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第6話:お姉様とデートなさい!(その1)
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黒川が松葉姉妹に堕とされて早数ヶ月・・・
「次の奴隷が出来るまで」という事で従属していた黒川だったが、
新しい調教の仕事が舞い込んでも、
未だに姉妹たちとの関係が続いていた。
姉妹から気まぐれに呼び出されては、彼女たちの気が済むまでオモチャにされ、
従順なペットとして弄ばれ、痴態を晒していく・・・。
決して普通とは言えない関係であったが、彼はそれを受け入れていた。
そんなある日、黒川は一人で大学構内を歩いていた。
彼の気持ちはどうあれ、完全に飼われているわけではないので、
調教される以外では普通に生活を送っている。
調教のために剃られた頭もウィッグのお陰で目立ってはいない。
黒川はいつものように中庭にある自販機で缶コーヒーを買って飲んでいる。
そんな黒川の前に二人の女子が現れた。
「あー!先輩だ!」
一人目はギャル系の女の子だった。
明るい雰囲気の少女で可愛らしい顔立ちをしている。
その隣には眼鏡をかけた清楚な雰囲気の美少女がいた。
この二人はよく一緒に行動している。
「あぁ、君たちは・・・久しぶり」
黒川は少し戸惑いながら挨拶をした。二人が誰なのか分からない程ではないが、
こうして会うのはかなり久しぶりの事だったので、一瞬間が出来てしまった。
「センパイ、最近飲み会とかにちっともこなくなっちゃいましたね」
「そうそう、寂しかったんですよ」
ギャル系少女の隣にいる眼鏡の美少女は頬を膨らませながら言う。
彼女は後輩らしく、そしてとても可愛かった。
「色々あって最近お酒は控えてるんだよ・・・それに忙しくなったし」
「へぇ~、何かやってるんですか?」
黒川の事情を知らない彼女が興味深げに訊ねる。
・・・まさか姉妹のお相手をさせられてるとは言えない。
黒川が答えに詰まっていると
「あ、わかった!彼女出来たんでしょ?!」
ギャル風の後輩が嬉々としながら言った。
「えっ!?そうなんですか?!」
彼女の言葉を聞いて驚くように声を上げたのは眼鏡の美少女の方であった。
「だから髪型もちょっと変えたんですね!」
黒川の変化に気付いたようだ。
(本当は少しなんてもんじゃないんだが・・・)
ウィッグで隠してはいるが剃り上げた頭が黒川の秘密だった。
しかしそれを話すわけにもいかないので曖昧に笑って誤魔化すしかなかった。
そんな黒川の反応を見てギャル風の彼女が笑いながら言った。
「先輩、照れてますよ!やっぱそうなんじゃ・・・」
「ち、違うってば」
黒川は慌てて否定するが・・・。
「でもさっきから目が泳いでますよ。怪しいなぁ」
「ほら、早く白状しちゃいましょうよ」
「だから違うって言ってるだろう」
「センパイはモテそうだからいても不思議じゃないですって」
黒川とギャル風の後輩が言い合いをしていると、
「あら、ごきげんよう」
そこに現れたのは結衣と友麻の二人だった。
相変わらずお揃いのゴシックドレス姿である。
結衣と友麻が黒川に話しかけると、
