2 / 64
第一章『ダンジョン攻略(最強の古龍、氷龍を倒す旅)』
貴族に転生してスキルと属性は雑魚なものの職業はラッキーだった回
しおりを挟む
あれから感覚的には一週間程経ったこの日、
俺は目が覚めた。
見慣れないシャンデリア、豪華過ぎるベッドとその他就寝道具。
「ここ…どこだ?」
!?
俺の声は高かった。
「あ!
起きられたんですね!」
と開いたドアから聞こえる少女の声。
「君は…?」
多分元の俺より少し若い少女だ。
「えぇ!?
忘れられたんですか!?
もう…勘弁してくださいよぉ…
記憶喪失するの何回目ですか?
また私怒られるじゃないですかぁ…」
「ご、ごめん…」
なんでこんなに申し訳ないんだ!?
俺悪くなくね…?
「ま、徐々に覚えていきましょ。」
と少女の自己紹介と俺、そしてこの世界についての講座が始まった。
この少女の名前はニコ・ソレイ。
なんでも、13歳でメイドなのだとか。
そして俺は貴族の子、リィ・グラシアル。
グラシアル家のトップである俺の父、
ゲン・グラシアルはこの国、アルメストでも上位の貴族らしく、その子供に転生したのが俺らしい。
そして、この世界にはスキルと職業があるらしい。
スキルはその名の通り能力のようなものだが、
人それぞれに属性と言うものがある。
強い順から『光・闇・風・炎・水・木・土』だ。
ニコ曰く、俺の父は光なのだとか。
そりゃ貴族にもなるわ。
そして俺はニコから重大なことを聞かされた。
朝食を一緒に食べながら喋っていたが、
俺はそれを聞いて手が止まった。
「今日が五歳の誕生日だから今日でスキルと職業が決まる!?」
この世界の人間は五歳になる誕生日にスキルと職業が獲得出来るらしい。
出来るというか義務なのだとか。
「はい!
なので朝食を食べ終わりました後、
着替えを済ませて頂き、直ぐに出立のご準備を。」
と色々聞かされた。
そういや俺、ニコにダメ出しを食らったので一人称を『俺』から『僕』に変えました。
朝食は終わった。
着替えも終わった。
そして玄関前にいた馬車にニコと乗り、
僕は門を潜り、家を出た。
「うわぁ!」
窓から見えていた部分もあったが凄い自然と動物だ!
この世界には魔物がいるらしくその魔物はそこら中にいた。
角兎(ホーンラビット)や一角獣(ユニコーン)、
星熊(スターベア)などの魔物がおり、
とても…なんて言ったらいいだろ…?
なんかこう…ワクワクした!
とりあえずワクワクした!
てかスキルと職業もワクワクしてる!
属性については最強が光と分かったが、
スキルはどうなのだろう。
「そういや強いスキルって例えば何なんだ?」
とニコに聞いてみると、
「う~ん…
難しいですね…
ゲン様は雷操作らしいですが…
そんな感じでしょうか?
すいません…私、ある程度しか知っていなくて…」
「いやいや!
僕も助かってるよ!
記憶喪失した僕に知識をくれるニコは最高だ!」
と言うと、
「有難きお言葉!」
てか父の雷操作ってチート並みなのでは…?
と考えたり駄弁っていたりすると、
スキルと職業を授かる、『神の御加護』を授かれる場所、教会に着いた。
「ここです!」
この世界の教会はまさにドラクエそのものだった。
「凄い興奮してきた!
どんなスキル貰えるかな!?」
とはしゃいでいるとニコは、
「それは授かってからのお楽しみですよ。」
と言われた。
ごもっともだ。
そして僕たちは教会に入り、聖者と目が合う。
すると聖者は手を合わせ、拝み始めた。
「神よ、この少年に力を与え給え。
どうか御慈悲を…」
となんやかんやお経みてぇな奴が始まって数分後に終わった。
とても退屈だった。
あくびもした。
だってよく分からん魔法陣(サークル)に立って聖者の顔見てるだけだもん。
そりゃあくびするわ。
「これで…
いけたのか…?」
と教会を出て直ぐにニコに聞くと、
「左手首の脈を押してみてください。」
と言われたので左手首の脈らへんを押す。
すると前にボードのようなものが現れた。
「うぉっ!?
なんだこれ!?」
「見えてますか?
それがスキルボードです。
10歳になったら周りの人に見せることが出来ます。
なので今はリィ様にしか見えないんですよね…」
と残念そうなニコ。
「それで!
なんて書いてますか!?」
といきなり顔を近づけてきて興奮している様子。
「えーっと…
属性は『土』。
スキルは『浄土』だね。」
そう言うとニコの顔色が少し悪くなった。
「えっと…
悪いですね。
失礼ですけど。」
いやまあ察していた。
だってそんな漫画みたいな最強展開なんてあるわけ…
あったわ。
「職業はどうでしたか!?」
「4つ…あるんだけど…?」
そう。
僕のスキルボードには4つの職業があったのだ。
「4つ…ですか…
噂ですが、たまーに出てくるらしいですよ。
職業が複数ある人が。」
そうか、珍しいけどいないわけではないのか…
「なんて書いてますか!?」
とさっきからグイグイ来られる僕。
体は違うが心は思春期真っ只中だというのに!
