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第37話:束縛(その2)
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「別れる・・・って?!」
「そう。もう私も卒業するし丁度いいでしょ?」
涼香が顔色一つ変えずこんなことを言い出した。
「そんな・・・だって俺・・・
いや僕は君の理想通りになったじゃないか!」
「そう。あなたは生徒会長の私の横に並ぶにふさわしい男だったわ。」
髪型から体型、服装などの外面的なことから成績や素行、言葉使い
すべて彼女に言う通りにしてきた。
「ならなんで?僕を捨てるなんて言わないでくれ!」
「だからあなたの役目は終わったの」
「嫌だ!君がいないと生きていけないんだよ」
茶木はすがるような目で涼香を見る。
「わがまま言っちゃダメでしょ?今まで散々付き合ってあげたじゃない」
彼女は冷たい目でこちらを見つめる。
「貴女は僕の事が好きじゃなかったのか?」
「君には感謝しているわ。あなたが隣にいたおかげで
変な男が寄ってこなかったもの。」
淡々と涼香は続けた。
「嘘だろ?それこそありえない。
そんなことのために僕を縛り付けてたのか?!」
「でも、あなたもそのおかげで色々と良い目に逢えたんだから、
悪くはなかったでしょう。」
その目は冷たくてまるで氷のようだった。
「さよなら、ユキヤ君」
確かに彼女と一緒にいたことで、学校側からの評判も良くなり、
大学への推薦も早々に取れた。
でも彼女とって自分は、恋人ではなく自分に悪いうわさが立たないための
「理想的な彼氏」を模したスケープゴートでしかなかった。
結局彼女の卒業後も、学校側の評判を崩す勇気が出ず、
自分の卒業までこの容姿は維持する事になった。
***
「どうしたのユキヤ?ボーっとして?」
すみれが話しかける
「いや、何でもない」
ユキヤは少し考える。
「ユキヤはさぁ~束縛されるの嫌いなんだよね。
私に縛られてるのは好きだけど。」
「まあね。縛られるのは・・・てやかましいわ!
ま、俺は自由でいたいし。束縛はされたくないかな。」
おもわず乗りツッコみをしてしまう。
すみれはHの時こそ手足を拘束してくるが、
(浮気以外の)普段の生活を束縛してこない。
「うん♪ユキちゃんが自由にしてると私も嬉しいよ♥」
「お前は俺のお母さんかw」
「私は今のユキヤの事好きだもん。
何もかもがんじがらめにしちゃったら
それはもうユキヤじゃなくなっちゃうもの」
すみれは嬉しそうに微笑む。「そりゃどーも」
ユキヤは少し照れながら答える。
「・・・ところでそれ、本当にやるの?」「もちろん!」
すみれの手にはヘアカラーワックスが握られている。
「今ちょっと試しにやってみて、
大丈夫だったら明日本格的に使うよ。」
「うわぁ・・・髪に悪そう」
いつもは美容院でカラーリングしてるユキヤは難色を示す。
「大丈夫シャンプーで落とせるってあるから!」
そうして二人は浴室に入っていった。
「よし、出来上がり・・・って誰?!」
ユキヤの髪は真っ黒になっていた。
「お前なー・・・自分でやっといて」
ユキヤは呆れる。
「だってホントに別人みたいに見えるし」
確かに髪の色が変わるだけで随分印象が変わる。
(というかこれ・・・)その姿を見て、
先ほどの思い出が頭をよぎる。
黒髪短髪・・・忌まわしい高校時代の自分だった。
「どうしたのユキちゃん?なんか嫌なことあったの?そんな顔してるけど」
すみれが心配そうな顔で見つめてくる。
「なんでもない。」ユキヤは無理に笑顔を作ってごまかす。
「で、これをかけて完成。」とすみれに変装用の眼鏡をかけさせられる。
「うわ、卒アルのユキちゃんそっくり・・・」
意図せずして、高校時代の忌まわしい姿が完成してしまった。
「ほら、鏡見てみて。」すみれはユキヤを洗面所に連れていく。
そこには、まるで高校の頃の自分のような姿が映っていた。
「これが色んな女の子引っかけて浮気しまくってた頃のユキちゃんかぁ・・・」