「あっ、結衣さんに友麻さんこんにちわー!」
ギャル風の後輩が元気に挨拶をするが、黒川は固まったまま動かなかった。
「3人とも、仲がおよろしいですのね」
結衣がその場の3人に笑顔を向ける。
「はい!私たち同じサークルなんですよ!」
ギャル風の後輩は屈託のない笑みを浮かべて答える。
「ふぅん・・・ねぇ、あなたたちお名前は何というのかしら?」
結衣が微笑む。しかしその瞳の奥に宿るものに気付く者はいない。
黒川以外は。
「あ、あたしは草野、この子は土屋っていいます。
で、この人は2年の黒川先輩。」
草野と名乗った後輩がそれぞれを紹介する。
当然ながら草野たちは黒川と姉妹の関係を知らない。
「そう、よろしくお願いしますわ」
結衣がにっこりと笑う。
「こちらこそ、どうぞよろしくです!」
結衣と友麻が黒川に視線を移す。
「黒川さん・・・でしたかしら?私、結衣と申します」
「妹の友麻です。以後、お見知りおきを」
2人が他人行儀な挨拶をする。
「・・・黒川、瞬といいます。よ、よろしく」
黒川は緊張気味に名乗った。
「こちらこそよろしくお願いしますわ。
それでは黒川様も草野様も土屋様もごきげんよう」
「失礼いたします」
結衣と友麻は優雅に一礼すると去っていった。
「・・・なんかあたしらと住む世界が違うって感じの人たちですね。」
「ああいう人たちにも恋人とかいるのかな」
ギャルっぽい後輩の草野は感心するように呟く。
一方、黒川は二人の背中をじっと見つめていた。
(俺は恋人ですらないしな・・・)
黒川が内心で苦笑いしていると、
「じゃ、またサークルで会いましょう!」
「バイバーイ!」
2人が去っていく。
黒川は彼女たちの姿が見えなくなるまでずっと見ていた。
****
その夜、松葉家の屋敷の地下室。
「・・・ふうん、あの二人はサークルで知り合った後輩でしたの?」
「は、はい・・・」
黒川は全裸で四つん這いになりながら、
正面に立つ結衣の言葉に返事をした。
黒川の尻のあたりには板を2枚重ねたような器具が付けられ、
更にその板の間には睾丸が挟まれている。
「下手に動くと、玉が板に引っ張られて、とっても痛いですのよ。」
丁度結衣の反対側にいる友麻が言う。
「うぐっ・・・は、はい・・・」
黒川は顔を苦痛に歪める。
その頭からはウィッグは剥ぎ取られ、
覆うものが何もない頭部を晒していた。
そしてそのツルリとした頭を、結衣の足がぐりぐりと踏みつけているのだ。
「ふふ、それだけの割にはあのお二人と仲がよさげでしたわね」
「そうそう、楽しそうに話してましたよね」
結衣と友麻が口々に言った。
「そ、それは、同じサークルにいたから、
話す事が多かっただけです・・・!」
黒川は必死に弁明する。
「ま、いくら私でも、女性と一切口をきくなとは申しません」
結衣はため息まじりに言うが、その言葉とは裏腹に
その態度はどこか不機嫌だった。
「ふふ、見た目がいいと女の子の方から気に掛けられて
大変ですのねお前も。」
友麻は無邪気に黒川の股間を足で突きながら言う
「あぅっ!そ、そんな事・・・」
「でもそんな素敵な『黒川先輩』が、実はこんな風にされて
喜んでいる変態と知ったら、あの子たちはどう思うでしょうね?
