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14話
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二人が帰ったあと桜宮は仕事を片付けてくると言い残して家を出て行った。
それさえ健斗を追いかけていったんじゃないかと邪推してしまう。
そんな自分がどうしようもなく嫌で自室のベッドに転がり目を閉じた。
桜宮と健斗はとてもお似合いだ。
海には申し訳ないけど。
もし二人が思い合っているなら自分は二人を応援し祝福するべきだろう。
気付いたばかりの恋心を隠すのは容易ではない。桜宮にバレてしまう前にこの家を出なくてはいけないと思う。
心配をかけてしまうからすぐは無理だがハウスキーパーで貰うお給料を貯めてちゃんと自立して家を出て行こう。
それまでは出来るだけ健斗をここに呼んで二人で過ごしてもらおう。そう考えるが寄り添う二人を想像するだけで目に熱いものが込み上げた。
泣くのはこれが最後だ。
二人とも大好きだから幸せになって欲しい。
三葉はそう心に決め桜宮のために習ったばかりの浅漬けを作ろうとキッチンに戻った。
海から電話があったのは翌週の月曜日だった。
いつもメッセージアプリなのに電話なんて珍しい。そう思いながら朝食を摂っていた桜宮に断って携帯をタップする。
「どうしたの?」
「健斗を知らないか?」
「健斗?連絡ないけど。何かあった?」
「大学に来てないんだ。連絡もないし電話も出ない」
健斗はきちんとした性格だからメッセージも律儀にすぐ返してくる。それを知っている海の声は珍しく焦っている。
「熱でも出して寝込んでるのかな?海まだ学校だろ?心配だからこれから健斗の家に行ってみるよ」
「悪いな。また連絡くれ」
「分かった」
電話を切ると三葉は急いで上着を羽織り、桜宮に外出の許可を求めるべく事情を話す。
「それは心配だな。俺も行こう」
流石に申し訳ないと言いかけて三葉は言葉を切る。健斗が心配なんだ。それくらい察しろ。自分にそう言ってお礼を伝えつつ共に自宅を後にした。
久しぶりの健斗のアパート。
何度ドアを叩いても反応はなく結局桜宮が管理会社に連絡を取り鍵を借りてきてくれた。
「健斗?」
狭い玄関を抜けきちんと片付いた一間の部屋に入るが布団は畳んで端に置かれていて本人の気配はない。その後も押し入れや風呂、トイレと見て回るもどこにも彼を見つけられず三葉は途方に暮れた。
「外出してるんでしょうか」
「いや・・ちょっと気になるな。健斗くんの携帯番号を教えてくれるか?」
三葉から番号を聞き取った桜宮がどこかに連絡している。
そのひっ迫した様子に三葉は嫌な予感がした。
「桜宮さん?」
「携帯の位置情報をつかんだ。説明するから車に乗って」
「はい!」
桜宮らしからぬ乱暴な運転で市内から離れ海に向かって走るセルシオの助手席で三葉は舌を噛まないよう必死でシートベルトを握りしめていた。
「三葉くん」
「はい」
「健斗くんは良からぬ相手に拉致されたかもしれない」
「え?!どうして健斗が?!」
「オメガ園の一斉摘発が一昨日あるはずだったんだがどこから情報を仕入れたのか黒幕が行方不明になって幹部やメンバーも姿を消したんだ」
「それでどうして健斗が・・」
「オメガ園の卒園生だったからなのか、その辺りは何故健斗くんなのか見当もつかない。だが健斗くんの携帯の位置は奴らが使っていた埠頭にある倉庫だ」
「そんな・・・」
これから桜宮さんと幸せになれるはずだったのに。どうして・・。
三葉は震えながら健斗を思う。
どうか無事でいてと祈りながら二人は埠頭の倉庫に向かった。
1時間ほどで位置情報の示す場所に着いた。
夕方だからだろうか。埠頭は静まり返っていてなんの音もしない。桜宮にすぐ警察が来るから車にいろと言われたが無理を言って着いてきた。
自分に出来る事は少ない。桜宮なら犯人がいても負けないくらい強いだろう。
でも自分にも出来る事をしたかった。とにかく健斗が心配でいても立ってもいられなかったのだ。
ギイと嫌な音を立ててドアが開き二人は中に入る。僅かな光が差し込み庫内を照らすがやはり人っ子一人いない。
「俺は奥を見てくる」
「俺も行きます!」
「・・何かあったらさっきの出口まで一目散に逃げるんだぞ」
そう言って桜宮は奥のドアに向かった。
「健斗くん!いるのか?」
鍵のかかったドアの前でそう聞くが返事はない。
「少なくともこの建物のどこかに健斗くんの携帯があるはずなんだ。三葉くん、耳を塞いでて」
「はい?」
ひとまず言われた通り耳を塞いだ瞬間、凄まじい音がして木で出来たドアが桜宮の足によって粉砕された。
木切れを避けながら部屋に入ると窓も何もなく暗闇に視界が奪われる。
「健斗?いたら返事して!」
手探りで少しずつ進み気配を探っていると足先に何かが触れた。
なに?
