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10話
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「いやだ!・・来るな!」
三葉は風呂場の床に座り込んだ状態でジリジリと後ろに下がる。けれど浩太はその腕を掴み強引に風呂場から引き摺り出した。
「うるせーよ。二度と番を解消したいなんて言えないようにしてやる」
「なんでっ!」
理佐と番になった事や昨日優しくして油断させたのは三葉の財布からカードを抜き取るためだったのかなど言ってやりたい事は山ほどあるのに三葉はこの先自分に起こる悪夢を想像しそれ以上口を開けなかった。
「あれ?そんなとこにいたのか。会いたかったよ三葉ちゃん」
「今日は一緒に楽しもうな」
うつ伏せに投げ出された床から顔を上げると浩太といつも一緒にいる見知った顔が並んでいる。そこには先日この部屋で三葉にちょっかいをかけた奴もいた。
浩太を入れて五人・・ダメだ。逃げられない。けれど早々に諦める事はしたくない。
誰かが聞いてくれる事を祈り三葉は助けを呼ぼうと大声を出すが大きな手で簡単に塞がれてしまった。
「そろそろ大人しくしようか。邪魔が入ってもつまんないでしょ」
「うるさい!こんな事してどうなるか分かってんのか!」
けれど三葉の精一杯の虚勢にも彼等は楽しそうに笑うだけだ。
「だから逃げられないように三葉のやらしい顔を録画しとくんでしょ」
「人に言ったらこれが世界中にばら撒かれるよ。三葉は美人だからみんな喜ぶだろうね」
わざと子供に言いきかせるよう猫撫で声を出す男達は倒れている三葉の腕を強く引き注射器を当てがった。
「離せっ!」
細い背に別の男が馬乗りになり体の動きを封じた。そしてそのまま銀の針を三葉の身体の中に埋めて行く。
「どうせならお前も楽しんだ方が得だろ」
楽しむ?何を言ってるんだ。
この状況で何一つ楽しめることなんてない。
例え薬で身体が気持ちを裏切る反応をしても正気に戻れば絶望で死にたくなるだろう。
「浩太っ・・!」
一人離れた場所で事の成り行きを見守っている浩太に助けを求めるがフイと視線を逸らされ本当にもう助からないのだと思い知らされた。
自分でどうにかするしかない。
大人しくして油断させたところで一気に玄関まで・・そう考えるがじわじわと身体が熱を持ち息をするのも辛いくらい鼓動が速くなって来た。
目の前がふわりと滲み酒に酔ったような酩酊感に包まれる。
何でこんな目に遭うんだろう・・。何も悪いことはしていない。毎日何とか生きていけるようにずっと頑張って来たつもりなのに・・・。
意識が遠のく。
自分の体ではないようで腕を動かすのも億劫になって来た。
男達は笑いながらそんな三葉の服を脱がせ身体を弄る。
もう三葉に抗う術は残されていなかった。
「三葉くん!!」
その声にはっと意識を引き戻された。
玄関から破壊音がして人の足音と共にあちこちで怒号や悲鳴が聞こえる。
「な・・に・・?」
ゆっくりと音のする方に顔を向けると浩太の胸ぐらを掴み殴り飛ばした男がこちらに向かって走って来た。
オーナー?なんで?
「大丈夫か?!」
桜宮は自身が着ていたコートで三葉を包み軽々と抱え上げて部屋から走り出た。室内ではまだ複数の男達が揉み合っていて現実離れしたその様子に三葉は夢を見ているのだとぼんやり思う。
現実の自分はなす術もなくあいつらにいいようにされてるんだろう。だからこんなに身体が熱く息苦しいんだ。
息を吐くことさえ苦痛で助けを求めるように自分を抱き上げている人を見上げる。何度見てもやはりそれは桜宮に見えた。
「苦しいか?」
桜宮らしき人はそう言って抱きしめる手に力を込める。その途端我慢していたものが一気に壊れて涙が溢れた。
「苦しい・・凄く怖い。何でこんな目に遭うの?なんで・・助けて!」
子供のように泣きじゃくりながらこれが夢で良かったと思う。
「もう大丈夫だ。よく我慢した。えらいぞ」
その声に更に涙が止まらなくなった三葉は駆けつけた救急隊員に安定剤を打たれるまでずっと桜宮に縋り泣き続けた。
暖かい・・。
沈み込むようなベッドで目を覚ました三葉は左手を包む熱に視線を動かす。
そこには三葉の手に手を重ね、ベッドの端に頭を乗せて座ったまま眠る桜宮がいた。
「えっ・・え?!」
慌てて体を起こそうとするがベッドが柔らかすぎて自由が効かない。
ジタバタと焦っているところにすうっと桜宮が目を開けた。
「お・・オーナー!どうして・・」
「あ、良かった。目が覚めたな」
寝起きにも関わらず凛とした花が綻んだようなその笑顔に見惚れて三葉の顔は自然と赤らむ。
あれは夢じゃなかった?