教えたら、さぞかし面白い事になりそうですわ・・・」
結衣が嘲笑する。
「お願いです・・・そ、それだけは・・・やめて・・・」
黒川が踏みつけられながらも、必死に声を絞り出す。
「あらあら、命乞いですか?『黒川先輩』は
そんな情けない事しないですわよね。そう、そんな事は・・・。」
結衣が一際冷たい声で囁いた。
「さて、これからどうしようかしら。ねぇ、お前はどうされたいですか?」
結衣は踏みつける足に力を込める。
「ひゃぁ・・・お、お願いです。もう、これ以上・・・」
黒川が苦しそうに懇願するが、
「あら、何を言ってるの?声が小さすぎて、私、よく聞こえませんわ。」
結衣は聞こえないふりをして無視した。
「何を怯えているのですか?昼間はお友達と、
あんなに楽しそうにお喋りをしていらっしゃいましたのに・・・
ねえ友麻?」
「え?ええ・・・」
いきなり話をふられた友麻が、慌てて友麻が黒川の顔を見つめる。
黒川は恐怖に満ちた表情をしていた。
(・・・いつになく不機嫌ですのね、今日のお姉さま)
友麻は結衣の態度に何となく違和感を感じていた。
「こんな風に頭を踏まれても、玉を挟まれて動けなくなっても、
ペ〇スは大きくして・・・まったくお前は根っからの変態ですわね。」
「あぅ・・・」
結衣は黒川の頭を更にぐりぐりと踏みつけた。
「その顔と口でいったい今まで何人の女の子を
騙して弄んできたのですか?」
「あぅぅ・・・ゆ、結衣様、ごめんなさい、許してください」
姉妹に堕とされる前は確かに整った容姿を
鼻にかけている部分はあった。
そのおかげで女性には不自由していなかったのも事実である。
しかし今、こうやってみじめに床に這いつくばっている姿を
目の前に晒した状態で言われると、いささか理不尽なもの感じる。
しかし彼女たちには逆らえない。
「うう・・ぐぅぅ・・・」
黒川は涙を浮かべて謝るが、結衣の足は容赦しなかった。
「二度と軽口が叩けないようにその歯をすべて
抜いてしまいましょうか?」
「ひっ・・・」
黒川は青ざめた。彼女の性格上本気ではないと
わかっていても恐ろしかった・・・。
「ふふ、冗談ですよ。そんなことをしたら、
せっかくのお顔が台無しになってしまいますわ」
結衣はクスッと笑った。
「・・・うう・・・」
黒川は安心と恥ずかしさで泣きそうになった。
その様子を見て友麻は
(お姉さまさっきから何を怒っていらっしゃるのかしら?)
と不思議に思う。そして自分の中で思考を巡らせていた。
(それにさっきから、昼間の女の子たちの事に
やけにこだわっていますのよね・・・)
そこで友麻はハッとする。
そして何かを思いついたように結衣に話しかける。
「ねえお姉さま?」「何ですの?」ほくそ笑む友麻に
結衣は不思議そうな顔をする。
「今のこの子には多少の痛みを与えても、
すべてご褒美になってしまいますのよ。」
「どういう事ですか?」
結衣はますます分からないという顔をした。
「だからもっと強い刺激を与えるべきなんですの。」
友麻はそう言って、黒川の尻に平手打ちをする。
パァン!という音と共に「あうっ!」と黒川が悲鳴を上げる。
「なので私、いい事を思いつきましたのよ。」
「どんな事をです?」
「お姉様とこの子が一緒に出掛けて、
丸1日お姉さまの面倒をみさせるのです。」
「・・・えっ?!」「ええっ!!」結衣と黒川が同時に声をあげてしまう。
「なんでお前まで声をあげるんですか?」「だ、だってそれって・・・」
「大変ですわよぉ、たった一人でお姉さまの面倒を見るのは」
そう言いながら、友麻は黒川の背中を指先でツツツっとなぞる
「ひぅっ!!・・・そ、そんなぁ・・・」
突然の刺激にのけぞるのと同時に、黒川は絶望的な表情をした。
「ふふ、まあお前なら大丈夫でしょう。よろしく頼みましたわ」
「友麻・・・そんな事勝手に決めて・・・」
結衣がいつになく動揺する。
「いいじゃないですか。たまにはお姉さまに
ゆっくりと休んで頂きたいですし・・・
それに私だって、一人で過ごしたいときもありますもの」
「そ、それは・・・」
完全に友麻のペースだった・・・。
「ふふ、じゃあ決まりですね。」
友麻が黒川にウインクする。
「ふふ、私がいない間、お姉さまをよろしくお願いしますね。」
(まって・・・これってつまり・・・デート?!)