「・・・・・」確かに涼香と別れた後も卒業まで髪型を変えなかったのは、
学校からの信頼もあったが、
この姿が異様に女子にモテたというのも理由の一つだった。
「ねぇ~ユキちゃん。」「何だよ」
「そんな女の子をだまくらかして、
浮気を繰り返していた悪い子には
お姉さんからのきっついお仕置が必要かな~」
すみれは妖しい笑みを浮かべるとユキヤをベッドに押し倒した。
「えっちょっと待っ・・・」
「待たない♪」
すみれはユキヤの服を脱がすと、
自分も全裸になってユキヤの上に馬乗りになった。
そしてユキヤの顔を両手で固定すると、
そのまま唇を重ねてきた。
「んぐ・・・ちゅぷ・・・れろぉ・・・」
すみれは舌を入れて濃厚なキスをしてくる。
「ちょ、ちょっと待てって。いきなりすぎだぞ。心の準備が・・・」
ユキヤは慌ててすみれを引き離そうとする。
しかしすみれはユキヤの首に手を回して離れようとしない。
「もう、今更恥ずかしがんなくていいじゃん。
いつもやってることでしょ?」
すみれはそう言うと再びユキヤの口の中に舌を入れてくる。
今度はユキヤの歯茎や上顎を舐めて刺激してきた。
「あふぅ・・・くすぐったいよ・・・」
『茶木くん・・・初めてなのね』
「!」
高校時代の記憶がフラッシュバックする。
Hの時ですら品定めするように
涼香はユキヤの身体を弄り倒していた。
やはりそこに本当の愛はなかったのかもしれない。
(あの時の俺は本当に馬鹿だったんだな)とユキヤは思った。
「はぁ・・・そろそろいいかかな?
じゃあそっちも準備できてるみたいだし、始めるわね」
すみれはそういうと、ユキヤの男根を握って
上下にしごき始めた。「うあっ!」
「あれぇ、まだ触ってもいないのにガッチガチじゃない。
そんなに興奮しちゃって可愛いなぁ」
「うるさいな・・・もぅ・・んんっ」
「このまま出しちゃってもいいけど・・・もう少し遊ぼうかな」
すみれは手の動きを止めると、
ユキヤの乳首を指先でつまんでクリっと捻る。
「あうっ!ううっ」
「大丈夫だってば。すぐに気持ちよくなるから」
すみれは両方の胸の突起を同時につねったり引っ張たりする。
そのたびにユキヤはビクビクと反応してしまう。
「ほら、ここが感じるでしょ? 女の子みたいな声出してるもん」
「ち、違う。これは生理現象で・・・」
「はいはい、わかったわかった。
それならこっちはどうかしら」
すみれはユキヤの股間に顔を埋めた。
そして男根を優しく口に含む。
「ひゃああ!? ちょ、ちょっとそれはダメ・・・んっ」
悶えるユキヤを見て、すみれは興奮しつつも
冷静さを保つように努力した。
「どう? 気持ちいいでしょ? 正直になりなさいよ」
「は、恥ずかしくて言えない・・・」
「えー、言ってくれないのぉ。こんなにビンビンになってるのにぃ」
すみれはユキヤの先端をツンツンと突いた。
「あんまり意地悪しないでくれよ。僕、こういうの慣れてないんだよ・・・」
「あれ?今『僕』って言った?」
(あ・・・しまった。)つい高校の時の癖が出てしまった。
ユキヤは慌てて言い直す。
「べ、別に俺はいつも通りだよ!」
「ふ~ん、そう。まあいいわ。とりあえず続きするね。
私に任せてくれればすぐ終わるから。
だから安心して身を任せていいんだからね」
すみれは再びユキヤのモノを口に含んだ。
舌を使って裏筋を舐める。
「くぅ・・・」
「あら、もう出そうなの? でももうちょっと我慢してね。」
そうだ、今度は私の番だね。お口の中にいっぱい出してちょうだい」
すみれは男根を喉の奥までくわえ込むと、頭を上下に動かし始めた。
「あっ、だめ、出る・・・」
「んぐっ・・・んんんっ!!」
すみれの口から白濁液が溢れ出す。
「はぁ・・・はぁ・・・」
ユキヤは息を整えながらすみれを見つめていた。
いつもと違う黒髪メガネのせいか
、すみれとしても妙に新鮮な感じがする
(うわああ・・・まるでタイムスリップして
高校時代のユキちゃんをいじめてる感覚・・・)
すみれは思わずニヤけそうになる顔を必死に抑える。
「ねえ、次は何をして欲しいのかな?
