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真夜中
燃えるような身体の疼きで三葉は強制的に眠りの淵から引き摺り出された。
本格的にヒートが始まった。
けれど浩太はいない。
本当に帰ってくるつもりは無いのだと悟り、怖くて震える。
番う前ならよく効いた抑制剤もやはり全く効かない。
とにかく火照る体をなんとかしたくて三葉はバスルームで頭から水のシャワーを浴び続けた。
「助けて・・浩太・・」
帰ってきて欲しい。
そばにいて欲しい。
冷静な自分は浩太を拒絶してるのに身体に心が引きずられ頭がおかしくなりそうだった。
たまらず自身を扱き上げて何度も達するのにまるで熱はおさまらない。
敏感な部分に触れれば触れるほど狂おしく欲望は膨らむのに水のシャワーで頭は冷えてみっともなく精を吐く事しか出来ない自分を冷静に見下ろしている。
それが恥ずかしくて情けなくて悔しい。
いっそ狂ってしまえれば何も考えずただ機械のように達し続ける事が出来るのに。
皮膚の下を虫が這うような感覚に太ももに爪を立て掻きむしる。
流れる血を見ると少し気持ちが落ち着くような気がして更に深く抉った。
同じことを何度も繰り返しては気を失い、また目覚めては自分を傷つけてそのうち意識が朦朧としてきた三葉は水に打たれたまま浴室の床で動けなくなった。
規則正しい機械の音。
消毒薬の匂い。
うっすらと目を開けた三葉の目に白い天井が映った。
周りを見渡すとベッドに寝かされた自分の腕に点滴が刺さっている。
状況が飲み込めず起きあがろうとして全身の痛みに呻いた。
その時、四方に張られていたカーテンを開けて看護師らしき人が顔を出す。
「目が覚めたのね?気分は?」
「・・普通です」
正直にそう答えた三葉にその年配の女性は豪快に笑う。
「普通なら上等。来た時は水浸しなのに脱水症状だったのよ。低体温も起こしてたし。運んでくれたお友達にお礼言っとくといいわ」
お友達・・?
「毎日様子見にきて・・あ、今日も来てくれたわよ」
「三葉!」
目が合うと同時に飛びついてきたのは健斗だった。
「目が覚めなかったらどうしようと思ったよ~!」
「ごめんな。ありがとう。でもどうして気づいてくれたんだ?」
確か自分は風呂場の床で気を失ったはず。
「三葉、ヒートだから学校休むって連絡くれただろ?それなのに浩太は大学に来てたからおかしいなと思って」
「浩太に聞いたのか?絡まれなかった?」
こう言ってはなんだが浩太は愛想も悪いし付き合う友達も半グレみたいなのが多くて健斗は怖がっていたはず。
「まあ海が一緒だったからね。ちなみにヒートの三葉を放置したって浩太が言って海に殴られてた」
「えっ」
仕返しとかしないだろうな。
ちゃんと浩太に言っておかないと。
「それでうちに来てくれたのか・・」
「うん。でも家に入ったのは僕だけだからね。その後救急車呼んで海が運んでくれた。でも本当に良かったよ」
あんな姿を見られたく無いと言う三葉の気持ちを汲んでくれた健斗に胸が熱くなる。
「ありがとう。ごめんな」
そう言う三葉に健斗がふるふると頭を振った。
「家族じゃん。俺たち」
「そうだな」
同じオメガ園で育ち身寄りのない俺たちは確かに家族だ。
三葉はそう思い自分より小さな健斗の手を握りしめた。
「もう退院?!」
翌日大学に行くと海が驚いた顔で三葉を見た。
「学校もバイトもそうそう休めないからな」
元気に答える三葉だがまだ身体中が痛い。
特に自分でかきむしってしまった両足は肉が抉れてまだ当分通院は必要だ。
「いろいろ世話かけてごめん。ありがとう。
それに浩太のことも・・」
「何言ってんだ悪いのは全部あいつだろ。聞いたよ。やきもち妬かれたんだろ」
やきもちなんて可愛いものか。
ただの所有欲でしかない。
「あのいつも横にいる女!あいつが浩太に言ったみたいだぜ。車で送って貰うなんて怪しい。Ωは浮気っぽいからって」
