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第29話:メイド喫茶でバイトする(後編)

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それからしばらくして、梅千代店長がユキヤに声をかける。
「あなたが白石さんの彼氏さん?」
この場に不似合いな和服美人の登場にユキヤはちょっと戸惑った。

「はい。茶木さきです」
「私はこのメイド喫茶のオーナーをしております。梅千代と申します」
「オーナー自らご挨拶とは恐縮ですね」
「いえいえ。白石さんの彼氏さんなら、
ぜひ参加してほしいイベントがありましてね。」
「イベント?なんでしょうか」
「お店の女の子たちとゲームをしてもらいたいんです。
勝ったら好きなメニューが無料になりますわよ。」
「なるほど。それで俺は何をすればよろしいので?」
「簡単なことですよ。今からここに来る子たちの名前を当ててください」
梅千代は笑顔を絶やさずに言う。

「名前を当てる?それだけですか?そんなの簡単じゃありませんか」
「ふふっ。どうでしょうね。それとも自信がないのかしら」
「ふん。余裕でしょこんなの」ユキヤは鼻を鳴らして答えた。
「あら、それは頼もしいわねぇ。じゃあいらっしゃい二人とも」
そこにやってきたのは、すみれと圭太だった。
ただ、二人ともメイクも髪型もお互いにがっちり寄せて、
見分けがつかない状態だった。

「これは・・・尊くて死ねる奴・・・」
横の根岸が相変わらず謎の感動をしていた。

「当店の名物イベント、『どっちがどっち』ですわ。」
「えっと・・本当にどっちがどっちかわからないんだけど」
「だからゲームなんですよ」梅千代は笑って言う。
「うーん。これは難しいかも。というより無理だろこれ」
ユキヤは笑いながら言った。
(まずいな・・・これ当てても外しても、
あとでなんか言われるパターンのやつだぞ・・・)

「ちなみに話しかけるのも、体などに触るのも反則としますからね。」
「・・・・・」ユキヤはしばし考える。
そして口を開いた「独り言を言っていいですか?」
「え?ええ、もちろん」

許可を得たユキヤは一人で淡々と話しだす。
「あれは・・・ある暑い日の夜でした・・・
その時俺、彼女と二人で歩いてたんです。
そしたら彼女が立ち寄りたい場所があるって言うんです。
どこかと聞いて俺は驚きました。なぜならそこは・・・」
ここまでユキヤが言いかけたところで、

彼に向かってすさまじい蹴りが飛んできた。

「おわっ!!」ユキヤはすんでのところで身を交わす。
「あんた!何話そうとしてるのよ!」
蹴りの主はすみれであった・・・

「す、すいません・・・今、どっちがどっちだか言っていいですか?」
ちょっとのけぞった姿勢でユキヤは梅千代に話しかける。
「あ・・・・!」
ユキヤの言葉を聞いた瞬間すみれは凍りついた。

「あぁ~そういう事だったのねぇ」
梅千代はため息をつく。

こうしてユキヤは無料券をゲットした。

「反則ギリギリだけど、仕方ないわねぇ」
「ありがとうございます」
「普段バカのくせにこんな時だけ変に頭回るんだから・・・」
すみれは悔しそうにしている。

「・・・大学の共有フォルダに間違えたふりして
あいつの恥ずかしい画像でも流出してやろうかしら」
「姉さん・・・それはあまりに可哀想だからやめてさしあげて。
・・・てかそれやったらユキヤさん確実に死ぬから」
流石に圭太が止めに入った。

***

「浅葱さんはこう言う店来ないのかな?」
「あの女はドデカメニューがないと気が済まないですから、
こう言ったかわいらしいお店には用がないはずです。」
ユキヤたちが、そんな雑談をしてると、圭太が紅茶を持ってきた。

「お茶のおかわりお持ちしました」
「お、サンキュ。しかしホントにお前はすみれに似てるな・・・」
「・・・やっぱり見ただけで分かるんじゃないですか・・・」
圭太が半ばあきれ顔で言った。

「当たり前だろ。どんだけあいつと付き合ってると思ってるんだ」
「ならさっきも普通に答えればよかったのに・・・」
「あれは普通に答えてたらどっちにしろあとから何か言われてたよ。」
「まぁ確かにそうかもしれませんが・・・」
「そういやさっきからすみれの姿が見えないけどどうした?」
聞かれた圭太はちょっと真面目な表情になる。