ちゃんと言ってくれたらしてあげるかもよ」
「そ、そんなこと言わなくてもわかってくれるでしょ?
俺がしてほしい事なんて」
「ごめん、わからないや。
ちゃんと言葉にして言ってほしいの」
「じゃ、じゃあ、その・・・キスとかしたいなって思ってたり」
「はい、よくできました♪」
すみれはユキヤの唇を奪った。
「んっ・・・ちゅぱっ・・・んんっ」
(しかし『今してほしい事』か・・・)
キスをしながらユキヤは考える。
ユキヤが何かを言いたげにしているのを察して、すみれは口を離す。
「どうしたの? まだ足りないの?」
「わかった・・今してほしい・・こと・・・」「え?」
「・・・きしてほしい」「ん?」
「いやな思い出を上書きしてほしい・・・」
ここ数日の悪夢やフラッシュバック、すべてこの姿の時の思い出だ。
ならばいっそ上書きしたい・・・そんな本音が漏れ出てしまった。
「うん!わかった!!任せて!」
すみれはユキヤを押し倒すと、乳首をつまみ出す。
「ひゃっ!?」
「ふふふ、可愛い声出しちゃって」
「ちょ、ちょっと待った。いきなり何する気?」
「ん~、まずはおっぱい責めで気持ち良くさせてあげようと思ってさ」
すみれはユキヤの胸に顔を埋めると、舌先でチロっと舐めた。
「あっ・・・」
「ふふ、やっぱり敏感なんだね。かわいい」
すみれはユキヤの胸を優しく撫ぜる。
そして指先を使って突起物を摘まんだり転がしたりを繰り返した。
もう片方の手で反対側の乳房も揉んでいく。
「んっ・・・くぅ・・・」
ユキヤの反応を見ながら、すみれは愛撫を続ける。
片方の手を下腹部へと伸ばしていく。
「あれ?もうこんなになってるじゃん。
胸だけで感じてたの?」
「ち、違うし・・・」
「嘘ばっかり。本当はもっと触られたいんだよね?
