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第一章
そのFランク冒険者、世界最強の人間らしいですよ。
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とりあえず自己紹介…かぁ…
俺の名前はハル・エルリアド。
ちなみに、今は引退したが冒険者だった。
SSSランクからFランクまである冒険者ランクの中で、俺は最弱のFランクだ。
上がるのが面倒だったから、チャンスがあっても俺は昇格試験を受けなかった。
そしてここからは俺の自慢話といこう!
俺にはかわいい娘が3人もいる。
俺に似つかない可愛らしい娘たちだ。
長女のエファは王都内での大人の男も出る剣術大会で優勝経験があるほどの実力者だ。
金髪で青い目をしていて14歳である。
次に次女のアリル。
アリルは俺と似た黒髪で緑の目をしていて13歳だ。
うちの料理担当であり家事もうまいしっかり者だ…と言いたいがすこしおっちょこちょいで甘えん坊の一面もある。
しかしそこが可愛らしい。
回復魔法の天才で、生活魔法も使いながら家事をしている。
そして最後に三女のルル。
ルルは…正真正銘の天才だ。
『神童』
人々からそう言われ、国王が王都で英才教育を授けさせようとする程の天才である。
しかしそれをきっぱりと断ったルル。
ルルは神童だが…俺と悪いところが似てしまった。
面倒臭がりなところだ。
俺と同じ、生粋の面倒臭がりである。
学校にも中々行かず、アリルも手を焼いている。
普段は3人とも意見が合うことがない娘たちだが、これだけは意見が合った。
「皆で冒険者パーティを組むこと。」
“皆”とは娘たちのことだろう。
俺は娘たちが危険に晒されることはできるだけさせたくないが…まぁ彼女らが望むのなら良いだろう。
何せ、剣術の天才と回復、生活魔法の天才、攻撃魔法の天才がいるのだから。
一人ひとりが最強のパーティなんて、負けるはずがないと、俺は父として思いたい。
そして一年が経った日。
「おはようお父さん!」
階段から降りてきたエファが元気良く挨拶をしてくれた。
「おはようエファ。
今日から冒険者になるんだろ?」
「そうなの!
長女として頑張らなきゃね!」
「あんまり自分でプレッシャーかけすぎるな。
まずは自分の精神を平常に保つ。
これからスタートなんだ。」
俺がそう言うとエファはにっこりしながら頷いた。
そして数分後、アリルが降りてきた。
「おはよう、お父さん。」
「おはようアリル。
今日からお前がいなくなって俺が家事をするのか~って思うと先が思いやられるよ…」
と言うとエファとアリルは頭の上に疑問符を浮かべたが、俺はそれを気にしなかった。
そしてアリルとほぼ同じタイミングで、ルルが降りてきた。
「おはよ!」
「おはようルル。
お前も今日から冒険者なんだ。
気ぃ引き締めないとすぐやられるぞ。」
と警告をしたが、ルルはすぐに反論してきた。
「僕が負けるわけないよ!
だって僕、神童だし!」
「そうやって棚に上げてると痛い目を見るぞ~?」
「分かってるよ!
敵を下に見すぎたりはしない。」
「それでいいんだ。
常に相手を強者だと思う。
それから相手の力量調べだ。
それから相手に合った力量で戦う。
相手が人間でも、だ。」
と言うとルルは頷いた。
そして朝飯を作ってくれているアリルの方に行った。
「アル姉~あと何分ぐらいでご飯できる?」
「4分ぐらいかしら…」
と言った日常的な会話を聞くのも今日で最後なのかな…と考えるとやはり少し思う物がある。
「お前ら、冒険者になっても頑張れよ。」
と言うとエファが俺に言ってきた。
「え?
お父さんも来るでしょ?」
??????????????????????
「いや何で!?
俺行く必要ないでしょ!?」
「だって…“皆”って言ったし…」
え!?“皆”って俺も含めてなの!?
「じゃあ俺も今日からまた冒険者に…?」
「なってよ!」
えぇ…
正直言うと面倒だ。
…が、娘たちが心配なのもそうだ。
ならばここは父親として…
「分かった、俺も付いていこう。」
と言うとエファは勿論、アリルもルルも喜んでいた。
特にエファはご満悦のご様子。
そして俺たちは朝食を済ませ、家を出た。
そしてギルドに着き、俺たちはパーティを組んだ。
ちなみに、俺が冒険者登録をする際、名前を見た受付の人は驚いていた。
俺の名前はハル・エルリアド。
ちなみに、今は引退したが冒険者だった。
SSSランクからFランクまである冒険者ランクの中で、俺は最弱のFランクだ。
上がるのが面倒だったから、チャンスがあっても俺は昇格試験を受けなかった。
そしてここからは俺の自慢話といこう!
