔を赤くするしかなかった。
(うう・・・恥ずかしい)

「ふふ、そんな変態なお前のために
楽しい遊びを考えてあげましたわ」
結衣はそう言うと座ったままで黒川のモノをしごき始める。
その刺激に彼は身体を大きく震わせた。
「あぁっ・・・そんな・・・うぅぅ」
(こ、こんなところで・・・!!)

黒川は恥ずかしさと情けなさで悶えつつも、
 結衣の巧みな手つきにすっかり理性を失ってしまった。
「ふふ・・・どうですか?気持ち良いですか?」
そう言って彼女は黒川の反応を楽しむ。
「あぁ、あふっ・・・!」

「ねぇ?どうですの?」
そう言いながら友麻が黒川の乳首を優しくつまむ。
「ひゃうっ!あ・・・はい、すごく・・・気持ちいいです」
「ふふ、素直ですわね」
そう言って友麻は微笑む。

「それともお前にはこの方がよろしいのかしら?」
結衣がそう言って立ち上がるとミュールで黒川の股間を
思い切り踏みつける。

「ひぃっ!!あ、ああ・・・」
黒川はその痛みに思わず悲鳴を上げた。
しかし、その痛みすらも今の彼には快感に結びつく。
「あら?痛いのが気持ちいいのかしら?」
そう言って結衣はクスクスと笑う。
「ふふ、本当に変態さんですこと」
友麻もそう言って微笑んだ。

「ふぁい・・・私は貴女方の足で興奮する・・・
どうしようもないヘンタイですぅ・・」
黒川は気持ちよさそうに腰をくねらせながら言った。
「ふふ、可愛い子」
そう言って結衣は黒川のモノを更に強く踏みつけた。
「あぎぃぃっ!!」

黒川はたまらず悲鳴のような喘ぎ声をあげる。
「ふふ、もっと楽しみましょうか」
結衣はそう言って微笑んだ。
「ええ・・・」
友麻もそう言って微笑む。
「ほら、文月、私の足も舐めてくださるかしら?」
そう言って友麻が横から黒川の目の前に足を突き出した。

「はい・・・喜んで!」
黒川は少し前かがみになり、嬉々としてその美しい足に舌を這わせた。
「ふふ、良い子ね」
そう言って友麻は黒川の頭を優しく撫でる。
「では、私も・・・」
そう言って今度は結衣も黒川のモノから足を離すと、 
再び彼の乳首を弄んだ。
「あ、あぁ・・・すごいです」
黒川はその刺激に悶えるしかなかった。

つづく
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