【完結】今夜も彼氏を鳴かせたい~そして俺は彼女に抱かれる~

桃ノ木ネネコ

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第0話:射精管理とバカップル(前編)

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※この話は別シリーズ「服飾文化研究会にようこそ!」の
この話→https://www.alphapolis.co.jp/novel/145251256/360682622/episode/6539140
「身代わりデート(その4)」からの続きになります。

****

「ふふん、まーた私の勝ちぃ!」
すみれとユキヤはすみれの部屋でポーカーに興じていた。
「くそ!もうひと勝負だ!」
「・・・ってあなたもう掛けるものないじゃない!」
「じゃあこうしようぜ?負けた方が勝った方の言う事を何でも聞くんだ。」
「いいわよぉ?」
二人はベットの上でポーカーを再開する。

・・・10分後。
「・・・また私の勝ちね!」
「ちっくしょおおお!!!なんで勝てねえんだよ!?イカサマだろ?!」
「なにもしてませーん!ユキヤはすぐ顔に出るからよ!」
「ぐぬう・・・!!」
「・・・とにかく約束守ってもらうわよ」
「ああ!分かったよ畜生!何すりゃいいんだよ!?」
「そうねぇ~♪」
「・・・あんまりハードなのはやめてくれよ?俺だって健全な男の子なんだからさぁ・・・」
「大丈夫大丈夫!私に任せなさい!」
すみれはニヤリとほくそ笑んだ。

****

「射精管理ぃ?!」すみれからそんな言葉を聞いて、圭太がのけぞる。
今日は圭太の家庭教師の日だ。
「い・・・いつからそんな?」「一昨日から。オ〇ニーすら禁止にしてる」
「気の毒なユキヤさん・・・」圭太はここで初めてユキヤに心から同情した。
「でもいくらゲームで負けたからってそれはあんまりなんじゃ・・・」
「でも、何日が我慢させるとものすごく感度がよくなるって聞いたし」
「感度・・・」圭太はいつぞやの沙由美に無視された事件を思い出す。
(俺ですら何日か無視されただけであんなになったってのに・・・)
圭太はますますユキヤに同情する。
「ちなみにそれ、誰から聞いたの」「沙由美さん」
その途端圭太はずっこけた。

「やっぱりあの人が原因じゃないか!」
「沙由美さんの言う事だから間違いないと思って。
あの人面白いよねー、色々知ってるし」
いつの間にかすみれと沙由美は連絡を取るようになっていたようだ。
「確かに間違ってはいないけど!間違ってはないんだけど!」
圭太は頭を抱える。
「それでね、圭太君にはやらないのかって聞いてみたんだけど・・・」
「聞いてみたんだけど?!」圭太の顔色が変わる。
「あの年齢の子にそんなことしたら死んじゃうって」
「・・・・」圭太は冷や汗まみれで安堵する。
「まあ、圭太君はもっと大人になってからね?」
「はは・・・」圭太は乾いた笑いを浮かべる。
(頑張れ・・・ユキヤさん)
圭太は心の中でユキヤにエールを送った。

****
一方、ユキヤはバイト先の喫茶店で悶々としていた。
「くっそお・・・!すみれの奴、なんてことを・・・!」
一昨日の罰ゲームの事を考えて、ユキヤは身震いし、股間が熱くなるのを感じた。
「・・・」ユキヤはトイレに行くと、無言のままズボンのチャックを下ろす。
ユキヤのモノにはリボンが掛けられていた。これはすみれからの約束の印だった。
これは風呂とトイレ以外の時は外さない事という事だ。つまり『使うな』という事だった。
「くうぅ・・・!こんなの無理に決まってるじゃねえか・・・!」
ユキヤは右手で自分のを握りしめながら左手でスマホを操作する。
「・・・ふむ、こっちの方が良さそうだ」ユキヤは動画サイトを閲覧し始めた。
「・・・・・・!」しかしここでユキヤは手を止める。
「いや・・・いかん!ここでくじけたらすみれに馬鹿にされる・・・」
ユキヤは再び検索を始めたが・・・
「ユキヤ君!これお客様に持ってって!」キッチンの方で呼ぶ声が聞こえた。
「はいよ~」ユキヤは急いで注文のコーヒーをトレイに乗せる。
「・・・」そして、ユキヤはまた無言で手を動かし、レジの方に持っていった。
「ありがとうございましたー」ユキヤがそう言って客を見送る。
「あれユキヤ君、大丈夫?なんか顔赤いよ?」マスターは心配して声を掛けてきた。
「え?ああ、ちょっと暑くて」
「今日は少し涼しい方だけど、それでも暑いかなぁ」
「あはは、すいません」ユキヤは苦笑する。
「ユキヤ君、体調悪いなら休んでいいんだよ?最近ずっと忙しかったし」
「いえ、本当に平気ですから」
「それなら良いけど・・・でも何かあったらすぐに言うんだぞ」
「はい」ユキヤは笑顔で答える。

