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第23章ー少年と隊長ー
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「言っちゃあ悪いが、俺はアンタと初めて会った時から感じていたんだ。血生臭さい臭いがする奴だってな。言っておくがアンタは頭のネジが外れまくってるぜ。それもかなりぶっ飛んでやがる。うちにも似た奴がいるけど、じーさんもそれに劣らずイカれてる。俺からの褒め言葉だ。有り難く受け取れよ」
ケイバーは彼にその事を言うと褒めた。
「――ほぅ。面白い事を言うな。実に興味深い言葉だ。何も腐ってるのは私だけではあるまい。お前はどうなんだ?」
ゲボルザークはそう言って彼に問いかけた。その質問に鼻で笑うと答えた。
「そうだな。熟した林檎が腐りかけてるように俺も腐りかけてるだけだ。ただ、いまはその途中だけどな?」
そう言って答えるとケイバーは持っていたリンゴを彼に向かって投げた。それを手で掴むとゲボルザークは黙って口を閉ざした。
「俺にとってこの世界はわかりやすい。犯罪やら殺し合いやら殺るか殺られるかの単純な世界だ。神様は人一人救えやしないさ。あいつはいつも、お高い上から俺達を見てるだけだ。もしいるならどこにいる? 俺に教えろよ」
彼は狂気を秘めた瞳でそう話すと闇の中で嘲笑った。そこには彼の心の闇が見えた――。
ケイバーは彼にその事を言うと褒めた。
「――ほぅ。面白い事を言うな。実に興味深い言葉だ。何も腐ってるのは私だけではあるまい。お前はどうなんだ?」
ゲボルザークはそう言って彼に問いかけた。その質問に鼻で笑うと答えた。
「そうだな。熟した林檎が腐りかけてるように俺も腐りかけてるだけだ。ただ、いまはその途中だけどな?」
そう言って答えるとケイバーは持っていたリンゴを彼に向かって投げた。それを手で掴むとゲボルザークは黙って口を閉ざした。
「俺にとってこの世界はわかりやすい。犯罪やら殺し合いやら殺るか殺られるかの単純な世界だ。神様は人一人救えやしないさ。あいつはいつも、お高い上から俺達を見てるだけだ。もしいるならどこにいる? 俺に教えろよ」
彼は狂気を秘めた瞳でそう話すと闇の中で嘲笑った。そこには彼の心の闇が見えた――。
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みんなの感想(4件)
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このお話おすすめします👍👍👍👍👍
作品におすすめコメントありがとうございます🥺✨
めちゃくちゃ励みになります!
応援感謝です(〃∇〃)ノシ♪
退会済ユーザのコメントです
クロビスを好きになって頂きありがとうございます🥺✨
ちょっと頭のネジはずれてるときありますが
シラフのときは可愛いところもあるんですw
そういった面とかもお楽しみください(*´ー`*)ノシ
退会済ユーザのコメントです
レビューありがとうございます✨
美形とか怪しい雰囲気がある
色々詰め合わせしてますが
ドキドキな世界的をお楽しみください( 〃▽〃)♪