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第41話 不審者VS不審者
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【不審者side】
「おかしいですねぇ……アナタは私と同じく……『神に仕える者』だと思ったのですが」
屋敷の中から連れ出される道中、同業者であることを否定されたルナティックは首をかしげながらそう言った。
「いいえ、あなたが信じているものは神ではありません。……人の心を持たない魔物です」
「おやおや……」
「――そしてあなたも、もはや人間ではない」
屋敷の門を通り森の中へとやって来たサリアは、その場で立ち止まってルナティックの背を睨みつける。
「ここへ来た時からその醜悪な邪念を感じ取っていたアランは、さぞ怖かったことでしょう……! 一体……どれほどの罪なき子らを手にかければそうなるのですか……!」
その目からは涙が零れ落ちていた。ちなみに、アランがルナティックの気配を感じ取っていたというのは彼女の勘違いである。
「――我が主に代わって、私が裁きを下します」
彼女はそう宣言しながら所持していた聖典を天に掲げた。
対するルナティックは、不気味な笑みを浮かべたまま懐から魔導書を取り出し振り返る。
「幼い子供が最も輝く瞬間は……恐怖のあまり顔を歪めて泣き叫ぶ刻なのです! 私と同じでありながら……アナタにはなぜそれが分からないのですか?」
「少年少女の笑顔はこの世で最も尊い宝です。それを奪おうなどと考えるあなたは、言葉の通じぬ獣と変わりありません。――これ以上の問答は不要でしょう」
冷たい声で言い放ち、聖典の頁を開くサリア。
「……たった今、同じことを思いました。どうやら……アナタとは根本から相容れないようだ」
ルナティックも魔導書を開き、迎え撃つ体勢に入る。
「偉大なる我が主よ、どうかこの者の罪過に報いをお与えください――完全回復」
「治癒魔法……?」
しかし、サリアが詠唱したのは治癒魔法だった。ルナティックの頭上に光が降り注ぎ、全身に完全回復がかかる。
「……ぐぅッ?!」
刹那、胸を押さえて苦しみ始め、その場に膝をつくルナティック。
「これで分かったでしょう。あなたはもう人ではないのです――悔い改めなさい」
サリアのように修練を積んだ聖女の治癒魔法は、重い罪を背負った者や魔物に対してはそのまま攻撃魔法として作用するのだ。
「心なき者の手にかかった罪なき子らの御霊に、永遠の安らぎがあらんことを……」
聖典を胸に当て、その場で祈りを捧げるサリア。
「な、なるほど……随分と狂った神を……信仰しておられるようだ……!」
「……歪んだ目を通してみれば何もかもが歪んで見えるものです。あなたの見え透いた挑発が私に届くことはありません」
「まるで……お話になりませんねぇ……」
次の瞬間、ルナティックの持つ魔導書の瘴気がひときわ強まる。
「偉大なる……我が主よ……」
「――完全回復ッ!」
サリアは治癒魔法を重ねて詠唱するが、それでも止まらない。
「ぐッ……がはぁッ! ……どうか……罪深きヒトの子に永遠の安らぎを――死の指先」
ルナティックが血を吐き出しながら詠唱を済ませると、サリアの心臓の辺りを流れる血液が凍結し、氷柱となって彼女自身の胸を貫いた。
「…………っ!」
「おやおや……もう、お終いですか……?」
血の氷柱は一瞬にして溶け落ち、辺りが鮮血で染まる。サリアの胸には大きな穴が空いていた。
「あなたには……必ず……」
左手で苦しそうに胸を押さえながら何かを言おうとするサリアだったが、もはや手遅れである。
「うぐっ……」
やがて彼女の目は光を失い、聖典を落としてその場へ倒れ伏した。
「悲鳴すらないとは……張り合いのない……」
ルナティックは満身創痍の身体を引きずってサリアの元へ歩み寄り、血に染まった聖典を拾い上げる。
「どうやら、間違っていたのはアナタの神だったようですねぇ……?」
勝ち誇った表情で言い放ち、蔑むような目でサリアの聖典を開くルナティック。
「………………はぁ?」
――そこに記されていたのは、サリアが信仰する神の言葉ではなかった。
ニナ、プリシラ、アランを含む様々な子供たちが、こちらへ向かってほほ笑みかけている。『記憶の魔導書』の中でも選りすぐりの一枚を切り抜いて納めているのだ。
「な、なんだこれは……?!」
うろたえるルナティックだったが、本当の恐怖はここからだった。
