服飾文化研究部にようこそ!~僕が女装させられて、先輩たちのオモチャにされるにされる日々~

桃ノ木ネネコ

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第29話:これって油断?!(後編)

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そして次の日。

「おはよう・・・」いつになく沈んだ声で圭太は教室に入った。
パッと見いつもと変わらない感じだが、何か落ち着かない様子だ。
普段通りを装っているつもりだろうが、やはりどこかぎこちない。
(どうしたらこんなこと思いつくんだろう・・・)
いつもは上だけ開けている制服シャツだが、今日に限っては
全部のボタンが閉まっていた。
些細な違いだが今回は大きな意味を持っていた。
今日の彼の下着はロープであったからだ。外からは分からないが、
制服の下には菱縄縛りが渡されていた。とはいっても
手足の自由を拘束はしていないし、
使用しているロープも手芸用のソフトなものだ、
(結局いろいろかこつけて僕で遊びたいだけだろ、あの人たちは・・・)
圭太は心の中で愚痴っていた。
だが、そんな気持ちとは裏腹に、体は正直に反応してしまう。
圭太の下半身の一部分が熱を帯び始めていた。
圭太はなるべく意識しないようにして席に着いた。
授業中、圭太は机の下で股間をモジモジさせていた。
「ん・・・っ」
ロープが擦れるたびに体が反応してしまう。
圭太は必死で耐えていた。
「んんっ・・・!」
圭太の顔は真っ赤に染まっており、額には汗が滲んでいる。
「ふぅ・・・」
なんとか気を紛らわせようと、教科書の内容を頭に詰め込んでいく。
しばらくすると、少しずつ落ち着きを取り戻していった。
「はぁ・・・やっと終わった・・・」
圭太は安堵のため息をつく。
授業が終わった解放感からか、少し気が緩んでしまった。
「んっ・・・」
油断していたせいで、再びロープの刺激を感じてしまう。
「くっ・・・」
圭太は再び顔を紅潮させた。
「ん・・・」
圭太は周りの様子を窺った。
幸いなことに誰もこちらに注意を払っていないようだ。
圭太はホッとすると同時に、少し残念にも思った。
「ん・・・んんん・・・」
しかし、そのわずかな刺激でも今の圭太にとっては強すぎた。
圭太の腰が震える。
圭太は体をよじらせ、快感を逃がそうとした。
だが、当然逃れられるはずもなく、どんどん高まっていくばかりだ。
(あ・・・だめだ・・・)
圭太はもう限界だった。
「すみません・・・ちょっとトイレ行ってきます・・・」
圭太は立ち上がると、小走りで教室を出ていった。
「ふぅ・・・危なかったぁ・・・」
圭太は個室に入り、ベルトを外す。
(教室で出すわけにはいかないもんな・・・)
圭太はスラックスを下ろすと、パンツの中に手を突っ込んだ。
「んん・・・んっ・・・」
既にそこは先走り液で湿っていた。
圭太はそれを指に絡めると上下に動かし始めた。
クチュクチュという音とともに快楽が高まっていく。
「あっ・・・んんっ・・・」
圭太の声は次第に大きくなっていく。
そしてついにその時が来た。――ドピュッ!ビュッビュルルルーーーーーーーーーー!!!!! 
勢いよく白濁した液体が飛び出した。
それは便器の中へと吸い込まれていった。
「はぁ・・・はぁはぁ・・・」
しばらくして、圭太はようやく落ち着いた。
(学校内で・・・こんなこと・・・)
圭太はトイレットペーパーで後始末をする。
(さて、早く戻らないと怪しまれるな)
圭太は急いで身支度を整えた後、
まだ若干もたつく足で教室に戻った。
「ふう・・・」
何とかやり過ごし、一安心する圭太。
だが、そんな時に限ってハプニングが起きるものである。
「えっと、ここの答えは・・・白石君?」
「へ? 僕ですか?」
突然当てられてしまった。
(やばい、全然聞いていなかった・・・)
圭太は焦る。
こういう時は大抵当たるのだ。
他の生徒の視線が一斉に集まる。
(どうしようどうしようどうしよう・・・!?)
必死で頭をフル回転させる。
だが、何も思い浮かばない。
「ううっ・・・分かりません・・・」
「あら、珍しいわね、じゃあ隣の山田さん分かるかしら?」
「はい!」
指名された生徒が元気よく答える。
「あの・・・本当にすみませんでした・・・」
圭太の謝罪を聞き、クスリと笑う生徒たち。
「ふふっ、大丈夫よ、次からは気を付けましょう」
「はい・・・ありがとうございます」
「今日はまあ許してあげるけど、次回はちゃんと答えようにね」
「分かりました・・・」
「よろしい、では授業に戻ります」
圭太は恥ずかしさと情けなさでいっぱいになっていた。

