双子の令嬢姉妹の専属ペットになった俺は今日も二人の足の下にいる。

桃ノ木ネネコ

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第38話:私がこの子を引き受けます。(その6)(完結)

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1ヶ月後。
姉妹と黒川の3人は優里恵に呼ばれて「CatStar」に来ていた。
これは優里恵が翌週からまた海外出張に出てしまうという事で、
軽い送別会といったところだった。

「とは言っても2週間ぐらいで帰ってくるんだけどね~」
「当店の売上に貢献していただき、ありがとうございますわ」
「うふふ、これからもご贔屓にお願いしますね」
そう言って3人はお互いに笑う。

最初は予約主が店のオーナーを務めている姉妹の叔母という事で、
店側も『身内なのでお代はいらない』という申し出をしたのだが、
優里恵の『こういった事はきっちり線引きしておくのが大事』
という強い意志により、通常の客と同じ扱いとなっていた。

(優里恵さん、そういう事に関してはしっかりしてるよな)
黒川は心の中で呟いた。

店内は相変わらず、高級ナイトクラブの装いと見せかけて、
SM系のグッズが店の所々にオブジェとして飾られており、
独特のカオスな雰囲気を漂わせていた。
(この内装、いつ来ても落ち着かない・・・)
黒川は、この店の空気にまだ馴染めないでいた・・・。

「ご注文はお決まりになりましたか~」
黒川がそんな事を考えていると、
奥から店員が注文を取りにやってきた。

「ああ、すいませんもう少し待って・・・って、砂原さん?!」

黒川は思わず大声を上げてしまった。
店員の正体が砂原であったからだ。
「あはは、こんにちは~」黒川と会った砂原は苦笑いする。

その姿は上半身裸に蝶ネクタイ、レザーパンツに
シルクハットを被っている。
(・・・もはやどっからツッコんだらいいのか分からない・・・)
黒川は頭を抱えながらも
「あの・・・まだバイト辞めてなかったんですか?」
ようやく一言切り出せた・・・。

「はい、優里恵様が留守の間は僕、夜はヒマになっちゃうんで・・・」
砂原は苦笑いしながら答える。
(確かに留守中の家事は昼で終わるだろうけど・・・)
黒川は心の中でツッコミを入れる。

砂原曰く、
優里恵は仕事の関係上、月の半分は家にいない。
自分は名目上、住み込みハウスキーパーとして雇われている。
とはいえど、ハウスキーパーの仕事は
遅くても夕方ぐらいで終わってしまう・・・。

「だから余った時間を有効活用するために、優里恵様が留守にする時は
こうしてバイトを入れる許可を頂いたんです!」
砂原は苦笑いしながら答える。
「そ、そうなんですか・・・」
(優里恵さん・・・本当に無駄がないな・・・。)
黒川は心の中で呟いた。

「うふふ、優里恵さん、砂原の事をすっかり気に入りましたのね」
結衣が微笑みながら言う。
(飼いならしたの間違いでは?)
黒川は心の中でツッコむ。
「はい、優里恵様はとても良くして頂いています」
砂原もニコニコしながら答える。
(・・・まあ、本人が幸せならいいか)
黒川は心の中でそう思ったが、口にはしなかった。

「・・・でその格好は一体?」
黒川が嫌な予感がしつつも一応聞いてみる。
「うふふ、私が指定したのよ。」
砂原に代わり優里恵が答えた。
「・・・このあと、ステージ上で希望されたお客様に
鞭で一発づつ殴ってもらいます・・・。」
砂原が小声でつぶやいた。

「私もしばらく日本を離れるから、今夜はここのお客様に
一杯サービスしてあげようかと思って。」
優里恵がにこやかにつぶやいた。
「は、はあ・・・」黒川は顔を引きつらせて返事をする。

「あらあら、では後で私も是非・・・」
「あ、私もお願いします」
結衣と友麻が微笑んで言った。

「うふふ、それじゃあ全員分サービスしないとね」
(えぇ・・・全員って・・・?!)黒川は心の中でつぶやく。
彼の予感は的中する事になる・・・。

ステージに上がった砂原はロープで縛られ、
店の客のほぼ全員から鞭で滅多打ちにされ続けた・・・。
(うっわ・・・えぐい・・・。)
「黒川君もいかが?」
「結構です!」
「あら、ノリが悪いわねぇ」
「ノリの問題じゃありませんよ・・・」
黒川はため息をつく。

