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第7章―消えゆく命の残り火―

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敵は右手を失うと左手に武器を持ち替えて挑んできた。バズーカーから近接用の武器に代えると、電撃の鞭で攻撃した。電撃の鞭はレオンの機体に絡むとそこで放電した。

強烈な電気ショックが機体と彼の身体に襲った。レゾナシステムの影響により、倍のダメージが体中に襲うとレオンは堪らず声を上げた。

『ぐぁああああああああああーーっ!!』

「レオンっっ!!」

 アレックスはとっさに助けに行こうとすると、彼はそれを拒んだ。

「来るな、これは……! これは俺の戦いだ! 手出ししたら、お前でも許さないからなっ!!」

「レオン…――!」

アレックスは彼にそう言われると引き下がった。レオンは電撃を喰らい続けると体力は激しく消耗した。だが、相手への強い憎しみが彼を突き動かした。レオンは電撃の鞭が絡まった状態で相手に詰め寄ると、強気な口調で挑発した。

「ッ……! 何だ、こんなものか? たいした事ないな。これで俺を本気で倒せると思ったか? 実は俺は、こう見えてムチャクチャ強いんだぞ。アレックスよりも、キレたら手に負えないことを教えてやるよ!!」

「いくぞぉおおおおおおっつ!!」

 レオンは敵にそう話すと、いきなり電撃の鞭を掴んだ。ガシッと掴むとそのまま力任せに敵ごと大きく振り回した。アレックスは、彼の無茶苦茶な戦い方に思わず釘付けになった。
   
『オラァアアアアアアアアアーーッ!!』

 もの凄い勢いで敵ごと振り回すと、掴んだ鞭を放して投げ飛ばした。勢い良く敵を宙に投げ飛ばすとレオンはトドメに斧を投げつけた。

『これでおわりだぁあああああああーーっ!!』

 素早く斧を投げつけると、そのまま敵の機体に斧が命中して突き刺さった。上半身に斧が深く、突き刺さると機体は激しく損傷した。

 レオンは最後の力を全力で出しきると、そこで途端に意識が朦朧とした。そして、気がついたら敵の前で機体がいきなり、フェイズアウトした。その途端に動かない鈍ら同然だった。そのまま、ゆっくりと機体は降下して行った。

「ちっ、ちくしょうっ!!」

『レオン!?』
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