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第42話:据え膳食わぬは・・・(その3)
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日曜日。
圭太たちは待ち合わせ場所である駅に来ていた。
「ごめんなさい圭太君、待ったかな?」
すみれが駆け寄ってくる。
今日のすみれは白のブラウスに紺色のロングスカートという清楚な雰囲気の服装だった。
「いえ全然、まだ時間前なので」圭太も答える。
「じゃあ行こっか」
(思えば部の先輩以外の女の人とこんな普通にデートしたのは初めてかもしれない・・・)
圭太は緊張していた。
「圭太君は普段何やってるの?」
「普段は学校行って勉強したり部活行ったりですね」
「へぇ~、圭太君って頭いいもんねぇ」
「別にそんな事ないですよ、ただ授業を聞いてれば解けるような問題が苦手なだけです」
「また謙遜しちゃって」すみれは笑顔を見せる。
「そういえば今日行くところはどこなんですか?」
「ああ、言ってなかったっけ?映画見に行くんだよ」
「え?映画館に?」
「うん、最近話題の恋愛ものがあってさ、それが見たかったんだけど1人だと行きづらくて」
「なるほど、俺も最近変な映画しか見てなかったんで逆に面白そうかな。」
「おっ、圭太君はどういうの見るの?」
すみれは嬉々として食いついてくる。
「はい、なぜかうちに変な映画のチケットばかり回してくる人がいて・・・」
「その人の趣味なのか、よくわからないんですけど、馬鹿ホラーや変なキワモノ映画が多くて・・・」
圭太はげんなりとした顔で言う。「そ、そうなの?なんか大変そうだね」
すみれは苦笑いする。
「まぁでも、すみれ姉さんが楽しんでくれるなら俺としては嬉しいです」
圭太は少し照れた様子で答えた。
「もう、可愛いんだから」
すみれはクスクスと笑う。
しばらく歩くと、目的の映画館が見えてきた。「わーすごい人だね!」すみれは目を輝かせる。
「やっぱり人気あるみたいだね。この時間帯なのに結構並んでるよ」
圭太は行列を見て驚いた。
「圭太君、手つなごうか」
「はい!?」
突然の申し出に圭太は戸惑う。「ほら、はぐれたら困るでしょ?」
「あ、はい・・・じゃあお言葉に甘えて」
圭太はおずおずとすみれの手を握る。
すみれの柔らかい手の感触が伝わってくる。
「ふぅん、圭太君の手って意外に大きいんだね」すみれは興味深げに圭太の手を握り返す。
「あ、はい、一応男だし」
圭太は顔を赤面させながら答える。
「圭太君の指、細くてきれーだよね」すみれは圭太の指を優しく撫でる。
「ちょ、ちょっとくすぐったいですよ」
圭太は思わず声を上げる。
すみれはいたずらっぽく微笑む。
しばらくしてようやく列が進み始めた。
すみれは圭太の腕に抱きつくように密着して歩いていた。
圭太の心臓の鼓動が激しくなっていく。
やがて2人は館内に入り席に着く。
上映まではまだ時間がある。
(うう、緊張してきた・・・)
圭太は落ち着かない気持ちでいっぱいだった。
話にも詰まり、ついついパンフレットを読むふりをしてしまう。
「圭太君、そんなに固くならないで、もっとリラックスしよう?」
すみれが小声で話しかける。
「はい、すみません」
圭太は小さく答える。
「あ、そろそろ始まるよ」
スクリーンに映像が流れ始める。
****
「面白かったね!圭太君!」
すみれはとても満足した様子で言った。
「そうだね、なかなか良かったと思う」
圭太も興奮気味な様子で答えた。
「また一緒に来ようね!」
すみれは屈託のない笑顔を浮かべている。
