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第11話:ドキドキ文化祭
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<前回までのあらすじ>
主人公白石圭太は美人保険医が顧問の
『服飾文化研究会』に強引に入れられる。
しかしそこは服飾研究とは名ばかりのコスプレHを楽しむ場所であった。
そこで祥太は言われるがままに女装して、
顧問の沙由美と先輩部員の葵たちに
オモチャにされる日々を送って、いろいろ開発されまくる。
(あらすじここまで)
ある秋の日、保健室で沙由美は、先日の惨劇を振り返る・・・。
(あー失敗したわ・・・圭太君があんな壊滅的な
味覚の持ち主だったなんて)
沙由美はあの時のことを思い出すだけで、
胃液が込み上げてくるほどの後悔に襲われていた。
あの時圭太にもらった激辛弁当のせいで、ここしばらくの間、
体調を著しく崩していたのだ。
(なんであの子はあんなもの平気で食べてるのかしら・・・
おかずに赤いもの掛かってたら
普通にケチャップだと思うじゃないのよぉ・・・)
そんなことを考えていると
その弁当の作り主が保健室にやってきた。
「失礼します」
そういって入ってきたのは圭太が入ってくる。
「翠ちゃんなら今日は来てないわよ。」
「知ってますよ。今日は文化祭のことで相談があってきたんです。」
圭太の話はこうだ。
圭太のクラスで模擬店をやることになったのだが、
クラスでの意見が、「メイドカフェ」か「執事カフェ」を
やるかで別れたというのだ。
なら教室の中で両方やろうこと言うことになったのだが、
誰かが「いっそ性別入れ替えない?」と言い出したせいで、
女がやる執事カフェと男がやるメイドカフェに
決定してしまったとのこと。
「別にいいんじゃないの。特に君は得意分野でしょ。」
と沙由美が興味なさそうに言った。
「なのでしばらく部活には参加できないかなと」
「なるほどね、わかったわ。
ちなみにカフェでは何の係になったの?」
「うーん・・・俺としては調理場希望したんですが・・・」
「死人出す気!!」血相を変えて沙由美が叫ぶ。
「いえ、皆から『お前は何もしなくていい!』
となぜか無理やり接客に回されました・・・」
「あ~もう、あんた絶対キッチン入っちゃだめだからね!」
「・・・なんでみんな先生と同じこと言うんだろう?」
本気で分からないという感じで圭太が首をかしげる
「あの~・・・ひょっとして自覚ない?」「何がですか?」
(あなたがキッチン入ったら、デスソースオムライスとか
平気で作りそうだからよ!)
「自信作があったんだけどなぁ・・・」と本当に残念そうな圭太。
恐いもの見たさで沙由美が聞く「ちなみになに作る気だったの?」
「ええとデスソースを使った・・・」「普通のものを作りなさい!」
「・・・うーんあの舌のしびれる感覚がいいんだけどなぁ」
(だめだわ、この子料理のこととなると
舌というか頭おかしい・・・)
「よかったら今度先生にもふるまいますよ。」
「いい加減にしないと今すぐ裸にひん剥いて
体中にワサビぬりたっくって、
生きたままわさび漬けにするわよ!」
「え~そんなぁ」残念そうな圭太にふぅとため息を吐く沙由美。
「・・・ワサビがもったいない」「そっち?!」
(こいつは・・・いつか裸エプロンで
何か作らせようかと思ったけど
やめておいた方がよさそうね・・・)
初めて圭太から敗北感を感じてしまう沙由美だった。
そんなこんなで文化祭の準備が進んでいき、当日を迎え、
クラスの人間に用意された衣装がそれぞれに配られた。
皆(特に男子)でお互いの姿に
ゲラゲラ笑いながら着替える中、
何と圭太が思わぬ苦戦を強いられる。
(うわ・・・この服縫製がすごく甘い。
しかも材質もペラペラで着にくい・・・)
これは圭太が普段から翠の作る出来のいい衣装に
慣れてしまっていたからである。
今回皆に配られたのはパーティグッズ等で
1着数千円の簡素なものだ。
当然クオリティなどたかが知れている。
(ウィッグもゴワゴワでなんか気持ち悪いし・・・
調子が出ないなぁ)
そんなこんなでどうにか着替え終わった圭太は、
教室のドアを開ける。
「みんなおまたせ。」