じゃあ俺はこの人の前で子供みたいにぐずぐず泣いたのか!
朱く染まった顔を今度は青くしてしどろもどろになる三葉を見ながら桜宮は面白そうに笑った。
「君が打たれたのは未認可の効果の薄いヒート誘発剤だった。もう効き目も切れてるから大丈夫だ。具合の悪い所は無いか?」
「はっはいっ!。でもどうしてオーナーが・・」
「君が連絡をくれたんだよ。覚えてないか?」
「あっ・・」
確かに電話をした。でも繋がらなかったはず・・。
「君は電話を繋ぎっぱなしにしてたんだ。そのせいで彼等の声も全部聞こえた。天馬が録音してたから警察に提出したよ」
「まだ店長と店にいたんですか?」
「ああ。だからすぐに走って来られた。前に君を送ったから家も分かってたしな」
偶然が重なってこうして無事に助け出されたのか。まだ自分は生きててもいいと許されたような気持ちになる。
「ありがとうございました。ご迷惑をおかけして申し訳ありません」
ベッドの上からではあるが深々と頭を下げた三葉に桜宮は決まり悪そうにこちらも謝らないといけないと呟く。
「何ですか?」
「君の家に行った時、鍵がかかってたから足でドアを蹴り開け壊してしまった。当分住めないと思う」
あの時の破壊音はそれか。でもそんなの助けて貰った事に比べたら・・。
「それに入口にいた男をつい思い切り殴ってしまった。あれは君の番なんだってな。悪かった」
「・・・いえ」
桜宮は気付いているだろう。今回のことはその番が計画したことだと。
一番知られたく無い人に結局一番みっともない形で知られてしまった事に三葉は恥ずかしさで顔が上げられない。
「・・どうしてオーナーはそんなに俺に親切にしてくれるんですか」
「三葉くんが私に助けを求めたからだ」
あ・・そうだ。もうダメだと思った時、海でもなく健斗でも伊織さんでもなく何故か桜宮の顔が浮かんだんだ。いつでも連絡していいなんて言葉を間に受けてとんでもない迷惑をかけてしまった。
「すみません・・」
「勘違いしないでくれ。私は三葉くんに頼られてとても嬉しかったんだよ」
三葉は驚いて顔を上げる。そして目の前の人が本心からそう言ってくれたのが分かりふっと肩の力が抜けた。
「しばらくここにいるといい。部屋は鍵がかかるし通いのお手伝いさんもいるから必要なものがあれば内線で連絡してくれ」
三葉は素直にお礼を言い好意に甘える事にした。ここを出ても住む所もお金もない。
恐らく桜宮は全て承知の上なのだろう。
「それに三葉くんの番は逃げた。まだ捕まってないから君は狙われる可能性がある」
「えっ」
「無くすものがない奴は何より強い。捕まったら何をされるか分からないんだ。だから君はしばらくここから出ないで欲しい」
「・・でもカバンが家に置きっぱなしで・・」
あの中にヒートの抑制剤も入ってる。効き目は期待できないがないよりマシだ。
「それはうちの部下に取りに行かせよう。昨日も同行したから場所も知ってる」
ああたくさんの人に迷惑をかけたんだな、と改めて申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