ほら、正直になりなさい」
すみれはユキヤの男根を強く握る。
「痛ッ!!」
「ごめんなさい。ちょっと強すぎたかな?」
そう言いながらも、今度はゆっくりと上下に擦っていく。
「ぐっ・・・うぁ・・・」
ユキヤの声から苦痛の色は消えていった。
それどころか快楽を感じているのか、甘い吐息を漏らしている。
「ねえ、ユキちゃん。私の手の中でピクピク動いてるよ。
それにどんどん大きくなっていくみたいだし。
これってもしかして・・・」
「そ、それ以上言うんじゃない!!!」
「へぇ、そんなこと言うならこうしちゃおっかな」
すみれはユキヤの股間に顔を埋め、口で男根をくわえ込む。
「ああああっ!!!」
ユキヤは突然の快感に襲われる。
すみれは頭を前後に動かしながら、同時に両手を使い、
玉袋を刺激する。
「はむっ・・・じゅぷ・・・んん・・・」
「ちょ、ちょっと待ってくれ。なんか変な気分になるっていうか・・・」
「ならやめよっと」
すみれは口を離す。
ユキヤの肉棒はビンビンになっていた。
「えっ?」
「だって嫌なんでしょう?無理強いはできないもんね」
「い、意地悪しないで・・・こんなにしといて・・・」
「どうしよっかなー」
すみれはわざとらしく悩む素振りを見せる。
「お願い・・・俺をイかせて」
懇願するその眼はまるでおあずけを喰らった犬のよう・・・
にすみれには見えた。
「しょうがないにゃあ~・・・またお口でする?それとも・・・」
すみれは馬乗りになると、両足を大きく開いた。
「ここに挿れたいの?」
「うん。早く・・・」ちょっと涙声になってきてる
「あらあら、随分とせっぱつまってるわね。
じゃあいいわ。来なさい」
すみれは自分の秘所を指で広げた。
「ここがいいんでしょ?」ユキヤは腰を浮かせると、
一気に挿入した。
「あああん!」
すみれが喘ぎだす。
「はぁはぁ・・・動くぞ」
ユキヤは激しくピストン運動を繰り返す。
パン!パァン!! 肌同士がぶつかり合う音が響く。
「ああ、すごい・・・気持ち良い・・・」
「ユキちゃんのもすごく大きい・・・」
すみれはユキヤの背中に手を回すと、ギュッとしがみつく。
「ユキちゃん・・・好き・・・大好き・・・」
「俺も・・・愛してる」
二人はキスをする。「で・・・出る」
「出して・・・いっぱいちょうだい・・・」
ドピュッドピュー!!!
「熱い・・・出てるぅ・・・」
ユキヤはすみれの中に大量の精液を流し込んだ。「ふう・・・」
ユキヤが引き抜くと同時に、ドロリとした白い液体がこぼれ落ちた。
「たくさん出たねぇ」すみれは満足げな表情を浮かべる。
それから「髪、早く伸びるといいね」と頭を撫でた。
「う、うるさいな……」
「スケベだから伸びるのきっと早いね」
「もう……やめろよ」
ユキヤは顔を真っ赤にして俯いた。
つづく
「そう。もう私も卒業するし丁度いいでしょ?」
涼香が顔色一つ変えずこんなことを言い出した。
「そんな・・・だって俺・・・
いや僕は君の理想通りになったじゃないか!」
「そう。あなたは生徒会長の私の横に並ぶにふさわしい男だったわ。」
髪型から体型、服装などの外面的なことから成績や素行、言葉使い
すべて彼女に言う通りにしてきた。
「ならなんで?僕を捨てるなんて言わないでくれ!」
「だからあなたの役目は終わったの」
「嫌だ!君がいないと生きていけないんだよ」
茶木はすがるような目で涼香を見る。
「わがまま言っちゃダメでしょ?今まで散々付き合ってあげたじゃない」
彼女は冷たい目でこちらを見つめる。
「貴女は僕の事が好きじゃなかったのか?」
「君には感謝しているわ。あなたが隣にいたおかげで
変な男が寄ってこなかったもの。」
淡々と涼香は続けた。
「嘘だろ?それこそありえない。
そんなことのために僕を縛り付けてたのか?!」
「でも、あなたもそのおかげで色々と良い目に逢えたんだから、
悪くはなかったでしょう。」
その目は冷たくてまるで氷のようだった。
「さよなら、ユキヤ君」
確かに彼女と一緒にいたことで、学校側からの評判も良くなり、
大学への推薦も早々に取れた。
でも彼女とって自分は、恋人ではなく自分に悪いうわさが立たないための
「理想的な彼氏」を模したスケープゴートでしかなかった。
結局彼女の卒業後も、学校側の評判を崩す勇気が出ず、
自分の卒業までこの容姿は維持する事になった。
***
「どうしたのユキヤ?ボーっとして?」
すみれが話しかける
「いや、何でもない」
ユキヤは少し考える。
「ユキヤはさぁ~束縛されるの嫌いなんだよね。
私に縛られてるのは好きだけど。」
「まあね。縛られるのは・・・てやかましいわ!