「えっと…
これは強いのかな…?」
「もう!
勿体ぶらずに教えてくださいよ~!」
と少し怒るニコ。
「分かった分かった…
『聖剣(ソードマスター)』、『怪盗(トリックスター)』、『竜騎士(ドラグナー)』、『回復神(ホープ)』…って書いてある…けど…」
と俺が言うとニコは開いた口が閉じなかった。
そして放心状態のまま家に着いてしまった。
この後は家族で誕生日パーティをするらしい。
まあ家族の顔は一人も知らないが。
さて、家族にはどんな反応されるかな…
と実際楽しみにしていた僕である。
馬車が門を潜り、ドアが開いた。
「どうも。」
と少し頭を下げてお礼を言う。
「貴族様にお礼を言われるなど恐縮でございます。
これからもよろしくお願いします。」
と好青年が言ってくれた。
めちゃイケメンだったなぁ、今の男の人。
と思いながらもニコの隣で歩く僕。
「さて、そろそろ昼だな!
腹が減ってきたし、食事会へ向かうとするか!」
と言うとニコは吃驚しながら、
「へ!?
あ!はい!
すぐに準備致します!」
と言った。
「なぁ、僕の家族って誰がいる?」
「はい。
兄弟は、
養子でエルフの血を引く7歳のシルファお嬢様、
養子で召喚勇者である13歳のタク様、
最強冒険者、ドラゴン使いである16歳のドラ様、
王国最強と名高いシュドラ騎士団の団長、24歳のリンお嬢様です。
そしてお父様は国王の次に権力を持つ宰相の38歳ゲン様。
お母様は元教会の聖母、37歳マヤ様です。
そして今は亡きひいおじい様は世界の英雄、
ヒカル・グラシアル様です。」
「世界の英雄!?
そりゃすげぇな…」
ひいおじい様はどんな人だったんだろうか…?
っていうか『ヒカル』…?
なんで日本の名前っぽいんだ?
もしかしてひいおじい様も転生者だったり!?
「ひいおじい様は転生者なのか?」
「すいません…
私は存じておりません…」
う~ん…
父上なら知ってるかな?
ま、あとで聞いてみよっと。
「あ、そういやさ。」
「はい何でしょう!」
と意気揚々と応えるニコ。
そして僕は疑問に思っていたことを言葉に示す。
「職業にある竜騎士って、僕は実際に龍を使えることになるのか?」
「は、はい!
勿論です!
職業が竜騎士の人にはそれぞれ専用の龍が仕え、
いつでも出し入れ出来るのですよ!
ちなみにリィ様の龍は影にいます!」
おぉ!
どんな龍なんだ!?
日本の龍っぽいやつかな…!?
それとも羽が生えてるドラゴンかな…!?
めっちゃ気になる…!
「出してきてもいいかな!」
「はい!
それでは本館の裏庭などどうでしょうか?
かなり広いですし、あまり人目にも付かないので、
場所的には最適かと!」
裏庭か。
確かに広そうだ。
「分かった!
早速行ってくるー!」
「あ!
食事会には間に合わせて下さいよー!
扉の前で待ってますからねー!」
「分かってるって!」
と吐き捨てて扉を勢いよく開けて外の空気を吸う。
「やっぱここの空気美味いや!」
と謎の独り言を言って裏庭に走り出す。
さて、着いた。
本館が僕の棟の2つ隣にあるので、まあまあ距離あるかと思ったけど5歳児の体力割とヤバいわ。
正直言って現役小6より走れそう。
てかそんなことどうでもいいや。
「龍出そう!」
しかし出し方が分からない。
確かニコが影にいるって言ってたしな…
「まあ物は試しだ!」
と言って自分の影を見つめる。
すると何かに睨まれているような気がした。
するといきなり肩の力が抜け、自分にあった枷が外れたような気がした。
そして首がもげそうなほど見上げた。
するとそこには、30メートルはあり立派な羽が生え、炎を纏っているドラゴンがいた。
そしてドラゴンは聞いてくる。
「汝が我の主人か?」
ラスボス感出ちゃってるよ!?
まだ2話なのに!
作者は何考えてるんだ!?
「あぁ。
僕の名前はリィ・グラシアル。
お前は?」
と名乗って名前を聞いた。
「ない。」
な、ない!?
「ないってどういうこと!?」
と小声で叫ぶ(完全矛盾)と、
「我々使い魔は主に名前を決めていただく。
なので名前を付けて下され。」
といきなり敬語になった。
てか喋るドラゴンって珍しいのかな…?