「サリアせんせー、がんばって!」「サリアせんせいだいすきー!」「どこか痛いの? じゃあ……よしよし、してあげるねサリア先生!」
聖典の中の子供達が動き始め、倒れているサリアを応援し始めたのである。
「もうっ! そんな所で寝てちゃだめじゃないサリア!」「まったく。世話の焼ける姉だなぁ……わたしがおんぶしてやろうか?」
……もちろん、聖典の中には幼少期のメリアとダリアも切り抜かれている。二人もサリアのことを応援しているようだ。
「私はやればできる子です! 今日も頑張りましょう!」
さらに恐ろしいことに、そこには幼少期のサリア自身の姿もあった。おそらく、彼女にとっては子供の頃の自分自身も尊い存在なのだろう。
「意味が分からない……!」
「私の……大切な思い出です」
「ッ?!」
いつの間にかサリアは起き上がっていた。胸に空いた穴は跡形もなく消え去り、自身の血で染まっていたはずの身体も全て綺麗になっている。
「な、なぜ生きているッ!」
「……心の中の皆さんが応援してくれる限り……私が悪を前に斃れることはありません! みんなの笑顔が私にとっての治癒魔法なのです!」
詳しい原理はおそらく本人も理解していないが、どうやらサリアは聖典の中で子供たちとの幸福な記憶(※空想を含む)を再現し、皆に応援してもらうことで自らの聖なる力を高めているようだった。
切り抜かれた子供たち一人一人がサリアの魔力と記憶によって再現された人工精霊のような存在であり、彼女自身の生命と繋がっているのだ。
「サリア様……どうか、みんなを救ってあげてください……っ!」「僕たちの無念を……晴らして……っ!」
――そしてルナティックは、自分が手にかけた子供達の顔がページに浮かび上がってくるのを見て激しく取り乱した。
これも詳しい原理は不明だが、聖典にはサリアが弔った子供たちが加わることもある。
おそらく、この世を彷徨っていた霊魂の一部が彼女の優しい心に触れて力を貸してくれるのだろう。
「く、狂ってる……」
ルナティックは震える声でそう呟いた後、聖典を取り落として後ずさる。
「皆さんを乱暴に扱わないでください!」
サリアは物凄い早さでそれを拾い上げ、埃を払って抱き締めた。
「オマエは……一体なんなんだぁッ!」
「サリア・フォルテル――神に代わってあなたに裁きを下す者ですっ!」
次の瞬間、天からまばゆい光の矢が降り注ぎ、ルナティックを貫くのだった。
「おかしいですねぇ……アナタは私と同じく……『神に仕える者』だと思ったのですが」
屋敷の中から連れ出される道中、同業者であることを否定されたルナティックは首をかしげながらそう言った。
「いいえ、あなたが信じているものは神ではありません。……人の心を持たない魔物です」
「おやおや……」
「――そしてあなたも、もはや人間ではない」
屋敷の門を通り森の中へとやって来たサリアは、その場で立ち止まってルナティックの背を睨みつける。
「ここへ来た時からその醜悪な邪念を感じ取っていたアランは、さぞ怖かったことでしょう……! 一体……どれほどの罪なき子らを手にかければそうなるのですか……!」
その目からは涙が零れ落ちていた。ちなみに、アランがルナティックの気配を感じ取っていたというのは彼女の勘違いである。
「――我が主に代わって、私が裁きを下します」
彼女はそう宣言しながら所持していた聖典を天に掲げた。
対するルナティックは、不気味な笑みを浮かべたまま懐から魔導書を取り出し振り返る。
「幼い子供が最も輝く瞬間は……恐怖のあまり顔を歪めて泣き叫ぶ刻なのです! 私と同じでありながら……アナタにはなぜそれが分からないのですか?」
「少年少女の笑顔はこの世で最も尊い宝です。それを奪おうなどと考えるあなたは、言葉の通じぬ獣と変わりありません。――これ以上の問答は不要でしょう」
冷たい声で言い放ち、聖典の頁を開くサリア。
「……たった今、同じことを思いました。どうやら……アナタとは根本から相容れないようだ」
ルナティックも魔導書を開き、迎え撃つ体勢に入る。
「偉大なる我が主よ、どうかこの者の罪過に報いをお与えください――完全回復」
「治癒魔法……?」
しかし、サリアが詠唱したのは治癒魔法だった。ルナティックの頭上に光が降り注ぎ、全身に完全回復がかかる。
「……ぐぅッ?!」
刹那、胸を押さえて苦しみ始め、その場に膝をつくルナティック。
「これで分かったでしょう。あなたはもう人ではないのです――悔い改めなさい」
サリアのように修練を積んだ聖女の治癒魔法は、重い罪を背負った者や魔物に対してはそのまま攻撃魔法として作用するのだ。
