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プロローグ

ステータスチェック!

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名前がわかったところでステータスをチェックする事にした。ステータス欄を下へ下へと読み進めて行くと待望のステータスが開帳された。

フィロソフィア・ドリフター

HP:12000
ATK:5000
DEF:5000
MP:10000
INT:5000 
SPD:3500

スキル:叡智の探求・大魔導師・武術の極・果てない旅人・深窓の賢者

スキルもバッチリである。素晴らしいな。叡智の探求は魔法の使用や補正系のスキルを取れるだけとったら統合された。大魔導師と武術の極もスキルの統合で一つにまとめられた。

「けど果てない旅人と深窓の賢者は知らないな、なんだこれ?」

そう思い、俺は二つの項目をタッチする。

『果てない旅人:冒険を夢見る異世界人に贈られるスキル。旅をする際にイベントに出会いやすくなる。また幸運と人の出会いにバフが掛かる』

ふむふむ、俺のようなヤツのためのスキルか。称号っぽいけど複数の効果を持つスキルは称号っぽくなるのか?
そう思いながら俺は二つ目のスキルをタッチする。

『深窓の賢者:体力系のステータスとスキルを取得せずに魔法を極めた者が得られるスキル。魔法全体にバフが掛かるが虚弱体質になり、体力系のスキルとステータスの成長と取得が難しくなる』

何っ?!どういう事だ?体力系ステータスとスキル?
一抹の不安を抱えながら俺は取得可能なものや可能だったものを調べることにした。

すると・・・出るわ出るわ、俺が取得するべきだったスキルの山。健康や運動的な意味の体力スキル。そしてHPではなく免疫力的な意味合いのステータスも。

「まさかそんな落とし穴があったとは・・・我ながら迂闊だったな」

ぼやいたところでもう遅い。目に見えるステータスに全振りしたがために虚弱体質の賢者が爆誕してしまいました。
しかし俺はこう見えて結構体力に自信があった。デバフされたとしてもそんなに悪いことには・・・。

『ステータス反映を開始します』

そんな俺の前向きな思考を打ち消すようにステータス欄に文字が浮かぶ。

『秒読み開始・・・3、2、1、ステータスが反映されます』

メニューの文字がスタートの合図を出すと同時に俺にも劇的な変化が。
身長がやや伸び、髪色も白くなった。手足しか確認はできないが老いたワケではないらしい。ちょっと安心だ。
服装もゆったりした白と水色のローブ姿になりいかにも賢者といった趣である。
魔法の練習も兼ねて水の魔法を発動する。

「ウォーターボール」

短く唱えるだけで発動した。イメージ何かも割合簡単に出来たのはステータスが反映されたからだろうか?

「うわぁ、凄いイケメンですね」

そして空間にぷかぷかと浮かぶ水の玉に映った自分の顔に俺は内心驚いた。
白髪に碧眼のイケメンである。ちょっと女顔な気もするがどちらにせよ整っているのに違いはない。しかしステータスで見た目にも変化が出るとは・・・爺さんとかにならなくて良かった。

「賢者ってお爺さんとかのイメージありましたが・・・」

ドルイドとかシャーマンとかな、巫女さんとかなら若いイメージだけど個人的には凄い魔法使い=爺さんだ。

「さて、お爺さんや化け物にならずに済んだわけですが・・・口調も変わるのですね」

丁寧 な口調に勝手に矯正されてしまうが見た目の変化に比べたらちいさなものか。

「さてさて、ステータスチェックはこれくらいにして・・・そろそろ何処かを目指して移動しましょうかね」

ステータス欄は閉じるマークが書かれていたのでそれを押すとパソコンのウィンドウのように閉じる事が出来た。俺は格好と能力を試しつつ近隣の村か集落を目指して進みだす事にした。
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