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第32話:捨てられ奴隷(その5)(完結)

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「まったく、疲れた時は、お前を足置きにするに限りますわ・・・」
「ひゃ・・・ひゃい、ありがとうござい・・・ますぅ・・」
「今はお前のその変態ぶりも、癒しになりますのよ。」

その夜、姉妹は私室で、先ほどの出来事に辟易しながらも、
黒川を足置きにしてソファでくつろいでいた。
「それにしても疲れる男でしたわね・・・」
「それで、あの男、どうしますの?」
姉妹は砂原の処遇について話し合っている。

「性奴隷としては落第ですが、あのマゾ気質は
ちょっと捨てがたいものがあると思いましたわ」
「・・・それはそうですわね。これまで出鱈目に調教されていた分
きちんと再調教し直せば、多少はマシになるかもですのよ」
友麻は頷く。

「え?!まさかお二人が直々に調教するのですか?!」
黒川は驚く。

「・・・いえ。仕事として依頼された調教ならともかく、
ボランティアであんな疲れる男の相手はしたくありませんわ。」
 結衣が首を振る。
「私だったら、大金積まれて依頼されてもお断りするレベルですのよ。」
友麻も同意する。

「確かにそうですね・・・」
(このお二人にここまで言わしめるなんて・・・)
黒川は二人にここまで言わせる砂原に苦笑しつつも
一周回って関心すらしていた。

「・・・なので、不本意ではありますが一族の人間に声を掛けて、
譲渡先を探すことにしますわ。」
「譲渡?」
「分かりやすく言うと、奴隷として売り出すのではなく
ペットとして保護してくれる人間を探します。」
「一族の人間には、ああいった癖の強い子を躾けるのが
得意な方もいますから、そういった方にお譲りして
基礎から躾し直してもらいますの。」

(お二人の一族の人にか・・・)
松葉家の女性は優秀な調教師として名が知られている。
そう言った人に預けるのなら今度はきちんと躾けられるだろう。
(そういえば、お二人のご親族にはまだ会った事がないな)

「奴隷というのは主人を選ぶことが出来ません。
なので今回の砂原さんのような、
可愛そうなことになる事もあるのです。」
「まぁあの男は私たちでも持て余し気味でしたから、
素人ごときに扱える子ではなかったのですがね」
友麻が自嘲気味に笑う。

「まぁその点でしたら、私たちにとってのお前は
かなり優秀な部類に入るペットですわよ。」
結衣が足の裏で黒川の頭を撫でながら言う。
「は、はい・・・もったいのうございます」
黒川は照れる。

「それに今回は、お前が動いたおかげで、
あの男の性癖がわかりましたしね。
勝手に動いたのは感心しませんが、結果オーライですのよ」
今度は友麻が足の親指で黒川の股間をなぞった。

「んっ・・・!あれは・・・お二人を侮辱されたので
・・・つい・・・逆上してしまい・・・」
黒川は恥ずかしそうにもじもじする。
「ふふ、そうでしたわね」友麻が微笑む。
「こうやって足で触られるだけで感じてしまう変態ですもの」

そう言って友麻は黒川の股間を足の裏でぐりぐりと刺激する。
「あぁ・・・ん」黒川は思わず喘ぎ声を漏らす。
(うぅ・・・いつもの事だけど、恥ずかしい)
「あらあら、もう先っぽをこんなにしてしまって」
彼のペニスの先からは我慢汁が出始めていた。

「今日は私たちも疲れましたし、
なんか沢山可お前を愛がりたい気分ですわね」
「ふふ、そうですのね」
結衣と友麻は妖艶な笑みを浮かべた。
「あらあら、もうこんなに硬くして・・・何を考えていますの?」
友麻は黒川の股間を足の指で揉みながら聞いた。
「くっ・・・あぁ・・・」
黒川は快楽に身をよじらせる。

「ふふ、もお前は可愛いですのね」
結衣が黒川の頬を優しく撫でる。
「それで、一体何を考えていましたの?」
結衣が再び聞く。
「お・・・お二人の事を・・・考えて」
黒川は恥ずかしそうに答える。
「まぁ」友麻が嬉しそうに笑う。
「それは光栄ですわね」
結衣も微笑む。
(うぅ・・・恥ずかしい)黒川は顔を赤くする。

「今日はちょっと特別なことをしてあげましょうか?」
結衣がそんな事を言い出した。
「そうですわね。いつも踏むだけじゃ飽きてしまいますし・・・」
友麻も賛同する。
「え・・・?」
(それってどういう・・・)黒川は困惑する。
「大丈夫です。悪いようにはしませんわよ」
友麻がそう言って立ち上がると、黒川の頭を撫でた。

困惑する黒川をよそに友麻が、別に椅子を持ってきて
彼をを挟む形で向かい合って座る。
(一体何を・・・?!)黒川が頭の中でそう考えた途端、
「うぐっ!!」股間に凄まじい刺激が走った。

