双子の令嬢姉妹の専属ペットになった俺は今日も二人の足の下にいる。

桃ノ木ネネコ

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第48話:俺、実家に帰らせていただきます。(その5)

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姉の買い物は続き、夕方に差し掛かろうとしていた。
「いくら何でも買いすぎじゃないか?」
黒川は両手に大量の紙袋を持ち、茜に文句を言う。

「そう?別に普通だと思うけど」と彼女は平然と答える。
(どこが普通なんだよ・・・)
黒川は心の中で何度か愚痴った。
「じゃあそろそろ帰ろうか」と茜が言うので、
出口に向かって歩こうとしたところ、
モール内のある小さな店が彼の目に留まる。

その店の看板は白字で文字だけのシンプルなもので
『weeklyshop NANA』とだけ書かれている。

「ああ、あのお店ね。誰でも1週間だけ借りられて、
お店を出すことが出来る場所よ」
茜が説明する。「へぇ・・・」黒川は興味深そうに店を見る。

「大体個人やサークルで手作りのもの持ち寄って売ることが多いけど」
「ふーん・・・」黒川は考える。
(ちょっと面白そうだな)と思った。
「どうする?入ってみる」「え、いいの?」黒川は驚いた。
「いいよ、私も興味あるし」と茜は言った。
そうして2人は店の中に入った。

店の中には『〇〇工芸大学 服飾・宝飾デザイン科作品』
と書かれたポスターが貼られていた。
(なるほど、これは学生の手作りか)
と黒川は納得した。
「へぇ~結構いろいろあるね」茜が感心したように言う。
確かに店の中には様々な作品が置かれていた。
アクセサリーや小物類が多い印象だ。
しかも工芸大学の学生が作ってるだけあって、
どれもそれなりに出来の良いものばかりだった。

(このブローチは・・・結衣様が好きそうなデザインだな。
でも結衣様ならもっと高級なものを好むかな・・・。
こっちのぬいぐるみは、友麻様が喜びそうだ・・・)
黒川は並んでいる売り物を見ながら、
つい姉妹の事を考えて品定めをしまう。

「何?あんたいつからそんなに少女趣味になったの?!」
と茜が笑いながら言う。「いや・・・ち、違うって!」
黒川は顔を赤くして否定する。
「ふふ、冗談よ」と言いながらも茜はまだ笑っている。
(うう、手に取ってまじまじと見てしまっていた・・・)
黒川は恥ずかしさで顔を赤くする。

「もしかして例の彼女の事でも考えてた?」
「・・・だからそうじゃないって!」
口では否定するものの、図星であった。
「この際だからその子にお土産でも買っていったら?」
と茜が提案する。

「え・・・?」
「なんなら買ってあげよっか?今日のお礼もあるし。」
と茜は続ける。
「え、いや、それは・・・」
黒川が戸惑う様子を見て、茜はまた笑う。
「・・・まぁいいや!とりあえず見てみよ!」

茜に促され、黒川は再び商品棚を見てみることにした。
「全部手作りの一点ものなので、じっくり選んでくださいね。」
店内にいた女性店員も彼に声をかける。
「はい、ありがとうございます。」と黒川は礼を言う。

(うーん・・・どれがいいかな)
普段姉妹が使う物や持ち物などは双子というものもあって、
ペアになっているものが多い。
しかし今回は全て一点ものである。
すなわちペアになりえるものがないという事だ。

「どうしようかな・・・」
黒川は悩みながら店内を見て回る。
(うーん・・・)

するとある商品が目に入る。
それは色々な形のジュエリーブローチだった。
動物や植物など、色々なモチーフをあしらったデザインで、
きれいに石がはめ込まれている。

一見まとまりのないモチーフだが、デザインに妙な統一感があり、
同じ作者が作ったものだと思われた。
中でも目を引いたのは、一凛のバラに青い石がはめ込まれたものと、
ネコをモチーフとして赤い石が使われている物だった。

(これなら、お二人にピッタリだ・・・!)
「あの、すみません」黒川は店員に話しかける。
「はい、なんでしょうか?」
女性店員が答える。
「これとこれ、を2つください。」と黒川は指をさし言った。

「はい、ありがとうございます。」店員は笑顔で答えると、
 商品を丁寧に袋に入れて黒川に手渡す。
「ええとお代は・・・」と茜が言いかけると
「いいよ、これは俺が買うから」
と黒川はやんわり断った。

会計を終え、店から出ると、
「ごめん、せっかく言ってくれたのに」黒川は茜に謝った。
「ううん、気にしないでいいよ。でもさ、なんで自分で?」
茜は笑顔でそう返した後、不思議そう聞いた。

