少女は隣の部屋で兄を想う

成瀬瑛理

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お兄ちゃんの下着

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　その日の夕方、兄は私より先にお風呂に入っていた｡

私はそのことをお風呂場の脱衣室の前で、兄とすれ違った時にその事を知った｡

「梨乃、今からお風呂？」
「うん！そうだよ」

「わりぃ先に入った！」

「え、そうなの…？」

　｢でも気にしなくてもいいよお兄ちゃん｣

「そうか…？」
「うん！」

｢じゃあ今度は一番風呂、お前に譲ってあげるよ｣

｢うん、ありがとうお兄ちゃん!｣

私達はお風呂場の脱衣室の出入口付近で、他愛もない会話をすると。

兄は頭にタオルをかぶって二階へと上がって行った｡

　私はさっそくお風呂場の脱衣室で、服を脱いだのだった｡

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