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第三章『二年後のリィ&リリーと領地問題の解決』

色々終わり!

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やっっっっっと終わったー!
暗帝団絡みの事件とかギルマスについてとか色々あったけど終わったー!
ということはこの章もそろそろ終わりに近づいてきました!
いやー長かった…
と言うわけで(多分)この章最後の話、どうぞ!!!


なんか作者がうるさかったような…
「ま、いいや。」
そんなことは気にしないでおこう。
「さて晩御飯何かなー。」
ルンルンで歩いていると、前から人が歩いて来た。
もう真っ暗だし人はいないと思ってたけどいるんだ…
そんなことを考えながら歩く。
それから何も起きずすれ違うだけだと思っていたが、その女から声が聞こえて来た。
「10年後、貴様は生死を分ける事件に巻き込まれるだろう。」
「え?」
思わずバッと振り向いたが、その女の影はなかった。
「気のせい…でもないみたい。」
魔法にかかっているわけでも、幻覚を見せられているわけでもないらしい。
「まぁ10年後だし…いいかな。」
今考えるのもバカらしい。
「さて晩御飯晩御飯~。」
すぐにあんな女のことなど忘れ、晩御飯のことしか考えられなくなった。
静かな街を1人で歩いていると、すぐ宿に着いた。
「お邪魔しまーす。」
「お帰り。
みんなテーブルで待ってるわよ。」
この人も敬語を外してくれてありがたい限りだ。
「分かりました。」
そう一言残して僕はテーブルに向かった。
「おーっすアフェた…ち…?」
春馬と日咲もいると思っていたが、そこにはアフェしかいなかった。
「あいつら…」
「どうかしたのか?」
「この姿見たら逃げた。
何も分かってない。」
なるほど、あいつらはアフェの姿を見たことがなかったんだな。
「あーあ。
最初は元の姿でよかったのに。」
「周り人いた。
だめ。」
「まぁそりゃそうか。」
「ん。」
「んで、あいつらは今どこなんだ?」
「探知魔法使えば分かる。
情報共有する。」
「了解。」
少し待っていると、テレパシーで春馬たちの位置が送られて来た。
「って、すぐそこじゃない?
もしかしたら部屋かも。」
「その可能性ある。
行こう。」
大事そうに杖を抱える…と思ったら魔法で浮かせて運んでいた。
いつの間にそんな魔法を…!
絶対簡単なんだろうなぁと思いながら少しふざける僕であった。
「あら、どうしたの?」
「すいません、部屋にある物を忘れてしまって。」
「そうなのね。
晩御飯まで時間はあるから、ゆっくり探して来てね。」
「ありがとうございます。」
こんな時でも無言のアフェ。
キャラの入り込み方が凄いなぁ…
そうして階段を登り、部屋の前に来た。
「春馬、日咲、出て来てくれ。」
僕がそう言うとすぐに扉が開いた。
「あぁキャプテン…とさっきの女の子?
なんで?
知り合いなの?」
出て来て早々春馬がそう言う。
「分からないの?
こいつはアフェリス・コルギ。」
「いやいや、名前を言われましても…」
「成宮だよ?」
「………え?」
「だから、アフェは成宮だって。」
「えぇ!?」
「そうなの!?」
奥から日咲の声も聞こえて来た。
「日咲もいたのか。
じゃあそろそろ僕も変身しようかな。」
と言ってある僕は元の姿に変身した。
「キャプテン!?」
「本読んでたらやり方覚えてな。
なんとなくでやってみたらできたんだ。」
「なるほど…?」
そう言うとアフェは杖で俺の肩を叩いてきた。
「どうした?」
「飯。」
「はいはい。
じゃあ行くか。
あ、お前ら名前隠しとけよ。
一応名前作っとくか。」
そうして春馬はセトス・フィール。
日咲はナツ・フィールと言う名前で生きることになった。
「じゃあ変身解くか。」
そう言ってリィの体に戻り、口調も戻した。
「行こうか。」
「はーい。」
ナツが適当な返事をする。
そうして晩飯は何事もなく終わり、就寝時間。
「そういやキャプテンって今何してるんです?」
「キャプテンじゃなくてリィって呼んで。」
「あぁすいません。」
すぐに笑うセトスに少し笑いそうになったが、笑わずに話を続けた。
「今はこの街の統治を任されてる。
立場的には元SSランク冒険者パーティメンバー兼、侯爵の息子兼、子爵。」
「な、なんか強そう…」
「つまりは元最強のパーティのメンバーで、貴族。
立場で言うとセトスなんかよりずっと上だね。
まぁアフェだけは話が違ってくるけど…」
「え、アフェは何かあるの?」
「アフェはアルメリア王国最強の魔導士兼、魔法使いの勇者。
つまりは天才ってこと。」
「ふっ。」
隣で話を聞いていたアフェが誇らしげに口を挟んでくる。
「な、何それ…」
「まぁ僕らは強いってこと。
実力も、権力も。
困ったら何でも言ってね。
辺境なら最強の貴族である父、アルメリア王国付近だったら婚約者の父であるアルメリアの国王、この街ならギルマスに顔が効くから。」
「チートだ…」
「こ、婚約者!?
婚約者なんていたの…!?」
「うん。
転生して…2日目だったかな?
王女のリリー様から婚約者に任命されて。
つまり僕は時期国王ってことだ。
中々凄いでしょ?」
「中々…って言うかずるいよそれはー。」
ナツがそう言う。
「私、騎士団所属。
団長、顔効く。」
「あぁそうだな。」
僕の姉でもあるんだけどまぁそれは後々のお話。
「気になってたんですけど、アフェの話し方変じゃないですか?」
「うーん…
成宮の話し方だと女っぽくないから、多分クールな女をイメージしたんじゃないかな。」
「なるほど?」
理解できてないなこれ…
僕も詳しくは知らないけど。
「あ、年齢的にセトスが敬語を使うのは変だからタメ口にしてくれ。」
「分かりま…分かった。」
「一応この4人でパーティ組みたいと思ってるんだけど、どう?」
「え、パーティ組むの?」
「うん。」
「この4人で?」
「うん。」
「私とセトスいらなくない…?」
「いや人数は欲しいに決まってる。
一応聞くけど属性と職業は?」
「俺は闇だ。
職業は2つで、『召喚士』と『仕掛け人トラッパー』。」
「職業2つ持ちか。
やるな。」
「だろ?
ある人に珍しい、凄いって言われて自信あるんだよな。」
「なるほど。
一応僕は4つ持ちだけど。
まぁこの話は後にしようか。
じゃあ次はナツ。」
「4つ持ち…???」
