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第26話:愛玩する者される者(後編)
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ようやく翠のマンションに到着し、荷物を置くと、
翠を椅子に座らせて水を飲ませた。
「大丈夫?落ち着きました?」
「・・・」まだ赤い顔のまま俯く翠。
「ごめんなさい・・・私・・・」
「いいですよ。俺だって予想してなかった。」
「他の人に・・・あんなこと・・・されたの初めてで・・・」
やっと少し落ち着いてきたのか、言葉が出てきていた。
だが、 次の瞬間、翠は圭太に抱きついてきたのだ。
しかも、今までで一番強く。
そのまま圭太の胸に顔をうずめていた。
(えぇ!?何この状況!!)
急な展開に頭が追い付かない。
「ちょ、ちょっと翠さん、どうしたんですか急に?」
「・・・お願いです。もう少し・・・このままで・・・居させて下さい。」
圭太は黙って翠を抱き返した。
「だから・・・キスよりも・・・もう少し先に・・・行けば」
(もう少し先に・・・ってまさか?!)
「翠さんそれどういう意味で言ってます?」
「それは・・・」
すると、 圭太の胸元でモゴモゴしていた翠が顔を上げた。
前髪からのぞく目で、上目遣いでこちらを見つめてくる。
(やばい、可愛いすぎる・・・でも俺と翠さんは・・・
前にその先まで言ってるんだけど・・・)
そんなことを考えていると、 突然、目の前が暗くなり、唇に柔らかい感触がした。
それがキスだと分かるのに数秒かかった。
唇が離れると、今度は正面からぎゅっと抱きしめられた。
その力はいつもよりずっと強いものだった。
そして耳元で「着替えて・・・ください」と囁いた。
「・・・え?」「昨日できた・・・ばかりの服」
「もしかして・・・着替えないとだめですか?」
「だめです・・・着てくださいね」「・・・分かりました」
圭太は一旦、翠の身体を離すと、自分の部屋に戻った。
クローゼットを開けると、そこには綺麗に畳まれた洋服があった。
広げてみると、紺色の、ロング丈のメイド服だった。
所謂「クラシカルメイド服」というやつだ。
「これは・・・またすごいの作ったなぁ」と苦笑する圭太。
早速それに袖を通してみると、サイズはぴったりだった。
スカートの裾をつまみ上げ、くるりと回ってみる。
「おお、これはなかなか・・・」
鏡の前でポーズを取ってみる。
ちなみにウィッグもいつもより長いロングヘアである。
(うん、悪くない!むしろ良い! いつものメイド服よりメイドっぽい!)
圭太は満足げに、翠の待つリビングへと戻った。
翠はソファに座って待っていた。
圭太の姿を見るなり、嬉しそうに微笑んだ。
その表情を見て、圭太は思わずドキッとした。
(翠さんにとっては僕の女装が何かの儀式みたいになってるよな・・・)
翠の横に座ると、翠はそっと腕を絡ませてきた。
翠の方を見ると、目を閉じている。
(え?これって・・・)
再び翠の方に向き直り、ゆっくりと顔を近づけた。
そして唇を重ねる。
舌を入れようとすると、翠の口が開いた。
そのまま舌を滑り込ませる。
互いの唾液を交換し合うような激しいキスが続く。
やがて、どちらともなく口を離す。
二人の口から糸を引いた。
荒い息を整えながら、圭太は
「翠さん、本当にいいんですか?」と聞いた。
「はい、大丈夫です。」
「じゃあ・・・」
「優しく・・・お願いします」
「分かった」
二人は寝室に移動した。
ベッドの上に並んで座った。
翠の顔を覗き込むと
「あの・・・どうか・・・した?」と言われた。
「いや、翠さんの様子が少しおかしいなって思ってさ」と言うと
「それは・・・緊張してるからかもしれません」と言って俯く。
(緊張・・・?何を?)