一瞬教室が静まり返る。そしてすぐにざわつき始める。
「いや・・・なんというかさ・・・うん」
「こういうのって笑かすのでやってるわけであってさ・・・」
「あまりに笑えないのが来るのはなぁ・・・」
などと口々に言い始めた。
「ちょ、ちょっと待て、なんだその反応は!笑えよ!」
そこに雄一がポンと背中を押して、
「ハイハイ、ガチ勢はさっさと接客に回る!」
「なんだよガチ勢って」
と雄一に引っ張られて接客に行く圭太の後ろでは・・・
「いや、似合いすぎだろ」「ああ・・・」
とクラスメイト達の反応は上々だったようだ。
というわけでいよいよ開店。
最初はなかなか客足が伸びなかったが、
しばらくして1人、2人と生徒が入ってくる。
やがてそれは徐々に増えていき、店内に人が溢れてきた。
特に男装した女子生徒に人気があり、
次々とお客さんがやってくる。
圭太の方にも何人かやってきたのだが、
なぜか男性客ばかりで、それも妙に熱い視線を送ってくる。
それに対しては
「ハイ!うちそういうお店じゃありませんからね~」と
内田がフォローを入れてくれたおかげで
接客には支障は出なかった。
「ありがとうございました~」
その後も接客を続けるが、
なぜか圭太のもとにだけどんどん人が集まってきた。
「ねえ、君かわいいね、写真撮らせてくれない?」
などと男子に声を掛けられる。その度に自分で
「あ。俺一応男子なんで」と訂正していた。
そんなこんなで大忙しな午前中が終わり、
それぞれ交代で昼休みに入った。
「そんなわけで今大盛況なんですよ。」
と昼食を食べながら沙由美に報告する圭太。
本来なら別に休憩室があるのだが、人混みが激しいため、
圭太は保健室に来て休憩していた。
「そういえばうちの部って
文化祭で何か出すものあるんでしたっけ?」
無いとは思いますけど・・・と続けようとしたところに
沙由美が「あるわよ」と言ってきた。
「今年は冊子を出すだけだから、
歴史研究部の展示場に置かせてもらってるだけだけど」と続けて、
見本となる冊子を見せてくれた。冊子は2冊あり、
それぞれ「日本の学生服の歴史」「世界民族の服装と風俗」
というタイトルが書かれていた。どっちの冊子も内容がとても細かい。
「葵ちゃんと翠ちゃんの力作よ。」と沙由美が言う。
「へぇ・・・これすごいですね。
ちゃんと研究してる感がすごいです!うちの部って
俺オモチャにして遊んでるだけじゃななかったんですね!」
「・・・あんた本当に最近一言余計よ。」
「あはは。でも真面目な話、
こんなしっかりした内容だとお客さんもたくさん来てくれますね。」
「まぁね。普段の私達の活動が
こんなところで活きてくるなんてねぇ。」
と、ここで沙由美が圭太の違和感に気が付いた。
「圭ちゃん、今の君「俺」って言ってる。」
「!?」圭太は思わず口を押える。
「あれ?なんででしょうね?いつも女装の時は
いつの間にか「僕」に変わってるのに・・・」
「何か変わったこととかなかった?」と沙由美が聞く。
「・・・そういえばこの衣装普段と違って
着にくくて調子が出ないというか・・・」
「それだ!!!」と突然声を上げる沙由美。
「え・・・何ですかいきなり・・・」と驚く圭太。
「出来の悪い衣装のせいね・・・
普段出来のいいものばかり着てるせい」
「ええ・・・そんなこと言われても・・・」
「私としてはそんな圭ちゃん本来の魅力を
発揮できないのは嫌だなぁ」とニヤリと笑う。
「え・・・・」
圭太は猛烈に嫌な予感がしてきた。
****
しばらくすると圭太は教室に戻る。
「遅くなってごめん・・・」
「お、お帰り!悪いけどこれ向こうのテーブルに頼まぁ」
と飲み物を渡される。
「うん分かった。」と飲み物をトレーに乗せて歩くその姿は
ちょっと様子がおかしかった。
まず歩き方が内股気味。そして少し猫背になっている。
さらに顔色が悪いのか頬がほんのり赤い。
それを見ていた雄一が 心配になって声を掛けてきた。
それに答えようと振り向いた時、 ふらっと体勢を崩す。
雄一が慌てて「大丈夫かおい!」
と声をかけるが「僕は大丈夫・・・」とだけ言う。
「お前なんか変じゃねーか?」
「そ、そうかな?何もないよ」
とだけ言い残し、急いでテーブルに向かった。
「おまたせしました~」と客に飲料を渡し、