ユキヤは何とかこの日、意地で耐えた・・・。
***
翌日、大学構内にて。
「すみれ、おはよう」同じゼミの子がすみれに声をかけた。
「あ、おはよー」すみれはいつも通り挨拶をする。
「昨日の課題やった?私全然わからなくて・・・」
「うん、もちろんやってあるよ。後でコピーさせてあげるね」
「ありがとー!助かる!」
そんなやり取りをしながら二人は歩き出す。
「あれ、そういえばユキヤ君、今日は一緒じゃないの?」
「ユキヤ君はバイトだよ」
「あ、そうなんだ。てっきり二人で一緒に来ると思ってた」
「まあ、たまには一人で行くこともあるでしょ。それに、
別に毎日一緒ってわけでもないしさ」
「それもそっか。すみれは例の高校生君の家庭教師だっけ?じゃ、また今度ね」
「ん、ばいばーい」

そして、そのころのユキヤは・・・
(いや・・・さすがにやばくなってきた・・・)

「ユキヤ君、オーダーお願いね」
「はい、ただいま!」
ユキヤは必死にバイトに勤しみながらも、股間の熱さが限界に達しようとしていた。
「はあ・・・はあ・・・」
「ユキヤ君?」「あ・・すまん、何だ?」
「どうしたの、ぼーっとしちゃって?」
「あ、いや何でもない・・・」
「もう、しっかりしてよね。ユキヤ君が頼りなんだからさ」
「おう、任せろ」
(くっそ・・・もう4日だ・・・)そろそろ冷や汗も出てくる。
「本当に大丈夫かい?」マスターが心配そうに尋ねる。
「大丈夫!・・・男の意地です!」
ユキヤは胸を張って答えた。
「そうか・・・じゃあ、頑張ってくれ!」
「ういっす!」

ユキヤはバイトを終え、家に帰るとシャワーを浴びた。
「ふう・・・」ユキヤは湯船に浸かりながら息を吐く。
ユキヤの股間は以前すみれから浮気防止のために脱毛されてそれきりだ。
「はあ・・・」
ユキヤはため息をつく。
「あいつの事だから、きっと俺が根を上げるまで続けるつもりだろう・・・」
ユキヤは頭を抱える。
(風呂とトイレの時は外していいって言われてたよな)
封印のリボンは脱衣所に置かれていた。
「よし!」ユキヤは勢いよく立ち上がる。そして、浴室を出た。
「ふぅ・・・」
ユキヤはパンツを穿き、ズボンを履いた。そして、リボンを手に取る。
「・・・」そして、一瞬躊躇ったが、意を決してそれを付け直した。
(約束は約束だ・・・・くそ)
ユキヤはもう爆発寸前だった。
***
翌日、今日はバイトが休みだったが、ユキヤは大学に行かず、自宅にいた。
(まずい・・・どう動いても、何見ても刺激になる・・・)
そう、ユキヤはオナ禁の影響で勃起が収まらないのだ。
「はあ、はあ、はあ」
ユキヤは自分のモノに手を伸ばす。
「ああ、ああ」
しかし、その手は途中で止まる。
(うう・・・すみれ・・・早く)「はあ、はあ、はあ」
ユキヤはベッドに横になり、悶える。
(早く・・・早く出したい!)ユキヤの頭はそれだけに支配されていた。

