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第3章―時は一刻を争う―
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「余り知られてはいないが、第1エリアから第15エリアにはプロテクトシールドと呼ばれる強力な防御壁が備われている。それは、どんな衝撃にも圧にも耐えられる仕組みになっている。本来は、それを起動する必要が無いので余程の事態にならない限りは使う事はないだろう……」
彼の話に周りは驚きの声を上げた。
「そのシールドを第1エリアと、第13エリアのみ作動させる。全ての敵を閉じ込めたのち。基地にあるソロモンを起動。そして、ソロモンの爆破の威力半減させた上で、それを第1エリアから第13エリアに回すことで特定のエリアのみ爆破出来るようになる。無論、皆も知っての通りソロモンの爆破の威力は計り知れない。基地ごと消し飛ばす程の威力がある。ソロモンの爆破の威力の前ではどんな敵も跡形もなく消し飛ぶであろう。いくら性能が良くても、アークⅡでさえソロモンの爆破の威力には耐えられぬまい…――!」
彼がそう話すとモニター画面の前で話を聞いていたそれぞれの兵士達が、勝利を確信するように喜びの声を突如あげた。
「それは良い作戦だ! さすが総司令官だぜ! 敵を丸ごと中に閉じ込めて、爆破するなんて良いアイデアだ! これであの忌まわしい連中も一瞬でお陀仏だぜ!」
兵士達は勝利を前に戦いへの意気込みを高めた。
「――エリアを爆破することについては、もはや致しかあるまいが、今勝つにはその手段しかないのが現実だ。爆破直後には基地には相当な負担が掛かるが、恐らくプロテクトシールドは四重構造になっている為、爆破直後の衝撃には耐えられる仕組みになっているはずだ!」
そう言って彼は一切の迷いを捨てて、その作戦を決行することを告げた。
「これが今、基地にとって最大の作戦とも言えるだろう。他に良い作戦があるのならば話を聞く。なければこの作戦をそのまま実行するまでだ! なお、地上部隊の兵士は全員トラップが発動する前に速やかにその場から退却せよ、タイミングはそれぞれの各部隊に任せる。私からは以上だ! では、諸君の命運を祈る!」
冴嶋は最後にそう言い残すとモニター画面の前で力強く敬礼をして見せた。彼の堂々とした姿をモニター画面で見ていた兵士達や指揮官や部下達は黙って同じく一斉に敬礼をしたのだった。全員が覚悟を決めると最後に指揮官の1人が尋ねた。
「作戦コードは何だ?」
指揮官の男がそう尋ねると、冴嶋は力強く前を見て男に告げた。
「鳥籠作戦だ!」
ラケシスの指令本部で作戦会議が行われる中、いまだ激しい戦闘が繰り広げられていた。そんな最中、ミストラル部隊の隊長が戦場の中で派手に暴れまくっていた。
アハティ部隊を相手にしながら、彼らは弱き者を『おもちゃ』にしながら痛めつけて遊んでいた。そんな残酷さは戦場の中で際立つように、彼らをさらに非道な者へと変えた。
それはまるで野蛮人の様に、彼らは破壊と殺戮と蹂躪に悦びを感じてるようだった。そして彼らは剣と火を携えながら勇ましく前に進軍を続けた。それは、死の行進曲のように。ラケシスの基地に絶望的なまでの暗い影を落とした――。
彼の話に周りは驚きの声を上げた。
「そのシールドを第1エリアと、第13エリアのみ作動させる。全ての敵を閉じ込めたのち。基地にあるソロモンを起動。そして、ソロモンの爆破の威力半減させた上で、それを第1エリアから第13エリアに回すことで特定のエリアのみ爆破出来るようになる。無論、皆も知っての通りソロモンの爆破の威力は計り知れない。基地ごと消し飛ばす程の威力がある。ソロモンの爆破の威力の前ではどんな敵も跡形もなく消し飛ぶであろう。いくら性能が良くても、アークⅡでさえソロモンの爆破の威力には耐えられぬまい…――!」
彼がそう話すとモニター画面の前で話を聞いていたそれぞれの兵士達が、勝利を確信するように喜びの声を突如あげた。
「それは良い作戦だ! さすが総司令官だぜ! 敵を丸ごと中に閉じ込めて、爆破するなんて良いアイデアだ! これであの忌まわしい連中も一瞬でお陀仏だぜ!」
兵士達は勝利を前に戦いへの意気込みを高めた。
「――エリアを爆破することについては、もはや致しかあるまいが、今勝つにはその手段しかないのが現実だ。爆破直後には基地には相当な負担が掛かるが、恐らくプロテクトシールドは四重構造になっている為、爆破直後の衝撃には耐えられる仕組みになっているはずだ!」
そう言って彼は一切の迷いを捨てて、その作戦を決行することを告げた。
「これが今、基地にとって最大の作戦とも言えるだろう。他に良い作戦があるのならば話を聞く。なければこの作戦をそのまま実行するまでだ! なお、地上部隊の兵士は全員トラップが発動する前に速やかにその場から退却せよ、タイミングはそれぞれの各部隊に任せる。私からは以上だ! では、諸君の命運を祈る!」
冴嶋は最後にそう言い残すとモニター画面の前で力強く敬礼をして見せた。彼の堂々とした姿をモニター画面で見ていた兵士達や指揮官や部下達は黙って同じく一斉に敬礼をしたのだった。全員が覚悟を決めると最後に指揮官の1人が尋ねた。
「作戦コードは何だ?」
指揮官の男がそう尋ねると、冴嶋は力強く前を見て男に告げた。
「鳥籠作戦だ!」
ラケシスの指令本部で作戦会議が行われる中、いまだ激しい戦闘が繰り広げられていた。そんな最中、ミストラル部隊の隊長が戦場の中で派手に暴れまくっていた。
アハティ部隊を相手にしながら、彼らは弱き者を『おもちゃ』にしながら痛めつけて遊んでいた。そんな残酷さは戦場の中で際立つように、彼らをさらに非道な者へと変えた。
それはまるで野蛮人の様に、彼らは破壊と殺戮と蹂躪に悦びを感じてるようだった。そして彼らは剣と火を携えながら勇ましく前に進軍を続けた。それは、死の行進曲のように。ラケシスの基地に絶望的なまでの暗い影を落とした――。
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