立ち去ろうとすると・・・
「うッ!」と小さく叫んで前かがみになる。
(まったくあの人は・・・)と視線を向けるその先のテーブルには
沙由美が手を振る姿があった・・・そしてその手には
小さなリモコンらしきものが確認できる。
「圭ちゃ~ん♪」と笑顔で手を振っている。
圭太は何も言わず、無言で沙由美に近づく。
「あ~もう怒らないでよぉ」と反省していない様子の沙由美。
「いい加減にしてください!」と小さな声で怒るが・・・
沙由美がリモコンスイッチを入れると
「ひゃぅっ」という声と共にビクンとなって崩れ落ちる。
「も・・・やめてくださいよ・・・こんなところで・・・」
と息絶え絶えになりながら言う。
「だって圭ちゃん可愛いんだもん」と言いつつ、
沙由美はリモコンのスイッチを切る。
「いくらこの状態で「僕」にしたいからって・・・」
「ふふふ」と当然といった表情をする沙由美。
「ひどいですよ・・・」と小声で文句を言うが、
「でもこういうの好きでしょ?」と返されてしまう。
圭太はその言葉を聞いて黙ってしまう。
確かに嫌いではないからだ。
しかしそれは女装をした自分に対してであって、
本来の姿では恥ずかしいだけである。
だが沙由美の前ではそれが言えない。
なぜなら沙由美の命令に逆らえないから・・・
「仕事に差し支えるんで手心を・・・どうか」
とお願いするしかなかった
「まぁいいわ。じゃあ後2時間くらいはこのまま頑張ってね」
とニッコリ笑って言う。
「ええ・・・まだそんなに・・・」
「じゃあお客さんをもっと楽しませてあげないとね」
と言って沙由美は離れていく。
刺激は大分微弱なものに設定されたが
なくなったわけではない。
「くっ」と歯を食いしばり、耐えるしかないのだ。
「お待たせしました。こちらセットです。」
とお客に料理を出す。
「あ、ありがとうございます。」
その声を聞いた途端に身体に
電流が流れるような感覚に襲われる。
「・・・んふっ!」と思わず声が出る。
(いけない・・・我慢しないと・・・)
何とか平静を装おうとするがなかなか難しい。
注文を受け、運ぶ度に圭太を襲う快感の波。
「どうしたの?調子悪いの?」と聞かれてしまうが、
「いえ・・・何でもありません」と答えることしかできない。
「すいません、ちょっとトイレに行ってきます」
と伝えてからトイレに向かう。
個室に入り鍵を閉める。
やっと一安心できると思った瞬間、
カチッ と何かを押す音が聞こえた。
その音は先程までよりはるかに大きな音だった。
「あああああぁぁぁ!」
突然襲ってくる快楽の波に圭太は悶絶した。
あまりの衝撃に耐えられず、その場に崩れ落ちる。
(もうホントに・・・勘弁してくれ・・・)
と心の中でつぶやくが、もちろん返事はない。
「あ・・・ああっ・・・」
なんとか立ち上がり、壁に手をつくことで倒れないようにする。
「うぐ・・・だめだ・・・これじゃあ仕事にならないよ・・・」
そう思いながらも足は自然と動き出す。
そして向かう先は保健室。
「先生・・・助けてください・・・」と懇願するように言った。
「あらら、もう限界みたいね」と沙由美が笑う。
「しょうがないわね・・・さ、こっち来なさい。」
とベッドへ誘導される。
「はい・・・」と力なく答える圭太。
圭太を別途に寝かせ、
股間に括り付けたローターを取ろうとする・・・が
「んぁふっ!」トピュッ!「きゃっ!!」
我慢の限界を迎え、勢いよく噴き出た精液を
顔面で受け取ってしまう。
「あ~あ、汚しちゃったじゃない」と呆れ顔で言う沙由美。
「ごめんなさい・・・もう限界だったんです・・・」
沙由美は顔面をハンカチで拭きながら、
圭太のモノを確認する。
そこには、未だに元気なままのソレがあった。
「ほんとすごいわねぇ。
これは一回出しても収まらないかしら?」
とニヤリとする沙由美。
「えぇ・・・」と少し不安げになる圭太だが、
沙由美には逆らえない。
「でもこれをまず取らないとね」と言いローターを外すと、
圭太のモノはビュンと元気に起き上がった。
「はぁ・・・はぁ・・・」
「こんなの付けて人前で接客していてどんな気分だった?」
沙由美が意地悪く質問する。
「そ、それは・・・恥ずかしかったけど、すごく興奮してました・・・」