ま、俺は自由でいたいし。束縛はされたくないかな。」
おもわず乗りツッコみをしてしまう。
すみれはHの時こそ手足を拘束してくるが、
(浮気以外の)普段の生活を束縛してこない。
「うん♪ユキちゃんが自由にしてると私も嬉しいよ♥」
「お前は俺のお母さんかw」
「私は今のユキヤの事好きだもん。
何もかもがんじがらめにしちゃったら
それはもうユキヤじゃなくなっちゃうもの」
すみれは嬉しそうに微笑む。「そりゃどーも」
ユキヤは少し照れながら答える。
「・・・ところでそれ、本当にやるの?」「もちろん!」
すみれの手にはヘアカラーワックスが握られている。
「今ちょっと試しにやってみて、
大丈夫だったら明日本格的に使うよ。」
「うわぁ・・・髪に悪そう」
いつもは美容院でカラーリングしてるユキヤは難色を示す。
「大丈夫シャンプーで落とせるってあるから!」
そうして二人は浴室に入っていった。
「よし、出来上がり・・・って誰?!」
ユキヤの髪は真っ黒になっていた。
「お前なー・・・自分でやっといて」
ユキヤは呆れる。
「だってホントに別人みたいに見えるし」
確かに髪の色が変わるだけで随分印象が変わる。
(というかこれ・・・)その姿を見て、
先ほどの思い出が頭をよぎる。
黒髪短髪・・・忌まわしい高校時代の自分だった。
「どうしたのユキちゃん?なんか嫌なことあったの?そんな顔してるけど」
すみれが心配そうな顔で見つめてくる。
「なんでもない。」ユキヤは無理に笑顔を作ってごまかす。
「で、これをかけて完成。」とすみれに変装用の眼鏡をかけさせられる。
「うわ、卒アルのユキちゃんそっくり・・・」
意図せずして、高校時代の忌まわしい姿が完成してしまった。
「ほら、鏡見てみて。」すみれはユキヤを洗面所に連れていく。
そこには、まるで高校の頃の自分のような姿が映っていた。
「これが色んな女の子引っかけて浮気しまくってた頃のユキちゃんかぁ・・・」
「・・・・・」確かに涼香と別れた後も卒業まで髪型を変えなかったのは、
学校からの信頼もあったが、
この姿が異様に女子にモテたというのも理由の一つだった。
「ねぇ~ユキちゃん。」「何だよ」
「そんな女の子をだまくらかして、
浮気を繰り返していた悪い子には
お姉さんからのきっついお仕置が必要かな~」
すみれは妖しい笑みを浮かべるとユキヤをベッドに押し倒した。
「えっちょっと待っ・・・」
「待たない♪」
すみれはユキヤの服を脱がすと、
自分も全裸になってユキヤの上に馬乗りになった。
そしてユキヤの顔を両手で固定すると、
そのまま唇を重ねてきた。
「んぐ・・・ちゅぷ・・・れろぉ・・・」
すみれは舌を入れて濃厚なキスをしてくる。
「ちょ、ちょっと待てって。いきなりすぎだぞ。心の準備が・・・」
ユキヤは慌ててすみれを引き離そうとする。
しかしすみれはユキヤの首に手を回して離れようとしない。
「もう、今更恥ずかしがんなくていいじゃん。
いつもやってることでしょ?」
すみれはそう言うと再びユキヤの口の中に舌を入れてくる。
今度はユキヤの歯茎や上顎を舐めて刺激してきた。
「あふぅ・・・くすぐったいよ・・・」
『茶木くん・・・初めてなのね』
「!」
高校時代の記憶がフラッシュバックする。
Hの時ですら品定めするように
涼香はユキヤの身体を弄り倒していた。
やはりそこに本当の愛はなかったのかもしれない。
(あの時の俺は本当に馬鹿だったんだな)とユキヤは思った。
「はぁ・・・そろそろいいかかな?
