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―Poison Kiss―(短編)
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しおりを挟む家に帰る途中、隣で並んで歩いていると司は冷たいと言って俺の肩を抱き寄せた。肩を抱かれると顔を赤くさせながら彼を見つめた。そして家の前の玄関の扉を2人で一緒に鍵を開けて入った。家に入った直後、扉が閉まると同時に司がいきなり俺にキスをしてきた。いつも以上のあつい抱擁とキスの嵐に、俺も我慢出来なくて体を熱く火照らせた。そしてそのまま玄関口の前で俺は司に下に押し倒された。冷たいフローリングの床が熱く火照った体を冷ます。司がどうしたいのか俺にはわかっていた。いきなり着ている服に手をかけると俺は思わず顔を赤らめた。そして、ゆっくりとYシャツのボタンを外してくると、右手を服の隙間から入れてきた。
「やっ…! だめ……!」
俺は思わず彼を拒んだ。
「何がダメなんだ? あまり俺を焦らすなよ――」
「っ…! あっ…!」
司はいきなり胸元にキスマークをつけてきた。赤く腫れた痕が彼の独占欲をそこで掻き立てた。俺は彼の意地悪そうな表情に胸をドキッと高鳴らせた。
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