「心なき者の手にかかった罪なき子らの御霊に、永遠の安らぎがあらんことを……」
聖典を胸に当て、その場で祈りを捧げるサリア。
「な、なるほど……随分と狂った神を……信仰しておられるようだ……!」
「……歪んだ目を通してみれば何もかもが歪んで見えるものです。あなたの見え透いた挑発が私に届くことはありません」
「まるで……お話になりませんねぇ……」
次の瞬間、ルナティックの持つ魔導書の瘴気がひときわ強まる。
「偉大なる……我が主よ……」
「――完全回復ッ!」
サリアは治癒魔法を重ねて詠唱するが、それでも止まらない。
「ぐッ……がはぁッ! ……どうか……罪深きヒトの子に永遠の安らぎを――死の指先」
ルナティックが血を吐き出しながら詠唱を済ませると、サリアの心臓の辺りを流れる血液が凍結し、氷柱となって彼女自身の胸を貫いた。
「…………っ!」
「おやおや……もう、お終いですか……?」
血の氷柱は一瞬にして溶け落ち、辺りが鮮血で染まる。サリアの胸には大きな穴が空いていた。
「あなたには……必ず……」
左手で苦しそうに胸を押さえながら何かを言おうとするサリアだったが、もはや手遅れである。
「うぐっ……」
やがて彼女の目は光を失い、聖典を落としてその場へ倒れ伏した。
「悲鳴すらないとは……張り合いのない……」
ルナティックは満身創痍の身体を引きずってサリアの元へ歩み寄り、血に染まった聖典を拾い上げる。
「どうやら、間違っていたのはアナタの神だったようですねぇ……?」
勝ち誇った表情で言い放ち、蔑むような目でサリアの聖典を開くルナティック。
「………………はぁ?」
――そこに記されていたのは、サリアが信仰する神の言葉ではなかった。
ニナ、プリシラ、アランを含む様々な子供たちが、こちらへ向かってほほ笑みかけている。『記憶の魔導書』の中でも選りすぐりの一枚を切り抜いて納めているのだ。
「な、なんだこれは……?!」
うろたえるルナティックだったが、本当の恐怖はここからだった。
「サリアせんせー、がんばって!」「サリアせんせいだいすきー!」「どこか痛いの? じゃあ……よしよし、してあげるねサリア先生!」
聖典の中の子供達が動き始め、倒れているサリアを応援し始めたのである。
「もうっ! そんな所で寝てちゃだめじゃないサリア!」「まったく。世話の焼ける姉だなぁ……わたしがおんぶしてやろうか?」
……もちろん、聖典の中には幼少期のメリアとダリアも切り抜かれている。二人もサリアのことを応援しているようだ。
「私はやればできる子です! 今日も頑張りましょう!」
さらに恐ろしいことに、そこには幼少期のサリア自身の姿もあった。おそらく、彼女にとっては子供の頃の自分自身も尊い存在なのだろう。
「意味が分からない……!」
「私の……大切な思い出です」
「ッ?!」
いつの間にかサリアは起き上がっていた。胸に空いた穴は跡形もなく消え去り、自身の血で染まっていたはずの身体も全て綺麗になっている。
「な、なぜ生きているッ!」
「……心の中の皆さんが応援してくれる限り……私が悪を前に斃れることはありません! みんなの笑顔が私にとっての治癒魔法なのです!」
詳しい原理はおそらく本人も理解していないが、どうやらサリアは聖典の中で子供たちとの幸福な記憶(※空想を含む)を再現し、皆に応援してもらうことで自らの聖なる力を高めているようだった。
切り抜かれた子供たち一人一人がサリアの魔力と記憶によって再現された人工精霊のような存在であり、彼女自身の生命と繋がっているのだ。
「サリア様……どうか、みんなを救ってあげてください……っ!」「僕たちの無念を……晴らして……っ!」
――そしてルナティックは、自分が手にかけた子供達の顔がページに浮かび上がってくるのを見て激しく取り乱した。
これも詳しい原理は不明だが、聖典にはサリアが弔った子供たちが加わることもある。
おそらく、この世を彷徨っていた霊魂の一部が彼女の優しい心に触れて力を貸してくれるのだろう。
「く、狂ってる……」
ルナティックは震える声でそう呟いた後、聖典を取り落として後ずさる。
「皆さんを乱暴に扱わないでください!」
サリアは物凄い早さでそれを拾い上げ、埃を払って抱き締めた。
「オマエは……一体なんなんだぁッ!」
「サリア・フォルテル――神に代わってあなたに裁きを下す者ですっ!」
次の瞬間、天からまばゆい光の矢が降り注ぎ、ルナティックを貫くのだった。
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