「店長から説教喰らってますよ・・・
いくら相手の発言に問題あったとはいえ、
客に蹴りをくらわせようとしたわけですから。」
「・・・俺だってあそこで本気の蹴りが来るとは思ってなかったわ。」
ユキヤとしてはせいぜいポカポカ殴られるぐらいのものを想定していた。

「・・・ユキヤさんがあんな発言しなければ、
姉さんは説教されずに済んだんです!」
「そうですね、ボクとしてもあれはいい趣味ではないと思いました。」
根岸まで圭太に同調してしまう。「あ、ずるいぞお前!」
と思わず言ってしまうユキヤだった。

(つーか俺が蹴られる必要は全く無かったと思うんだけど!)
そんな事を思うユキヤだったが、
それを口にするとまた圭太達に怒られそうなので黙っていた。

「せっかく旅行の費用を稼ごうって頑張ってたのに・・・」
「うぐ・・・」
圭太に言われて良心が少し痛む。
「確かに白石さん、茶木さんのためなら
一生懸命になるところありますしね。」
「ぐっ!」
根岸まで追い打ちをかけてくる。
「しかも今回の旅行、言い出しっぺはユキヤさんなのに・・・」
圭太はジト目でユキヤを見つめる。
「お前ら・・・本当に今日が初対面なんだよね?」
そう聞きたくなるほど妙に連捷が取れてる二人。

「まぁでも実際、今回はユキヤさんが余計なことを言ったせいですからね?」
「そうですよ、さすがに今回は茶木さんの方が悪いと思います。」
二人に責められてユキヤは言葉を失う。
「・・・・」
「僕が言うのもなんですけど、あとで謝った方がいいですよ」
「・・・ですね。」

ユキヤが珍しく反省した様子だったので、
二人はそれ以上ユキヤを追及しなかった。
「・・・おぅ」
ユキヤは二人に返事をした。
「じゃあ、そろそろ帰りますかね。圭太さん、色々楽しかったです。」
「はい、僕も楽しかったです。」いつの間にか二人は仲良くなっていた。
「はい。では失礼します。」
根岸はぺこりと頭を下げてから去って行った。

「じゃあ、俺も帰るかな。」
ユキヤも立ち上がり伸びをする。
「姉さんには会っていかないの?」
「うーん。今はちょっとやめておくわ。まぁ謝りはするけど」
「そうですか。まだ2週間ほど僕たち居ますから
その間また来てくださいね。」
「おう!今度はもう少し大人しくしておくぜ。」
ユキヤは少しだけ申し訳なさそうな顔をしていた。
「えぇお願いしますよ。」
圭太は苦笑いしながら答えた。

その日、すみれが家に帰ると夕飯の用意と
お詫びの手紙が置かれていたという。

***

そしてバイトの最終日。
すみれたちは最後の挨拶をする。
「今までお世話になりました。」
すみれが深々と頭を下げると他のスタッフたちもみんな一斉に頭を垂れる。

「こちらこそありがとう。短い間でしたがとても楽しかったわ。」
店長の梅千代は感慨深く話す。
「でも、いろいろご迷惑もおかけしちゃいましたし」
すみれは申し訳なさそうに答える。

「いえいえ。あなたたちがいたおかげでこの店の評判が上がって
お客様が増えたのですよ。むしろ感謝したいくらいですよ。」
梅千代はにっこりと微笑みながら話した。
「それは良かったですね!」
「だからまた働きたくなったら着て頂戴ね。歓迎するわ」
梅千代は笑顔を絶やさずに言った。

「はい是非とも宜しくお願い致します。では失礼しました。」
すみれたちは店を後にした。
「いやぁ~よかったねぇ。これで旅行に行けるじゃん。」
「うん、あとは制服洗って返しに行くだけだね」
「私はともかく、圭太君はつづけても良かったんじゃないの?」
「俺はもう勘弁してほしいよ」圭太は苦笑いする。
(やっぱり女装してないと雰囲気全然違うんだよね圭太君は。)
すみれはふとそんなことを思った。