「名前…か…」
いきなり言われてもな…
じゃ、生前に読んだ小説の好きなキャラの名前とかでもいっか!
「フィ…カ。
フィカ・グラシアル。
これでどうだ?」
「承知した。
これからリィ殿が死ぬまで我はリィ殿の使い魔である。」
やった!
めちゃ頼もしそうなドラゴンじゃん!
「あ、あと…さ、」
「何なりと申して下され。」
「敬語を外してくれないかな?」
「何故です?」
「友達でありたいからだよ。」
あと筆者が面倒がってるから。
「分かった。
ではこれからは敬語を外させてもらうぞ。
リィよ!
それからよろしくな!」
といきなり敬語を外されたもんで割とびっくりした。
「おう!
よろしくな!
フィカ!」
何か起きるかと思ったがフィカとの初対面は無事だった。
そしてフィカから色々と聞いて分かったことがある。
まず出し入れの方法。
これは影を5秒見つめること。
そしてフィカは獄炎龍と言うらしい。
なんか強そう!
その他も色々と聞いてフィカを直した。
直すときは「直れー」って言ったら直った。
そして僕は急いで食事会の会場へと行き、本館のドア前に着いた。
すると言っていた通りニコが前にいた。
「あ!
ようやく来ました!
あと2分ですよー!」
と急かされる僕。
「ごめん!
ちょっと話が立ち込んで!」
と言い訳をするとニコは疑問符を浮かべた。
「誰と話してたんですか…?」
「?
そりゃドラゴンとだよ?」
「喋るドラゴン…???
ま、まあその話は後です!
そうこうしてる間にあと一分ですよ!
ほら!
このタスキ掛けて入ってください!」
と謎のタスキを渡された。
見てみると、
「これ本日の主役のタスキじゃねえか!
この世界にもこんなボケがあるのか…」
結構面白い家庭なのかもな。
そして僕は言いなりになりながらタスキをかける。
そしてドアを開けた。
「お、本日の主役のお出ましだ。」
と眼鏡を掛けた茶髪が目立った男がいた。
この人が多分タク兄様。
さっき馬車の中で兄弟の特徴教えてもらったから少しは分かる。
「あ!
私が先に挨拶したかったのにー!
タク兄様に取られたー!」
と少し怒り気味なのはシルファ姉様。
純白の髪で青い目が特徴だ。
この二人は養子らしい。
そして…
「やあリィ。
喋るのは久々かな?」
と優しい口調で喋りかけてくれるのは長男のドラ兄様。
金髪で常に大剣を背負ってるのが特徴だ。
そしてラスト…リン姉様が見当たらなかった。
すると後ろのドアが開いた。
「お!
どうした?
主役が席を立っているなんて!」
「いっ!?」
と背中を叩かれる僕。
多分この人がリン姉様。
ドラ兄様と同じで金髪…と言いたいところだがリン姉様にはひいおじい様の血が色濃く残っており、
ひいおじい様と同じで黒髪で一部だけ白の髪色。
常に短槍を持ち歩いているまさに騎士団団長っぽかった。
「ほらほら!
立ってたら良くない!
早く座りな!」
と席に押し付けられる僕。
「しかし…父上が来ると言っていたが来ていないな。
いつ来るんだろうか?」
とドラ兄様が呟く。
「そのことなら、さっき父上が階段を上がってたの見たよ!」
と言うシルファ姉様。
「では、少し待とうか。」
とタク兄様。
するとタク兄様が言い終わった2秒後に奥から二人組が現れた。
「父上!母上!」
と僕が言う。
「待たしてすまない。」
と父上と母上が席に着いたのを確認し、僕は挨拶をする。
さっきニコに教えてもらった通りに言えばいけるばす…
「本日は父上、母上、兄様方、姉様方、僕の誕生日を祝いに来て下さりありがとうございます。
それでは、乾杯!」
とジュースの入ったコップを僕は持ち上げる。
すると全員がコップを当ててくれた。
「今日で五歳なのだろう?
ニコから聞いたぞ。
もう神の御加護を授かったみたいだな。」
とリン姉様から聞かれた。
「はい。
本日の午前、教会に行かせて頂きスキルと職業を授かりました。」
「ほう…
それで!
何だったのだ!?
スキルと職業は!」
とウッキウキでリン姉様は聞いてきた。
しかしそれはリン姉様だけでなく、家族全員が僕の顔を見ていた。
「属性が…土。
スキルは…浄土です…」
そう言うと思った通り静まり返った。
その静寂を、ドラ兄様が破った。
「ハハ!
運動神経、頭脳抜群のお前だがスキルには恵まれなかったか!」
と笑われた。
しかし何故か嫌な気持ちにはならなかった。
何故ならここからサプライズがあるからだ!
「職業は何なのだ?」
来た!
この質問を待ってた!
「少し多いですけど良いですか?」
「ほう…職業複数持ちか。」
と少し感心された僕。
しかしそれだけでは終わらない。
「聖剣、怪盗、竜騎士、回復神です。」
「は!?