「相変わらず、叩き甲斐のある子ですわね。」
「悲鳴のあげ方も大分うまくなりましたものね。」
姉妹の会話に黒川はもはやツッコむ気力もなかった・・・。

「うぐ・・・!あぅ・・・!はぎゃっ!」
砂原はステージ上で苦悶の声を上げる。
(でも本当に楽しそうだよな・・・。)
黒川は呆れながらも心の中で呟いた。

『奴隷は主人を選べない』
これは以前結衣が砂原の事を指して言った言葉だ。
実際彼は、ひどい主人に飼われ、出鱈目な調教を受けていた。

しかし今、優里恵という新しい主人に引き取られ、
彼の性癖に合わせた再調教がされている。
そして、砂原自身も新しい主人を心から信頼している。

(だけど俺は・・・)
黒川はここで考える。
自分は姉妹に声を掛けられた時点で、彼女たちに惹かれていた。
そして自分から志願して彼女たちの下に落ちていった・・・。
(お二人は俺を快く受け入れてくれたけど・・・)

もしかしたら自分が無理なお願いをして、
実は姉妹たちの負担になっていないか・・・?
という考えが彼の中に少し湧いてきた。

「文月、どうかしましたか?」
黒川の様子が気になったのか、結衣が話しかけてきた。
彼がふと周りを見ると、他の客は皆ステージ付近に移動していて、
テーブルにいるのは黒川と結衣だけだった。

「いえ・・・特に何も・・・」
(ダメだな・・・こんな考え方じゃ・・・。)
彼は心の中で自分を叱責する。

「ふふ、自信をお持ちなさい。お前は私たちが選び出した子ですわよ」
「え・・・?」
黒川は自分の考えてることを見透かされたようなことを言われ、
結衣を見て少し戸惑った。

「考えてもごらんなさい。たとえお前が願い出てきたとしても、
私たちが気に入らなければ、とっくに追い出しているところですわ。」
「そう・・・ですか?」
(本当にそうなのかな・・・。)
黒川は心の中でつぶやく。

「ええ、ですから自信を持ちなさい」
そう言って結衣は微笑んだ。
(・・・俺はお二人に選ばれたんだ)
彼は心の中で改めて思った。
「はい!」彼は元気よく返事をした。

「ふふ、良い返事ですわ」
結衣はそう言うと、黒川の口に自分の唇を重ねた。

「?!」
黒川は驚くが、抵抗はしなかった。
「うふふ・・・」
しばらく唇を重ねた後、結衣が離れる。
他の人間はステージ上の砂原に注目して、気付く者はいない。

黒川は真っ赤になったまま動けなくなった。
「あら、可愛らしい」
結衣は妖艶な笑みを浮かべる。
(うぅ・・・)
黒川は顔を更に赤く染める。

「ふふ、真っ赤になっちゃいましたね。
そんな貴方はとても可愛いですわよ。」
結衣はクスクスと笑う。
先程とは違う、無邪気で可愛らしい笑顔だ。

(結衣様・・・)

黒川は結衣のそんな笑顔を見て、
心が温かくなった。
「ふふ、可愛い子」
(・・・っ!)
黒川はドキッとする。そして彼は思った。
(やっぱり俺はお二人が好きだ・・・。)
彼の心の中で改めてそう確信したのだった・・・。
(いつか終わってしまうかもしれない関係なら・・・
俺は1日でも長く、この方たちの傍にいたい。)
黒川は心の更に奥底で、そう強く願っていた。

***

それから暫くたった頃の夜。

黒川は近所の川沿いで日課であるジョギングをしていた。
お陰で最近体力もついてきたし、
運動をして汗をかくのは嫌いではなかった。
(・・・ん?)
ふと、黒川が前を見ると、河川敷に人影が見えた。

(こんな時間に誰だ?)
黒川はその人影に近づく。
「え?」
その人影の正体は砂原だった。
「砂原さん?」
黒川が声をかけると、砂原はゆっくりと振り向いた。

「あれ?君は・・・文月・・・黒川くん?」
「どっちでもいいですよ」
黒川はそう言うとパーカーのフードをどけて会釈する。
ジョギング中なのでその頭にはウィッグこそ付けていなかったが、
代わりにバンダナが巻かれていた。