屈み込みそっと手を伸ばす。
それは冷え切っていたが確かに人肌で三葉はうわっと叫び声を上げた。
「三葉くん!」
「けっ健斗!?健斗!!」
三葉は暗闇で腕と思しきところを引き上げ、抱きしめるように必死でそのぐにゃぐにゃと力の入っていない身体を起こす。
壊れたおもちゃのように名前を呼ぶことしか出来ない三葉を桜宮はそこから引き剥がし血の気のないその身体を抱き上げて部屋から走り出た。そして車の後部座席に寝かせ自分の着ていたコートで半裸の身体を包み込む。
「俺だ!さっきの位置情報の場所にすぐ救急車を寄越せ!すぐだ!」
怒鳴るように電話をしている桜宮の側で我に返った三葉が震える手で意識のない相手の脈を取った。
僅かだが脈拍がある。
溢れた涙でぼやけるが目の前にいるのは確かに健斗だった。
顔は青ざめ殴られたのか腫れていて見える場所だけでも無数に痛々しい傷があり血がこびりついていた。三葉はポケットからハンカチを出して泣きながら血を拭う。
どうして健斗がこんな目にあうんだ・・。
首からも血が流れている事に気付き、健斗の頭を持ち上げた三葉は頸の明らかに他とは違う傷に目を見開いて息を詰めた。
噛み跡だ。
どう見ても同意のない番契約に信じられない思いでその場所を凝視する。
ここは桜宮が噛むはずだった。
ずっとαとの結婚を夢見てた健斗が守り通していた場所だったのに。
「三葉くん、近くにオメガ専門の病院があるらしい。このまま車で向かうから健斗くんを支えてて」
「・・はい」
言われた通りぎゅっと健斗を抱きしめる。
頸の傷を桜宮が知ったらどれほど悲しむだろうか。
三葉は健斗を抱いたまま黙って涙を流し続けた。
「三葉!!」
「海・・」
手術室の前でランプを見ながら立ち尽くしていた三葉の元に海が息を切らせて走って来た。
「健斗は・・」
「殴られた時に内臓から出血したみたいで今手術してる」
「なんでこんな・・」
ソファに座り込み頭を抱える海の横に三葉も座る。
「今桜宮さんが犯人を探す協力をしてる。絶対捕まるから」
自分に言い聞かせるようにそう言う三葉の携帯が静かに震える。
表示は非通知になっているが桜宮かもしれないと急いで通話ボタンを押した。
「もしもし?」
「三葉か?俺だ」
その声。
忘れられるはずもない二年間ずっと一番近くで聞いていた声だ。
「なんのよう」
突き放すようにそう言うと電話の向こうで浩太がくっくっと笑った。
「桜宮に囲われてるみたいだけどそろそろ俺が恋しくなって来ただろ?やっぱり運命の番だもんな?」
「なんで知ってるんだよ。それどころじゃないから切るよ。さっさと警察に出頭しろ」
そう言って切ろうとした三葉に浩太から思いもよらない言葉が飛び出した。
「健斗は目を覚ましたか?」
「え?」
「なんで健斗のことを知ってるんだ?」
耳から離していたので聞こえたらしく隣にいる海の顔色がサッと変わった。
「あいつ口は生意気だけど身体は素直だな。盛り上がって思わず番にしちゃったよ」
電話越しに聞こえる耳を塞ぎたくなるような嫌な笑い声に耐え切れず海が三葉の手元から携帯を取り上げ浩太を怒鳴りつけた。
「お前ふざけんなよ?!どこにいんだよ!」
「言うわけないだろ。俺を殴った事を後悔しろよ」
それだけ言って電話は切れる。
海の噛み締めた唇には血が滲んでいた。
「三葉」
「なに」
「あいつを殺そう」
「うん」
突然のとんでもないセリフだが三葉は即答で頷く。
番を解消するのは何も薬や手術だけではない。
相手のαが死ねばいいのだ。
健斗は何も悪くない。
彼を自由にするには浩太が死ぬしかない。
「次に連絡が来たら教えてくれ。呼び出してくれたら俺が一人でやる。三葉は何もしなくて良い」
「うん」
そうは言ったが海に責任を負わせるつもりはない。俺と友達にならなければ健斗はあんな目に遭わずに済んだんだ。
連絡が来たら俺がやる。
それが浩太の運命の番である自分の最後の責任のような気がした。
それさえ健斗を追いかけていったんじゃないかと邪推してしまう。
そんな自分がどうしようもなく嫌で自室のベッドに転がり目を閉じた。
桜宮と健斗はとてもお似合いだ。
海には申し訳ないけど。
もし二人が思い合っているなら自分は二人を応援し祝福するべきだろう。