と思っていると、 翠が意を決したようにこちらを見た。
頬は紅潮している。
潤んだ瞳で見つめられる。
(ああ、やっぱり可愛いな・・・)
翠が両手で圭太の手を取る。
圭太の手を胸に押し付けるようにした。
心臓がドキドキと鳴っているのが伝わってくる。
(翠さんも僕と同じ気持ちなんだ)
圭太はもう片方の手で、頭を撫でてあげる。
翠の顔が近づいてきて、圭太の首筋に吸い付くようにしてキスをした。
「んっ」と声が出てしまう。
ちゅぱっと音を立てて首から唇が離れた。
「可愛い・・・」
「可愛いって言われても全然嬉しくないですけど・・・」
と言いながらも、まんざらでもない様子の圭太だった。翠が背中に手を回してきたので、抱き寄せるようにする。
そしてもう一度キスをする。
今度は翠が圭太を押し倒すような形でキスを続ける。
何度も何度も繰り返しているうちに、だんだんとお互いの興奮が高まっていくのを感じた。
翠が唇を離す。
翠は圭太を見下ろしたまま、何も言わずにじっと見つめている。
そして静かに上着を脱ぎ始めた。
ブラジャーに包まれた胸元が現れる。
そのままゆっくりとブラを外すと、形のよい乳房が現れた。
「綺麗だ・・・」圭太は思わず呟いた。
「ありがとう・・・ございます」
顔を見ると見ると紅潮していた。やはり恥ずかしいようだ。
圭太は起き上がると、翠の身体を抱き寄せた。
翠は抵抗せずに身を任せてくれた。
翠の身体は温かく、柔らかい感触だった。
しばらく抱きしめた後、ゆっくりと押し倒した。
そのまま身体を重ね合わせる。
肌と肌が直接触れ合い、互いの体温を感じる。
翠の吐息を感じながら、さらに強く抱擁する。
やがて、どちらからともなく、自然に手が下腹部の方へと伸びていった。
翠の秘所に触れると、そこはもう湿っていた。
割れ目に沿って指を動かす
「あっ・・・」という小さな喘ぎと共に、ビクッとする反応があった。
少しずつ動きを大きくしていくと、「あん・・・はぁっ」
と感じてくれていることがよく分かるようになった。
圭太は、翠に覆いかぶさるような体勢になり、耳元で囁く。
自分の鼓動が高鳴っていくのがわかる。
翠は目を閉じて感じていた。
「あの・・・お願いです・・・今日は・・・後ろで・・・」
「え・・・・?!」突然の申し出に圭太は一瞬止まる。
「こっちのは・・初めて・・・です」翠の顔はさらに紅潮していた。
(まさかさっき緊張していたって言ってたのは・・・)
そして翠の「もっと先」の意味をようやく理解した。
「それに・・・前に・・・あなたの・・・後ろのを・・・イジメてしまいました。」
このセリフで圭太は以前のことを思い出して赤くたなった
(そう言えば・・・僕のも、翠さんに・・・)
「そんな、無理しなくてもいいですって」
「いえ、大丈夫です。私・・・あなたなら、何でも受け入れられます。」
「わかった。じゃあ・・・」
翠はうなずき、四つん這いになる。
そしてお尻を突き出すような姿勢になった。
(でも、いきなり入れるのは・・・)圭太はかつてないほど慎重になっている。
目の前には、形の良いヒップがあり、その中央には美しい曲線を描く丘がある。
そっと触れると、ピクンと動いた。
「ふぁっ!」
割れ目に手をあてがい、左右に開く。
ピンク色の粘膜が見える。
そこに顔を近づけると、翠のお尻の穴が小さくキュッとなった。
(これは・・・ちょっとほぐした方がいいかも)
と思い、舌先でツンとつつく。
「あふぅンッ!」
すると、翠の反応が少し大きくなった気がした。
そして圭太はゆっくりと舐め始める。
最初は優しく、徐々に激しく、唾液をたっぷりと絡める。
同時に指先を中に挿入した。
「はぐぅ・・・ぅぅぅ」
翠は小さく震えている。
指がちぎれそうなぐらい強く締め付けてくる。(かなりキツイな)
それでも、翠が少しでも気持ちよくなってくれるように、丁寧にほぐしていった。
翠は枕に顔を埋め、時折声を上げながら耐えている。
やがて中が柔らかくなってきたので、二本目の指を入れる。
今度は入り口を広げてみる。
「ん、んふ・・・うぅぅ・・・」
「どうですか?」
「はい・・・だいぶ楽に・・・なりました。」
「それじゃ、入れますよ」
「はい・・・来て下さい」
翠は横向きになって片足を持ち上げている。
圭太はスカートをたくし上げて下着を脱ぐ。
「いきます・・・」
そしてゆっくりと挿入していく。
「くっ・・・」翠が苦しげな表情を浮かべている。
圭太は翠を安心させるように抱き寄せた。
そして、キスをしながらゆっくりと奥へ進んでいく。
そしてとうとう全部入った。
圭太のロングスカートが翠の裸体に被さる。
