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ゲイ・フォーチュン☆
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その瞬間、潮海はぶちギレると一気に豹変した。『ハーッ!』と大声を上げるとついに覚醒した。スーツは破け、細みの身体とは思えない超人的な鋼の鎧が突如、剥き出しになった。
突如として、筋肉で覆われたムキムキボディを露にした。ついでに着ている服は勢いで上半身が裂けた。ズシンと沈むような重圧な空気の重みに大気と街と地面が激しく揺れた。
『なっ、なんやと…――!?』
「フン!」
その瞬間、潮海は目にも止まらない閃光の早さで猛烈に駆け抜けと、強烈な一撃タックルをお見舞いした。そして、踏まれる寸前の本を見事に華麗に奪還した。
『グハッ!!』
強面のヤクザは潮海にタックルされると、後ろ向きに壁まで吹き飛んだ。そして、ビックリした表情で声をあげた。
「なっ、なんちゅう無茶苦茶なやっちゃ……!? この俺があんな奴に吹き飛ばされるなんて夢でも見とるんか!?」
彼は驚愕しながら口走った。
「しかも何故か、どえらいムキムキボディになっとるやないかい…!? その姿はまるでボディービルダー! いいや、筋肉の鎧を纏った鋼の巨人や! こげな阿呆な展開ホンマあるんかい!?」
余りの衝撃に思わず、自ら状況を説明して話すと恐れ慄いた。そこにズシンズシンと、青いオーラを纏った潮海が覇気を放ちながら一歩一歩と前に詰め寄った。
「――おい、貴様の血は何色だクズ虫。この私がこの世で最も敬愛し、大切にしているマコりん様の尊い作品『腐男子君、恋愛袋小路(プレミア・サイン付き)』をよくも、そのどっかで犬のフンを踏んづけたかも分からねぇような汚えねぇ靴で踏みつけようとはお前の行いは万死に値する!」
「ちっ、何をさっきから一人でベラベラと……! うらぁーーっ!!」
ヤクザの男はそこで先手必勝で右手から強烈なパンチを繰り出した。すると彼は片目から閃光の火花を散らすと攻撃を華麗に避けた。
「遅い」
『ええい、クソわっぱがぁーーっ!!』
ヤクザの男はムキになると本気を出した。
『必殺、蠍座闘神拳!!』
その瞬間、男が繰り出した強烈な右ストレートのパンチは彼の鋼鉄に覆われた超人を超えた筋肉の壁には一切、通用しなかった。
潮海は腹部にパンチを受けても微動だにせずに、首を軽く鳴らすと平然と涼しげな目で相手を睨み付けた。
「効かねぇ、効かぬぇな。まるで蚊にでも刺されたような、ぬるいパンチだ。それがお前の限界か? それでこの俺に、喧嘩を売ってるつもりか雑魚虫が――!」
「ぐ、ぐあっ…!?」
潮海は相手を睨み付けながら威嚇すると、頭を片手で鷲掴みして持ち上げた。果てしなく力持ちになった潮海は相手をおもちゃのようにして壁に向かって投げ飛ばした。そして、相手が壁にぶつかって倒れると、彼はズシーンズシーンと大地を重たく踏みしめるように地響きを鳴らせながら歩み寄った。その姿は鬼神の如く、圧倒的な威圧感を漂わせた。
『アヒィィイイイイイイイっ!!』
『馬鹿な、馬鹿な、馬鹿なぁーーっ!!』
「この痴れ者が。悔いて死ね――!」
注※(この物語りはBLです)
突如として、筋肉で覆われたムキムキボディを露にした。ついでに着ている服は勢いで上半身が裂けた。ズシンと沈むような重圧な空気の重みに大気と街と地面が激しく揺れた。
『なっ、なんやと…――!?』
「フン!」
その瞬間、潮海は目にも止まらない閃光の早さで猛烈に駆け抜けと、強烈な一撃タックルをお見舞いした。そして、踏まれる寸前の本を見事に華麗に奪還した。
『グハッ!!』
強面のヤクザは潮海にタックルされると、後ろ向きに壁まで吹き飛んだ。そして、ビックリした表情で声をあげた。
「なっ、なんちゅう無茶苦茶なやっちゃ……!? この俺があんな奴に吹き飛ばされるなんて夢でも見とるんか!?」
彼は驚愕しながら口走った。
「しかも何故か、どえらいムキムキボディになっとるやないかい…!? その姿はまるでボディービルダー! いいや、筋肉の鎧を纏った鋼の巨人や! こげな阿呆な展開ホンマあるんかい!?」
余りの衝撃に思わず、自ら状況を説明して話すと恐れ慄いた。そこにズシンズシンと、青いオーラを纏った潮海が覇気を放ちながら一歩一歩と前に詰め寄った。
「――おい、貴様の血は何色だクズ虫。この私がこの世で最も敬愛し、大切にしているマコりん様の尊い作品『腐男子君、恋愛袋小路(プレミア・サイン付き)』をよくも、そのどっかで犬のフンを踏んづけたかも分からねぇような汚えねぇ靴で踏みつけようとはお前の行いは万死に値する!」
「ちっ、何をさっきから一人でベラベラと……! うらぁーーっ!!」
ヤクザの男はそこで先手必勝で右手から強烈なパンチを繰り出した。すると彼は片目から閃光の火花を散らすと攻撃を華麗に避けた。
「遅い」
『ええい、クソわっぱがぁーーっ!!』
ヤクザの男はムキになると本気を出した。
『必殺、蠍座闘神拳!!』
その瞬間、男が繰り出した強烈な右ストレートのパンチは彼の鋼鉄に覆われた超人を超えた筋肉の壁には一切、通用しなかった。
潮海は腹部にパンチを受けても微動だにせずに、首を軽く鳴らすと平然と涼しげな目で相手を睨み付けた。
「効かねぇ、効かぬぇな。まるで蚊にでも刺されたような、ぬるいパンチだ。それがお前の限界か? それでこの俺に、喧嘩を売ってるつもりか雑魚虫が――!」
「ぐ、ぐあっ…!?」
潮海は相手を睨み付けながら威嚇すると、頭を片手で鷲掴みして持ち上げた。果てしなく力持ちになった潮海は相手をおもちゃのようにして壁に向かって投げ飛ばした。そして、相手が壁にぶつかって倒れると、彼はズシーンズシーンと大地を重たく踏みしめるように地響きを鳴らせながら歩み寄った。その姿は鬼神の如く、圧倒的な威圧感を漂わせた。
『アヒィィイイイイイイイっ!!』
『馬鹿な、馬鹿な、馬鹿なぁーーっ!!』
「この痴れ者が。悔いて死ね――!」
注※(この物語りはBLです)
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