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お兄ちゃんの歯ブラシ
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兄は額にくっつけたオデコを離すと、「熱はないな」と言い。肩にかけているタオルを私の頭の上にポンとかぶせた。
兄は私の頭を軽く片手で撫でると、「風邪薬飲んどけよ」と言って部屋から出て行き。
階段を上がって自分の部屋に戻って行ったのだった。
私はポツーンとしたまま、しばらく其処に立っていた。
お兄ちゃんは私の胸のトキメキには、
気づいてくれなかった…。
それどころか私が顔を赤くしていると、兄は私の顔を見るなり。
熱があると勘違いまでしたのだった。
――ほんとうは違うのに……。
お兄ちゃんのばか……。
私は胸の中が切なさで一杯になると、私の顔は悲しい顔へと途端に変わった。
胸は今まで、こんなにときめいているのに…。
お兄ちゃんは私の想いに気づいてくれない。
ただ、兄が私の頭に触れた感触だけが。
私の中で虚しいくらいの切なさを残したのだった…――。
兄は私の頭を軽く片手で撫でると、「風邪薬飲んどけよ」と言って部屋から出て行き。
階段を上がって自分の部屋に戻って行ったのだった。
私はポツーンとしたまま、しばらく其処に立っていた。
お兄ちゃんは私の胸のトキメキには、
気づいてくれなかった…。
それどころか私が顔を赤くしていると、兄は私の顔を見るなり。
熱があると勘違いまでしたのだった。
――ほんとうは違うのに……。
お兄ちゃんのばか……。
私は胸の中が切なさで一杯になると、私の顔は悲しい顔へと途端に変わった。
胸は今まで、こんなにときめいているのに…。
お兄ちゃんは私の想いに気づいてくれない。
ただ、兄が私の頭に触れた感触だけが。
私の中で虚しいくらいの切なさを残したのだった…――。
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