姉妹が同時に左右から足で黒川のペニスを挟み込んでいる。

「ふふ、どうですか?」友麻が悪戯っぽく微笑む。
「あ・・・あぁ・・・あふぅ」黒川は快楽に身をよじらせる。
(こ・・・これはっ!!)
今まで経験したことのないような快感だった。
2人の足の裏の柔らかさと温かさを直に感じることが出来るからだ。
(何の合図もなしに、いきなり同時にこんなことできるのは・・・
お二人がやっぱり双子だからかな?)黒川はそんなことを考える。

「ふふ、もうこんなに大きくしてしまってますの?」
友麻が妖艶な笑みを浮かべる。
「あ・・・あぁ・・・」黒川は快楽に身をよじらせる。
(うぅ・・・死ぬほど気持ちいい)
「ほら、もっと強くしてあげなさい」結衣が足に力を入れる。
「はい!」友麻も同時に力を込める。
(あぁ・・・お二人におみ足が俺の・・・モノを・・・)
姉妹が足を動かすたびに彼のペニスを快感が上下していく・・・。

「あ・・・あぐぐ・・・ひゃう!」黒川は快楽に身をよじらせる。
(うぅ・・・気持ち良くて、身体が・・・溶けそう)
「ふふ、気持ちよさそうにしていますね」友麻が笑う。
「はいぃ!きもち・・・い、です。」黒川は快楽に身をよじらせる。

(あぁ・・・もうイきそう)黒川のペニスがビクビクと震える。
「ふふふ、本当にお前は足でされるの大好きですのね。
まったく・・・この恥知らずの変態マゾは!」
結衣は蔑むように黒川を罵る。

(うぅ・・・)黒川は快楽に身をよじらせる。
「あらあらはしたない。もう限界ですの?」
友麻がクスクスと笑う。
「あ、あぁぁ、あぐぅぅ・・・」
黒川のペニスからまたも我慢汁が出る。

「もう、そんなに涎を垂らして・・・。
本当に恥ずかしいお〇ん〇んですこと」
結衣は呆れたように笑う。
(あなた方のそんなお言葉だけで・・・俺は・・・)
黒川は姉妹の𠮟責に酔っていた・・・。

「うぅ・・・ああぁぁ・・・」
左右からペニスを圧迫され、黒川は快楽に身をよじらせる。
(あぁ・・・もう限界だ!)
「ほら、イきなさい!」
結衣が叫ぶと同時に2人は足を激しく動かし始めた。
「うぐっ!ぐぁ!!あぁぁぁ!!」
黒川のペニスから大量の精液が放たれた。

「はぁ・・・はぁ、はぁ・・・ゼェゼェ・・」
黒川は荒く息をして快楽の余韻に浸っている。
(あぁ・・・本当に気持ちよかった)
「あらあら、沢山出ましたわね」結衣が微笑む。

「ふふ、今日は気絶しませんのね」「はい・・・」
友麻が黒川の頭を撫でた。
髪がないので手の温かさが直接頭皮に感じられる・・・。
「ふふ、可愛い」友麻は微笑む。
(あぁ・・・幸せだ)
黒川は幸福感に浸っていた・・・。

***

「結局砂原さん、あれからどうなったんですか?」
数日後、大学で黒川は姉妹に尋ねる。

「とりあえずですが、新しい主人が決まるまで、
うちで預かる事にしましたわ」
「乗り掛かった舟という奴ですのよ」
「そうですか・・・」黒川は納得する。
(まぁ、確かにそんな状況で見捨てるのも気分が悪いだろうしな)
「それで・・・砂原さんは今どこに?」

「うちで世話する以上、医者代、食費、光熱費
その他もろもろの生活費を払っていただくために、働いておりますわ」
結衣が答える。

「え?あの人働けるんですか?!」
黒川は驚く。
「ええ、元ホストという事ですから、
うちの会社の末端で経営している会員制バーで
ボーイのバイトをしてもらっていますわ」
「うちの会社の系列で営業しているお店ですから、
例のヤクザの手も及びませんのよ」
友麻が補足する。

「そ、そういうことですか・・・」黒川は納得した。
(確かに末端とはいえ天下の松葉グループの系列なら、
ヤクザの影響力は及ばないだろうな・・・)

「でも大丈夫なんですか?変な客・・・は会員制だから心配ないですけど、
また口が滑ってお客さんに失礼な事言ったりしませんかね?」
黒川は砂原の軽口を叩く癖を不安に思い、質問する。
「ふふ、その点も問題ありませんわ」友麻が笑う。

「お客に妙なことを言うようでしたら、ボールギャグでも噛ませて
接客させろと店長に言っておきましたわ。」
結衣はすまし顔で言う。
(どんな店だ?!)
黒川は心の中でツッコミを入れる。

「ヘマをしたらお客様に殴らせればお店としての
いいサービスになるとも言ってありますのよ」
友麻が黒川に耳打ちする。
「へ・・・!?」
(いやそれ店として明らかにおかしいし!)

「ふふ、興味がございますか?
そのうちお前も連れてってあげますわよ」
結衣と友麻はクスクス笑う。
(・・・なんだか嫌な予感がするなぁ)黒川はそう思った。

おわり
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