しかし映画館を出てすぐ、突然の大雨に見舞われた。
「うわっ、これはひどい雨だね」すみれは空を仰いで呟く。
「とりあえずどこかで雨宿りしないと!」
圭太は辺りをキョロキョロと見渡す。
「そうだ、私のアパート近いんだけど、そこで少し休んでいかない?」
すみれの提案に圭太は驚く。
「え!?でもそれは・・・」「大丈夫だよ、私一人暮らしだからさ」
すみれはニコッと笑う。
「そ、それは余計に問題なんじゃ・・・」
圭太の顔が引きつる。
「まあまあ、いいじゃん。ほら早く行こうよ!」
すみれは強引に圭太の手を引っ張る。「ちょ、ちょっと待ってください!」
圭太は抵抗するも、結局すみれの部屋に連れ込まれてしまった。
「どうぞ上がって」
すみれは部屋の鍵を開けて圭太を招き入れる。
「お邪魔します・・・」
圭太は恐る恐る玄関に入る。
「今タオル持って来るから、ちょっと待っててね」
二人ともずぶ濡れだった。すみれはバスルームに向かう。
「あ、あの、本当にお構いなく・・・」
圭太は申し訳なさそうな表情で答える。
「あはは、気にしないでよ。一人暮らしだとこういう時不便なんだよね」
すみれは笑いながら答える。
「はいこれ、使って」
すみれは大きめのバスタオルを手渡す。「ありがとうございます」
圭太は軽く頭を下げる。
すみれは圭太の頭をガシガシと拭いてやる。
圭太は恥ずかしさと心地良さに困惑していた。
しばらくしてようやく落ち着いた。
「ごめんね、着替えそれしかなくて。わたしのだからちょっときついかもだけど」
すみれはスウェットの上下を差し出す。
すみれの匂いが染み込んだ服に袖を通す事に若干の気恥しさを感じつつも、
ありがたく受け取ることにした。
(・・・うう、ピッタリ着れてしまった・・・)
圭太は複雑な気持ちだった。
「じゃあ、シャワー浴びてきちゃいなよ。そのままだと風邪ひいちゃうよ?」
「はい、では失礼して」
圭太は浴室に向かった。
***
圭太はシャワーを浴びながら
(いつもの展開ならここで後ろから襲われたりするんだけど・・・)
とふと考えてしまう。
だが今日に限っては何もないようだ。
(まぁすみれ姉さん、彼氏いるし、そんな真似しないよな)
圭太はホッとしたような残念のような不思議な気分になった。
やがて身体を洗い終え、湯船に浸かる。
「ふう~」
思わず声が漏れた。
「はー、生き返った・・・」
圭太は全身の力が抜けていくのを感じた。
***
風呂から上がると、すみれがドライヤーを持って待っていた。
「はい、座って」
圭太をソファに腰かけさせ、すみれはその後ろに回る。
ブオーッという音と共に、温かい風が圭太を包み込む。
「あ、すみません」
「いいよ、いいよ。私がやりたいだけだから」
すみれは優しく微笑む。
「はい、終わり」
すみれはドライヤーを止める。
「それにしても」すみれはそう言うと、圭太を自分と並べて姿見の前に立たせる。
「やっぱり似てるね、私たち。」
圭太は鏡の中のすみれを見る。確かに似ていた。
「うん、そうだね。でも俺はこんなに可愛くないし」
圭太は苦笑する。
「何言ってんの!可愛いじゃん!」
すみれは圭太の肩に手を置く。
「え?俺男ですよ!?」
圭太の顔は真っ赤になる。
「わかってる、でもちょっとメイクすれば・・・」
すみれは自分のポーチを取り出し、中を探る。
「あった。これ使おう」
取り出したものはアイライナーだった。
「え!?」
圭太は驚く。
「大丈夫大丈夫、任せて」
すみれは慣れた手つきで圭太の顔に化粧を施していった。
数分後、そこには美少女が立っていた。
「わあ・・・」
圭太は感嘆の声を上げる。それと同時に自分が先日
