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ゲイ・フォーチュン☆
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水晶玉は怪しい光を放ち、あり得ん状況に潮海さえも驚愕した。お婆さんは一心不乱に水晶玉に向かって同じ呪文を唱えると気迫の籠った目つきで水晶玉を覗き込んだ。
『ウヌヌヌヌヌヌヌッ!! あと少しで見えそうじゃ!!』
「良いぞ、頑張れ婆さん! 俺の未来の恋人を占ってくれ!」
『うぬぁあああああああああーーっつ!!』
お婆さんは全身全霊で占いながら力を込めた。その瞬間、頭上から落雷の嵐が鳴り響いた。
『みっ、見えた……!!』
「何っ!?」
潮海は思わず聞き返した。すると突然お婆さんはキエーッと叫ぶと、頭の血管が切れて仰向けになって突如倒れた。
「ばっ、婆さん!?」
「しっ、しっ、しまった、しるばぁびーびーえーの底力を出し過ぎた…――! わっ、わしはもう駄目じゃ……!」
「なっ、何言ってるんだよ婆さんっ!?」
占い師のお婆さんが倒れた込むと、潮海は急いで駆け寄った。そして、優しく介抱した。
「いいか、若いの。おっ、お前さんの真のこっ、こっ、恋人は……!」
「婆さん何が見えた!?」
「おっ、おっ、お前の真のこっ、こっ、恋人は……!」
「しっかりしろ、婆さん!!」
「ああ、最後にカッパ寿司を食べた…グフッ!」
『ばぁさーんっつ!!』
占い師のお婆さんは、肝心な所で最後にカッパ寿司を食べたかったと言い残して天に召された。潮海は肝心な所を聞きそびれた。お婆さんが息絶えると上空の空は晴れて、稲光と激しい嵐が突如収まった。あり得ん状況を垣間見た潮海は呆然となった。
「一体、何が……!?」
テーブルの上にあった水晶玉に目を向けると、光っていた光が突如消えた。手にとると水晶玉には僅かに人影のようなものが映っていた。潮海はその姿に驚くと水晶玉に食いついた。
「こっ、これは……!?」
そこに映っていたのは寺島だった。
「ばっ、バカな…――!!」
その瞬間、潮海は持っていた水晶玉を落とすと驚愕の剰りに震撼した。
『ウヌヌヌヌヌヌヌッ!! あと少しで見えそうじゃ!!』
「良いぞ、頑張れ婆さん! 俺の未来の恋人を占ってくれ!」
『うぬぁあああああああああーーっつ!!』
お婆さんは全身全霊で占いながら力を込めた。その瞬間、頭上から落雷の嵐が鳴り響いた。
『みっ、見えた……!!』
「何っ!?」
潮海は思わず聞き返した。すると突然お婆さんはキエーッと叫ぶと、頭の血管が切れて仰向けになって突如倒れた。
「ばっ、婆さん!?」
「しっ、しっ、しまった、しるばぁびーびーえーの底力を出し過ぎた…――! わっ、わしはもう駄目じゃ……!」
「なっ、何言ってるんだよ婆さんっ!?」
占い師のお婆さんが倒れた込むと、潮海は急いで駆け寄った。そして、優しく介抱した。
「いいか、若いの。おっ、お前さんの真のこっ、こっ、恋人は……!」
「婆さん何が見えた!?」
「おっ、おっ、お前の真のこっ、こっ、恋人は……!」
「しっかりしろ、婆さん!!」
「ああ、最後にカッパ寿司を食べた…グフッ!」
『ばぁさーんっつ!!』
占い師のお婆さんは、肝心な所で最後にカッパ寿司を食べたかったと言い残して天に召された。潮海は肝心な所を聞きそびれた。お婆さんが息絶えると上空の空は晴れて、稲光と激しい嵐が突如収まった。あり得ん状況を垣間見た潮海は呆然となった。
「一体、何が……!?」
テーブルの上にあった水晶玉に目を向けると、光っていた光が突如消えた。手にとると水晶玉には僅かに人影のようなものが映っていた。潮海はその姿に驚くと水晶玉に食いついた。
「こっ、これは……!?」
そこに映っていたのは寺島だった。
「ばっ、バカな…――!!」
その瞬間、潮海は持っていた水晶玉を落とすと驚愕の剰りに震撼した。
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