じゃあそっちも準備できてるみたいだし、始めるわね」
すみれはそういうと、ユキヤの男根を握って
上下にしごき始めた。「うあっ!」
「あれぇ、まだ触ってもいないのにガッチガチじゃない。
そんなに興奮しちゃって可愛いなぁ」
「うるさいな・・・もぅ・・んんっ」
「このまま出しちゃってもいいけど・・・もう少し遊ぼうかな」
すみれは手の動きを止めると、
ユキヤの乳首を指先でつまんでクリっと捻る。
「あうっ!ううっ」
「大丈夫だってば。すぐに気持ちよくなるから」
すみれは両方の胸の突起を同時につねったり引っ張たりする。
そのたびにユキヤはビクビクと反応してしまう。
「ほら、ここが感じるでしょ? 女の子みたいな声出してるもん」
「ち、違う。これは生理現象で・・・」
「はいはい、わかったわかった。
それならこっちはどうかしら」
すみれはユキヤの股間に顔を埋めた。
そして男根を優しく口に含む。
「ひゃああ!? ちょ、ちょっとそれはダメ・・・んっ」
悶えるユキヤを見て、すみれは興奮しつつも
冷静さを保つように努力した。
「どう? 気持ちいいでしょ? 正直になりなさいよ」
「は、恥ずかしくて言えない・・・」
「えー、言ってくれないのぉ。こんなにビンビンになってるのにぃ」
すみれはユキヤの先端をツンツンと突いた。
「あんまり意地悪しないでくれよ。僕、こういうの慣れてないんだよ・・・」
「あれ?今『僕』って言った?」
(あ・・・しまった。)つい高校の時の癖が出てしまった。
ユキヤは慌てて言い直す。
「べ、別に俺はいつも通りだよ!」
「ふ~ん、そう。まあいいわ。とりあえず続きするね。
私に任せてくれればすぐ終わるから。
だから安心して身を任せていいんだからね」
すみれは再びユキヤのモノを口に含んだ。
舌を使って裏筋を舐める。
「くぅ・・・」
「あら、もう出そうなの? でももうちょっと我慢してね。」
そうだ、今度は私の番だね。お口の中にいっぱい出してちょうだい」
すみれは男根を喉の奥までくわえ込むと、頭を上下に動かし始めた。
「あっ、だめ、出る・・・」
「んぐっ・・・んんんっ!!」
すみれの口から白濁液が溢れ出す。
「はぁ・・・はぁ・・・」
ユキヤは息を整えながらすみれを見つめていた。
いつもと違う黒髪メガネのせいか
、すみれとしても妙に新鮮な感じがする
(うわああ・・・まるでタイムスリップして
高校時代のユキちゃんをいじめてる感覚・・・)
すみれは思わずニヤけそうになる顔を必死に抑える。
「ねえ、次は何をして欲しいのかな?
ちゃんと言ってくれたらしてあげるかもよ」
「そ、そんなこと言わなくてもわかってくれるでしょ?
俺がしてほしい事なんて」
「ごめん、わからないや。
ちゃんと言葉にして言ってほしいの」
「じゃ、じゃあ、その・・・キスとかしたいなって思ってたり」
「はい、よくできました♪」
すみれはユキヤの唇を奪った。
「んっ・・・ちゅぱっ・・・んんっ」
(しかし『今してほしい事』か・・・)
キスをしながらユキヤは考える。
ユキヤが何かを言いたげにしているのを察して、すみれは口を離す。
「どうしたの? まだ足りないの?」
「わかった・・今してほしい・・こと・・・」「え?」
「・・・きしてほしい」「ん?」
「いやな思い出を上書きしてほしい・・・」
ここ数日の悪夢やフラッシュバック、すべてこの姿の時の思い出だ。
ならばいっそ上書きしたい・・・そんな本音が漏れ出てしまった。
「うん!わかった!!任せて!」
すみれはユキヤを押し倒すと、乳首をつまみ出す。
「ひゃっ!?」
「ふふふ、可愛い声出しちゃって」
「ちょ、ちょっと待った。いきなり何する気?」
「ん~、まずはおっぱい責めで気持ち良くさせてあげようと思ってさ」
すみれはユキヤの胸に顔を埋めると、舌先でチロっと舐めた。
「あっ・・・」
「ふふ、やっぱり敏感なんだね。かわいい」
すみれはユキヤの胸を優しく撫ぜる。
そして指先を使って突起物を摘まんだり転がしたりを繰り返した。
もう片方の手で反対側の乳房も揉んでいく。
「んっ・・・くぅ・・・」
ユキヤの反応を見ながら、すみれは愛撫を続ける。
片方の手を下腹部へと伸ばしていく。
「あれ?もうこんなになってるじゃん。
胸だけで感じてたの?」
「ち、違うし・・・」
「嘘ばっかり。本当はもっと触られたいんだよね?