どれも最強ではないか!」
と父上に褒められた。
「聞きたいことは山ほどあるが…
聖剣なら剣を授かっているはずだ。」
剣…?
「いえ…存じておりませんが…?」
「なら手を出して剣をイメージしてみろ。」
と言われたので手を出し、自分の思う剣をイメージする。
するとかなり重い‘‘刀’’が手に出た。
「これは…伝説のニホントウ!?」
日本刀か!
かなり使いやすそうだ。
「しかもこれ…
怨苑秋魏(おんえんしゅうぎ)では!?」
と母上に言われた。
「なんです?
それ。」
「伝説の剣士、サザナミが使っていた刀よ!
音切抜刀術っていう流派の抜刀術を使っていたとか…」
へぇ…そんなに強いのか!
これも完璧に使いこなせるようになりたいな!
「次に移ってもいいか?」
「はい。」
「竜騎士は使い魔のドラゴンを呼べると聞いたが…
見せてくれないか?」
と父上が言ってきたので、
天井を見る。
いや、これ無理だ。
高さ足んない。
「えっと…
少し大きいので外にしませんか?」
「ふむ…分かった。
一度食事を止めて外に出るぞ。」
と全員の手が止まった。
そして僕は隣りにいたドラ兄様に喋りかけられる。
「俺のドラゴンとどっちが凄いか…試してみようぜ。」
と。
「分かり…ました。」
と僕は素直に受け入れた。
かなり大きかったし大敗することはないだろう。
そして全員が外に出て、僕は周りの安全を確認する。
「ドラよ。
お前の最強のドラゴンを出してみよ。」
と父上がドラ兄様に向かって言う。
「分かりました。
出てこいイル!」
と言うと影から緑色のドラゴンが出てくる。
10メートル程だろうか?
「おぉ!
すごい!
流石ドラゴン使い!」
とタク兄様が褒める。
そして僕の番が来た。
「じゃ、出てこい。
フィカ。」
と影を見つめる。
するとフィカが出てきた。
「は………?」
と呆然とする家族達。
「要件は何だ?」
とフィカが聞いてきた。
「僕の家族達だ。
紹介しようと思ってな。」
「分かった。」
と僕とフィカの二人で会話が進む。
「えっと…」
とリン姉様が口を開く。
「食べられないよね…?」
騎士団の団長がそんなことを言っても大丈夫なのだろうか…?
「はい。
大丈夫ですよ。」
「良かった~。」
とリン姉様の隣で安心しているシルファ姉様。
「こいつはフィカ。
僕の使い魔です。
種族はドラゴン。
種類はファイアドラゴンで、
通称では獄炎龍と言うらしいです。」
と説明をすると、
「獄炎龍!?
世界に4匹しかいない喋れる龍、災龍の一匹じゃない!」
やっぱ喋れる龍って珍しいのか…
って!
「世界に4匹!?」
「しかもそのドラゴンめちゃ強いのよ…」
名前が格好良いと思っていたがまさかそこまでとは…
「まぁ、まだ使いこなすの‘‘つ’’の字も出来てないので。
まだ実戦で使えるかは全然分からないですけど、僕はこんな感じです。
怪盗と回復神はまだ試してないです。」
「う~ん…
スキルが弱いのに職業は最強…
なんか聞いたことあるな…」
と父上が言っていたが、僕はそれを無視し、食事は再開されるってれたのであった。
俺は目が覚めた。
見慣れないシャンデリア、豪華過ぎるベッドとその他就寝道具。
「ここ…どこだ?」
!?
俺の声は高かった。
「あ!
起きられたんですね!」
と開いたドアから聞こえる少女の声。
「君は…?」
多分元の俺より少し若い少女だ。
「えぇ!?
忘れられたんですか!?
もう…勘弁してくださいよぉ…
記憶喪失するの何回目ですか?
また私怒られるじゃないですかぁ…」
「ご、ごめん…」
なんでこんなに申し訳ないんだ!?
俺悪くなくね…?
「ま、徐々に覚えていきましょ。」
と少女の自己紹介と俺、そしてこの世界についての講座が始まった。
この少女の名前はニコ・ソレイ。
なんでも、13歳でメイドなのだとか。
そして俺は貴族の子、リィ・グラシアル。
グラシアル家のトップである俺の父、
ゲン・グラシアルはこの国、アルメストでも上位の貴族らしく、その子供に転生したのが俺らしい。
そして、この世界にはスキルと職業があるらしい。
スキルはその名の通り能力のようなものだが、
人それぞれに属性と言うものがある。
強い順から『光・闇・風・炎・水・木・土』だ。
ニコ曰く、俺の父は光なのだとか。
そりゃ貴族にもなるわ。
そして俺はニコから重大なことを聞かされた。
朝食を一緒に食べながら喋っていたが、
俺はそれを聞いて手が止まった。
「今日が五歳の誕生日だから今日でスキルと職業が決まる!?」
この世界の人間は五歳になる誕生日にスキルと職業が獲得出来るらしい。
出来るというか義務なのだとか。
「はい!