鏡の前でやったこととまるきり同じなのでちょっと照れ臭くなった。
すみれは満足げに笑う。
「よし、完成っと」
すみれはスマホを取り出す。
「記念写真撮ろっか」
すみれは圭太の手を引き、部屋の隅に移動する。
そして自撮りモードにしたスマホを自分たちに向ける。
「ほら、笑って」
すみれは圭太の頬を指先で軽く押す。「あ・・・」
圭太は顔を赤くしながらぎこちなく笑顔を作る。
「ほら、髪の長さしか違わないし」
すみれは圭太の頭を撫でながら言った。
「う、うん」
圭太は恥ずかしさのあまり俯いてしまう。
「おや、どうしたのかな?」
すみれはわざとらしく聞く。
「い、いやその・・・」
圭太は恥ずかしくてまともに顔を上げられない。
「もう、しょうがないなぁ」
すみれは圭太を抱き寄せる。
「あ・・・」
すみれの胸の柔らかさが圭太の身体に伝わる。「私もドキドキしちゃってるんだから」
すみれは耳元で言う。
「すみれ姉さん・・・」
圭太はすみれの背中に手を回す。
「ふふっ、かわいい」
すみれは圭太の唇に自分のそれを重ねる。
「ん・・・」
圭太は目を閉じ、されるがままになっている。やがてすみれの舌が圭太の中に入ってくる。
「あぅ、あ、あ、あ・・・」
圭太は口の中を蹂躙され、頭がボーッとする。
「ふふ、なんか自分とキスしてるみたい」
すみれは圭太の口から口を離すと、妖艶に微笑む。
「そ、そんな・・・」
圭太はトロンとした目で答える。
(ダメだ・・・ちょっと変な気分になってきた)
圭太は身体の奥底から沸き上がってくる衝動を抑えようとする。しかし身体は正直に反応してしまっていた。
「あら、元気になってるじゃない」
すみれは圭太の股間に視線を落とす。
「あう・・・」
圭太は慌てて手で隠す。
「ごめん、つい調子乗っちゃった」
すみれは申し訳なさそうにする。
「いいよ、別に」
圭太は苦笑いする。
「じゃあ、続きしようか」
「え・・・えええ?!」
つづく
圭太たちは待ち合わせ場所である駅に来ていた。
「ごめんなさい圭太君、待ったかな?」
すみれが駆け寄ってくる。
今日のすみれは白のブラウスに紺色のロングスカートという清楚な雰囲気の服装だった。
「いえ全然、まだ時間前なので」圭太も答える。
「じゃあ行こっか」
(思えば部の先輩以外の女の人とこんな普通にデートしたのは初めてかもしれない・・・)
圭太は緊張していた。
「圭太君は普段何やってるの?」
「普段は学校行って勉強したり部活行ったりですね」
「へぇ~、圭太君って頭いいもんねぇ」
「別にそんな事ないですよ、ただ授業を聞いてれば解けるような問題が苦手なだけです」
「また謙遜しちゃって」すみれは笑顔を見せる。
「そういえば今日行くところはどこなんですか?」
「ああ、言ってなかったっけ?映画見に行くんだよ」
「え?映画館に?」
「うん、最近話題の恋愛ものがあってさ、それが見たかったんだけど1人だと行きづらくて」
「なるほど、俺も最近変な映画しか見てなかったんで逆に面白そうかな。」
「おっ、圭太君はどういうの見るの?」
すみれは嬉々として食いついてくる。
「はい、なぜかうちに変な映画のチケットばかり回してくる人がいて・・・」
「その人の趣味なのか、よくわからないんですけど、馬鹿ホラーや変なキワモノ映画が多くて・・・」
圭太はげんなりとした顔で言う。「そ、そうなの?なんか大変そうだね」
すみれは苦笑いする。
「まぁでも、すみれ姉さんが楽しんでくれるなら俺としては嬉しいです」
圭太は少し照れた様子で答えた。
「もう、可愛いんだから」
すみれはクスクスと笑う。
しばらく歩くと、目的の映画館が見えてきた。「わーすごい人だね!」すみれは目を輝かせる。