「なんかこういうのは・・・自分で買わないと意味がないかなって」
黒川は照れながら答えた。
「ふぅん・・・」

茜は、そんな風に答える彼の顔が、
どこか嬉しそうだなと思いながら眺めていた。

***

そうして連休を実家で過ごした黒川だが、
いよいよ帰宅する日となった。
「色々世話になりました。」
玄関先で父と母に挨拶する。

「こっちにもまた顔出しなさいよね。
あと女の子に手を出して問題起こすんじゃないわよ。」
「・・・だから母さんは俺を何だと思ってるんだよ!」
母の言葉に黒川は憤慨する。
「あんた昔から、何故かモテるから心配なのよね」
「・・・」
(俺だって好きでモテてるわけじゃない!)
黒川は心の中で悪態をつく。
「まぁ今度返って来る時は彼女でも連れて来いよ!」
母につられたのか父も笑ってそう言った。
「父さんまでいい加減にしてくれ!」
黒川は苦々しく言い返す。

と、その時
「瞬はまだ帰ってないよね?」
家の奥から茜が出て来る。
「まだいるけど・・・姉さんも出かけるの?」
茜の身なりを見て黒川が尋ねた。
「うん、ちょっとね」茜は曖昧に答える。

「どうせ駅行くんでしょ?なら一緒に行こう」
「え、まぁいいけど」
黒川は茜の提案に了承する。

「じゃあ、行ってきまーす」と茜は母に挨拶する。
「はいはい、気をつけてね」母は笑顔で見送った。
(なんか姉さん機嫌がいいな)
2人は駅に向かって歩いていく。

「姉さんは今日は何処に行くの?」
黒川は茜に聞く。
「・・・高志にあってこようかなって」
「え!?」
茜の言葉に黒川は驚く。

「そんな大げさに驚かなくてもいいでしょ。」
「だって、この前はあんな・・・」
黒川は先日のモールでの大喧嘩を思い出す。

「・・・あんたのせいよ」
茜は黒川に向かって苦々しい顔で言う。「え?」
突然そんなことを言われ、黒川はわけが分からなかった。

「あんたがあんまり純愛してるせいよ。」
「は?」ますますわけが分からない。
「・・・付き合ってもいない好きな女のために、
そんなに頑張っちゃってさ」
茜はボソッと呟く。

(な、何を言い出すのかと思えば・・・!)
姉の意外な言葉に、何も返せない黒川だが
そんな彼をよそに茜は続ける。

「この前だって、その彼女へのお土産選ぶのにも、
物凄く真剣な顔してじっくり悩んで・・・
決めた時は見た事もないぐらいの嬉しそうな顔してたわよ」
「そ、そうかな?」
黒川は照れながら答える。
(なんか照れ臭い・・・)
「・・・前はあんな顔絶対見せなかったくせにね」
茜は寂しげに言う。

「それに引き換え私はといえば、
原因も思い出せないようなつまらないケンカで
あいつと別れようとしてる・・・!」
「・・・」
茜は自嘲気味に言う。
(姉さん・・・)黒川は黙って聞いていた。

「・・・なんか考えてるうちにこのまま別れたら、
なんか私カッコ悪いじゃん・・・って気がしてきたの!」
「姉さん・・・」
黒川は姉になんと声をかければいいか分からなかった。

そんな弟の様子を見て、茜は少し微笑む。
「だからさ、あいつともう一度話し合うことにしたの」
「え?」
今度は黒川が驚く番だった。
「あ、いやまだ復縁しようとかは決めてないの!
ただちゃんと話し合わないとなって」
そう言って茜は顔の前で手を振って見せる。

「そうなんだ・・・」
「だからあんたも、ちゃんと彼女と話し合いなさいよ!」
茜はそう言って弟の背中を照れ隠しするようにバシンと叩いた。
「痛って!・・・分かってるよ」
黒川は苦笑しながら答えた。

「それじゃ、私こっちの電車だからまたね。」
駅の乗り換え口で、茜は弟に別れを告げる。
「姉さん、頑張ってね」
黒川は姉にエールを送る。
「うん、ありがと。じゃあ行ってくるね!」
そう言って茜は改札へと入っていった。
(俺も行くか)と黒川も自宅へ向かう電車に乗った。

***

その日の夕方、黒川は自宅へと帰りついた。
「ふぅ・・・」
黒川は一息つくと、スマホを取り出した。
『結衣様、ただいま帰りました』
(送信・・・っと)
するとすぐに返信が来た。
『おかえりなさい!』というメッセージと共に、
猫のスタンプが送られてきた。
(かわいいな・・・)
思わず顔がにやけてしまう黒川であった。