なので朝食を食べ終わりました後、
着替えを済ませて頂き、直ぐに出立のご準備を。」
と色々聞かされた。
そういや俺、ニコにダメ出しを食らったので一人称を『俺』から『僕』に変えました。
朝食は終わった。
着替えも終わった。
そして玄関前にいた馬車にニコと乗り、
僕は門を潜り、家を出た。
「うわぁ!」
窓から見えていた部分もあったが凄い自然と動物だ!
この世界には魔物がいるらしくその魔物はそこら中にいた。
角兎(ホーンラビット)や一角獣(ユニコーン)、
星熊(スターベア)などの魔物がおり、
とても…なんて言ったらいいだろ…?
なんかこう…ワクワクした!
とりあえずワクワクした!
てかスキルと職業もワクワクしてる!
属性については最強が光と分かったが、
スキルはどうなのだろう。
「そういや強いスキルって例えば何なんだ?」
とニコに聞いてみると、
「う~ん…
難しいですね…
ゲン様は雷操作らしいですが…
そんな感じでしょうか?
すいません…私、ある程度しか知っていなくて…」
「いやいや!
僕も助かってるよ!
記憶喪失した僕に知識をくれるニコは最高だ!」
と言うと、
「有難きお言葉!」
てか父の雷操作ってチート並みなのでは…?
と考えたり駄弁っていたりすると、
スキルと職業を授かる、『神の御加護』を授かれる場所、教会に着いた。
「ここです!」
この世界の教会はまさにドラクエそのものだった。
「凄い興奮してきた!
どんなスキル貰えるかな!?」
とはしゃいでいるとニコは、
「それは授かってからのお楽しみですよ。」
と言われた。
ごもっともだ。
そして僕たちは教会に入り、聖者と目が合う。
すると聖者は手を合わせ、拝み始めた。
「神よ、この少年に力を与え給え。
どうか御慈悲を…」
となんやかんやお経みてぇな奴が始まって数分後に終わった。
とても退屈だった。
あくびもした。
だってよく分からん魔法陣(サークル)に立って聖者の顔見てるだけだもん。
そりゃあくびするわ。
「これで…
いけたのか…?」
と教会を出て直ぐにニコに聞くと、
「左手首の脈を押してみてください。」
と言われたので左手首の脈らへんを押す。
すると前にボードのようなものが現れた。
「うぉっ!?
なんだこれ!?」
「見えてますか?
それがスキルボードです。
10歳になったら周りの人に見せることが出来ます。
なので今はリィ様にしか見えないんですよね…」
と残念そうなニコ。
「それで!
なんて書いてますか!?」
といきなり顔を近づけてきて興奮している様子。
「えーっと…
属性は『土』。
スキルは『浄土』だね。」
そう言うとニコの顔色が少し悪くなった。
「えっと…
悪いですね。
失礼ですけど。」
いやまあ察していた。
だってそんな漫画みたいな最強展開なんてあるわけ…
あったわ。
「職業はどうでしたか!?」
「4つ…あるんだけど…?」
そう。
僕のスキルボードには4つの職業があったのだ。
「4つ…ですか…
噂ですが、たまーに出てくるらしいですよ。
職業が複数ある人が。」
そうか、珍しいけどいないわけではないのか…
「なんて書いてますか!?」
とさっきからグイグイ来られる僕。
体は違うが心は思春期真っ只中だというのに!
「えっと…
これは強いのかな…?」
「もう!
勿体ぶらずに教えてくださいよ~!」
と少し怒るニコ。
「分かった分かった…
『聖剣(ソードマスター)』、『怪盗(トリックスター)』、『竜騎士(ドラグナー)』、『回復神(ホープ)』…って書いてある…けど…」
と俺が言うとニコは開いた口が閉じなかった。
そして放心状態のまま家に着いてしまった。
この後は家族で誕生日パーティをするらしい。
まあ家族の顔は一人も知らないが。
さて、家族にはどんな反応されるかな…
と実際楽しみにしていた僕である。
馬車が門を潜り、ドアが開いた。
「どうも。」
と少し頭を下げてお礼を言う。
「貴族様にお礼を言われるなど恐縮でございます。
これからもよろしくお願いします。」
と好青年が言ってくれた。
めちゃイケメンだったなぁ、今の男の人。
と思いながらもニコの隣で歩く僕。
「さて、そろそろ昼だな!
腹が減ってきたし、食事会へ向かうとするか!」
と言うとニコは吃驚しながら、
「へ!?
あ!はい!