「はぁ・・・はぁ・・・・」翠の息遣いが荒くなる。
締め付けは前のよりも相当きつく感じた。
「動いてもいいですか?」
「はい・・・お願いします」
本来挿入するように出来ていないところなので、
圭太はゆっくりと慎重に腰を動かし始めた。
最初は浅く、次第に深く、ストロークを大きくする。
「あっ、あっ、はあっ、あうっ! はぁはぁ、ああー!!」
「痛くは・・・ないですか?」
「はい・・・後ろの穴・・・気持ちいいです・・・」
その顔は辛そうではあったが、恍惚としていた。
圭太の動きに合わせて、翠の口から甘い吐息が漏れる。
やがて翠の身体が大きく痙攣を始めた。
腸壁が強く収縮し、陰茎を強く締め付ける。
圭太はその刺激に耐えられず、そのまま果ててしまった。
圭太は気怠さを感じながらも、
「・・・翠さん、大丈夫でしたか?」と聞いた。
翠は仰向けになり、まだ肩で呼吸をしていた。
「はい・・・大丈夫・・・です」消え入りそうな声で言う。
「良かった・・・」こっちもまだ息が整わない。
翠は上体を起こし、圭太に軽く口づけをした。
「これで・・・前も・・・後ろも・・・あなたの・・・です。」
圭太はしばらく呆然としていたが、翠の言葉の意味を理解すると、
思わず赤面してしまった。
翠は微笑みながら再び圭太を抱きしめる。
二人はまた長い時間愛し合った。
***
それからしばらくして。
翠の衣装サイトに制作依頼が来たと圭太は聞いた。
依頼主の名前には事務所を通して「円城紅蓮」とあったそうだ。
(あいつ・・・気を使ったつもりか?)
「どうするんですか?いやなら俺が断っておきますけど?」
「いえ・・・引き受けた・・・からには・・・やります」
翠はちょっと張り切っていた。
「それに・・・あの方・・・嫌いでは・・・ないです。」
(あの人間不信の翠さんがここまで?!)
「でも、無理しないでくださいね」
「えぇ・・・わかっ・・・ています」
(本当に分かってんのかねぇ・・・)
不安に思いつつも、圭太は翠に任せることにした。
そうして、グレンが配信で怪しくもシックなゴスロリ姿で現れたのは
その1月後であった。今回はゴシックホラーの朗読をやっている。
(そういやあいつ、『自分のために女装してる』とかいってな・・・)
その理由がちょっとだけ気になった圭太だった。
翠を椅子に座らせて水を飲ませた。
「大丈夫?落ち着きました?」
「・・・」まだ赤い顔のまま俯く翠。
「ごめんなさい・・・私・・・」
「いいですよ。俺だって予想してなかった。」
「他の人に・・・あんなこと・・・されたの初めてで・・・」
やっと少し落ち着いてきたのか、言葉が出てきていた。
だが、 次の瞬間、翠は圭太に抱きついてきたのだ。
しかも、今までで一番強く。
そのまま圭太の胸に顔をうずめていた。
(えぇ!?何この状況!!)
急な展開に頭が追い付かない。
「ちょ、ちょっと翠さん、どうしたんですか急に?」
「・・・お願いです。もう少し・・・このままで・・・居させて下さい。」
圭太は黙って翠を抱き返した。
「だから・・・キスよりも・・・もう少し先に・・・行けば」
(もう少し先に・・・ってまさか?!)
「翠さんそれどういう意味で言ってます?」
「それは・・・」
すると、 圭太の胸元でモゴモゴしていた翠が顔を上げた。
前髪からのぞく目で、上目遣いでこちらを見つめてくる。
(やばい、可愛いすぎる・・・でも俺と翠さんは・・・
前にその先まで言ってるんだけど・・・)
そんなことを考えていると、 突然、目の前が暗くなり、唇に柔らかい感触がした。
それがキスだと分かるのに数秒かかった。
唇が離れると、今度は正面からぎゅっと抱きしめられた。
その力はいつもよりずっと強いものだった。
そして耳元で「着替えて・・・ください」と囁いた。
「・・・え?」「昨日できた・・・ばかりの服」
「もしかして・・・着替えないとだめですか?」
「だめです・・・着てくださいね」「・・・分かりました」
圭太は一旦、翠の身体を離すと、自分の部屋に戻った。
クローゼットを開けると、そこには綺麗に畳まれた洋服があった。
広げてみると、紺色の、ロング丈のメイド服だった。
所謂「クラシカルメイド服」というやつだ。
「これは・・・またすごいの作ったなぁ」と苦笑する圭太。
早速それに袖を通してみると、サイズはぴったりだった。
スカートの裾をつまみ上げ、くるりと回ってみる。
「おお、これはなかなか・・・」
鏡の前でポーズを取ってみる。
ちなみにウィッグもいつもより長いロングヘアである。
(うん、悪くない!むしろ良い! いつものメイド服よりメイドっぽい!)