「んんっ・・・」
とはいえどロープが擦れるたびに体が反応してしまう。
圭太は必死で耐えていた。
「くっ・・・」
授業中、圭太は机の下で股間をモジモジさせていた。

だが、そのわずかな刺激でも今の圭太にとっては強すぎた。
圭太の顔は真っ赤に染まっており、額には汗が滲んでいる。
授業中、圭太は周りの様子を見渡した。
幸いなことに誰もこちらに注意を払っていないようだ。
圭太はホッとすると同時に、少し残念にも思った。
この程度の刺激なら、さほど気にならなかったからだ。
しかし、そのわずかな刺激でも今の圭太にとっては強すぎた。

昼休み。
圭太は保健室に飛び込む。
そして「限界です・・・」とギブアップを告げる。
本当にいろいろと耐え切れなかった。
「あら、早かったわね」
沙由美が出迎える。
圭太は顔を紅潮させて
「はぁはぁ・・・もう我慢できません・・・」と絞り出すように言った。
「分かったから落ち着きなさい。とりあえず座って」
「は、はい・・・」
圭太はベッドの上に腰掛けた。沙由美はその様子をじっと見つめる。
圭太は体を震わせながら、息を荒げている。
その姿はとても扇状的だった。
「ふふっ、可愛い」
「そ、そんなこと言わないでください・・・」
「ごめんなさい、つい本音が漏れちゃった」
沙由美は舌を出して謝る。
「それより、早く解いて下さい・・・お願いします」
「仕方がないわねぇ、じゃあまず全部脱いでもらわないと。」
「全部・・・」
「脱がなきゃ解けないでしょ」当たり前と言えば当たり前だ。

「うぅ・・・」
圭太は恥ずかしそうにしながらも、言われた通り服を脱ぐ。
そして縄で縛られた身体が現れる。
手芸用ロープを使ったためかそこまで痛々しくはない。
「すいません・・・早く解いて・・・」
「まあまあ、慌てずに。それじゃ、始めるからこっちに来て」
沙由美は圭太の手を引き、ベッドの上へと誘導する。
「え? な、何するんですか?」
「いいから」
「えええ・・・?」
圭太は困惑する。
そんな圭太を尻目に、沙由美は圭太の背中側に回る。
そして、後ろから抱きしめるような格好になった。
「え・・・ちょっと?!」

「動かないで、危ないでしょ」
「は、はい・・・」
「大丈夫、気持ち良くしてあげるだけだから」
沙由美が耳元で囁く。
「ひゃう!?」
その声だけで、圭太の体はビクンッ!と
「ふふっ、敏感になってるのね」
毛が無くなっているので少し敏感になっているのは確かだ。
「うう・・・」
「じゃあ、いくわよ」
沙由美はそう言うと、圭太の体に手を這わせた。
指先が肌に触れるたび、圭太はピクっと震えた。
沙由美はその反応を楽しむかのように、ゆっくりと圭太の体を撫でていく。
脇腹や胸板など、弱いところを重点的に責められる。
圭太は身を捩らせて悶えるが、沙由美が
「動いちゃダメよ」と言うとすぐに大人しくなる。
「ふふっ、可愛い」
「んっ・・・」
沙由美は圭太の反応を見て楽しげに笑っている。
「次はどこを触ってほしい?」
「ど、どこでもいいですから早くロープを・・・」
「分かった」
沙由美は圭太の要求を聞き入れると、さらに激しく体をまさぐる。
「んっ・・・くっ・・・」
圭太は必死で耐えるが、快感から逃れることはできない。

「ふふっ、どうしたの? さっきまでの威勢はどこにいったのかしら」
「んんっ・・・」
沙由美は圭太を挑発するように、わざとらしく圭太に問いかける。
「ほら、ちゃんと答えないと分からないわよ?」
「あうっ!」
沙由美は圭太の首筋を軽く噛んだ。
「まったくもう、こんなに乳首を立たせちゃって。変態さんなのかしら?」
「ち、違います・・・」
圭太は否定するが、その言葉とは裏腹に圭太のモノは大きくなっていた。
さらにまだ解かれてないロープも身体への刺激を増していった。
圭太は沙由美の腕の中で、ひたすら快楽に耐え続ける。
沙由美はそんな圭太の様子を見ながら、さらに愛撫を続ける。
そして、ついにその時が訪れた。
圭太は限界を迎え、沙由美の前で果ててしまったのだ。
「あ・・・あああぁぁ・・・」
圭太は顔を真っ赤にしてうつむいたまま黙り込んでしまった。