気付いたばかりの恋心を隠すのは容易ではない。桜宮にバレてしまう前にこの家を出なくてはいけないと思う。
心配をかけてしまうからすぐは無理だがハウスキーパーで貰うお給料を貯めてちゃんと自立して家を出て行こう。
それまでは出来るだけ健斗をここに呼んで二人で過ごしてもらおう。そう考えるが寄り添う二人を想像するだけで目に熱いものが込み上げた。
泣くのはこれが最後だ。
二人とも大好きだから幸せになって欲しい。
三葉はそう心に決め桜宮のために習ったばかりの浅漬けを作ろうとキッチンに戻った。
海から電話があったのは翌週の月曜日だった。
いつもメッセージアプリなのに電話なんて珍しい。そう思いながら朝食を摂っていた桜宮に断って携帯をタップする。
「どうしたの?」
「健斗を知らないか?」
「健斗?連絡ないけど。何かあった?」
「大学に来てないんだ。連絡もないし電話も出ない」
健斗はきちんとした性格だからメッセージも律儀にすぐ返してくる。それを知っている海の声は珍しく焦っている。
「熱でも出して寝込んでるのかな?海まだ学校だろ?心配だからこれから健斗の家に行ってみるよ」
「悪いな。また連絡くれ」
「分かった」
電話を切ると三葉は急いで上着を羽織り、桜宮に外出の許可を求めるべく事情を話す。
「それは心配だな。俺も行こう」
流石に申し訳ないと言いかけて三葉は言葉を切る。健斗が心配なんだ。それくらい察しろ。自分にそう言ってお礼を伝えつつ共に自宅を後にした。
久しぶりの健斗のアパート。
何度ドアを叩いても反応はなく結局桜宮が管理会社に連絡を取り鍵を借りてきてくれた。
「健斗?」
狭い玄関を抜けきちんと片付いた一間の部屋に入るが布団は畳んで端に置かれていて本人の気配はない。その後も押し入れや風呂、トイレと見て回るもどこにも彼を見つけられず三葉は途方に暮れた。
「外出してるんでしょうか」
「いや・・ちょっと気になるな。健斗くんの携帯番号を教えてくれるか?」
三葉から番号を聞き取った桜宮がどこかに連絡している。
そのひっ迫した様子に三葉は嫌な予感がした。
「桜宮さん?」
「携帯の位置情報をつかんだ。説明するから車に乗って」
「はい!」
桜宮らしからぬ乱暴な運転で市内から離れ海に向かって走るセルシオの助手席で三葉は舌を噛まないよう必死でシートベルトを握りしめていた。
「三葉くん」
「はい」
「健斗くんは良からぬ相手に拉致されたかもしれない」
「え?!どうして健斗が?!」
「オメガ園の一斉摘発が一昨日あるはずだったんだがどこから情報を仕入れたのか黒幕が行方不明になって幹部やメンバーも姿を消したんだ」
「それでどうして健斗が・・」
「オメガ園の卒園生だったからなのか、その辺りは何故健斗くんなのか見当もつかない。だが健斗くんの携帯の位置は奴らが使っていた埠頭にある倉庫だ」
「そんな・・・」
これから桜宮さんと幸せになれるはずだったのに。どうして・・。
三葉は震えながら健斗を思う。
どうか無事でいてと祈りながら二人は埠頭の倉庫に向かった。
1時間ほどで位置情報の示す場所に着いた。
夕方だからだろうか。埠頭は静まり返っていてなんの音もしない。桜宮にすぐ警察が来るから車にいろと言われたが無理を言って着いてきた。
自分に出来る事は少ない。桜宮なら犯人がいても負けないくらい強いだろう。
でも自分にも出来る事をしたかった。とにかく健斗が心配でいても立ってもいられなかったのだ。
ギイと嫌な音を立ててドアが開き二人は中に入る。僅かな光が差し込み庫内を照らすがやはり人っ子一人いない。
「俺は奥を見てくる」
「俺も行きます!」
「・・何かあったらさっきの出口まで一目散に逃げるんだぞ」
そう言って桜宮は奥のドアに向かった。
「健斗くん!いるのか?」
鍵のかかったドアの前でそう聞くが返事はない。
「少なくともこの建物のどこかに健斗くんの携帯があるはずなんだ。三葉くん、耳を塞いでて」
「はい?」
ひとまず言われた通り耳を塞いだ瞬間、凄まじい音がして木で出来たドアが桜宮の足によって粉砕された。
木切れを避けながら部屋に入ると窓も何もなく暗闇に視界が奪われる。
「健斗?いたら返事して!」
手探りで少しずつ進み気配を探っていると足先に何かが触れた。
なに?