「やっぱり人気あるみたいだね。この時間帯なのに結構並んでるよ」
圭太は行列を見て驚いた。
「圭太君、手つなごうか」
「はい!?」
突然の申し出に圭太は戸惑う。「ほら、はぐれたら困るでしょ?」
「あ、はい・・・じゃあお言葉に甘えて」
圭太はおずおずとすみれの手を握る。
すみれの柔らかい手の感触が伝わってくる。
「ふぅん、圭太君の手って意外に大きいんだね」すみれは興味深げに圭太の手を握り返す。
「あ、はい、一応男だし」
圭太は顔を赤面させながら答える。
「圭太君の指、細くてきれーだよね」すみれは圭太の指を優しく撫でる。
「ちょ、ちょっとくすぐったいですよ」
圭太は思わず声を上げる。
すみれはいたずらっぽく微笑む。
しばらくしてようやく列が進み始めた。
すみれは圭太の腕に抱きつくように密着して歩いていた。
圭太の心臓の鼓動が激しくなっていく。
やがて2人は館内に入り席に着く。
上映まではまだ時間がある。
(うう、緊張してきた・・・)
圭太は落ち着かない気持ちでいっぱいだった。
話にも詰まり、ついついパンフレットを読むふりをしてしまう。
「圭太君、そんなに固くならないで、もっとリラックスしよう?」
すみれが小声で話しかける。
「はい、すみません」
圭太は小さく答える。
「あ、そろそろ始まるよ」
スクリーンに映像が流れ始める。
****
「面白かったね!圭太君!」
すみれはとても満足した様子で言った。
「そうだね、なかなか良かったと思う」
圭太も興奮気味な様子で答えた。
「また一緒に来ようね!」
すみれは屈託のない笑顔を浮かべている。
しかし映画館を出てすぐ、突然の大雨に見舞われた。
「うわっ、これはひどい雨だね」すみれは空を仰いで呟く。
「とりあえずどこかで雨宿りしないと!」
圭太は辺りをキョロキョロと見渡す。
「そうだ、私のアパート近いんだけど、そこで少し休んでいかない?」
すみれの提案に圭太は驚く。
「え!?でもそれは・・・」「大丈夫だよ、私一人暮らしだからさ」
すみれはニコッと笑う。
「そ、それは余計に問題なんじゃ・・・」
圭太の顔が引きつる。
「まあまあ、いいじゃん。ほら早く行こうよ!」
すみれは強引に圭太の手を引っ張る。「ちょ、ちょっと待ってください!」
圭太は抵抗するも、結局すみれの部屋に連れ込まれてしまった。
「どうぞ上がって」
すみれは部屋の鍵を開けて圭太を招き入れる。
「お邪魔します・・・」
圭太は恐る恐る玄関に入る。
「今タオル持って来るから、ちょっと待っててね」
二人ともずぶ濡れだった。すみれはバスルームに向かう。
「あ、あの、本当にお構いなく・・・」
圭太は申し訳なさそうな表情で答える。
「あはは、気にしないでよ。一人暮らしだとこういう時不便なんだよね」
すみれは笑いながら答える。
「はいこれ、使って」
すみれは大きめのバスタオルを手渡す。「ありがとうございます」
圭太は軽く頭を下げる。
すみれは圭太の頭をガシガシと拭いてやる。
圭太は恥ずかしさと心地良さに困惑していた。
しばらくしてようやく落ち着いた。
「ごめんね、着替えそれしかなくて。わたしのだからちょっときついかもだけど」
すみれはスウェットの上下を差し出す。
すみれの匂いが染み込んだ服に袖を通す事に若干の気恥しさを感じつつも、
ありがたく受け取ることにした。
(・・・うう、ピッタリ着れてしまった・・・)
圭太は複雑な気持ちだった。
「じゃあ、シャワー浴びてきちゃいなよ。そのままだと風邪ひいちゃうよ?」
「はい、では失礼して」
圭太は浴室に向かった。
***
圭太はシャワーを浴びながら
(いつもの展開ならここで後ろから襲われたりするんだけど・・・)