****
その日の夕方。
「悪いね、買い物に付き合ってもらっちゃって。」
「うん、これぐらいなら構わないよ」
圭太がすみれの買い物に付き合っていた。「ありがとう、圭太君」
「それにしても、ずいぶん買ったね」
「えへへ、ちょっと買いすぎちゃったかな」
すみれの両手には荷物があった。
「へへ、夜にユキヤが来るんだ」「そうなの?良かったじゃない」
「って・・・・もしかしてまだ?」「うん」
圭太は、ユキヤの今の状況を想像して身震いした。
(すみれさん実は結構怖い人・・・?)
「まあ、圭太君は気にしないで」
すみれは笑顔で答える。「う、うん」圭太はぎこちなく笑みを浮かべた。
「さ、帰ろうか」
「そうだね」二人は歩き出す。
その時、「あっ!」とすみれが叫ぶ。
「ごめん、買い忘れがあった!悪いけど先に戻ってて!」
と圭太に鍵を渡した。
「わかった、じゃあ先に帰ってるよ」圭太はそう言ってその場を去った。

すみれのマンションに着いて、荷物を置いて待っていると、インターホンが鳴った。
「あれ?すみれ姉さん、早かったね・・・」と言ってドアを開けると、

そこに立っていたのはユキヤだった・・・。
「ユキヤさん!?」圭太は驚きの声を上げる。
「よう!」ユキヤは片手を上げて挨拶する。
「ゆきやさん、ど、どうしてここに・・・まさか!」
「おう、俺の勝ちだぜ!」ユキヤはニヤリとする。
明らかにその目つきはおかしかった・・・。圭太は嫌な予感がした。
そして、それは的中してしまう事になる・・・。
圭太はリビングまで後ずさるが、ユキヤに腕を掴まれる。
「いいよな・・もう・・すみれ」

「ユキヤさん・・・」圭太は恐怖のあまり声が出なかった。
「ユキヤさん!俺だよ圭太だよ!」それでも絞り出すように叫ぶ。
「はぁ・・・はぁ・・・圭太・・・」ユキヤは息を荒げながら答えた。
「お願いだ・・・ユキヤさん・・・正気になってよぉ!!」
何度も書いているが、圭太とすみれはよく似ている・・・
錯乱しているユキヤには区別がついていなかった・・・
圭太は慌ててシャツを脱ぎ捨て、上半身裸になる。
「ほら、違うでしょ!俺男だよ!」
必死に訴える。
「はあ、はあ、はあ、はあ」
しかし、ユキヤは聞く耳を持たなかった。
「くっ」ユキヤは圭太のズボンに手をかける。
「はあ、はあ、はあ、はあ」
ユキヤは興奮し、圭太を押し倒した。「うわああああああ!!!」
圭太の絶叫が響く。
その時、「ユキヤ!!何やってんの!!!」すみれの怒号が飛んだ!
「はあ、はあ、はあ」ユキヤは我に返る。
「すみれぇ・・・」ユキヤの目は虚ろになっていた。
そしてそのまま倒れこんだ。

倒れたユキヤを二人でベッドに運び込むと
「ごめんなさい、私のせいでこんな事になって」すみれは申し訳なさそうにする。
圭太は呆然と立ち尽くしている。「圭太君大丈夫?」
「う、うん」圭太は力なく返事をする。
そしてシャツを着直しながら
「別に実害があったわけじゃないからいいけど・・・」と言った。
(本当はもう少しで実害になるところだったけど)
そう思いながらも、圭太は複雑な心境だった。
「本当にごめんね」すみれは頭を下げる。
「いや、すみれ姉さんが悪いんじゃないよ」
「でも・・・」「それより、ユキヤさんはどうなったのかな?」
ユキヤはあれから気絶したままだ。
「やりすぎちゃったよね・・・」
すみれが心配そうな顔をする。
「まあ、しばらくしたら起きると思うから」圭太は言った。
「圭太君ももう帰っていいよ。あとは私が何とかするから」
「え?!でもまた起きて暴れ出したりしたら・・・」と圭太が心配する。
圭太を見ただけでああなったのだ。すみれだったらもっとひどい事になりそうだ。
「それは・・大丈夫。これがあるから。それにこんなこともうやめる」
とすみれは圭太に何かを見せた。

それを見た圭太は戦慄した。

ーその後圭太は足早にすみれのマンションを後にした。
そしてその帰り道・・・
(ユキヤさん・・・がんばれ・・・俺にはもうそれしか言えない)
と心の中で呟いたのであった。

つづく
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