すぐに準備致します!」
と言った。
「なぁ、僕の家族って誰がいる?」
「はい。
兄弟は、
養子でエルフの血を引く7歳のシルファお嬢様、
養子で召喚勇者である13歳のタク様、
最強冒険者、ドラゴン使いである16歳のドラ様、
王国最強と名高いシュドラ騎士団の団長、24歳のリンお嬢様です。
そしてお父様は国王の次に権力を持つ宰相の38歳ゲン様。
お母様は元教会の聖母、37歳マヤ様です。
そして今は亡きひいおじい様は世界の英雄、
ヒカル・グラシアル様です。」
「世界の英雄!?
そりゃすげぇな…」
ひいおじい様はどんな人だったんだろうか…?
っていうか『ヒカル』…?
なんで日本の名前っぽいんだ?
もしかしてひいおじい様も転生者だったり!?
「ひいおじい様は転生者なのか?」
「すいません…
私は存じておりません…」
う~ん…
父上なら知ってるかな?
ま、あとで聞いてみよっと。
「あ、そういやさ。」
「はい何でしょう!」
と意気揚々と応えるニコ。
そして僕は疑問に思っていたことを言葉に示す。
「職業にある竜騎士って、僕は実際に龍を使えることになるのか?」
「は、はい!
勿論です!
職業が竜騎士の人にはそれぞれ専用の龍が仕え、
いつでも出し入れ出来るのですよ!
ちなみにリィ様の龍は影にいます!」
おぉ!
どんな龍なんだ!?
日本の龍っぽいやつかな…!?
それとも羽が生えてるドラゴンかな…!?
めっちゃ気になる…!
「出してきてもいいかな!」
「はい!
それでは本館の裏庭などどうでしょうか?
かなり広いですし、あまり人目にも付かないので、
場所的には最適かと!」
裏庭か。
確かに広そうだ。
「分かった!
早速行ってくるー!」
「あ!
食事会には間に合わせて下さいよー!
扉の前で待ってますからねー!」
「分かってるって!」
と吐き捨てて扉を勢いよく開けて外の空気を吸う。
「やっぱここの空気美味いや!」
と謎の独り言を言って裏庭に走り出す。
さて、着いた。
本館が僕の棟の2つ隣にあるので、まあまあ距離あるかと思ったけど5歳児の体力割とヤバいわ。
正直言って現役小6より走れそう。
てかそんなことどうでもいいや。
「龍出そう!」
しかし出し方が分からない。
確かニコが影にいるって言ってたしな…
「まあ物は試しだ!」
と言って自分の影を見つめる。
すると何かに睨まれているような気がした。
するといきなり肩の力が抜け、自分にあった枷が外れたような気がした。
そして首がもげそうなほど見上げた。
するとそこには、30メートルはあり立派な羽が生え、炎を纏っているドラゴンがいた。
そしてドラゴンは聞いてくる。
「汝が我の主人か?」
ラスボス感出ちゃってるよ!?
まだ2話なのに!
作者は何考えてるんだ!?
「あぁ。
僕の名前はリィ・グラシアル。
お前は?」
と名乗って名前を聞いた。
「ない。」
な、ない!?
「ないってどういうこと!?」
と小声で叫ぶ(完全矛盾)と、
「我々使い魔は主に名前を決めていただく。
なので名前を付けて下され。」
といきなり敬語になった。
てか喋るドラゴンって珍しいのかな…?
「名前…か…」
いきなり言われてもな…
じゃ、生前に読んだ小説の好きなキャラの名前とかでもいっか!
「フィ…カ。
フィカ・グラシアル。
これでどうだ?」
「承知した。
これからリィ殿が死ぬまで我はリィ殿の使い魔である。」
やった!
めちゃ頼もしそうなドラゴンじゃん!
「あ、あと…さ、」
「何なりと申して下され。」
「敬語を外してくれないかな?」
「何故です?」
「友達でありたいからだよ。」
あと筆者が面倒がってるから。
「分かった。
ではこれからは敬語を外させてもらうぞ。
リィよ!
それからよろしくな!」
といきなり敬語を外されたもんで割とびっくりした。
「おう!
よろしくな!
フィカ!」
何か起きるかと思ったがフィカとの初対面は無事だった。
そしてフィカから色々と聞いて分かったことがある。
まず出し入れの方法。
これは影を5秒見つめること。
そしてフィカは獄炎龍と言うらしい。
なんか強そう!
その他も色々と聞いてフィカを直した。
直すときは「直れー」って言ったら直った。
そして僕は急いで食事会の会場へと行き、本館のドア前に着いた。
すると言っていた通りニコが前にいた。
「あ!
ようやく来ました!
あと2分ですよー!」
と急かされる僕。
「ごめん!
ちょっと話が立ち込んで!」
と言い訳をするとニコは疑問符を浮かべた。
「誰と話してたんですか…?」
「?
そりゃドラゴンとだよ?」
「喋るドラゴン…???
ま、まあその話は後です!
そうこうしてる間にあと一分ですよ!
ほら!
このタスキ掛けて入ってください!」
と謎のタスキを渡された。
見てみると、
「これ本日の主役のタスキじゃねえか!