「でしょうね。だってあれだけ出したんだもの」と笑われる。
そして「よくできました。」キスをする。
「じゃあ次は私がサービスしてあげようかな。」
と言って、圭太の寝るベットに腰掛ける。
「え・・・ええ!?」驚く圭太に沙由美は、
「まさかこの状態で戻るわけにもいかないでしょ?」と言う。
確かにその通りである。「じっとしてて・・・」
と下半身にそっと口を寄せる。
「ちょっ、先生ダメですよ!」と慌てる圭太。
しかし沙由美はやめない。
そのまま口の中に含み、舌を這わせる。
「んふっ・・・」と声を漏らす沙由美。
その表情はとても艶めかしいものだった。
「んくぅ・・・せんせぃ・・・それだめぇ・・・」と悶える圭太。
沙由美は一度口から離すと、今度は手で扱いてくる。
「ひゃうん!」と声を上げる圭太。
「気持ちいい?」と聞かれると「は・・・はい」
と顔を赤らめて答える。
そして再び口に含むと、一気に吸い上げるように扱かれる。
その瞬間圭太は果ててしまった。
口の中に広がる精液をゴクリと飲み込む沙由美。
その姿に圭太はドキッとした。
***
そして程なくして文化祭の終了を告げる
アナウンスが響き始める。
「終わっちゃったか・・・」
「せめて後夜祭には間に合うようにしましょう」
「そうですね・・・」と少し残念そうな圭太。
「じゃあとりあえず着替え取りに行ってあげるから待ってなさい。」
と言って保健室を後にする沙由美。
(またいつものように振り回されちゃったな・・・)
と思いつつ、それでも沙由美との時間は
楽しいと感じる圭太であった。
(もし僕がもっと大きくなって体格良くなって
女装が似合わなくなったら
先生は僕に興味をなくしてしまうのかな・・・)
ふとそんな考えてしまう。
今の圭太の状態からすればそれは喜ばしいことなのだが、
なぜかこの空間にいつまでもいたいという気持ちも、
同時にあった。
****
夜。校庭では後夜祭が始まり、
色々と片づけを終えた生徒たちが集まっていた。
音楽に合わせてダンスをするもの、
集まって談笑するものと様々であった。
圭太は中心にあるキャンプファイヤーの炎を
ぼんやりと眺めていた。
すると突然後ろから肩を叩かれた。
「よう」友人の神崎雄一だった。
「なんか途中で腹が痛くなって
保健室に行ってたらしいけど大丈夫か?」
(沙由美先生はそう言ってくれてたのか・・・)
圭太はその気遣いに感謝しつつ、適当に相槌を打つ。
その後雄一と一緒にいると、
やがて女子生徒も集まり始めた。
どうやら圭太の女装姿が気に入ったようで、
写真を見せろだの写真撮らせてくれだと 言われているうちに、
だんだんと囲まれていった。
「ちょっと何事?!」慌てる圭太。
「お前がいない間に3年女子たちの間で盛りあってんだよ!
ファンクラブ作るとか何とかで。」
「そうそう!だから私たちとも一緒に写真撮りましょ!」
と迫られる。
「え、でも俺男だし・・・」と言い訳しようとするが、
「いいじゃん別に。可愛いんだし。」と言われ、
結局写真撮影に応じさせられてしまった。
「ほーらもっと笑って、ホントちっちゃ可愛い!」
と女子に囲まれ、恥ずかしさと嬉しさが入り混じったような
表情を浮かべる圭太。
結局その日は後夜祭が終わるまで
圭太は離してもらえなかった。
****
数日後
教室で圭太たちが文化祭のことを話していた。
「なんかすごい騒ぎになったなお前」
「いや一時的なもんでしょきっと」と圭太が言う。
実はこの発言は沙由美からの受け売りだ。彼女曰はく
「あんな衣装では君の魅力を半分も引き出せていないから」
との事。
「まぁ確かにあれは可愛かったよな」
「うん、なんか別人みたいだよな。特に午後からは」
「えぇ!?」と驚く圭太。
「冗談だよ~」と笑いながら返す友人たちにほっとする。
「いよう!天然ジゴロ君おはよう!」
教室に入ってきた雄一が声をかける。
「なんだよその呼び方!」
「で、どうなんだ彼女何人出来た?」「やめろよ!もう」
「他校の人間からも『紹介してくれ』
って来てるぞ!それこそ男女問わず」
「お願いだから全部断って!」圭太は真っ赤になって言った。
友人からのからかいにあいながらふとあることが思い浮かんだ。
(部の人から見たら俺の立ち位置は何なんだろう・・・?