俺にはかわいい娘が3人もいる。
俺に似つかない可愛らしい娘たちだ。
長女のエファは王都内での大人の男も出る剣術大会で優勝経験があるほどの実力者だ。
金髪で青い目をしていて14歳である。
次に次女のアリル。
アリルは俺と似た黒髪で緑の目をしていて13歳だ。
うちの料理担当であり家事もうまいしっかり者だ…と言いたいがすこしおっちょこちょいで甘えん坊の一面もある。
しかしそこが可愛らしい。
回復魔法の天才で、生活魔法も使いながら家事をしている。
そして最後に三女のルル。
ルルは…正真正銘の天才だ。
『神童』
人々からそう言われ、国王が王都で英才教育を授けさせようとする程の天才である。
しかしそれをきっぱりと断ったルル。
ルルは神童だが…俺と悪いところが似てしまった。
面倒臭がりなところだ。
俺と同じ、生粋の面倒臭がりである。
学校にも中々行かず、アリルも手を焼いている。
普段は3人とも意見が合うことがない娘たちだが、これだけは意見が合った。
「皆で冒険者パーティを組むこと。」
“皆”とは娘たちのことだろう。
俺は娘たちが危険に晒されることはできるだけさせたくないが…まぁ彼女らが望むのなら良いだろう。
何せ、剣術の天才と回復、生活魔法の天才、攻撃魔法の天才がいるのだから。
一人ひとりが最強のパーティなんて、負けるはずがないと、俺は父として思いたい。
そして一年が経った日。
「おはようお父さん!」
階段から降りてきたエファが元気良く挨拶をしてくれた。
「おはようエファ。
今日から冒険者になるんだろ?」
「そうなの!
長女として頑張らなきゃね!」
「あんまり自分でプレッシャーかけすぎるな。
まずは自分の精神を平常に保つ。
これからスタートなんだ。」
俺がそう言うとエファはにっこりしながら頷いた。
そして数分後、アリルが降りてきた。
「おはよう、お父さん。」
「おはようアリル。
今日からお前がいなくなって俺が家事をするのか~って思うと先が思いやられるよ…」
と言うとエファとアリルは頭の上に疑問符を浮かべたが、俺はそれを気にしなかった。
そしてアリルとほぼ同じタイミングで、ルルが降りてきた。
「おはよ!」
「おはようルル。
お前も今日から冒険者なんだ。
気ぃ引き締めないとすぐやられるぞ。」
と警告をしたが、ルルはすぐに反論してきた。
「僕が負けるわけないよ!
だって僕、神童だし!」
「そうやって棚に上げてると痛い目を見るぞ~?」
「分かってるよ!
敵を下に見すぎたりはしない。」
「それでいいんだ。
常に相手を強者だと思う。
それから相手の力量調べだ。
それから相手に合った力量で戦う。
相手が人間でも、だ。」
と言うとルルは頷いた。
そして朝飯を作ってくれているアリルの方に行った。
「アル姉~あと何分ぐらいでご飯できる?」
「4分ぐらいかしら…」
と言った日常的な会話を聞くのも今日で最後なのかな…と考えるとやはり少し思う物がある。
「お前ら、冒険者になっても頑張れよ。」
と言うとエファが俺に言ってきた。
「え?
お父さんも来るでしょ?」
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「いや何で!?
俺行く必要ないでしょ!?」
「だって…“皆”って言ったし…」
え!?“皆”って俺も含めてなの!?
「じゃあ俺も今日からまた冒険者に…?」
「なってよ!」
えぇ…
正直言うと面倒だ。
…が、娘たちが心配なのもそうだ。
ならばここは父親として…
「分かった、俺も付いていこう。」
と言うとエファは勿論、アリルもルルも喜んでいた。
特にエファはご満悦のご様子。
そして俺たちは朝食を済ませ、家を出た。
そしてギルドに着き、俺たちはパーティを組んだ。
ちなみに、俺が冒険者登録をする際、名前を見た受付の人は驚いていた。
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