「同じΩから言われたから信じたのか」
健斗がため息をつく。
「自分はそうかもしれないけどΩならとか言って一緒にしないで欲しい」
確かにそうだ。
人それぞれ個人差があるのは当たり前なのに。
それも当のΩ本人がΩ性を貶めるような事を言うなんて。
「殴ったんだろ?大丈夫だった?仕返しとか無いといいんだけど」
「俺が負けると思ってる?」
確かに海はβだけど血筋にαが多く体格にも恵まれている。
それに確か武道をしていたはず。
「まあお前は自分のことだけ心配してろ」
「うん・・ありがとう」
確かにこの先どうするか考えなきゃいけない。
本当に別れたらヒートのたびにあんな風になってしまうんだ。
番と別れたΩの為にヒート中入院出来るシステムがあると病院で勧められたが大学の合間のバイトで生活するだけがやっとの自分ではとても出せない金額だった。
「じゃあ、そろそろバイト行くよ。お礼に今度飲みにでも行こ」
「おー無理すんなよ!」
「またね!」
健斗と海に見送られ重い気持ちを抱えたまま三葉はバイト先に向かった。
「長くお休み頂いてすみませんでした」
番がいるので通常は三日ほどのヒート期間で済むはずが今回は1週間にもなってしまった。
「いいんだよ!みんなお互い様なんだから。それより大丈夫?顔色悪いしなんか痩せた?」
いつも元気な店長の表情が陰る。心配させたくなくてわざと明るい声で大丈夫ですと伝えた三葉は早々にエプロンをつけて店に出た。
今日は客もまばらだ。
気になっていたキッチンの汚れを取ろうとダスターを手にした時、後ろから三葉を呼ぶ声がした。
「この前はありがとう」
オーナーだ!
三葉はこちらこそと慌てて頭を下げた。
「こんな時間に珍しいですね」
「この間来た時に試食した新メニューが美味かったから採用しようと思って店長と打ち合わせに来たんだ」
穏やかな声でそう言った桜宮は三葉を見て怪訝な顔をする。
「?何ですか?」
「いや・・会ったのはほんの十日程前なのに短期間で随分痩せたな?」
「そうですか?」
確かにしばらくまともな食事も出来なかった。
「前に戸田くんに幸せか?と聞いたな」
「はい」
「もう一度聞いてもいいか?」
「え?」
「幸せか?」
「・・はい」
何度も嘘をつかせないで欲しい。
けれどあなたにだけは本当の事は知られたく無い。
三葉は俯いて唇を噛んだ。
「困った事があったらなんでも相談して欲しい」
桜宮はスーツの胸ポケットから名刺を取り出して三葉に渡す。
三葉はお礼を言ってそれを大事に受け取り、使う事はないだろうがお守りにして頑張ろう、そう思った。
仕事が終わり帰ろうとした三葉を店長が呼び止めキッチンに呼んだ。
「どうしたんですか?」
「悪いけど今日ちょっと残業できる?勿論手当は出すよ」
「はい、大丈夫です」
むしろありがたい。
僅かな蓄えは先日の入院費でかなり減ってしまった。
昼は賄いを食べさせてもらったので今夜は節約のために食べずに寝ようと思っていたくらいだ。
「何をすればいいですか?」
着込んだ上着を脱ぎながらそう聞く三葉に店長が笑って実はね、と切り出した。
「これを機にスイーツも新しくしようと思ってるんだけどさ、わがままなオーナーが一人で食べても美味しくないから許可は出せないとか変な事言うわけ」
「ん?」
「だからオーナーに付き合って試食してやってくれない?」
驚いて奥のテーブル席を見るとオーナーがソファに座っていてテーブルの上には山ほどの料理が並んでいた。
「店長?」
「ごめんね、俺ダイエット中だしこんな時間に何も食べたくないんだよ」
そう言って三葉を席に案内する。
スイーツと言っていたが肉から魚からパスタやオムライスまで並んでいた。
「一人の食事は味気ないから付き合ってくれるか?悪いな」
そして目の前には優しく微笑む人。
こんな素敵なディナーは生まれて初めてかもしれない。
三葉は涙をぐっと堪えて桜宮と一緒に手を合わせて試食という名の食事を始めた。