「ん?どうしたの?」
「ううん。何でもない。さあ帰ろうか。」
こうして二人はお互い別々の帰路に就いた。

***
「ただいま」すみれが家に戻ると、ユキヤが来ていた。
「お、どうだった最後の仕事」
「まあまあかな」
すみれはそういいながら靴を脱いで家に上がり込む。
「あれ?その袋は」「仕事中に来てたメイド服。洗って返す奴だよ」
「家で洗えるもんなのか?」
「それが作った人の工夫で、洗濯機で洗える素材なんだって」
「へぇーそうなのか」
ユキヤはまじまじと袋を見る。「何?着たいの」「違うわ!」
「冗談だってば」すみれはクスッっと笑う。
「でもね、この服すごいんだよ。
結構複雑なデザインなのに着るのがすっごく楽なの。」
「ほぉ、そりゃ凄いな」
ユキヤは感心しているようだ。

「でさ、私が着てるの見てどうだった?」
「・・・正直かなり似合ってたと思う」
ユキヤはちょっと照れくさそうだ。「そっか、じゃあさ・・・」
すみれはニヤリとする。
「洗っちゃう前にもう一度着てみようか?」
「え!?」ユキヤは思わず声を上げる。
「別に嫌なら良いけど」
「いや!是非見せてくれ!!」
ユキヤは興奮気味に答える。

「わかった。じゃあお風呂入ってくるから待っててくれるかな」
「おう、分かったぜ」ユキヤが返事をする。
(これは・・・メイドプレイを期待していいとか?)
ユキヤが期待する。

「ユキちゃんは先に部屋に行っておいてよ」
「了解だ。」
「よしこれでOK」すみれは着替え終わった。

そしてそっと部屋を訪れる「いかがですか?ご主人様」
「おお、なかなか可愛いじゃないか」ユキヤは目を輝かせている。
「ありがとうございます」
「ところでなんでそんな口調なんだ?」
「メイドさんだからです」
「なるほど」
「では失礼しますね」すみれはユキヤに近づき膝の上に乗る。
「おいおいいきなり積極的すぎないか?」ユキヤは少し戸惑っている
「今日は私がメイドでユキちゃんはご主人様ですよ~」
すみれがユキヤを押し倒す。
「ちょ、ちょっと落ち着け」
「ダメですご主人様。私は今あなたに奉仕する立場なんですから」
すみれはそういうとユキヤのズボンとパンツを脱がせる。

「あぁ、もうこんなに大きくなってるじゃないですか。いけませんねぇ」
「お前こそ人のこと言えるのか?さっきまであんなになってたくせに」
「あら、私のせいになさりますの?いけない人ですね。」
こうしてユキヤはあっという間に脱がされて手枷を掛けられる。
(あれ?これいつもと変わらないんじゃ・・・)

「ほらご主人様、ご覧ください」
ユキヤはすみれと一緒に姿見の前に立たされる。
鏡の中では全裸で腕を拘束された自分とメイド服姿のすみれが立っている
「ご主人様のここ、こんなに大きくなってるんですよ」
そう言ってすみれはユキヤのモノを触る。「くぅ・・・」
両腕を後ろの拘束されてるため前を隠したくても隠せない。

「ふふっ、気持ちいいみたいですね。」
すみれは妖艶な雰囲気を醸し出している。
「ご主人様はすぐにいたずらしますからねぇ。
だからこうして手を動かせなくするんですよ~」
すみれはそう言って枷がはめられた腕をさする。
「おぉ・・・」ユキヤはその感触にゾクッとした。

「どうしました?ご主人様」
すみれはユキヤを挑発するように言う。
「もっとして欲しいんですよね?」
「ああ・・・頼む」ユキヤは素直に答える。

「こっちもこんなにビンビンで・・・いやらしいこと考えてるんですね」
すみれはユキヤの乳首をつまむ。「うっ!」ユキヤの体がビクンとはねる。
「本当に敏感な体ですねぇ。ちょっと摘んだだけで感じちゃうんですか?」
「だってお前が・・・」「はい?何ですか?聞こえないですよ?」
「なんでもねえよ!それより早くしてくれ」
「はいはいわかっていますよ。それじゃ始めましょうかね」
すみれはユキヤの股間に近づく。
そしてゆっくりと口の中に含ませていく。

「んぐっ・・・」ユキヤの口から声が漏れる。
(確かにすみれはメイド服を着ているけど・・・
思ってた「メイドプレイ」と違う・・・)
ユキヤは心の中でつぶやく。
すみれは舌を巧みに使いながらユキヤのモノを舐めまわす。
「う・・・あふっ!」その度にユキヤの体は跳ね上がる。
「ご主人様、そんなに暴れたらうまくできないですよ」
「でもお前が変なことするから・・・んんっ!」
「わらし、何か悪いことれもしたんれひょうか?
私はただ奉仕しているらけらのに」
すみれはユキヤのものをくわえたまま喋っている。