この世界にもこんなボケがあるのか…」
結構面白い家庭なのかもな。
そして僕は言いなりになりながらタスキをかける。
そしてドアを開けた。
「お、本日の主役のお出ましだ。」
と眼鏡を掛けた茶髪が目立った男がいた。
この人が多分タク兄様。
さっき馬車の中で兄弟の特徴教えてもらったから少しは分かる。
「あ!
私が先に挨拶したかったのにー!
タク兄様に取られたー!」
と少し怒り気味なのはシルファ姉様。
純白の髪で青い目が特徴だ。
この二人は養子らしい。
そして…
「やあリィ。
喋るのは久々かな?」
と優しい口調で喋りかけてくれるのは長男のドラ兄様。
金髪で常に大剣を背負ってるのが特徴だ。
そしてラスト…リン姉様が見当たらなかった。
すると後ろのドアが開いた。
「お!
どうした?
主役が席を立っているなんて!」
「いっ!?」
と背中を叩かれる僕。
多分この人がリン姉様。
ドラ兄様と同じで金髪…と言いたいところだがリン姉様にはひいおじい様の血が色濃く残っており、
ひいおじい様と同じで黒髪で一部だけ白の髪色。
常に短槍を持ち歩いているまさに騎士団団長っぽかった。
「ほらほら!
立ってたら良くない!
早く座りな!」
と席に押し付けられる僕。
「しかし…父上が来ると言っていたが来ていないな。
いつ来るんだろうか?」
とドラ兄様が呟く。
「そのことなら、さっき父上が階段を上がってたの見たよ!」
と言うシルファ姉様。
「では、少し待とうか。」
とタク兄様。
するとタク兄様が言い終わった2秒後に奥から二人組が現れた。
「父上!母上!」
と僕が言う。
「待たしてすまない。」
と父上と母上が席に着いたのを確認し、僕は挨拶をする。
さっきニコに教えてもらった通りに言えばいけるばす…
「本日は父上、母上、兄様方、姉様方、僕の誕生日を祝いに来て下さりありがとうございます。
それでは、乾杯!」
とジュースの入ったコップを僕は持ち上げる。
すると全員がコップを当ててくれた。
「今日で五歳なのだろう?
ニコから聞いたぞ。
もう神の御加護を授かったみたいだな。」
とリン姉様から聞かれた。
「はい。
本日の午前、教会に行かせて頂きスキルと職業を授かりました。」
「ほう…
それで!
何だったのだ!?
スキルと職業は!」
とウッキウキでリン姉様は聞いてきた。
しかしそれはリン姉様だけでなく、家族全員が僕の顔を見ていた。
「属性が…土。
スキルは…浄土です…」
そう言うと思った通り静まり返った。
その静寂を、ドラ兄様が破った。
「ハハ!
運動神経、頭脳抜群のお前だがスキルには恵まれなかったか!」
と笑われた。
しかし何故か嫌な気持ちにはならなかった。
何故ならここからサプライズがあるからだ!
「職業は何なのだ?」
来た!
この質問を待ってた!
「少し多いですけど良いですか?」
「ほう…職業複数持ちか。」
と少し感心された僕。
しかしそれだけでは終わらない。
「聖剣、怪盗、竜騎士、回復神です。」
「は!?
どれも最強ではないか!」
と父上に褒められた。
「聞きたいことは山ほどあるが…
聖剣なら剣を授かっているはずだ。」
剣…?
「いえ…存じておりませんが…?」
「なら手を出して剣をイメージしてみろ。」
と言われたので手を出し、自分の思う剣をイメージする。
するとかなり重い‘‘刀’’が手に出た。
「これは…伝説のニホントウ!?」
日本刀か!
かなり使いやすそうだ。
「しかもこれ…
怨苑秋魏(おんえんしゅうぎ)では!?」
と母上に言われた。
「なんです?
それ。」
「伝説の剣士、サザナミが使っていた刀よ!
音切抜刀術っていう流派の抜刀術を使っていたとか…」
へぇ…そんなに強いのか!
これも完璧に使いこなせるようになりたいな!
「次に移ってもいいか?」
「はい。」
「竜騎士は使い魔のドラゴンを呼べると聞いたが…
見せてくれないか?」
と父上が言ってきたので、
天井を見る。
いや、これ無理だ。
高さ足んない。
「えっと…
少し大きいので外にしませんか?」
「ふむ…分かった。
一度食事を止めて外に出るぞ。」
と全員の手が止まった。
そして僕は隣りにいたドラ兄様に喋りかけられる。
「俺のドラゴンとどっちが凄いか…試してみようぜ。」
と。
「分かり…ました。」
と僕は素直に受け入れた。
かなり大きかったし大敗することはないだろう。
そして全員が外に出て、僕は周りの安全を確認する。
「ドラよ。
お前の最強のドラゴンを出してみよ。」
と父上がドラ兄様に向かって言う。
「分かりました。
出てこいイル!」
と言うと影から緑色のドラゴンが出てくる。
10メートル程だろうか?