一応全員と関係持ってるけど・・・「恋人」ではないような・・・)
ちょっと考え込んでしまう圭太だった。
おまけ:この時発足された圭太のファンクラブは
その後も地味にひっそり活動が続き、
何と圭太の卒業時まで存続していたという・・・。
おわり。
主人公白石圭太は美人保険医が顧問の
『服飾文化研究会』に強引に入れられる。
しかしそこは服飾研究とは名ばかりのコスプレHを楽しむ場所であった。
そこで祥太は言われるがままに女装して、
顧問の沙由美と先輩部員の葵たちに
オモチャにされる日々を送って、いろいろ開発されまくる。
(あらすじここまで)
ある秋の日、保健室で沙由美は、先日の惨劇を振り返る・・・。
(あー失敗したわ・・・圭太君があんな壊滅的な
味覚の持ち主だったなんて)
沙由美はあの時のことを思い出すだけで、
胃液が込み上げてくるほどの後悔に襲われていた。
あの時圭太にもらった激辛弁当のせいで、ここしばらくの間、
体調を著しく崩していたのだ。
(なんであの子はあんなもの平気で食べてるのかしら・・・
おかずに赤いもの掛かってたら
普通にケチャップだと思うじゃないのよぉ・・・)
そんなことを考えていると
その弁当の作り主が保健室にやってきた。
「失礼します」
そういって入ってきたのは圭太が入ってくる。
「翠ちゃんなら今日は来てないわよ。」
「知ってますよ。今日は文化祭のことで相談があってきたんです。」
圭太の話はこうだ。
圭太のクラスで模擬店をやることになったのだが、
クラスでの意見が、「メイドカフェ」か「執事カフェ」を
やるかで別れたというのだ。
なら教室の中で両方やろうこと言うことになったのだが、
誰かが「いっそ性別入れ替えない?」と言い出したせいで、
女がやる執事カフェと男がやるメイドカフェに
決定してしまったとのこと。
「別にいいんじゃないの。特に君は得意分野でしょ。」
と沙由美が興味なさそうに言った。
「なのでしばらく部活には参加できないかなと」
「なるほどね、わかったわ。
ちなみにカフェでは何の係になったの?」
「うーん・・・俺としては調理場希望したんですが・・・」
「死人出す気!!」血相を変えて沙由美が叫ぶ。
「いえ、皆から『お前は何もしなくていい!』
となぜか無理やり接客に回されました・・・」
「あ~もう、あんた絶対キッチン入っちゃだめだからね!」
「・・・なんでみんな先生と同じこと言うんだろう?」
本気で分からないという感じで圭太が首をかしげる
「あの~・・・ひょっとして自覚ない?」「何がですか?」
(あなたがキッチン入ったら、デスソースオムライスとか
平気で作りそうだからよ!)
「自信作があったんだけどなぁ・・・」と本当に残念そうな圭太。
恐いもの見たさで沙由美が聞く「ちなみになに作る気だったの?」
「ええとデスソースを使った・・・」「普通のものを作りなさい!」
「・・・うーんあの舌のしびれる感覚がいいんだけどなぁ」
(だめだわ、この子料理のこととなると
舌というか頭おかしい・・・)
「よかったら今度先生にもふるまいますよ。」
「いい加減にしないと今すぐ裸にひん剥いて
体中にワサビぬりたっくって、
生きたままわさび漬けにするわよ!」
「え~そんなぁ」残念そうな圭太にふぅとため息を吐く沙由美。
「・・・ワサビがもったいない」「そっち?!」
(こいつは・・・いつか裸エプロンで
何か作らせようかと思ったけど
やめておいた方がよさそうね・・・)
初めて圭太から敗北感を感じてしまう沙由美だった。
そんなこんなで文化祭の準備が進んでいき、当日を迎え、
クラスの人間に用意された衣装がそれぞれに配られた。
皆(特に男子)でお互いの姿に
ゲラゲラ笑いながら着替える中、
何と圭太が思わぬ苦戦を強いられる。
(うわ・・・この服縫製がすごく甘い。
しかも材質もペラペラで着にくい・・・)
これは圭太が普段から翠の作る出来のいい衣装に
慣れてしまっていたからである。
今回皆に配られたのはパーティグッズ等で
1着数千円の簡素なものだ。
当然クオリティなどたかが知れている。
(ウィッグもゴワゴワでなんか気持ち悪いし・・・
調子が出ないなぁ)
そんなこんなでどうにか着替え終わった圭太は、
教室のドアを開ける。
「みんなおまたせ。」
一瞬教室が静まり返る。そしてすぐにざわつき始める。
「いや・・・なんというかさ・・・うん」