「ああッ・・・そろそろ・・・出そう・・・あぅん!」
「我慢してください。まだ始まったばかりじゃないですか」
すみれはそういうとさらに激しく動かす。
「もう無理だ・・・出る・・・くぁ!!」
ユキヤは耐え切れず射精してしまう。
「あらあら、早いですね。溜まってましたか?ご主人様」
「うるさい・・・」
「ふふっ、まだまだ元気みたいですね」
そう言ってすみれは再びユキヤのモノを口に含む。

「今度はゆっくりしてあげますから、いっぱい出してくださいね」
すみれはそう言いつつ、また動き始める。
「くぅ・・・」
「ほらほらご主人様。頑張って下さい」
そう言ってすみれはペースを上げる。
「あっ!ちょっ・・・待て!もう少し優しくしろ・・・」
「えーなんでですか?」
すみれはわざとらしく聞き返す。
「さっきまであんなに威勢よくしてたくせに」
すみれはさらにスピードを上げてくる。
「おい・・・ちょっと待ってくれ・・・」
「嫌です」
「頼む・・・このままだと・・・」
「いいんですよ。出しても。私に全部ぶちまけちゃえば楽になれますよ?」
「それは・・・うわっ!」
「はい残念。時間切れです」
すみれは口を離してしまった。
「なんだよそれ・・・」

「だってユキちゃん可愛いんだもん。いじめたくなるのよね」
「ふざけんなって・・・」
「あらら・・・私としたことが、下品な言葉を使ってしまいましたわ」
すみれはおどけてみせる。
「ったく・・・」
「大丈夫よ。ちゃんと最後までしてあげるから」
すみれはユキヤのモノを再び口に含ませる。
「んぐっ!?」
「んちゅ・・・れろぉ・・・じゅるる!!」
「うあぁぁぁぁぁぁぁ!!やばいってぇ!」
あまりの強烈な刺激にユキヤはあっという間に果ててしまった・・・。

「ぷはっ」
「はぁ・・・はぁ・・・」
「どうでした?私のおくちは」「さ、最高だった・・・」
「ありがとうございます。ご主人様」
「なんかムカつく言い方だな・・・」
「あら、失礼しました」
「で、次は何をしてくれるんだ?」
「そうねぇ・・・」
すみれは少し考える素振りを見せる。

「じゃあ、こうしましょっか」
すみれはおもむろに立ち上がってユキヤの両足を掴んで持ち上げると、
身体を折り曲げるように前側に体重をかけていく。
「バ・・・バカ!何してるんだ!?やめろ!」
「女の子だとこういうの『ま〇ぐり返し』っていうのですが
男の子はなんていうんでしょうね?」
「知るかそんなこと!!!とにかく手を放せっ!」
アナルから裏筋まで見えてしまう格好はさすがに恥ずかしすぎる。
「ダメですよ。これからもっと気持ち良くして差し上げるんですから」
そういうとアナルに舌を這わせた。

「ひゃうんっ!」思わず声が出てしまった。
「ふふん♪ご主人様ってば弱点多すぎ」
「こ、この変態メイドが・・・」
「はいはい。その口はこっちで塞いであげますね」
すみれはユキヤの唇を奪うとそのまま舌を絡めてきた。

「んむぅ・・・はむっ・・・」
「はっ・・・はっ・・・」
「そろそろいいかしら?」
すみれは自分の秘所に手を伸ばす。
「ほらご覧くださいご主人様。私のここ、こんなに濡れてます・・・」
すみれは指を二本立ててユキヤに見せつける。
「もう我慢できません。早くご主人様のが欲しいです・・・」
「あぁ、俺もだよ。すみれ」二人は見つめ合うと再びキスをする。

「入れてもいいですか?ご主人様」
「ああ。来て、すみれ」
「行きますよ・・・」
すみれはゆっくりと腰を落としていく。
そして根元まで入ったところで動きを止める。

「はぁ・・はぁ・・・全部入りました」
「すみれの中あったかいな」
「ご主人様のも大きくなっています。嬉しい」
しばらくするとすみれはゆっくり上下に動き始めた。
「あっ・・・あんっ・・・」
「すみれの胸・・・揺れまくりだぞ」
メイド服の上からでも揺れているのがしっかり分かる。

「ご主人様のがおっきくて硬いのが悪いんですよぉ・・・それに・・・」
すみれは両手を伸ばしてユキヤの乳首をつまみ上げた。
「くぁぁぁぁぁぁ!!」
「乳首を弄られるのが大好きですよね。ご主人様はぁ・・・」
「ちがう・・・俺は・・・」
「あん、違わないですよぉ?だって、今凄い締め付けてきましたもの。
本当は好きなんでしょう?こうやって虐められながらするのが」
「それはお前が勝手に―――」
「嘘つきにはお仕置きが必要ですね」
そういうとメイド服のポケットに入っていたのど飴を口に含む。

「何をする気だ?」
「こうします」
そう言うと乳首に舌を這わせる。「ふあぅ!!」
のど飴のハッカ成分が乳首を刺激していく。
「どうですか?これでもまだ違うといい張るつもりですか?」
「はっ・・・はっ・・・」
乳首が口から離れても、ヒリヒリとした刺激が残り続ける。
「次はこっちですよ」
今度は逆側の乳首に吸い付く。「やっ・・・そこばっかりぃ・・・」
「じゃあどこが良いんですか?」
「下の方を・・・」

「下の方?どこでしょう?」「お願い・・・動いて」「分かりました」
すみれは激しく腰を動かす。「はっ・・・はげしすぎ・・・」
「ご主人様が動けって言ったから動いただけですよ。
ご主人様のお〇んちんは、本当にわがままですねぇ」
「そんなこと言わないでぇ・・・」
「仕方ありませんね。では少し緩めてあげましょう」
すみれの動きが徐々に緩やかになっていく。

「はぁ・・・はぁ・・・もう・・・出る」
「良いですよ。いっぱい出して下さい」
「くぁぁ!」
ユキヤが果てるとすみれは腰を浮かせて抜く。
「沢山出ましたね。気持ちよかったですか?」
「うん・・・」ユキヤは恍惚とした表情をしている。
「ふふ・・・かわいい」すみれはそう言ってユキヤの頬を撫でる
「か・・・可愛いとかいうなよ・・・」
「ごめんなさい。本当に可愛かったものですからつい」
そう言うとすみれはキスをした。
「私だけのご主人様・・・」

***

先ほどまで着ていたメイド服が洗濯機で回っている。
「シミになってないといいんだけど・・・」
すみれは不安そうな顔をしながら呟いた。

「大丈夫だと思うけど・・・」ユキヤは自信なさげに応える。
「そうだよね。きっと平気だよ」
「ま、もし汚れてたらクリーニングに出せばいいさ」
「そっか!その手があったね・・・で、メイドさんプレイどうだった?」
「え?メイドさんプレイ・・・だったのかあれ?」
(衣装と言葉使い意外、いつもとあまり変わらなかった気が・・・)
ユキヤは困惑した顔を浮かべている。

「だってユキちゃん、あんな事して欲しいんでしょ?」
すみれはニヤッとしてユキヤを見つめる。
「いやまあ・・・確かにして欲しかったと言えば
して欲しくはあったんだが・・・」
「でしょ?だから頑張ったのに・・・」
すみれは少し不満顔だ。
「ああ、ごめん。・・・たまには・・・いいよな。
その・・・可愛かったし」
ユキヤは慌ててフォローする。「なら良かった♪」
すみれは笑顔に戻ってユキヤを抱きしめる。

「取り敢えずバイト代も出るし、そろそろ旅行先考えないとね。」
「出来るだけ予算内で収まるところを探すか」
「そうだねー。でもあんまり高い所だと困るかな」
ユキヤはスマホで検索を始める。
「うわ・・・結構あるぞ」
「ホントだね・・・。じゃあさ、この辺なんかどうかな?」
すみれは一つのサイトを見せてくる。
「うーん、まず海にするか山にするか・・・」
「海はちょっと遠いかもね・・・。山とかが無難じゃない?」
「そうだな。後は温泉があるかないかだが・・・」
「それも大事だけど、一番大事なのはやっぱり料理と景色じゃないかな」
「よし、じゃあその二点を重点的に調べてみるか。」

二人は嬉々として旅行先について調べている。
さて、どうなるか・・・
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