共鳴のヴァルキュリア (全話再編集完)

成瀬瑛理

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第4章―舞い降りた翼―

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アビスは両手が使えなくなると後方に下がった。するとこそにカインが突撃しに来た。アレスは、両手に特殊武器の大鎌。ゲーリューオンを両手に構えて大きく振り上げた。

「そーら、よぉおおおおおっ!!」

カインは悪魔の顔で大鎌を振り上げると、アレスは大鎌でアビスの機体をその場で真っ二つにぶった切った。その瞬間、真っ二つに切られたアビスの機体は大破した。爆発ともに、空に誰かの叫び声が響いた。

「これだこれ! 命を刈り取る瞬間の叫び声は、いつ聞いても堪らないぜ。なあ、ゲルマンお前も楽しいだろう?」

「はいカイン様、私も楽しいです! この基地にいる奴らを皆殺しにしたらもっと楽しいかも知れません!」

「ゲルマン。お前もかなりの狂戦士だな――?」

「いえいえ、私などはカイン様の狂戦士ぶりには敵いません!」

ゲルマンは彼の機嫌を損なわないように、その場で上手くおだてた。カインはその言葉に上機嫌になると笑い飛ばした。

「――ふふふっ。そうだ、皆殺しも良いかもな? こんな弱い基地は破壊して蹂躙尽くしてやった方があいつらゼノアも早く我々にひれ伏すだろう」

 アレスは持っていた大鎌を一振りすると、再び背中に装備した。

「さてと、この基地は後で俺様が頂くとしよう。どうせこんな基地なんか上層部も欲しくないだろう?」

「ハッ、さすがカイン様でございます…――! それは実に名案です! では、この基地を我々が落としたら私も上層部に掛け合ってみます!」

 ゲルマンはカインをおだてると機嫌をとった。

「この基地を手にいれたら、アベルと俺のものにしてやる。住むには環境もいいし、ここで一儲け出来そうだ」

「さすがカイン様、立派な野心家ですね!」

 そこに5機のアビスが突如現れると、果敢にも戦いを挑んできた。アビスは装備されていたDTB―5000のビームライフルを手に持って、奇襲攻撃を仕掛けた。

 2人の周りを5機のアビスが取り囲むように過剰攻撃をした。ゲルマンは迂闊にもビームライフルの餌食となった。四方八方から放たれる銃弾に、彼はなす術もなかった。

「チィッ! おのれ、虫けらめぇ!!」

ゲルマンはビームライフルの銃弾を浴びながらも防御姿勢をとった。飛び交う銃弾の中で、カインはそこで不敵な笑みを浮かべた。

「よくも殺したな、俺達の隊長を返せぇーっ!」

 アビスのパイロット達は自身の隊長を殺された事に、怒りが頂点に達していた。無謀な戦いだと知っていたが、ここで引き下がるワケにはいかなかった。

彼らは殺された隊長の仇を何としてでも取ろうとした。アビスは、DTB―5000のビームライフルをフルパワーで撃ちまくった。そして、猛烈な攻撃にゲルマンの乗っていた機体は装甲が僅かに破損し始めた。
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