疑問符を浮かべているセトスを無視する。
「私は確か水で祓魔士エクソシストだね。」
「祓魔士…って初めて聞いたかも。」
「祓魔士、対魔人特化。
デバフ解除メイン。」
アフェが即答してきた。
「なるほど。
じゃあこれからは重宝できるな…」
「そうなの?」
「そりゃそうだよ。
暗帝団は魔人が多いみたいだし、その時に活躍してもらわないと。」
「え!?
私戦うの!?」
驚いたように答える。
「死んでも大丈夫。
私復活させられる。」
「な、何それ…」
「あ、ちなみに僕も。」
「えぇ…」
入学試験の内容だったし。
「じゃあナツのことも聞き終わったし、寝ようか。」
「待て待て待て。
リィとアフェのことを聞いてないんだが?
パーティを組むなら知っておきたい。」
「あーごめんすっかり忘れてた!」
セトスに言われて思い出した。
「じゃあ…アフェからよろしく。」
「ん。
光、黒魔道士。
よろしく。」
ずいぶん端的だなぁ…
「詳しく説明するね。
アフェの属性は光で、職業は黒魔道士。
魔力量が尋常じゃないから最強クラスの魔法使いなんだけどね。
一応白魔導士の適正もあるよ。」
「ひ、光って最強だったよな?」
「だね。
でも闇も相当強いよ。」
「そうだけど…やっぱり光は格が違うかなぁって。」
「それはそう。
まぁ僕最弱の土だし。
格上は格上と戦っててよ。
僕には突っかからないでね。」
「土!?」
「リィ、土なんだ。」
「うん。
言ってなかったっけ。」
「ん。」
「そうだったっけか。」
「そ、それはどんまい。」
「あんまり舐めないで欲しいけどね。
僕が強いのはそこじゃないから。」
そう言うと、アフェが口を挟んできた。
「リィ、職業ずるい。」
「そうなのか?
4つ持ち…って言ってたが一体何なんだ?」
「アフェも十分強いけどね。
僕は竜騎士ドラグナー剣聖ソードマスター回復神ホープ怪盗トリックスターの4つ。
中々に強いでしょ。」
「はぁ!?
その4つって確か全部強かったような…」
「全部伝説レベル。
中々とかそんな次元じゃない。」
アフェが珍しく長文を…!
「まー、まだまだ使いこなせてないから伝説には程遠いんだけどね。
一応、竜騎士と剣聖はある程度覚醒済み。
ドラゴン見せようか?」
「ドラゴン!?
見てみたい!」
ナツが興味津々だ。
「じゃ、一旦こいつらで。」
僕は影を見つめる。
すると小さなドラゴンが3匹出てきた。、
「こいつらはちびドラ。
左からサー、ター、ニュー。
攻撃性能はあんまりないけど移動速度はかなりある。」
「へー!
かわいい!」
「初めて見た。」
「アフェにはフィカとギシュしか見せてないからな。
こいつらは主に採集を担当してもらってるんだ。」
「なるほど。」
「フィカとギシュ?
あと2匹いるの?」
「うん。
いるけど元の姿だとここが壊れちゃうからなぁ。」
「そんなに大きいのか。」
「まぁドラゴンだからね。
サー達が小さいだけでドラゴンは基本的に大きいよ。」
「そりゃそうか。」
納得してくれた様子。
そんな時、外から窓を叩く音が聞こえてきた。
「誰だ…?」
と言ってカーテンを開ける。
「ギシュ!」
そこには人化したギシュが。
思ってはいたがいつのまに龍状態と人状態を使い分けられるようになってんだこいつら…
「ただいま戻った。
報告がある。
ここを開けてくれんか?」
「分かった。」
と言って僕は窓の鍵を開けた。
「すまないな。
ところで、こいつらは?」
「新しい仲間だ。
気にせず報告してくれ。」
「了解。」
「この人がギシュ…?
人にしか見えないけど…」
「人化してるだけ。
元々巨大ドラゴン。」
「へ、へー…」
信じていない様子のナツ。
まぁ見てないしそりゃそうか。
「まず、今のところ暗帝団に動きはないようだ。
だが…」
「だが?」
「西の海岸と離島でモンスターが大量発生している。
原因は不明だが、おそらくダンジョンの出入り口を守る結界が何者かによって壊されたのだろう。」
「主にどんなモンスターが?」
「様々なモンスターがいるようだな。
スライム、ゴブリンの低級モンスターからブラックドラゴンなどの上級モンスター。
少ないがワーウルフやヴァンパイアといった超級モンスターもいる。」
「ワーウルフ、ヴァンパイアか…」
中々手強そうだ。
「現状の対処はどうなってるんだ?」
「西の海岸と離島はどの国にしても国外だ。
よってどの国も動くつもりはないようだ。
少しだがギルドが高難易度クエストとして張り出しているところもあるようだな。
だが受けてる人間は0だ。
早急な対応が必要と考えるぞ。」
「ふむ…
分かった。
騎士団に頼んで対策を派遣してもらおう。
僕もサポートや短時間の対応ならできる。」
「承知した。
今はフィカが離島の対応をしているが、敵の数が多すぎる。
時間の問題だろう。」
フィカでも苦戦するほどなのか…
「なら俺が行こうかな。」
と言っていつの間にか変身を解いていた成宮が言う。
「お、ほんとか。
なら任せた。」
「おう。」
「騎士団に伝えておくよ。」
「よろしく頼んだ。」
そう言うと成宮はギシュについて行った。
「大丈夫なのか…?」
不安そうな顔をしたセトスに話しかける。
「あいつなら大丈夫。
なんならあいつ、この世界で負けなしだから。」
負けを知ったら強くなる。
それは当たり前の話だ。
何せ僕も負けかけて強くなった身だから、尚更分かる。
だがアフェは違う。
その圧倒的な強さ。
強すぎて負けられない程だ。
負けを知った者の強さと、負けられない者の強さは全くの別物だ。
どっちが強いとかはないが、結局負けなければいい。
「成宮が負けることはない。
安心して待ってていいよ。」
「そ、そうか。」
「明日は成宮を追いかけよう。
予めマークは付けたから、すぐにでも出発できる。
今日は休んで疲れをとってくれ。」
「分かったわ。」
そう言うとナツとセトスはベッドにダイブした。
「おやすみ。」
僕は聞こえるか聞こえないかギリギリの声で言った。
「さて、僕は騎士団に伝えに行こうかな。」
今日はリン姉様がいない代わりにクロース様が番をしているらしい。
そこにワープして伝えたら動いてくれるはずだ。
リン姉様も理解してくれるはず。
「よし、行こう。」
僕は刀をマジックボックスから取り出し、腰に差した。
襲われたら厄介だから仕方ない。
「転移。」
僕は毎度のことながら人気のない路地裏に転移した。
「クロース様の魔力を感じる…」
東北方向にいる。
「すぐに向かおう。」
僕は身体強化を使い、走った。