圭太は満足げに、翠の待つリビングへと戻った。
翠はソファに座って待っていた。
圭太の姿を見るなり、嬉しそうに微笑んだ。
その表情を見て、圭太は思わずドキッとした。
(翠さんにとっては僕の女装が何かの儀式みたいになってるよな・・・)
翠の横に座ると、翠はそっと腕を絡ませてきた。
翠の方を見ると、目を閉じている。
(え?これって・・・)
再び翠の方に向き直り、ゆっくりと顔を近づけた。
そして唇を重ねる。
舌を入れようとすると、翠の口が開いた。
そのまま舌を滑り込ませる。
互いの唾液を交換し合うような激しいキスが続く。
やがて、どちらともなく口を離す。
二人の口から糸を引いた。
荒い息を整えながら、圭太は
「翠さん、本当にいいんですか?」と聞いた。
「はい、大丈夫です。」
「じゃあ・・・」
「優しく・・・お願いします」
「分かった」
二人は寝室に移動した。
ベッドの上に並んで座った。
翠の顔を覗き込むと
「あの・・・どうか・・・した?」と言われた。
「いや、翠さんの様子が少しおかしいなって思ってさ」と言うと
「それは・・・緊張してるからかもしれません」と言って俯く。
(緊張・・・?何を?)
と思っていると、 翠が意を決したようにこちらを見た。
頬は紅潮している。
潤んだ瞳で見つめられる。
(ああ、やっぱり可愛いな・・・)
翠が両手で圭太の手を取る。
圭太の手を胸に押し付けるようにした。
心臓がドキドキと鳴っているのが伝わってくる。
(翠さんも僕と同じ気持ちなんだ)
圭太はもう片方の手で、頭を撫でてあげる。
翠の顔が近づいてきて、圭太の首筋に吸い付くようにしてキスをした。
「んっ」と声が出てしまう。
ちゅぱっと音を立てて首から唇が離れた。
「可愛い・・・」
「可愛いって言われても全然嬉しくないですけど・・・」
と言いながらも、まんざらでもない様子の圭太だった。翠が背中に手を回してきたので、抱き寄せるようにする。
そしてもう一度キスをする。
今度は翠が圭太を押し倒すような形でキスを続ける。
何度も何度も繰り返しているうちに、だんだんとお互いの興奮が高まっていくのを感じた。
翠が唇を離す。
翠は圭太を見下ろしたまま、何も言わずにじっと見つめている。
そして静かに上着を脱ぎ始めた。
ブラジャーに包まれた胸元が現れる。
そのままゆっくりとブラを外すと、形のよい乳房が現れた。
「綺麗だ・・・」圭太は思わず呟いた。
「ありがとう・・・ございます」
顔を見ると見ると紅潮していた。やはり恥ずかしいようだ。
圭太は起き上がると、翠の身体を抱き寄せた。
翠は抵抗せずに身を任せてくれた。
翠の身体は温かく、柔らかい感触だった。
しばらく抱きしめた後、ゆっくりと押し倒した。
そのまま身体を重ね合わせる。
肌と肌が直接触れ合い、互いの体温を感じる。
翠の吐息を感じながら、さらに強く抱擁する。
やがて、どちらからともなく、自然に手が下腹部の方へと伸びていった。
翠の秘所に触れると、そこはもう湿っていた。
割れ目に沿って指を動かす
「あっ・・・」という小さな喘ぎと共に、ビクッとする反応があった。
少しずつ動きを大きくしていくと、「あん・・・はぁっ」
と感じてくれていることがよく分かるようになった。
圭太は、翠に覆いかぶさるような体勢になり、耳元で囁く。
自分の鼓動が高鳴っていくのがわかる。
翠は目を閉じて感じていた。
「あの・・・お願いです・・・今日は・・・後ろで・・・」
「え・・・・?!」突然の申し出に圭太は一瞬止まる。
「こっちのは・・初めて・・・です」翠の顔はさらに紅潮していた。
(まさかさっき緊張していたって言ってたのは・・・)
そして翠の「もっと先」の意味をようやく理解した。
「それに・・・前に・・・あなたの・・・後ろのを・・・イジメてしまいました。」
このセリフで圭太は以前のことを思い出して赤くたなった
(そう言えば・・・僕のも、翠さんに・・・)
「そんな、無理しなくてもいいですって」
「いえ、大丈夫です。私・・・あなたなら、何でも受け入れられます。」
「わかった。じゃあ・・・」