「こういうのって笑かすのでやってるわけであってさ・・・」
「あまりに笑えないのが来るのはなぁ・・・」
などと口々に言い始めた。
「ちょ、ちょっと待て、なんだその反応は!笑えよ!」
そこに雄一がポンと背中を押して、
「ハイハイ、ガチ勢はさっさと接客に回る!」
「なんだよガチ勢って」
と雄一に引っ張られて接客に行く圭太の後ろでは・・・
「いや、似合いすぎだろ」「ああ・・・」
とクラスメイト達の反応は上々だったようだ。
というわけでいよいよ開店。
最初はなかなか客足が伸びなかったが、
しばらくして1人、2人と生徒が入ってくる。
やがてそれは徐々に増えていき、店内に人が溢れてきた。
特に男装した女子生徒に人気があり、
次々とお客さんがやってくる。
圭太の方にも何人かやってきたのだが、
なぜか男性客ばかりで、それも妙に熱い視線を送ってくる。
それに対しては
「ハイ!うちそういうお店じゃありませんからね~」と
内田がフォローを入れてくれたおかげで
接客には支障は出なかった。
「ありがとうございました~」
その後も接客を続けるが、
なぜか圭太のもとにだけどんどん人が集まってきた。
「ねえ、君かわいいね、写真撮らせてくれない?」
などと男子に声を掛けられる。その度に自分で
「あ。俺一応男子なんで」と訂正していた。
そんなこんなで大忙しな午前中が終わり、
それぞれ交代で昼休みに入った。
「そんなわけで今大盛況なんですよ。」
と昼食を食べながら沙由美に報告する圭太。
本来なら別に休憩室があるのだが、人混みが激しいため、
圭太は保健室に来て休憩していた。
「そういえばうちの部って
文化祭で何か出すものあるんでしたっけ?」
無いとは思いますけど・・・と続けようとしたところに
沙由美が「あるわよ」と言ってきた。
「今年は冊子を出すだけだから、
歴史研究部の展示場に置かせてもらってるだけだけど」と続けて、
見本となる冊子を見せてくれた。冊子は2冊あり、
それぞれ「日本の学生服の歴史」「世界民族の服装と風俗」
というタイトルが書かれていた。どっちの冊子も内容がとても細かい。
「葵ちゃんと翠ちゃんの力作よ。」と沙由美が言う。
「へぇ・・・これすごいですね。
ちゃんと研究してる感がすごいです!うちの部って
俺オモチャにして遊んでるだけじゃななかったんですね!」
「・・・あんた本当に最近一言余計よ。」
「あはは。でも真面目な話、
こんなしっかりした内容だとお客さんもたくさん来てくれますね。」
「まぁね。普段の私達の活動が
こんなところで活きてくるなんてねぇ。」
と、ここで沙由美が圭太の違和感に気が付いた。
「圭ちゃん、今の君「俺」って言ってる。」
「!?」圭太は思わず口を押える。
「あれ?なんででしょうね?いつも女装の時は
いつの間にか「僕」に変わってるのに・・・」
「何か変わったこととかなかった?」と沙由美が聞く。
「・・・そういえばこの衣装普段と違って
着にくくて調子が出ないというか・・・」
「それだ!!!」と突然声を上げる沙由美。
「え・・・何ですかいきなり・・・」と驚く圭太。
「出来の悪い衣装のせいね・・・
普段出来のいいものばかり着てるせい」
「ええ・・・そんなこと言われても・・・」
「私としてはそんな圭ちゃん本来の魅力を
発揮できないのは嫌だなぁ」とニヤリと笑う。
「え・・・・」
圭太は猛烈に嫌な予感がしてきた。
****
しばらくすると圭太は教室に戻る。
「遅くなってごめん・・・」
「お、お帰り!悪いけどこれ向こうのテーブルに頼まぁ」
と飲み物を渡される。
「うん分かった。」と飲み物をトレーに乗せて歩くその姿は
ちょっと様子がおかしかった。
まず歩き方が内股気味。そして少し猫背になっている。
さらに顔色が悪いのか頬がほんのり赤い。
それを見ていた雄一が 心配になって声を掛けてきた。
それに答えようと振り向いた時、 ふらっと体勢を崩す。
雄一が慌てて「大丈夫かおい!」
と声をかけるが「僕は大丈夫・・・」とだけ言う。
「お前なんか変じゃねーか?」
「そ、そうかな?何もないよ」
とだけ言い残し、急いでテーブルに向かった。
「おまたせしました~」と客に飲料を渡し、
立ち去ろうとすると・・・
「うッ!」と小さく叫んで前かがみになる。
(まったくあの人は・・・)と視線を向けるその先のテーブルには
沙由美が手を振る姿があった・・・そしてその手には
