上 下
37 / 96

第36話:私がこの子を引き受けます。(その4)

しおりを挟む
砂原が優里恵のもとへと行って、数日経った夜・・・

「ふう、ようやくカタが付きましたわね・・・。」
「ここ数ヶ月は、あの男の事ばかりでしたものね。」
「本当ですわ。」
結衣と友麻は紅茶を飲みながら一息ついた。

「お前も安心していますわよね?文月。」
「ひゃ・・・ひゃい・・・」
そう言う結衣の視線の先には黒川が全身を縛られ、
天井から吊るされていた・・・。

ここは松葉家の地下室。

ようやく黒川への調教に集中できるようになったため、
姉妹たちは特別に用意したテーブルについて、
天井の黒川を眺めながら、紅茶をたしなんでいた。

「やはり四肢の自由を奪われた子を見ながらのお茶は格別ですわね」
「ええ、本当に」
姉妹たちは黒川を眺めながら紅茶をすすった。
「あ・・・あの」黒川が口を開く。
「あら、どうしたの?文月?」結衣が尋ねる。
「こ・・・この格好は・・・」

(な、何で俺はこんな目に・・・)
黒川は困惑していた。
その姿は全裸で全身を縛られて天井から吊るされている上に、
股間には貞操帯が嵌められ、
アナルには前立腺のマッサージ機が挿入されている。

「ふふ、気に入って頂けまして?」
「あともう少しすれば、マッサージ機の方が勝手に動き出しますのよ」
「それまでは、そのままですわよ」
黒川の疑問に結衣と友麻が答える。
(そ、そんな・・・)
黒川は絶望感に苛まれる。

そしてそんな中本人の意思に関係なく
後ろの穴で何かが動き出したのが感じられた・・・。
「ひぐっ!ひぅ・・・はひぃっ!」
黒川は突然の刺激に身体を仰け反らせる。

(な、何が・・・?!)
吊るされて身動きが取れないので、
自分に何が起きているのか知ることが出来ないでいる。
ただ分かるのは、下半身に物凄い刺激が来ている事だけだった。

「あら、動きだしましたわね。」
「それは勝手に動き続けて、前立腺をずっと刺激しますのよ。
その刺激はとんでもなく気持ち良いとの事ですから、
覚悟してくださいましね・・・。」
黒川が下を見ると、姉妹が悪魔のように美しい笑みを浮かべている。

「な、なにこれっ! うぁっ、ひっ!いぃっ!」
黒川が混乱している最中、後ろの穴に挿入された器具が
本格的に動き始めてしまった・・・。
アナルの中のそれは小刻みに振動する。
その度に黒川は身体を跳ねさせる。
(あっ、あぁっ!か、勝手に動い てっ! うぁ っ)
「ひぎぃ!ぐぅぅ・・・!」

黒川は必死に快感に耐える。
しかし貞操具が装着されているので、 
彼のぺニスの勃起は妨げられる。

しかしその一方でアナルの中の道具が刺激する
前立腺への強烈な刺激により、 黒川は否応もなく感じさせられた。
「くっ、うあぁっ!あぁ!」
黒川は苦悶の声をあげる。
その声で姉妹は黒川の方を見つめた。

「あらあら、いい声で鳴きますこと。」
「吊るされることで、より何も出来ない絶望感はいかがですか?」
ニヤニヤしながら二人は尋ねた。
彼女たちの言う通り、今の自分は逃げることも抵抗する事も出来ない。

「うっ・・・」
黒川は悶絶する。
(後ろで何かが暴れているのに、止められない・・・!)
後ろでは前立腺へ強制的な刺激を与えられ、
それに反応するペニスは、以前より更に戒めの強い貞操帯により
勃起しようとすると強い痛みが走る・・・。
(こんな・・・頭も身体もぐしゃぐしゃになりそうなのに・・・)
「ああぁっぐぅぅっ!・・・ひぐっ!」

黒川は涙を浮かべ、歯を食いしばって耐える。
しかしアナルの中の道具は容赦なく動き続け、
黒川の前立腺を責め続ける・・・。
(ああっ!や、やばいっ!)
「こ、こんな!だ・・だめですぅ!こ、こわれるぅ・・・!」
黒川は快感と苦痛で頭がおかしくなりそうだった。

(こ、こんな状態でずっと続けられたら・・・)
そんな恐怖が黒川を襲う。
「ふふ、随分と辛そうな顔をしていますわね」
「でもまだまだこれからですわよ?」
姉妹たちはそう言って微笑む。

「ふふふ、イきたいですか?」
結衣が椅子から立ち上がると、
吊るされている黒川の陰嚢を指先でなぞった。
「ひゃっ!」
黒川は突然の刺激に悲鳴をあげる。

「あらあら、そんな声を出してしまって良いのかしら?」
結衣はクスリと笑う。「あ、あの・・・イきたいです・・・」
黒川は恥ずかしさで顔を真っ赤にしながら答えた。
「うふふ、良いでしょう。」
(やった!)黒川は心の中で歓喜する。
しかしその瞬間、アナルの中の道具が再び動き始めた・・・。

(えっ?)黒川は一瞬困惑したものの、
すぐに快感に襲われて何も考えられなくなる。
「うぁっ!あぁっ!ひゃぐっ!!」
(こ、こんなっ!いきなりなんてぇ!!)
黒川は身体を仰け反らせる