『私たちも間もなくこちらを立ちますので、
明後日には帰国すると思います。』
と結衣が返信する。
「結衣様・・・」黒川は送られてきたメッセージを見て、
さらに顔がにやける。

(もうすぐ会えるのか・・・楽しみだな)
『お気を付けてお帰り下さい。
友麻様にもよろしく言っておいてください』
と返信すると、すぐに『かしこまりましたわ』とのメッセージと共に、
OKサインをしている猫のスタンプが届く。
(かわいい)黒川はまた笑ってしまう。
(あと二日か・・・)

たった数日なのに随分会ってないような気がする・・・
黒川は結衣と友麻の事を考え、胸が熱くなるのを感じた。
(早く会いたいな・・・)
そう思いながら彼は眠りについた。

***

そうして迎えた2人との再会当日、黒川は大学に来ていた。
(改めて会うとなると緊張するなぁ・・・)
黒川は手持ち無沙汰にキャンパスを散策しながら、 
彼女たちが来るのを待っていた。

しばらくすると、「黒川さん」と自分を呼ぶ声がする。
後ろを振り返ると、そこには待ち焦がれていた二人の姿が。
二人は手を振りながら笑顔で歩いてくる。
相変わらずのゴシックドレス姿だが、
いつものものより少しカジュアルなデザインだ。
「ゆ、結衣さん!友麻さん!」
黒川は嬉しそうな声を上げて彼女に駆け寄る。

「お久しぶりでございますわ」
結衣は微笑みながら黒川に挨拶をする。
「ごきげんよう、黒川さん♪」と友麻は元気いっぱいだ。
「は、はい、おはようございます。」
黒川が姉妹に言いたいことは沢山あったが
緊張のあまり、普通に挨拶してしまう。

(二人とも・・・やはりお美しい!)
彼女の姿を見るだけで黒川は幸せな気持ちになる。
「あら、ずいぶんと待ちわびておりましたのね」
と結衣がからかった。
「ええ・・・、まあ・・・」
黒川は少し恥ずかしそうに答える。

「あら、その袋は何ですの?」
友麻が黒川が持っている小さな紙袋に目を止める。
「あ、いえ大したものではありませんが、お土産を・・・」
黒川はしどろもどろになりながら答える。
(くそ、緊張する・・・)
彼自身は姉妹にピッタリだと思って選び出したが、
彼女たちがそれを気に入ってくれるかどうかは分からない・・・。
袋を渡す手に汗がにじむ。

「あら、ありがとうございますわ」
結衣は嬉しそうに差し出された袋を受け取った。
「ねえ、開けてみてもよろしいですか?」
友麻も嬉しそうに聞く。

「も、もちろんです」黒川は緊張した声で答える。
そして結衣が袋を開けると、そこにはブローチが二つ入っていた。
「あら、綺麗ですわね・・・」
姉妹は目を輝かせながらそれぞれブローチを手に取る。

「こちらの青いバラは私、赤い猫のは友麻にですか?」
結衣が尋ねる。
「ええ、お二人のイメージに合うかなと思いまして」
と黒川は照れながら答えた。
「嬉しいですわ」と結衣は嬉しそうに微笑む。

そして、友麻もブローチを胸にあてながら言う。
「これは・・・私のイメージカラーのバラですわね♪」
(あ、そうか)
黒川は姉妹が持っているブローチの色を見て思った。
(青いバラの花言葉は『神の祝福』だっけ・・・)

「ありがとうございます。大事にしますのよ」
友麻もそう言って満面の笑みを浮かべるのだった。
「喜んでもらえて嬉しいです」黒川はホッと胸を撫で下ろす。
(良かった・・・気に入ってもらえたみたいだ)

「私たち、頂くものは大体同じものか、
対になっている物になるのが多いですけど、
あなたは個別に違うものを用意してくれましたわね。」
結衣が嬉しそうに微笑む。

「これはあなたが私達を、姉妹という括りではなく
個別の人間として見ていてくださってるという証ですのよ」
友麻も黒川の目をじっと見ながらそう言った。
「・・・そ、そうなんでしょうか?」
黒川は少し照れ臭そうに答える。

「もちろんですわよ!」友麻が元気よく答える。
「あなたが私たちをそう見ているというのは嬉しいですわ」
と結衣が笑う。
(こんな風に、手放しでほめられるのは
照れ臭いけど嬉しいな・・・)
黒川は心の中でそう思った。

つづく
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