黒川はまた声をあげようになるが、
あまりの事に舌が喉に張り付いたように動かなかった。
こうしてやや強引にだが、
結衣と黒川のデートが約束されてしまったのだった・・・。
つづく
「次の奴隷が出来るまで」という事で従属していた黒川だったが、
新しい調教の仕事が舞い込んでも、
未だに姉妹たちとの関係が続いていた。
姉妹から気まぐれに呼び出されては、彼女たちの気が済むまでオモチャにされ、
従順なペットとして弄ばれ、痴態を晒していく・・・。
決して普通とは言えない関係であったが、彼はそれを受け入れていた。
そんなある日、黒川は一人で大学構内を歩いていた。
彼の気持ちはどうあれ、完全に飼われているわけではないので、
調教される以外では普通に生活を送っている。
調教のために剃られた頭もウィッグのお陰で目立ってはいない。
黒川はいつものように中庭にある自販機で缶コーヒーを買って飲んでいる。
そんな黒川の前に二人の女子が現れた。
「あー!先輩だ!」
一人目はギャル系の女の子だった。
明るい雰囲気の少女で可愛らしい顔立ちをしている。
その隣には眼鏡をかけた清楚な雰囲気の美少女がいた。
この二人はよく一緒に行動している。
「あぁ、君たちは・・・久しぶり」
黒川は少し戸惑いながら挨拶をした。二人が誰なのか分からない程ではないが、
こうして会うのはかなり久しぶりの事だったので、一瞬間が出来てしまった。
「センパイ、最近飲み会とかにちっともこなくなっちゃいましたね」
「そうそう、寂しかったんですよ」
ギャル系少女の隣にいる眼鏡の美少女は頬を膨らませながら言う。
彼女は後輩らしく、そしてとても可愛かった。
「色々あって最近お酒は控えてるんだよ・・・それに忙しくなったし」
「へぇ~、何かやってるんですか?」
黒川の事情を知らない彼女が興味深げに訊ねる。
・・・まさか姉妹のお相手をさせられてるとは言えない。
黒川が答えに詰まっていると
「あ、わかった!彼女出来たんでしょ?!」
ギャル風の後輩が嬉々としながら言った。
「えっ!?そうなんですか?!」
彼女の言葉を聞いて驚くように声を上げたのは眼鏡の美少女の方であった。
「だから髪型もちょっと変えたんですね!」
黒川の変化に気付いたようだ。
(本当は少しなんてもんじゃないんだが・・・)
ウィッグで隠してはいるが剃り上げた頭が黒川の秘密だった。
しかしそれを話すわけにもいかないので曖昧に笑って誤魔化すしかなかった。
そんな黒川の反応を見てギャル風の彼女が笑いながら言った。
「先輩、照れてますよ!やっぱそうなんじゃ・・・」
「ち、違うってば」
黒川は慌てて否定するが・・・。
「でもさっきから目が泳いでますよ。怪しいなぁ」
「ほら、早く白状しちゃいましょうよ」
「だから違うって言ってるだろう」
「センパイはモテそうだからいても不思議じゃないですって」
黒川とギャル風の後輩が言い合いをしていると、
「あら、ごきげんよう」
そこに現れたのは結衣と友麻の二人だった。
相変わらずお揃いのゴシックドレス姿である。
結衣と友麻が黒川に話しかけると、
「あっ、結衣さんに友麻さんこんにちわー!」
