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寺島が気になるわけない!
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デスクに鞄を置いて、お茶汲みのネーチャンに声をかけた。
「あっ、そこにいる誰か! 淹れたてのコーヒーを持ってきてくれ、砂糖は抜きで頼む!」
デスクに座ってネクタイをクイッと緩めると、キリッとした顔で報告書に目を通した。間もなくして彼の所に淹れたてのコーヒーを運んできた。報告書に目を通していると、近くにスッとコーヒーが差し出された。
「ああ、すまんな。ご苦労様」
潮海はコーヒーカップを片手に、報告書を見ながら飲もうとした。不意に視線に気がつくと目を向けた。するとそこにはお盆を持った寺島が彼の事を黙って見ていた。
『ブハッ!!』
寺島を見るなり勢い良く吹き出した。そして、ガクガクと震えながら指を指した。
「なっなっ、何で貴様がっ!?」
「え? 今さっき潮海課長、僕にコーヒー持って来いって言ってたじゃないですか?」
「お茶汲みのネーチャン達はどーした!?」
「ああ、見てないです。まだ来てませんよ?」
「チッ……!」
「あの、潮海課長……」
「おい! 水無月君、水無月! ちょっと!」
潮海が呼ぶとデスクで仕事をしていた水無月が椅子から立ち上がって足早にきた。
「はいはーい! 潮海カチョー! ボクを呼びましたか? テヘッ☆」
「水無月君、ちょっと今すぐコーヒー持ってきてくれないか?」
「了☆ アイアイサー! この水無月、今すぐ潮海カチョーの為に温かいコーヒーを淹れてくるでありま~す!」
「ああ、みなっち、よろしく頼む!」
「もー! しおっちったら水くさいな~! このみなっち、潮海カチョーに尽くす事に生き甲斐を感じてますので、どうか遠慮なさらず☆」
見た目が小悪魔風で、小柄で可愛い青年は。潮海の為にコーヒーを淹れに行った。彼は後ろから水無月の体を見ながら『ああ、アイツうまそうな体してるな。一発抜きてぇな』と軽く目で視姦しながら手を振った。寺島は黙り込んだまま、彼をジッと見た。
「あっ、そこにいる誰か! 淹れたてのコーヒーを持ってきてくれ、砂糖は抜きで頼む!」
デスクに座ってネクタイをクイッと緩めると、キリッとした顔で報告書に目を通した。間もなくして彼の所に淹れたてのコーヒーを運んできた。報告書に目を通していると、近くにスッとコーヒーが差し出された。
「ああ、すまんな。ご苦労様」
潮海はコーヒーカップを片手に、報告書を見ながら飲もうとした。不意に視線に気がつくと目を向けた。するとそこにはお盆を持った寺島が彼の事を黙って見ていた。
『ブハッ!!』
寺島を見るなり勢い良く吹き出した。そして、ガクガクと震えながら指を指した。
「なっなっ、何で貴様がっ!?」
「え? 今さっき潮海課長、僕にコーヒー持って来いって言ってたじゃないですか?」
「お茶汲みのネーチャン達はどーした!?」
「ああ、見てないです。まだ来てませんよ?」
「チッ……!」
「あの、潮海課長……」
「おい! 水無月君、水無月! ちょっと!」
潮海が呼ぶとデスクで仕事をしていた水無月が椅子から立ち上がって足早にきた。
「はいはーい! 潮海カチョー! ボクを呼びましたか? テヘッ☆」
「水無月君、ちょっと今すぐコーヒー持ってきてくれないか?」
「了☆ アイアイサー! この水無月、今すぐ潮海カチョーの為に温かいコーヒーを淹れてくるでありま~す!」
「ああ、みなっち、よろしく頼む!」
「もー! しおっちったら水くさいな~! このみなっち、潮海カチョーに尽くす事に生き甲斐を感じてますので、どうか遠慮なさらず☆」
見た目が小悪魔風で、小柄で可愛い青年は。潮海の為にコーヒーを淹れに行った。彼は後ろから水無月の体を見ながら『ああ、アイツうまそうな体してるな。一発抜きてぇな』と軽く目で視姦しながら手を振った。寺島は黙り込んだまま、彼をジッと見た。
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