小さなリモコンらしきものが確認できる。
「圭ちゃ~ん♪」と笑顔で手を振っている。
圭太は何も言わず、無言で沙由美に近づく。
「あ~もう怒らないでよぉ」と反省していない様子の沙由美。
「いい加減にしてください!」と小さな声で怒るが・・・
沙由美がリモコンスイッチを入れると
「ひゃぅっ」という声と共にビクンとなって崩れ落ちる。
「も・・・やめてくださいよ・・・こんなところで・・・」
と息絶え絶えになりながら言う。
「だって圭ちゃん可愛いんだもん」と言いつつ、
沙由美はリモコンのスイッチを切る。
「いくらこの状態で「僕」にしたいからって・・・」
「ふふふ」と当然といった表情をする沙由美。
「ひどいですよ・・・」と小声で文句を言うが、
「でもこういうの好きでしょ?」と返されてしまう。
圭太はその言葉を聞いて黙ってしまう。
確かに嫌いではないからだ。
しかしそれは女装をした自分に対してであって、
本来の姿では恥ずかしいだけである。
だが沙由美の前ではそれが言えない。
なぜなら沙由美の命令に逆らえないから・・・
「仕事に差し支えるんで手心を・・・どうか」
とお願いするしかなかった
「まぁいいわ。じゃあ後2時間くらいはこのまま頑張ってね」
とニッコリ笑って言う。
「ええ・・・まだそんなに・・・」
「じゃあお客さんをもっと楽しませてあげないとね」
と言って沙由美は離れていく。
刺激は大分微弱なものに設定されたが
なくなったわけではない。
「くっ」と歯を食いしばり、耐えるしかないのだ。
「お待たせしました。こちらセットです。」
とお客に料理を出す。
「あ、ありがとうございます。」
その声を聞いた途端に身体に
電流が流れるような感覚に襲われる。
「・・・んふっ!」と思わず声が出る。
(いけない・・・我慢しないと・・・)
何とか平静を装おうとするがなかなか難しい。
注文を受け、運ぶ度に圭太を襲う快感の波。
「どうしたの?調子悪いの?」と聞かれてしまうが、
「いえ・・・何でもありません」と答えることしかできない。
「すいません、ちょっとトイレに行ってきます」
と伝えてからトイレに向かう。
個室に入り鍵を閉める。
やっと一安心できると思った瞬間、
カチッ と何かを押す音が聞こえた。
その音は先程までよりはるかに大きな音だった。
「あああああぁぁぁ!」
突然襲ってくる快楽の波に圭太は悶絶した。
あまりの衝撃に耐えられず、その場に崩れ落ちる。
(もうホントに・・・勘弁してくれ・・・)
と心の中でつぶやくが、もちろん返事はない。
「あ・・・ああっ・・・」
なんとか立ち上がり、壁に手をつくことで倒れないようにする。
「うぐ・・・だめだ・・・これじゃあ仕事にならないよ・・・」
そう思いながらも足は自然と動き出す。
そして向かう先は保健室。
「先生・・・助けてください・・・」と懇願するように言った。
「あらら、もう限界みたいね」と沙由美が笑う。
「しょうがないわね・・・さ、こっち来なさい。」
とベッドへ誘導される。
「はい・・・」と力なく答える圭太。
圭太を別途に寝かせ、
股間に括り付けたローターを取ろうとする・・・が
「んぁふっ!」トピュッ!「きゃっ!!」
我慢の限界を迎え、勢いよく噴き出た精液を
顔面で受け取ってしまう。
「あ~あ、汚しちゃったじゃない」と呆れ顔で言う沙由美。
「ごめんなさい・・・もう限界だったんです・・・」
沙由美は顔面をハンカチで拭きながら、
圭太のモノを確認する。
そこには、未だに元気なままのソレがあった。
「ほんとすごいわねぇ。
これは一回出しても収まらないかしら?」
とニヤリとする沙由美。
「えぇ・・・」と少し不安げになる圭太だが、
沙由美には逆らえない。
「でもこれをまず取らないとね」と言いローターを外すと、
圭太のモノはビュンと元気に起き上がった。
「はぁ・・・はぁ・・・」
「こんなの付けて人前で接客していてどんな気分だった?」
沙由美が意地悪く質問する。
「そ、それは・・・恥ずかしかったけど、すごく興奮してました・・・」
「でしょうね。だってあれだけ出したんだもの」と笑われる。
そして「よくできました。」キスをする。
「じゃあ次は私がサービスしてあげようかな。」
と言って、圭太の寝るベットに腰掛ける。
「え・・・ええ!?」驚く圭太に沙由美は、
「まさかこの状態で戻るわけにもいかないでしょ?」と言う。