とふと考えてしまう。
だが今日に限っては何もないようだ。
(まぁすみれ姉さん、彼氏いるし、そんな真似しないよな)
圭太はホッとしたような残念のような不思議な気分になった。
やがて身体を洗い終え、湯船に浸かる。
「ふう~」
思わず声が漏れた。
「はー、生き返った・・・」
圭太は全身の力が抜けていくのを感じた。
***
風呂から上がると、すみれがドライヤーを持って待っていた。
「はい、座って」
圭太をソファに腰かけさせ、すみれはその後ろに回る。
ブオーッという音と共に、温かい風が圭太を包み込む。
「あ、すみません」
「いいよ、いいよ。私がやりたいだけだから」
すみれは優しく微笑む。
「はい、終わり」
すみれはドライヤーを止める。
「それにしても」すみれはそう言うと、圭太を自分と並べて姿見の前に立たせる。
「やっぱり似てるね、私たち。」
圭太は鏡の中のすみれを見る。確かに似ていた。
「うん、そうだね。でも俺はこんなに可愛くないし」
圭太は苦笑する。
「何言ってんの!可愛いじゃん!」
すみれは圭太の肩に手を置く。
「え?俺男ですよ!?」
圭太の顔は真っ赤になる。
「わかってる、でもちょっとメイクすれば・・・」
すみれは自分のポーチを取り出し、中を探る。
「あった。これ使おう」
取り出したものはアイライナーだった。
「え!?」
圭太は驚く。
「大丈夫大丈夫、任せて」
すみれは慣れた手つきで圭太の顔に化粧を施していった。
数分後、そこには美少女が立っていた。
「わあ・・・」
圭太は感嘆の声を上げる。それと同時に自分が先日
鏡の前でやったこととまるきり同じなのでちょっと照れ臭くなった。
すみれは満足げに笑う。
「よし、完成っと」
すみれはスマホを取り出す。
「記念写真撮ろっか」
すみれは圭太の手を引き、部屋の隅に移動する。
そして自撮りモードにしたスマホを自分たちに向ける。
「ほら、笑って」
すみれは圭太の頬を指先で軽く押す。「あ・・・」
圭太は顔を赤くしながらぎこちなく笑顔を作る。
「ほら、髪の長さしか違わないし」
すみれは圭太の頭を撫でながら言った。
「う、うん」
圭太は恥ずかしさのあまり俯いてしまう。
「おや、どうしたのかな?」
すみれはわざとらしく聞く。
「い、いやその・・・」
圭太は恥ずかしくてまともに顔を上げられない。
「もう、しょうがないなぁ」
すみれは圭太を抱き寄せる。
「あ・・・」
すみれの胸の柔らかさが圭太の身体に伝わる。「私もドキドキしちゃってるんだから」
すみれは耳元で言う。
「すみれ姉さん・・・」
圭太はすみれの背中に手を回す。
「ふふっ、かわいい」
すみれは圭太の唇に自分のそれを重ねる。
「ん・・・」
圭太は目を閉じ、されるがままになっている。やがてすみれの舌が圭太の中に入ってくる。
「あぅ、あ、あ、あ・・・」
圭太は口の中を蹂躙され、頭がボーッとする。
「ふふ、なんか自分とキスしてるみたい」
すみれは圭太の口から口を離すと、妖艶に微笑む。
「そ、そんな・・・」
圭太はトロンとした目で答える。
(ダメだ・・・ちょっと変な気分になってきた)
圭太は身体の奥底から沸き上がってくる衝動を抑えようとする。しかし身体は正直に反応してしまっていた。
「あら、元気になってるじゃない」
すみれは圭太の股間に視線を落とす。
「あう・・・」
圭太は慌てて手で隠す。
「ごめん、つい調子乗っちゃった」
すみれは申し訳なさそうにする。
「いいよ、別に」
圭太は苦笑いする。
「じゃあ、続きしようか」
「え・・・えええ?!」
つづく
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