「黒川君、こんな時間にジョギング?」
砂原は意外そうな顔で聞く。
「ええ、まあ。砂原さんこそどうしたんですか?こんな夜中に」
黒川も聞き返す。

優里恵はまだ海外出張から帰ってきてはいない筈だ。
「今日はバイトの方も休みなんで、少しこの辺りを散歩してるんだ。」
砂原はそう言いながらこの先にある公園を遠い目で眺めている。

(そういえばこの人が捨てられたのってこのあたりだったな・・・)
黒川も砂原を初めて目撃した当時の事を思い出す。
もう随分前のような気がする。

「黒川君はいつもこの時間にジョギングしてるの?」
砂原は黒川に聞く。
「ええ、まあ」
黒川は少し恥ずかしそうに答えた。

「僕さ、前のご主人様にこの近所で捨てられたんだ・・・」
砂原が少し寂しそうに話し始めた。
(まぁ知ってるんだけど・・・)
黒川そう思うも、当の砂原は彼が目撃していたことは知らない。
「そうなんですか・・・」
黒川は相槌を打つ。

「でも、そのおかげで結衣様たちに拾われて、
優里恵様とも出会えたから、その事に関してだけは
感謝しているけどね。」
砂原は黒川に微笑みながら言った。「そうですか・・・」
黒川は素っ気ない返事をする。

「君は結衣様と友麻様とずっと一緒にいたいの?」
砂原が黒川に聞く。
「・・・・・!」
黒川は答えに詰まる。
(俺だって出来る事ならいつまでも
あの二人のお傍にいたい・・・でも)
全ては彼女たちの意志により決定するもので、
自分がどうこう出来るわけではない。

「・・・そんな事、考えたことも・・・」
そう絞り出すのが精一杯だった。

「捨てられるのが怖いから?」
「?!」
黒川は驚く。
「図星みたいだね」
砂原は黒川の顔色を見て言う。

確かに彼女たちに惹かれれば惹かれるほど、
捨てられるのが怖くなっていった・・・。
だからそういった事はあまり考えないようにして来たのだ。

「そうかも・・・しれません」
黒川は珍しく本音を口にする。

そんな彼を見て砂原は軽くため息を吐きながら
「・・・あのさぁ、優里恵様と僕の見立てだと
君が思っているよりも、君はずっとあの二人に
愛されてると思うよ」と言った。

「え・・・?」
黒川は驚く。
「だって君はあの二人が選び出したペットなんだろ?
そんな簡単に手放そうなってきっと思ってないよ。」
砂原は微笑みながら言った。
(確かに、そうかもしれないけど・・・)

黒川はそう思った。しかし・・・。
「でも・・・」
黒川が言いかけると、砂原はそれを遮ってこう言った。

「大体捨てられるかどうかでなら、まだ引き取られて日の浅い
僕の方がヤバいと思うよ。あの人・・・優里恵様、
結衣様達以上に気まぐれだし」
「確かに・・・」
黒川は納得する。
(流石に一度捨てられた人が言うと違うな・・・)
彼は少し苦笑いした。

「ま、そういう訳だからさ・・・
僕は一緒にいるうちにいろんなことを知って、勉強しようと思う。」
「色んなこと?」
「たとえ離れても、お互いずっと記憶に残るようにね。
ああ見えて優里恵様の見分はものすごく広い。
うかうかしてたら、すぐにほかの物に興味が行って
僕みたいな人間の事なんかあっという間に忘れてしまうかもしれない。」
砂原は顔を上げさらに続ける。
「だから僕は色々な事を知ってあの人に応えたい。
視界を狭めて何も知らないまま、忘れ去られたくないからね。」

「そうですか・・・」
黒川は少し安心したような顔をする。
「まぁ君は大丈夫だと思うけど」
砂原はそう言うとニヤリと笑う。

「さてと、そろそろ僕も帰らなきゃな・・・」
砂原が立ち上がった。
「そうですね。俺もそろそろ帰ります」
黒川も立ち上がる。

「じゃあ、またね」
砂原はそう言うと、軽く手を振って去っていった。
(さてと・・・)黒川も帰路につくことにした・・・。

黒川は走りながら思う。
(俺は・・・今はお二人を信じよう・・・とにかく信じるんだ!)

自分にはそれしかできない・・・
そんな事を考えていた。

おわり
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