「ありがとうございます。お願いします」
「分かった。もう少し眠るか?」
桜宮の穏やかな声に気持ちが落ち着いた三葉は「はい」と返事をしてそのままゆっくりと目を閉じた。
三葉は風呂場の床に座り込んだ状態でジリジリと後ろに下がる。けれど浩太はその腕を掴み強引に風呂場から引き摺り出した。
「うるせーよ。二度と番を解消したいなんて言えないようにしてやる」
「なんでっ!」
理佐と番になった事や昨日優しくして油断させたのは三葉の財布からカードを抜き取るためだったのかなど言ってやりたい事は山ほどあるのに三葉はこの先自分に起こる悪夢を想像しそれ以上口を開けなかった。
「あれ?そんなとこにいたのか。会いたかったよ三葉ちゃん」
「今日は一緒に楽しもうな」
うつ伏せに投げ出された床から顔を上げると浩太といつも一緒にいる見知った顔が並んでいる。そこには先日この部屋で三葉にちょっかいをかけた奴もいた。
浩太を入れて五人・・ダメだ。逃げられない。けれど早々に諦める事はしたくない。
誰かが聞いてくれる事を祈り三葉は助けを呼ぼうと大声を出すが大きな手で簡単に塞がれてしまった。
「そろそろ大人しくしようか。邪魔が入ってもつまんないでしょ」
「うるさい!こんな事してどうなるか分かってんのか!」
けれど三葉の精一杯の虚勢にも彼等は楽しそうに笑うだけだ。
「だから逃げられないように三葉のやらしい顔を録画しとくんでしょ」
「人に言ったらこれが世界中にばら撒かれるよ。三葉は美人だからみんな喜ぶだろうね」
わざと子供に言いきかせるよう猫撫で声を出す男達は倒れている三葉の腕を強く引き注射器を当てがった。
「離せっ!」
細い背に別の男が馬乗りになり体の動きを封じた。そしてそのまま銀の針を三葉の身体の中に埋めて行く。
「どうせならお前も楽しんだ方が得だろ」
楽しむ?何を言ってるんだ。
この状況で何一つ楽しめることなんてない。
例え薬で身体が気持ちを裏切る反応をしても正気に戻れば絶望で死にたくなるだろう。
「浩太っ・・!」
一人離れた場所で事の成り行きを見守っている浩太に助けを求めるがフイと視線を逸らされ本当にもう助からないのだと思い知らされた。
自分でどうにかするしかない。
大人しくして油断させたところで一気に玄関まで・・そう考えるがじわじわと身体が熱を持ち息をするのも辛いくらい鼓動が速くなって来た。
目の前がふわりと滲み酒に酔ったような酩酊感に包まれる。
何でこんな目に遭うんだろう・・。何も悪いことはしていない。毎日何とか生きていけるようにずっと頑張って来たつもりなのに・・・。
意識が遠のく。
自分の体ではないようで腕を動かすのも億劫になって来た。
男達は笑いながらそんな三葉の服を脱がせ身体を弄る。
もう三葉に抗う術は残されていなかった。
「三葉くん!!」
その声にはっと意識を引き戻された。
玄関から破壊音がして人の足音と共にあちこちで怒号や悲鳴が聞こえる。
「な・・に・・?」
ゆっくりと音のする方に顔を向けると浩太の胸ぐらを掴み殴り飛ばした男がこちらに向かって走って来た。
オーナー?なんで?