翠はうなずき、四つん這いになる。
そしてお尻を突き出すような姿勢になった。
(でも、いきなり入れるのは・・・)圭太はかつてないほど慎重になっている。
目の前には、形の良いヒップがあり、その中央には美しい曲線を描く丘がある。
そっと触れると、ピクンと動いた。
「ふぁっ!」
割れ目に手をあてがい、左右に開く。
ピンク色の粘膜が見える。
そこに顔を近づけると、翠のお尻の穴が小さくキュッとなった。
(これは・・・ちょっとほぐした方がいいかも)
と思い、舌先でツンとつつく。
「あふぅンッ!」
すると、翠の反応が少し大きくなった気がした。
そして圭太はゆっくりと舐め始める。
最初は優しく、徐々に激しく、唾液をたっぷりと絡める。
同時に指先を中に挿入した。
「はぐぅ・・・ぅぅぅ」
翠は小さく震えている。
指がちぎれそうなぐらい強く締め付けてくる。(かなりキツイな)
それでも、翠が少しでも気持ちよくなってくれるように、丁寧にほぐしていった。
翠は枕に顔を埋め、時折声を上げながら耐えている。
やがて中が柔らかくなってきたので、二本目の指を入れる。
今度は入り口を広げてみる。
「ん、んふ・・・うぅぅ・・・」
「どうですか?」
「はい・・・だいぶ楽に・・・なりました。」
「それじゃ、入れますよ」
「はい・・・来て下さい」
翠は横向きになって片足を持ち上げている。
圭太はスカートをたくし上げて下着を脱ぐ。
「いきます・・・」
そしてゆっくりと挿入していく。
「くっ・・・」翠が苦しげな表情を浮かべている。
圭太は翠を安心させるように抱き寄せた。
そして、キスをしながらゆっくりと奥へ進んでいく。
そしてとうとう全部入った。
圭太のロングスカートが翠の裸体に被さる。
「はぁ・・・はぁ・・・・」翠の息遣いが荒くなる。
締め付けは前のよりも相当きつく感じた。
「動いてもいいですか?」
「はい・・・お願いします」
本来挿入するように出来ていないところなので、
圭太はゆっくりと慎重に腰を動かし始めた。
最初は浅く、次第に深く、ストロークを大きくする。
「あっ、あっ、はあっ、あうっ! はぁはぁ、ああー!!」
「痛くは・・・ないですか?」
「はい・・・後ろの穴・・・気持ちいいです・・・」
その顔は辛そうではあったが、恍惚としていた。
圭太の動きに合わせて、翠の口から甘い吐息が漏れる。
やがて翠の身体が大きく痙攣を始めた。
腸壁が強く収縮し、陰茎を強く締め付ける。
圭太はその刺激に耐えられず、そのまま果ててしまった。
圭太は気怠さを感じながらも、
「・・・翠さん、大丈夫でしたか?」と聞いた。
翠は仰向けになり、まだ肩で呼吸をしていた。
「はい・・・大丈夫・・・です」消え入りそうな声で言う。
「良かった・・・」こっちもまだ息が整わない。
翠は上体を起こし、圭太に軽く口づけをした。
「これで・・・前も・・・後ろも・・・あなたの・・・です。」
圭太はしばらく呆然としていたが、翠の言葉の意味を理解すると、
思わず赤面してしまった。
翠は微笑みながら再び圭太を抱きしめる。
二人はまた長い時間愛し合った。
***
それからしばらくして。
翠の衣装サイトに制作依頼が来たと圭太は聞いた。
依頼主の名前には事務所を通して「円城紅蓮」とあったそうだ。
(あいつ・・・気を使ったつもりか?)
「どうするんですか?いやなら俺が断っておきますけど?」
「いえ・・・引き受けた・・・からには・・・やります」
翠はちょっと張り切っていた。
「それに・・・あの方・・・嫌いでは・・・ないです。」
(あの人間不信の翠さんがここまで?!)
「でも、無理しないでくださいね」
「えぇ・・・わかっ・・・ています」
(本当に分かってんのかねぇ・・・)
不安に思いつつも、圭太は翠に任せることにした。
そうして、グレンが配信で怪しくもシックなゴスロリ姿で現れたのは
その1月後であった。今回はゴシックホラーの朗読をやっている。
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