沙由美は圭太の顎に手を当てて顔を上げさせる。
そして圭太の顔を見つめると、満足げに
「よく頑張ったわね」と言った。
圭太は恥ずかしそうにしている。
「あの・・・お願いします。いい加減にロープ解いてください!」
恥ずかしさと焦りも来てるのか涙目で懇願してきた。
「ふふっ、仕方がないわねぇ」
沙由美は圭太の体に巻かれた縄を解き始めた。
「これでよし、と」
沙由美は圭太の体から縄を解くと、
「お疲れ様、今日はここまでにしましょうか」と言って微笑んだ。
そして全裸になった圭太をジロジロ観察している。

「あ、あんまり見ないでください・・・」
圭太は恥ずかしそうに股間を隠している。
「ふふっ、恥ずかしがらなくても大丈夫。可愛いわよ」
「そ、そういう問題じゃないですから・・・」
昨日ツルツル状態をがっつり堪能された身としては気が気ではない。
「あら? また触ってほしいの?」
「ち、違っ・・・!」
沙由美は圭太の言葉を遮るように再び首筋を舐めた。
「ひゃうっ!?」
「本当に敏感なのね。可愛い声出しちゃって」
「うぅ・・・」
圭太は何も言い返せない。
「ふふっ、もっといじめたくなってきた」
「ちょ・・・!」
「冗談だってば」
沙由美は笑いながら圭太から離れた。
圭太はホッとしたような残念のような複雑な気分になる。
(というかこれ以上何をいじめられるんだろうか・・・)
圭太はちょっとゾクリとした。

「ほら、もうすぐ昼休み終わるわよ。」
「あ、はい。分かりました」
圭太は服を着る。「あーあ、もっと楽しみたかったのに」
「勘弁してください・・・」圭太は沙由美の言葉に呆れたように返す。
(まったく・・・毎度毎度付き合わされて振り回されて・・・)
沙由美のイタズラはいつも唐突だ。
圭太は毎回それに翻弄されてしまう。
だが、それが嫌かというと別にそうでもない。
むしろ心地良いと思ってしまう自分がいる。
「どうしたの? ボーッとして」
「いえ、なんでもありません」
「ふふっ、変な子」
沙由美は笑う。
圭太は複雑な気分のまま教室を後にした。

*****
それからしばらくして。
(申し訳ないが伊藤のやつにはあのまま失恋してもらうしかないか・・・)
まさか正体を明かすわけにもいかないし、バレたら確実に殺される・・・
と申し訳ない面持ちで圭太は教室に入った
「おっす、シロ」席に着くなり渦中の伊藤が声をかけてきた。
「ああ、おはよう」
圭太は挨拶を返した。
「どうした? なんか元気なくないか?」
「いやぁ、まぁ色々あってさ・・・」
圭太は曖昧な返事をする。
「ふぅんまあいいや、実は俺・・・好きな子が出来てさ・・・」
「え?」圭太は思わず聞き返してしまった。
「その子はな・・・D組の折原さんだ!」
「・・・は?」圭太は拍子抜けした顔をする。
「お前なら応援してくれるよな!?」
「お前‥・つい何日か前まで違う子好きって言ってなかったか?」
「何のことだ?」
圭太は言葉を失った。
伊藤は本気で言っているらしい。
どういうことなんだこれは…….. 圭太は混乱していた。
「とにかく俺は本気だからな!」と言い残し伊藤は去った。
それと入れ替わりにやってきた雄一が。
「あーあいつの悪い病気がまた出たか。」
「悪い病気?」
「・・・惚れっぽいんだわ、しかもすぐ本気になる」
「な、なるほど」
「これで何度目かって話だぜ、困った奴だよ全く」
圭太は困惑気味に相槌を打った。
そして、そんなことを話している間に始業のチャイムが鳴る。
「じゃ、俺戻るわ」
「ああ、うん」
圭太は雄一を見送った。
(ええとさ、今回の俺の努力、一体何・・・?あんな事までされてさ。)
すさまじい脱力感に襲われた。

おわり。
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