「大丈夫か?!」
桜宮は自身が着ていたコートで三葉を包み軽々と抱え上げて部屋から走り出た。室内ではまだ複数の男達が揉み合っていて現実離れしたその様子に三葉は夢を見ているのだとぼんやり思う。
現実の自分はなす術もなくあいつらにいいようにされてるんだろう。だからこんなに身体が熱く息苦しいんだ。
息を吐くことさえ苦痛で助けを求めるように自分を抱き上げている人を見上げる。何度見てもやはりそれは桜宮に見えた。
「苦しいか?」
桜宮らしき人はそう言って抱きしめる手に力を込める。その途端我慢していたものが一気に壊れて涙が溢れた。
「苦しい・・凄く怖い。何でこんな目に遭うの?なんで・・助けて!」
子供のように泣きじゃくりながらこれが夢で良かったと思う。
「もう大丈夫だ。よく我慢した。えらいぞ」
その声に更に涙が止まらなくなった三葉は駆けつけた救急隊員に安定剤を打たれるまでずっと桜宮に縋り泣き続けた。
暖かい・・。
沈み込むようなベッドで目を覚ました三葉は左手を包む熱に視線を動かす。
そこには三葉の手に手を重ね、ベッドの端に頭を乗せて座ったまま眠る桜宮がいた。
「えっ・・え?!」
慌てて体を起こそうとするがベッドが柔らかすぎて自由が効かない。
ジタバタと焦っているところにすうっと桜宮が目を開けた。
「お・・オーナー!どうして・・」
「あ、良かった。目が覚めたな」
寝起きにも関わらず凛とした花が綻んだようなその笑顔に見惚れて三葉の顔は自然と赤らむ。
あれは夢じゃなかった?
じゃあ俺はこの人の前で子供みたいにぐずぐず泣いたのか!
朱く染まった顔を今度は青くしてしどろもどろになる三葉を見ながら桜宮は面白そうに笑った。
「君が打たれたのは未認可の効果の薄いヒート誘発剤だった。もう効き目も切れてるから大丈夫だ。具合の悪い所は無いか?」
「はっはいっ!。でもどうしてオーナーが・・」
「君が連絡をくれたんだよ。覚えてないか?」
「あっ・・」
確かに電話をした。でも繋がらなかったはず・・。
「君は電話を繋ぎっぱなしにしてたんだ。そのせいで彼等の声も全部聞こえた。天馬が録音してたから警察に提出したよ」
「まだ店長と店にいたんですか?」
「ああ。だからすぐに走って来られた。前に君を送ったから家も分かってたしな」
偶然が重なってこうして無事に助け出されたのか。まだ自分は生きててもいいと許されたような気持ちになる。
「ありがとうございました。ご迷惑をおかけして申し訳ありません」
ベッドの上からではあるが深々と頭を下げた三葉に桜宮は決まり悪そうにこちらも謝らないといけないと呟く。
「何ですか?」
「君の家に行った時、鍵がかかってたから足でドアを蹴り開け壊してしまった。当分住めないと思う」
あの時の破壊音はそれか。でもそんなの助けて貰った事に比べたら・・。
「それに入口にいた男をつい思い切り殴ってしまった。あれは君の番なんだってな。悪かった」
「・・・いえ」
桜宮は気付いているだろう。今回のことはその番が計画したことだと。
一番知られたく無い人に結局一番みっともない形で知られてしまった事に三葉は恥ずかしさで顔が上げられない。
「・・どうしてオーナーはそんなに俺に親切にしてくれるんですか」
「三葉くんが私に助けを求めたからだ」
あ・・そうだ。もうダメだと思った時、海でもなく健斗でも伊織さんでもなく何故か桜宮の顔が浮かんだんだ。いつでも連絡していいなんて言葉を間に受けてとんでもない迷惑をかけてしまった。
「すみません・・」
「勘違いしないでくれ。私は三葉くんに頼られてとても嬉しかったんだよ」
三葉は驚いて顔を上げる。そして目の前の人が本心からそう言ってくれたのが分かりふっと肩の力が抜けた。
「しばらくここにいるといい。部屋は鍵がかかるし通いのお手伝いさんもいるから必要なものがあれば内線で連絡してくれ」
三葉は素直にお礼を言い好意に甘える事にした。ここを出ても住む所もお金もない。
恐らく桜宮は全て承知の上なのだろう。
「それに三葉くんの番は逃げた。まだ捕まってないから君は狙われる可能性がある」
「えっ」
「無くすものがない奴は何より強い。捕まったら何をされるか分からないんだ。だから君はしばらくここから出ないで欲しい」
「・・でもカバンが家に置きっぱなしで・・」
あの中にヒートの抑制剤も入ってる。効き目は期待できないがないよりマシだ。
「それはうちの部下に取りに行かせよう。昨日も同行したから場所も知ってる」
ああたくさんの人に迷惑をかけたんだな、と改めて申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
「ありがとうございます。お願いします」
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