数分後、クロース様が見えてきた。
「クロース様。」
「あれ、リィ君じゃないか。
何かあったのかい?」
「西の海岸と離島についてはご存知ですか?」
「に、西の海岸と離島…?
いや、何も聞いてないけど…」
やはり何も聞かされてないか…
「今から伝えたことを明日、リン姉様に伝えて下さい。」
「分かった。」
「現在、西の海岸と離島にてモンスターが大量発生しています。
国外であるため西にある国たちは動く気がないように見えています。
ギルドでも募集していますが誰も受注しないようです。」
「ふむ…
ならば我々が対策を考え、人員を派遣しよう。
時間の都合上明日になるけどいい?」
「勿論です。
国王様やリン姉様にも伝えておいて下さい。
すいませんが僕は他に用事があるので。」
「分かった。
明日、現地で落ち合おう。」
「はい。
あと、アフェはもう現地にいます。
あいつなら大丈夫なので、気にせず明日への準備をして下さい。」
「了解した。
ならばアフェはいる想定で作戦を練るね。」
「お願いします。」
そうして僕は少し移動し、それから転移した。
「さて、僕も寝ようかな。」
そうしてベッドにダイブした。
すると日頃の疲れが襲ってきたのか、すぐに眠りについた。


思ったよりも長文になってしまいました。
いつも夜に更新してますけどこれどう思いますか?
昼に更新した方がいいんですかね。
まぁ結局夜に更新するんですけど。
高校生なので仕方なしと思って下さい。
ちなみにそろそろこの小説終わります。
年内には終わらせます。
できれば読んでください。
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