ギャル風の後輩が元気に挨拶をするが、黒川は固まったまま動かなかった。
「3人とも、仲がおよろしいですのね」
結衣がその場の3人に笑顔を向ける。
「はい!私たち同じサークルなんですよ!」
ギャル風の後輩は屈託のない笑みを浮かべて答える。
「ふぅん・・・ねぇ、あなたたちお名前は何というのかしら?」
結衣が微笑む。しかしその瞳の奥に宿るものに気付く者はいない。
黒川以外は。
「あ、あたしは草野、この子は土屋っていいます。
で、この人は2年の黒川先輩。」
草野と名乗った後輩がそれぞれを紹介する。
当然ながら草野たちは黒川と姉妹の関係を知らない。
「そう、よろしくお願いしますわ」
結衣がにっこりと笑う。
「こちらこそ、どうぞよろしくです!」
結衣と友麻が黒川に視線を移す。
「黒川さん・・・でしたかしら?私、結衣と申します」
「妹の友麻です。以後、お見知りおきを」
2人が他人行儀な挨拶をする。
「・・・黒川、瞬といいます。よ、よろしく」
黒川は緊張気味に名乗った。
「こちらこそよろしくお願いしますわ。
それでは黒川様も草野様も土屋様もごきげんよう」
「失礼いたします」
結衣と友麻は優雅に一礼すると去っていった。
「・・・なんかあたしらと住む世界が違うって感じの人たちですね。」
「ああいう人たちにも恋人とかいるのかな」
ギャルっぽい後輩の草野は感心するように呟く。
一方、黒川は二人の背中をじっと見つめていた。
(俺は恋人ですらないしな・・・)
黒川が内心で苦笑いしていると、
「じゃ、またサークルで会いましょう!」
「バイバーイ!」
2人が去っていく。
黒川は彼女たちの姿が見えなくなるまでずっと見ていた。
****
その夜、松葉家の屋敷の地下室。
「・・・ふうん、あの二人はサークルで知り合った後輩でしたの?」
「は、はい・・・」
黒川は全裸で四つん這いになりながら、
正面に立つ結衣の言葉に返事をした。
黒川の尻のあたりには板を2枚重ねたような器具が付けられ、
更にその板の間には睾丸が挟まれている。
「下手に動くと、玉が板に引っ張られて、とっても痛いですのよ。」
丁度結衣の反対側にいる友麻が言う。
「うぐっ・・・は、はい・・・」
黒川は顔を苦痛に歪める。
その頭からはウィッグは剥ぎ取られ、
覆うものが何もない頭部を晒していた。
そしてそのツルリとした頭を、結衣の足がぐりぐりと踏みつけているのだ。
「ふふ、それだけの割にはあのお二人と仲がよさげでしたわね」
「そうそう、楽しそうに話してましたよね」
結衣と友麻が口々に言った。
「そ、それは、同じサークルにいたから、
話す事が多かっただけです・・・!」
黒川は必死に弁明する。
「ま、いくら私でも、女性と一切口をきくなとは申しません」
結衣はため息まじりに言うが、その言葉とは裏腹に
その態度はどこか不機嫌だった。
「ふふ、見た目がいいと女の子の方から気に掛けられて
大変ですのねお前も。」
友麻は無邪気に黒川の股間を足で突きながら言う
「あぅっ!そ、そんな事・・・」
「でもそんな素敵な『黒川先輩』が、実はこんな風にされて
喜んでいる変態と知ったら、あの子たちはどう思うでしょうね?