燃えるような身体の疼きで三葉は強制的に眠りの淵から引き摺り出された。
本格的にヒートが始まった。
けれど浩太はいない。
本当に帰ってくるつもりは無いのだと悟り、怖くて震える。
番う前ならよく効いた抑制剤もやはり全く効かない。
とにかく火照る体をなんとかしたくて三葉はバスルームで頭から水のシャワーを浴び続けた。
「助けて・・浩太・・」
帰ってきて欲しい。
そばにいて欲しい。
冷静な自分は浩太を拒絶してるのに身体に心が引きずられ頭がおかしくなりそうだった。
たまらず自身を扱き上げて何度も達するのにまるで熱はおさまらない。
敏感な部分に触れれば触れるほど狂おしく欲望は膨らむのに水のシャワーで頭は冷えてみっともなく精を吐く事しか出来ない自分を冷静に見下ろしている。
それが恥ずかしくて情けなくて悔しい。
いっそ狂ってしまえれば何も考えずただ機械のように達し続ける事が出来るのに。
皮膚の下を虫が這うような感覚に太ももに爪を立て掻きむしる。
流れる血を見ると少し気持ちが落ち着くような気がして更に深く抉った。
同じことを何度も繰り返しては気を失い、また目覚めては自分を傷つけてそのうち意識が朦朧としてきた三葉は水に打たれたまま浴室の床で動けなくなった。
規則正しい機械の音。
消毒薬の匂い。
うっすらと目を開けた三葉の目に白い天井が映った。
周りを見渡すとベッドに寝かされた自分の腕に点滴が刺さっている。
状況が飲み込めず起きあがろうとして全身の痛みに呻いた。
その時、四方に張られていたカーテンを開けて看護師らしき人が顔を出す。
「目が覚めたのね?気分は?」
「・・普通です」
正直にそう答えた三葉にその年配の女性は豪快に笑う。
「普通なら上等。来た時は水浸しなのに脱水症状だったのよ。低体温も起こしてたし。運んでくれたお友達にお礼言っとくといいわ」
お友達・・?
「毎日様子見にきて・・あ、今日も来てくれたわよ」
「三葉!」
目が合うと同時に飛びついてきたのは健斗だった。
「目が覚めなかったらどうしようと思ったよ~!」
「ごめんな。ありがとう。でもどうして気づいてくれたんだ?」
確か自分は風呂場の床で気を失ったはず。
「三葉、ヒートだから学校休むって連絡くれただろ?それなのに浩太は大学に来てたからおかしいなと思って」
「浩太に聞いたのか?絡まれなかった?」
こう言ってはなんだが浩太は愛想も悪いし付き合う友達も半グレみたいなのが多くて健斗は怖がっていたはず。
「まあ海が一緒だったからね。ちなみにヒートの三葉を放置したって浩太が言って海に殴られてた」
「えっ」
仕返しとかしないだろうな。
ちゃんと浩太に言っておかないと。
「それでうちに来てくれたのか・・」
「うん。でも家に入ったのは僕だけだからね。その後救急車呼んで海が運んでくれた。でも本当に良かったよ」
あんな姿を見られたく無いと言う三葉の気持ちを汲んでくれた健斗に胸が熱くなる。
「ありがとう。ごめんな」
そう言う三葉に健斗がふるふると頭を振った。
「家族じゃん。俺たち」
「そうだな」
同じオメガ園で育ち身寄りのない俺たちは確かに家族だ。
三葉はそう思い自分より小さな健斗の手を握りしめた。
「もう退院?!」
翌日大学に行くと海が驚いた顔で三葉を見た。
「学校もバイトもそうそう休めないからな」
元気に答える三葉だがまだ身体中が痛い。
特に自分でかきむしってしまった両足は肉が抉れてまだ当分通院は必要だ。
「いろいろ世話かけてごめん。ありがとう。
それに浩太のことも・・」
「何言ってんだ悪いのは全部あいつだろ。聞いたよ。やきもち妬かれたんだろ」
やきもちなんて可愛いものか。
ただの所有欲でしかない。
「あのいつも横にいる女!あいつが浩太に言ったみたいだぜ。車で送って貰うなんて怪しい。Ωは浮気っぽいからって」
「同じΩから言われたから信じたのか」
健斗がため息をつく。
「自分はそうかもしれないけどΩならとか言って一緒にしないで欲しい」
