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友情の亀裂
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「な、なんだ。今のは夢だったのか…」
「夢?」
「あ、いや…」
「ん?」
「夢ってどんなのだ?」
弦が真面目な顔で尋ねてくると、俺は半分ニヤケタ顔で答えた。
「ど、どんなのって…」
「お前が俺に、あんなことやこんなことをだな…」
「あんなこと?」
「なんだよそれ?」
「ゴホンゴホン!」
「あ、今のは無し…!」
「怪しい~。すごく怪しい~。何か隠してないか?」
「べ、べつに…!」
俺は危うく弦の目の前で、夢に見た事を話すところだった。
まさか俺が弦とBLだなんて、
気の迷いだろ…?
だって弦は俺の大事な親友だぞ?
その親友に手を出すなんて、気の迷いに違いない。
あんな夢、早く忘れてしまえ…!
「どうしたんだ恭一。何だまってるだ?」
「何か言えよ!」
弦はムッとすると、俺の頬をつねってきた。
「い、痛い!」
「頬を引っ張るな!」
「じゃあ、答えろよ?」
弦がジッと見てくると、俺は思わず視線をそらした。
「夢?」
「あ、いや…」
「ん?」
「夢ってどんなのだ?」
弦が真面目な顔で尋ねてくると、俺は半分ニヤケタ顔で答えた。
「ど、どんなのって…」
「お前が俺に、あんなことやこんなことをだな…」
「あんなこと?」
「なんだよそれ?」
「ゴホンゴホン!」
「あ、今のは無し…!」
「怪しい~。すごく怪しい~。何か隠してないか?」
「べ、べつに…!」
俺は危うく弦の目の前で、夢に見た事を話すところだった。
まさか俺が弦とBLだなんて、
気の迷いだろ…?
だって弦は俺の大事な親友だぞ?
その親友に手を出すなんて、気の迷いに違いない。
あんな夢、早く忘れてしまえ…!
「どうしたんだ恭一。何だまってるだ?」
「何か言えよ!」
弦はムッとすると、俺の頬をつねってきた。
「い、痛い!」
「頬を引っ張るな!」
「じゃあ、答えろよ?」
弦がジッと見てくると、俺は思わず視線をそらした。
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