ほら、正直になりなさい」
すみれはユキヤの男根を強く握る。
「痛ッ!!」
「ごめんなさい。ちょっと強すぎたかな?」
そう言いながらも、今度はゆっくりと上下に擦っていく。
「ぐっ・・・うぁ・・・」
ユキヤの声から苦痛の色は消えていった。
それどころか快楽を感じているのか、甘い吐息を漏らしている。
「ねえ、ユキちゃん。私の手の中でピクピク動いてるよ。
それにどんどん大きくなっていくみたいだし。
これってもしかして・・・」
「そ、それ以上言うんじゃない!!!」
「へぇ、そんなこと言うならこうしちゃおっかな」
すみれはユキヤの股間に顔を埋め、口で男根をくわえ込む。
「ああああっ!!!」
ユキヤは突然の快感に襲われる。
すみれは頭を前後に動かしながら、同時に両手を使い、
玉袋を刺激する。
「はむっ・・・じゅぷ・・・んん・・・」
「ちょ、ちょっと待ってくれ。なんか変な気分になるっていうか・・・」
「ならやめよっと」
すみれは口を離す。
ユキヤの肉棒はビンビンになっていた。
「えっ?」
「だって嫌なんでしょう?無理強いはできないもんね」
「い、意地悪しないで・・・こんなにしといて・・・」
「どうしよっかなー」
すみれはわざとらしく悩む素振りを見せる。
「お願い・・・俺をイかせて」
懇願するその眼はまるでおあずけを喰らった犬のよう・・・
にすみれには見えた。
「しょうがないにゃあ~・・・またお口でする?それとも・・・」
すみれは馬乗りになると、両足を大きく開いた。
「ここに挿れたいの?」
「うん。早く・・・」ちょっと涙声になってきてる
「あらあら、随分とせっぱつまってるわね。
じゃあいいわ。来なさい」
すみれは自分の秘所を指で広げた。
「ここがいいんでしょ?」ユキヤは腰を浮かせると、
一気に挿入した。
「あああん!」
すみれが喘ぎだす。
「はぁはぁ・・・動くぞ」
ユキヤは激しくピストン運動を繰り返す。
パン!パァン!! 肌同士がぶつかり合う音が響く。
「ああ、すごい・・・気持ち良い・・・」
「ユキちゃんのもすごく大きい・・・」
すみれはユキヤの背中に手を回すと、ギュッとしがみつく。
「ユキちゃん・・・好き・・・大好き・・・」
「俺も・・・愛してる」
二人はキスをする。「で・・・出る」
「出して・・・いっぱいちょうだい・・・」
ドピュッドピュー!!!
「熱い・・・出てるぅ・・・」
ユキヤはすみれの中に大量の精液を流し込んだ。「ふう・・・」
ユキヤが引き抜くと同時に、ドロリとした白い液体がこぼれ落ちた。
「たくさん出たねぇ」すみれは満足げな表情を浮かべる。
それから「髪、早く伸びるといいね」と頭を撫でた。
「う、うるさいな……」
「スケベだから伸びるのきっと早いね」
「もう……やめろよ」
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