確かにそうだ。
人それぞれ個人差があるのは当たり前なのに。
それも当のΩ本人がΩ性を貶めるような事を言うなんて。
「殴ったんだろ?大丈夫だった?仕返しとか無いといいんだけど」
「俺が負けると思ってる?」
確かに海はβだけど血筋にαが多く体格にも恵まれている。
それに確か武道をしていたはず。
「まあお前は自分のことだけ心配してろ」
「うん・・ありがとう」
確かにこの先どうするか考えなきゃいけない。
本当に別れたらヒートのたびにあんな風になってしまうんだ。
番と別れたΩの為にヒート中入院出来るシステムがあると病院で勧められたが大学の合間のバイトで生活するだけがやっとの自分ではとても出せない金額だった。
「じゃあ、そろそろバイト行くよ。お礼に今度飲みにでも行こ」
「おー無理すんなよ!」
「またね!」
健斗と海に見送られ重い気持ちを抱えたまま三葉はバイト先に向かった。
「長くお休み頂いてすみませんでした」
番がいるので通常は三日ほどのヒート期間で済むはずが今回は1週間にもなってしまった。
「いいんだよ!みんなお互い様なんだから。それより大丈夫?顔色悪いしなんか痩せた?」
いつも元気な店長の表情が陰る。心配させたくなくてわざと明るい声で大丈夫ですと伝えた三葉は早々にエプロンをつけて店に出た。
今日は客もまばらだ。
気になっていたキッチンの汚れを取ろうとダスターを手にした時、後ろから三葉を呼ぶ声がした。
「この前はありがとう」
オーナーだ!
三葉はこちらこそと慌てて頭を下げた。
「こんな時間に珍しいですね」
「この間来た時に試食した新メニューが美味かったから採用しようと思って店長と打ち合わせに来たんだ」
穏やかな声でそう言った桜宮は三葉を見て怪訝な顔をする。
「?何ですか?」
「いや・・会ったのはほんの十日程前なのに短期間で随分痩せたな?」
「そうですか?」
確かにしばらくまともな食事も出来なかった。
「前に戸田くんに幸せか?と聞いたな」
「はい」
「もう一度聞いてもいいか?」
「え?」
「幸せか?」
「・・はい」
何度も嘘をつかせないで欲しい。
けれどあなたにだけは本当の事は知られたく無い。
三葉は俯いて唇を噛んだ。
「困った事があったらなんでも相談して欲しい」
桜宮はスーツの胸ポケットから名刺を取り出して三葉に渡す。
三葉はお礼を言ってそれを大事に受け取り、使う事はないだろうがお守りにして頑張ろう、そう思った。
仕事が終わり帰ろうとした三葉を店長が呼び止めキッチンに呼んだ。
「どうしたんですか?」
「悪いけど今日ちょっと残業できる?勿論手当は出すよ」
「はい、大丈夫です」
むしろありがたい。
僅かな蓄えは先日の入院費でかなり減ってしまった。
昼は賄いを食べさせてもらったので今夜は節約のために食べずに寝ようと思っていたくらいだ。
「何をすればいいですか?」
着込んだ上着を脱ぎながらそう聞く三葉に店長が笑って実はね、と切り出した。
「これを機にスイーツも新しくしようと思ってるんだけどさ、わがままなオーナーが一人で食べても美味しくないから許可は出せないとか変な事言うわけ」
「ん?」
「だからオーナーに付き合って試食してやってくれない?」
驚いて奥のテーブル席を見るとオーナーがソファに座っていてテーブルの上には山ほどの料理が並んでいた。
「店長?」
「ごめんね、俺ダイエット中だしこんな時間に何も食べたくないんだよ」
そう言って三葉を席に案内する。
スイーツと言っていたが肉から魚からパスタやオムライスまで並んでいた。
「一人の食事は味気ないから付き合ってくれるか?悪いな」
そして目の前には優しく微笑む人。
こんな素敵なディナーは生まれて初めてかもしれない。
三葉は涙をぐっと堪えて桜宮と一緒に手を合わせて試食という名の食事を始めた。
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