屈み込みそっと手を伸ばす。
それは冷え切っていたが確かに人肌で三葉はうわっと叫び声を上げた。
「三葉くん!」
「けっ健斗!?健斗!!」
三葉は暗闇で腕と思しきところを引き上げ、抱きしめるように必死でそのぐにゃぐにゃと力の入っていない身体を起こす。
壊れたおもちゃのように名前を呼ぶことしか出来ない三葉を桜宮はそこから引き剥がし血の気のないその身体を抱き上げて部屋から走り出た。そして車の後部座席に寝かせ自分の着ていたコートで半裸の身体を包み込む。
「俺だ!さっきの位置情報の場所にすぐ救急車を寄越せ!すぐだ!」
怒鳴るように電話をしている桜宮の側で我に返った三葉が震える手で意識のない相手の脈を取った。
僅かだが脈拍がある。
溢れた涙でぼやけるが目の前にいるのは確かに健斗だった。
顔は青ざめ殴られたのか腫れていて見える場所だけでも無数に痛々しい傷があり血がこびりついていた。三葉はポケットからハンカチを出して泣きながら血を拭う。
どうして健斗がこんな目にあうんだ・・。
首からも血が流れている事に気付き、健斗の頭を持ち上げた三葉は頸の明らかに他とは違う傷に目を見開いて息を詰めた。
噛み跡だ。
どう見ても同意のない番契約に信じられない思いでその場所を凝視する。
ここは桜宮が噛むはずだった。
ずっとαとの結婚を夢見てた健斗が守り通していた場所だったのに。
「三葉くん、近くにオメガ専門の病院があるらしい。このまま車で向かうから健斗くんを支えてて」
「・・はい」
言われた通りぎゅっと健斗を抱きしめる。
頸の傷を桜宮が知ったらどれほど悲しむだろうか。
三葉は健斗を抱いたまま黙って涙を流し続けた。
「三葉!!」
「海・・」
手術室の前でランプを見ながら立ち尽くしていた三葉の元に海が息を切らせて走って来た。
「健斗は・・」
「殴られた時に内臓から出血したみたいで今手術してる」
「なんでこんな・・」
ソファに座り込み頭を抱える海の横に三葉も座る。
「今桜宮さんが犯人を探す協力をしてる。絶対捕まるから」
自分に言い聞かせるようにそう言う三葉の携帯が静かに震える。
表示は非通知になっているが桜宮かもしれないと急いで通話ボタンを押した。
「もしもし?」
「三葉か?俺だ」
その声。
忘れられるはずもない二年間ずっと一番近くで聞いていた声だ。
「なんのよう」
突き放すようにそう言うと電話の向こうで浩太がくっくっと笑った。
「桜宮に囲われてるみたいだけどそろそろ俺が恋しくなって来ただろ?やっぱり運命の番だもんな?」
「なんで知ってるんだよ。それどころじゃないから切るよ。さっさと警察に出頭しろ」
そう言って切ろうとした三葉に浩太から思いもよらない言葉が飛び出した。
「健斗は目を覚ましたか?」
「え?」
「なんで健斗のことを知ってるんだ?」
耳から離していたので聞こえたらしく隣にいる海の顔色がサッと変わった。
「あいつ口は生意気だけど身体は素直だな。盛り上がって思わず番にしちゃったよ」
電話越しに聞こえる耳を塞ぎたくなるような嫌な笑い声に耐え切れず海が三葉の手元から携帯を取り上げ浩太を怒鳴りつけた。
「お前ふざけんなよ?!どこにいんだよ!」
「言うわけないだろ。俺を殴った事を後悔しろよ」
それだけ言って電話は切れる。
海の噛み締めた唇には血が滲んでいた。
「三葉」
「なに」
「あいつを殺そう」
「うん」
突然のとんでもないセリフだが三葉は即答で頷く。
番を解消するのは何も薬や手術だけではない。
相手のαが死ねばいいのだ。
健斗は何も悪くない。
彼を自由にするには浩太が死ぬしかない。
「次に連絡が来たら教えてくれ。呼び出してくれたら俺が一人でやる。三葉は何もしなくて良い」
「うん」
そうは言ったが海に責任を負わせるつもりはない。俺と友達にならなければ健斗はあんな目に遭わずに済んだんだ。
連絡が来たら俺がやる。
それが浩太の運命の番である自分の最後の責任のような気がした。
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