「・・・まぁ、油断しましたわねぇ。」
「自分で止めることは出来ませんからねぇ」
結衣と友麻は黒川の痴態を眺めながら紅茶をすする。

「あ、あぁ・・・ひぁっ!うぁ・・・」
(イきたいのにっ!イけないぃ!!)
黒川は悶絶しながら懇願するが、
アナルの中の道具の動きは止まらない・・・。

(だ、ダメだ!こ、このままじゃおかしくなるぅ!!)
「おねがい・・・でずぅ・・・イ、イカせてぇぇ・・・!」
顔中を汗と涙でぐしゃぐしゃにしながら懇願した。
「あらあら、そんなにイきたいの?」
結衣が黒川に尋ねる。

(ううっ・・・!)黒川はコクコクとうなずく。
「うふふ、仕方ありませんわねぇ・・・」
そう言うと結衣は椅子から立ち上がり、
黒川の股間へと手を伸ばした・・・。

「あひぃっ!」
突然の刺激に黒川は身体を仰け反らせる。
しかしそれでもアナルの中の道具の動きは変わらない。
「あら、随分と敏感になりましたわね」
結衣は再び立ち上がると、
ガチャガチャと貞操具を外していく・・・。

「あ、ありがとうございますぅ・・・」
黒川は結衣に向かって礼を言う。

「うふふ、礼には及びませんわよ」
そう言いながらパーツをすべて取り外すと、
彼のペニスはそれまでの抑圧から解放されたのを
喜ぶように、激しく勃起し始めた。

「あ・・・」黒川は顔を赤らめる。
「ふふふ、お〇ん〇んがピクピク動いていますわよ」
「あ、あの・・・これは・・・」
自分では制御できない股間の動きに、黒川は恥ずかしそうにする。

「あら、まだ殆ど触ってもいないのにこんなに大きくして」
「このまま後ろの刺激を続けたら、
その刺激だけでお射精してしまいそうな勢いですのよ」
「そ、それは・・・」黒川は恥ずかしそうに俯く。

(後ろだけで射精なんて・・・そんなこと・・・できるわけ)
「ふふ、無理をする必要はありませんわ。」
結衣はそう言うと黒川のペニスを軽く握る。

「あぁ、あうっ・・・ひぐっ!」
前と後ろからの刺激に、黒川は悶絶する。
「さぁ、我慢は身体に毒ですわよ。」
結衣が指を筒状にすると横から黒川のペニスを上下にしごく。

「うあぁっ!そっ・・・そこはぁっ!」
黒川は激しく悶える。
(あぁ、だめだっ!イきたい・・・でもっ!)
「ううぅ・・・」黒川は苦悶の表情を浮かべる。
そろそろ限界が近いようだ。

「あらあら、もう限界のようですわね。」
結衣は黒川の顔を見つめながら言う。
(も、もう無理・・・!)
黒川は心の中で叫んだ・・・。
「う、あぁ・・・あぁぁ・・・ぐぅぅぅ・・・・!」

黒川は身体を震わせると、ペニスからびゅるびゅると
勢いよく大量の精液を吐き出した・・・。

「うふふ、いっぱい出ましたわね」
「あらあら、こんなに床を汚してしまって・・・」
結衣は黒川の精液で濡れた床を見下ろす。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
黒川は吊るされたまま身体を震わせ、肩で大きく息をする。

「本当に男の子はここの刺激に逆らえませんのよね」
そう言って友麻が後ろからマッサージ器を引き抜く。
「ひゃんっ!」その刺激で黒川はまた身体を跳ねさせた。

(やっと・・・外してもらえた・・・・)
ようやく前立腺への刺激から解放され、
黒川はこんな状態でも少し安堵する。

「ふふ、お前は散々辱めた方が、いい顔をしますわね」
結衣はそう言って汗で光る黒川の頭を撫でた。
「あ・・・あぁ・・・」
吊るされたままの彼はされるがままであった。
「ふふ、まだこれからですわよ」
結衣が嬉しそうに微笑みかける。
その笑顔は美しくもあったが、
彼女の裏に潜む残酷さも見えた気がした。
(あぁ、俺はこれからどうなるんだろう・・・)
黒川は恐怖と期待が入り交じった感情を抱いていた・・・。

つづく
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。

すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。 そこで私は一人の男の人と出会う。 「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」 そんな言葉をかけてきた彼。 でも私には秘密があった。 「キミ・・・目が・・?」 「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」 ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。 「お願いだから俺を好きになって・・・。」 その言葉を聞いてお付き合いが始まる。 「やぁぁっ・・!」 「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」 激しくなっていく夜の生活。 私の身はもつの!? ※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 では、お楽しみください。

×一夜の過ち→◎毎晩大正解!

名乃坂
恋愛
一夜の過ちを犯した相手が不幸にもたまたまヤンデレストーカー男だったヒロインのお話です。

義兄の執愛

真木
恋愛
陽花は姉の結婚と引き換えに、義兄に囲われることになる。 教え込むように執拗に抱き、甘く愛をささやく義兄に、陽花の心は砕けていき……。 悪の華のような義兄×中性的な義妹の歪んだ愛。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

秘事

詩織
恋愛
妻が何か隠し事をしている感じがし、調べるようになった。 そしてその結果は...

処理中です...