確かにその通りである。「じっとしてて・・・」
と下半身にそっと口を寄せる。
「ちょっ、先生ダメですよ!」と慌てる圭太。
しかし沙由美はやめない。
そのまま口の中に含み、舌を這わせる。
「んふっ・・・」と声を漏らす沙由美。
その表情はとても艶めかしいものだった。
「んくぅ・・・せんせぃ・・・それだめぇ・・・」と悶える圭太。
沙由美は一度口から離すと、今度は手で扱いてくる。
「ひゃうん!」と声を上げる圭太。
「気持ちいい?」と聞かれると「は・・・はい」
と顔を赤らめて答える。
そして再び口に含むと、一気に吸い上げるように扱かれる。
その瞬間圭太は果ててしまった。
口の中に広がる精液をゴクリと飲み込む沙由美。
その姿に圭太はドキッとした。
***
そして程なくして文化祭の終了を告げる
アナウンスが響き始める。
「終わっちゃったか・・・」
「せめて後夜祭には間に合うようにしましょう」
「そうですね・・・」と少し残念そうな圭太。
「じゃあとりあえず着替え取りに行ってあげるから待ってなさい。」
と言って保健室を後にする沙由美。
(またいつものように振り回されちゃったな・・・)
と思いつつ、それでも沙由美との時間は
楽しいと感じる圭太であった。
(もし僕がもっと大きくなって体格良くなって
女装が似合わなくなったら
先生は僕に興味をなくしてしまうのかな・・・)
ふとそんな考えてしまう。
今の圭太の状態からすればそれは喜ばしいことなのだが、
なぜかこの空間にいつまでもいたいという気持ちも、
同時にあった。
****
夜。校庭では後夜祭が始まり、
色々と片づけを終えた生徒たちが集まっていた。
音楽に合わせてダンスをするもの、
集まって談笑するものと様々であった。
圭太は中心にあるキャンプファイヤーの炎を
ぼんやりと眺めていた。
すると突然後ろから肩を叩かれた。
「よう」友人の神崎雄一だった。
「なんか途中で腹が痛くなって
保健室に行ってたらしいけど大丈夫か?」
(沙由美先生はそう言ってくれてたのか・・・)
圭太はその気遣いに感謝しつつ、適当に相槌を打つ。
その後雄一と一緒にいると、
やがて女子生徒も集まり始めた。
どうやら圭太の女装姿が気に入ったようで、
写真を見せろだの写真撮らせてくれだと 言われているうちに、
だんだんと囲まれていった。
「ちょっと何事?!」慌てる圭太。
「お前がいない間に3年女子たちの間で盛りあってんだよ!
ファンクラブ作るとか何とかで。」
「そうそう!だから私たちとも一緒に写真撮りましょ!」
と迫られる。
「え、でも俺男だし・・・」と言い訳しようとするが、
「いいじゃん別に。可愛いんだし。」と言われ、
結局写真撮影に応じさせられてしまった。
「ほーらもっと笑って、ホントちっちゃ可愛い!」
と女子に囲まれ、恥ずかしさと嬉しさが入り混じったような
表情を浮かべる圭太。
結局その日は後夜祭が終わるまで
圭太は離してもらえなかった。
****
数日後
教室で圭太たちが文化祭のことを話していた。
「なんかすごい騒ぎになったなお前」
「いや一時的なもんでしょきっと」と圭太が言う。
実はこの発言は沙由美からの受け売りだ。彼女曰はく
「あんな衣装では君の魅力を半分も引き出せていないから」
との事。
「まぁ確かにあれは可愛かったよな」
「うん、なんか別人みたいだよな。特に午後からは」
「えぇ!?」と驚く圭太。
「冗談だよ~」と笑いながら返す友人たちにほっとする。
「いよう!天然ジゴロ君おはよう!」
教室に入ってきた雄一が声をかける。
「なんだよその呼び方!」
「で、どうなんだ彼女何人出来た?」「やめろよ!もう」
「他校の人間からも『紹介してくれ』
って来てるぞ!それこそ男女問わず」
「お願いだから全部断って!」圭太は真っ赤になって言った。
友人からのからかいにあいながらふとあることが思い浮かんだ。
(部の人から見たら俺の立ち位置は何なんだろう・・・?
一応全員と関係持ってるけど・・・「恋人」ではないような・・・)
ちょっと考え込んでしまう圭太だった。
おまけ:この時発足された圭太のファンクラブは
その後も地味にひっそり活動が続き、
何と圭太の卒業時まで存続していたという・・・。
おわり。
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