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お兄ちゃんの歯ブラシ
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やっぱりお兄ちゃんは、私の事を妹扱いしていた。
長年一緒にいたんだ…。
兄妹の中が当たり前か……。
それが自然。それが当たり前なのに…。
私はますますお兄ちゃんの事が、誰よりも欲しくて堪らなかった。
道徳に反してもいい。モラルに反してもいいから、私はお兄ちゃんを自分のものにしたかった…――。
このまま兄にとって私は、妹だけの存在で居続けるしかないのか?
どうしたら、お兄ちゃんの特別な存在になれるのか?
私は虚しい気持ちになりながら、その事を思ったのだった。
このまま一生、私は兄の妹なんだろうな…。
妹だから、大好きなお兄ちゃんに一人の女性として愛される事もなく。
兄は私より、違う女の子を愛するんだろな……。
私は洗面台に映る鏡を不意にみると、
其処には悲しい顔をした私が映っていた。
私は鏡の前で作り笑いをしても、其処に映っているのは悲しい顔をした自分だった。
どうして私、お兄ちゃんと兄妹で産まれてきたんだろ?
生まれる家がちがかったら…。
同じ名前じゃなかったら…。
兄と血が繋がっていなかったら…。
私はそんな事を鏡の前で、切ない気持ちに胸が押し潰されそうになりながらも。
一人虚しく思ったのだった…――。
長年一緒にいたんだ…。
兄妹の中が当たり前か……。
それが自然。それが当たり前なのに…。
私はますますお兄ちゃんの事が、誰よりも欲しくて堪らなかった。
道徳に反してもいい。モラルに反してもいいから、私はお兄ちゃんを自分のものにしたかった…――。
このまま兄にとって私は、妹だけの存在で居続けるしかないのか?
どうしたら、お兄ちゃんの特別な存在になれるのか?
私は虚しい気持ちになりながら、その事を思ったのだった。
このまま一生、私は兄の妹なんだろうな…。
妹だから、大好きなお兄ちゃんに一人の女性として愛される事もなく。
兄は私より、違う女の子を愛するんだろな……。
私は洗面台に映る鏡を不意にみると、
其処には悲しい顔をした私が映っていた。
私は鏡の前で作り笑いをしても、其処に映っているのは悲しい顔をした自分だった。
どうして私、お兄ちゃんと兄妹で産まれてきたんだろ?
生まれる家がちがかったら…。
同じ名前じゃなかったら…。
兄と血が繋がっていなかったら…。
私はそんな事を鏡の前で、切ない気持ちに胸が押し潰されそうになりながらも。
一人虚しく思ったのだった…――。
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