教えたら、さぞかし面白い事になりそうですわ・・・」
結衣が嘲笑する。
「お願いです・・・そ、それだけは・・・やめて・・・」
黒川が踏みつけられながらも、必死に声を絞り出す。
「あらあら、命乞いですか?『黒川先輩』は
そんな情けない事しないですわよね。そう、そんな事は・・・。」
結衣が一際冷たい声で囁いた。
「さて、これからどうしようかしら。ねぇ、お前はどうされたいですか?」
結衣は踏みつける足に力を込める。
「ひゃぁ・・・お、お願いです。もう、これ以上・・・」
黒川が苦しそうに懇願するが、
「あら、何を言ってるの?声が小さすぎて、私、よく聞こえませんわ。」
結衣は聞こえないふりをして無視した。
「何を怯えているのですか?昼間はお友達と、
あんなに楽しそうにお喋りをしていらっしゃいましたのに・・・
ねえ友麻?」
「え?ええ・・・」
いきなり話をふられた友麻が、慌てて友麻が黒川の顔を見つめる。
黒川は恐怖に満ちた表情をしていた。
(・・・いつになく不機嫌ですのね、今日のお姉さま)
友麻は結衣の態度に何となく違和感を感じていた。
「こんな風に頭を踏まれても、玉を挟まれて動けなくなっても、
ペ〇スは大きくして・・・まったくお前は根っからの変態ですわね。」
「あぅ・・・」
結衣は黒川の頭を更にぐりぐりと踏みつけた。
「その顔と口でいったい今まで何人の女の子を
騙して弄んできたのですか?」
「あぅぅ・・・ゆ、結衣様、ごめんなさい、許してください」
姉妹に堕とされる前は確かに整った容姿を
鼻にかけている部分はあった。
そのおかげで女性には不自由していなかったのも事実である。
しかし今、こうやってみじめに床に這いつくばっている姿を
目の前に晒した状態で言われると、いささか理不尽なもの感じる。
しかし彼女たちには逆らえない。
「うう・・ぐぅぅ・・・」
黒川は涙を浮かべて謝るが、結衣の足は容赦しなかった。
「二度と軽口が叩けないようにその歯をすべて
抜いてしまいましょうか?」
「ひっ・・・」
黒川は青ざめた。彼女の性格上本気ではないと
わかっていても恐ろしかった・・・。
「ふふ、冗談ですよ。そんなことをしたら、
せっかくのお顔が台無しになってしまいますわ」
結衣はクスッと笑った。
「・・・うう・・・」
黒川は安心と恥ずかしさで泣きそうになった。
その様子を見て友麻は
(お姉さまさっきから何を怒っていらっしゃるのかしら?)
と不思議に思う。そして自分の中で思考を巡らせていた。
(それにさっきから、昼間の女の子たちの事に
やけにこだわっていますのよね・・・)
そこで友麻はハッとする。
そして何かを思いついたように結衣に話しかける。
「ねえお姉さま?」「何ですの?」ほくそ笑む友麻に
結衣は不思議そうな顔をする。
「今のこの子には多少の痛みを与えても、
すべてご褒美になってしまいますのよ。」
「どういう事ですか?」
結衣はますます分からないという顔をした。
「だからもっと強い刺激を与えるべきなんですの。」
友麻はそう言って、黒川の尻に平手打ちをする。
パァン!という音と共に「あうっ!」と黒川が悲鳴を上げる。
「なので私、いい事を思いつきましたのよ。」
「どんな事をです?」
「お姉様とこの子が一緒に出掛けて、
丸1日お姉さまの面倒をみさせるのです。」
「・・・えっ?!」「ええっ!!」結衣と黒川が同時に声をあげてしまう。
「なんでお前まで声をあげるんですか?」「だ、だってそれって・・・」
「大変ですわよぉ、たった一人でお姉さまの面倒を見るのは」
そう言いながら、友麻は黒川の背中を指先でツツツっとなぞる
「ひぅっ!!・・・そ、そんなぁ・・・」
突然の刺激にのけぞるのと同時に、黒川は絶望的な表情をした。
「ふふ、まあお前なら大丈夫でしょう。よろしく頼みましたわ」
「友麻・・・そんな事勝手に決めて・・・」
結衣がいつになく動揺する。
「いいじゃないですか。たまにはお姉さまに
ゆっくりと休んで頂きたいですし・・・
それに私だって、一人で過ごしたいときもありますもの」
「そ、それは・・・」
完全に友麻のペースだった・・・。
「ふふ、じゃあ決まりですね。」
友麻が黒川にウインクする。
「ふふ、私がいない間、お姉さまをよろしくお願いしますね。」
(まって・・・これってつまり・・・デート?!)
黒川はまた声をあげようになるが、
あまりの事に舌が喉に張り付いたように動かなかった。
こうしてやや強引にだが、
結衣と黒川のデートが約束されてしまったのだった・・・。
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