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ブラジャー

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そう思った瞬間、顔がにやけた。
 
 「な、なんだよ雪ネェ…」
 「けっこうおっぱい大きな…」
 
 「雪ネェのはこんなサイズなんだ…」
 「ほぉー」
 
俺はブラジャーを両手に持つと、
じっくり眺めた。
 
 ああ、なんかエロいな。
 
このブラジャーだけでも、雪ネェの
香りがしてきた。
 
 凄くいい匂い。
 
あれ、これってもしかして柔軟剤の匂い?ってことは洗い立て?
 
つまりこれは雪ネェの、洗濯した
ブラジャーってこと?
 
俺はそう思った瞬間、早くこれを返そうと思った。
 
きっと洗濯物しておいて部屋の中に取り込みそびれたブラジャーなんかじゃ…?
 
それで風に飛ばされて、俺の窓に
たまたま引っ掛かったんだきっと…!
 
俺はそう確信すると直ぐに、もとの
場所に戻そうとした。
 
 しかし運悪く、雪さんの部屋の明かりが
 ついてしまった。

 
 や、やべぇ…!!

 
俺はとっさにしゃがみ込んで、部屋の
隅に隠れた。
 
 
 やばい、ブラジャー戻しそこねた…!
 
 
 ど、どうしよう…!
 
 
俺はブラジャーを握りしめると
一人慌てた。
 
そして、ブラジャーをとっさにベッドの下に隠した。
 
俺はブラジャーの事で頭の中がテンパると、急に怖くなって布団の中に潜り込んだ。
 
 
 
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