「おぉ!
すごい!
流石ドラゴン使い!」
とタク兄様が褒める。
そして僕の番が来た。
「じゃ、出てこい。
フィカ。」
と影を見つめる。
するとフィカが出てきた。
「は………?」
と呆然とする家族達。
「要件は何だ?」
とフィカが聞いてきた。
「僕の家族達だ。
紹介しようと思ってな。」
「分かった。」
と僕とフィカの二人で会話が進む。
「えっと…」
とリン姉様が口を開く。
「食べられないよね…?」
騎士団の団長がそんなことを言っても大丈夫なのだろうか…?
「はい。
大丈夫ですよ。」
「良かった~。」
とリン姉様の隣で安心しているシルファ姉様。
「こいつはフィカ。
僕の使い魔です。
種族はドラゴン。
種類はファイアドラゴンで、
通称では獄炎龍と言うらしいです。」
と説明をすると、
「獄炎龍!?
世界に4匹しかいない喋れる龍、災龍の一匹じゃない!」
やっぱ喋れる龍って珍しいのか…
って!
「世界に4匹!?」
「しかもそのドラゴンめちゃ強いのよ…」
名前が格好良いと思っていたがまさかそこまでとは…
「まぁ、まだ使いこなすの‘‘つ’’の字も出来てないので。
まだ実戦で使えるかは全然分からないですけど、僕はこんな感じです。
怪盗と回復神はまだ試してないです。」
「う~ん…
スキルが弱いのに職業は最強…
なんか聞いたことあるな…」
と父上が言っていたが、僕はそれを無視し、食事は再開されるってれたのであった。
12
お気に入りに追加
118
あなたにおすすめの小説
神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。
成長チートと全能神
ハーフ
ファンタジー
居眠り運転の車から20人の命を救った主人公,神代弘樹は実は全能神と魂が一緒だった。人々の命を救った彼は全能神の弟の全智神に成長チートをもらって伯爵の3男として転生する。成長チートと努力と知識と加護で最速で進化し無双する。
戦い、商業、政治、全てで彼は無双する!!
____________________________
質問、誤字脱字など感想で教えてくださると嬉しいです。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
世界中にダンジョンが出来た。何故か俺の部屋にも出来た。
阿吽
ファンタジー
クリスマスの夜……それは突然出現した。世界中あらゆる観光地に『扉』が現れる。それは荘厳で魅惑的で威圧的で……様々な恩恵を齎したそれは、かのファンタジー要素に欠かせない【ダンジョン】であった!
※カクヨムにて先行投稿中
勇者パーティを追放された万能勇者、魔王のもとで働く事を決意する~おかしな魔王とおかしな部下と管理職~
龍央
ファンタジー
ある日突然、同じパーティメンバーのルイン達から追放される万能勇者であるカーライル。
勇者である自分がいなくてなにが勇者パーティか!? という叫びを飲み込み、国外へ出る事を決意する。
求人募集の情報を集めて、いざ魔王国へ……。
は!? なんで魔王がブーメランパンツなんだ!?
部下として紹介された女魔族は、窓から入って来たりと、頭のネジが何本か抜けてるような奴だし……。
仕方なく仕事を始めたら、おかしな魔物もいて……どれだけ突っ込んでも突っ込み切れねぇ!
何でもできる万能勇者、カーライルが、おかしな魔族とおかしな仕事をするお話。
おかしな魔王達とギャグを交わしつつ、魔王国でお仕事をするお話です。
カーライルとは別視点のお話もあります。
1話1500文字前後で投稿致します。
投稿スケジュールに関しましては、近況ボードをご覧ください。
※小説家になろう様、カクヨム様にも投稿しております。
若返ったおっさん、第2の人生は異世界無双
たまゆら
ファンタジー
事故で死んだネトゲ廃人のおっさん主人公が、ネトゲと酷似した異世界に転移。
ゲームの知識を活かして成り上がります。
圧倒的効率で金を稼ぎ、レベルを上げ、無双します。
破滅する悪役五人兄弟の末っ子に転生した俺、無能と見下されるがゲームの知識で最強となり、悪役一家と幸せエンディングを目指します。
大田明
ファンタジー
『サークラルファンタズム』というゲームの、ダンカン・エルグレイヴというキャラクターに転生した主人公。
ダンカンは悪役で性格が悪く、さらに無能という人気が無いキャラクター。
主人公はそんなダンカンに転生するも、家族愛に溢れる兄弟たちのことが大好きであった。
マグヌス、アングス、ニール、イナ。破滅する運命にある兄弟たち。
しかし主人公はゲームの知識があるため、そんな彼らを救うことができると確信していた。
主人公は兄弟たちにゲーム中に辿り着けなかった最高の幸せを与えるため、奮闘することを決意する。
これは無能と呼ばれた悪役が最強となり、兄弟を幸せに導く物語だ。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる